【資金の補填】フィリピンの介護サービス業界

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フィリピンの高齢化は過去10年間で国内人口の増加率を上回る勢いで拡大しています。

今回は、そんなフィリピンの介護サービス業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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2020

運動と寿命の関係とは?TNMの見解

介護者と患者の比率が1:3と、手厚い介護サービスが受けられる環境を提供するTNM Assisted Living and Home careは、公式Facebookページにて入居者が運動している動画を公開するとともに高齢者への定期的な運動を推奨した。

同ページによれば、健康の専門家は、高齢者への定期的な運動は寿命を延ばすなどの大きな利点があると助言しているものの、実際には65歳から74歳の4人に1人だけが定期的に運動しているという。

国立加齢研究所によると、運動はあらゆる年齢の人々に適しており、多くの慢性疾患の症状を緩和することができる。 そして、一般的に加齢が衰弱の要因と考えられているが、実際には年齢ではなく運動しないことが関連している。

日本の介護業界をサポート!無料講座の目的とは?

ONODERA GROUPが将来的に日本で介護業界をサポートするための総合的な人材教育を海外現地で行うために設立したPW Philippinesは、無料の日本語講座と日本で介護士になるためのセミナーを定期開催している。

PW Philippinesは語学学校でありながら、無料の中級レベルの日本語学習と日本式の介護トレーニングを提供している。このプログラムは、高齢者の介護に関心があり、質の高い日本語学習を無料で利用したい若いフィリピン人に人気がある。

同社の使命は、フィリピンの若者に良い教育の機会を与え、彼らがより明るい未来を獲得するために必要な支援を拡大することで、フィリピンと日本の相互発展に貢献することである。特に財政的制約のために十分な教育を受ける余裕のない若者たちに、無料のレッスンを提供している。

ADPCN、国際介護カンファレンスを開催

世界的な看護教育の発展のために組織された非営利団体であるAssociation of Deans of Philippine Colleges of Nursing (ADPCN)は、フィリピン看護師協会(PNAA)、フィリピン看護師協会(PNA)、フィリピン人海外委員会(CFO)と第12回国際介護カンファレンスを共催する。

本カンファレンスは、グローバルな教育と研究の変化をリードする看護師の役割を再確認し、新たな問題におけるアドボカシーの機会と臨床診療の傾向を共有する目的で行われる。学術的に権威のある多くのゲストスピーカーが講演を行う。

開催日は2020年1月21-22日の二日間で、場所はボラカイ島である。ローカルおよびグローバルな健康について共有するための、フィリピン人看護師グローバルサミットも同時開催される。

ミスユニバース代表、介護サービスについて言及

フィリピンの高齢者と協力して彼らの問題と権利に取り組むNGO 、Coalition of Services of the Elderly (COSE)の公式フェイスブックページの発表によると、2019年のミスユニバースフィリピン代表であるガジニは、(COSE)と提携することで、高齢者の世話をさらに推進するという彼女の公約を果たしている。

彼女は母方の祖父母と一緒に育ったことが、高齢者の世話を支援するきっかけとなっている。自身のInstagramアカウントにて、高齢者部門の問題と懸念、高齢化と普遍的年金の推進についての理解を深めてくれたCOSEへ感謝の意を示した。

COSEは、 高齢者、特に貧困層や疎外された人々と協力することを使命とし、 文化の多様性を尊重し、高齢者の可能性を育み、重要なセクターとして認識し、高齢者の権利を守るために活動している。

2019

DSWD、社会年金の倍増支持

社会福祉開発省(DSWD)は、2018年9月17日、貧困状態にある高齢者を対象とした政府の支援政策の一環として位置づけられる社会年金の額を、現在のP500からP1000に倍増させることを目指す上院議案へ全面的な支持を表明した。

社会年金(SPISC)は、高齢者の生活と経済状況を改善し保護するために、共和国法(RA)9994(または拡大高齢者法)によって、2011年からDSWDによって施行された制度。

RA 9994においてDSWDの社会年金プログラムに基づくP500の月額支給を受ける資格を持つのは①社会・経済的に恵まれない②治療が必要な病人③高齢者④身体障がいのある者であると規定されている。DSWのDの社会年金プログラムでは、2018年現在340万人の高齢者が対象となっている。

貧困高齢者に対するユニバーサル社会年金の推進

フィリピン高齢者連合(COPAP)と非政府組織高齢者サービス連合(COSE)は、高齢者層へのP200月間無条件現金支援は不十分であり、税制改革法(TRAIN法)の恩恵が十分に得られていない旨を主張した。

無条件現金移転(UCT)プログラムは、初年度にP200の税制改革補助金を、2年目と3年目にP300を、P500が高齢者へ支給される社会年金に追加する予定だが、少額である上に3年間のみの実施となる。

ユニバーサル社会年金は、社会年金および無条件現金移転(UCT)プログラムから除外されたすべての高齢者を対象とすることが可能であり、年金のないすべての高齢者に拡大することを提案している。

philippines-nursing(フィリピン 介護)

メディカルツーリズムへの提言

フィリピン観光省は2016-2022年にわたる中期開発計画で医療観光(メディカルツーリズム)を推進したが、現状それは漠然としており断片的である。ニッチ市場を切り開き、フィリピンだからこそ提供できる医療サービスとして差別化する必要がある。

メディカルツーリズム産業では近年、介護ケア業界に特化した高齢者のための専門医療とヘルスケア需要が急速に拡大している。フィリピンでは高齢者の介護を家族が担う文化基盤があることから、その風習を活かしたサービス開発が注目を浴びている。

メディカルツーリズム市場の拡大を実現するために、医療サービスの充実はもちろん、高齢者医療に特化した医療従事者の人材育成を奨励する必要がある。また、外国人労働者の受け入れや、医療現場での外国語習得など柔軟な姿勢が要請される可能性がある。

インフィック、外務省「開発協力白書」に掲載

フィリピンで介護事業進出を目指すインフィックが、外務省の発行する「2017年版 開発協力白書」に、日系国際協力の具体的の取り組み事例として掲載された。

インフィックは“自立支援介護”のノウハウと質の高い日本の介護サー ビスをフィリピンに根付かせることを目指しており、2016年にはJICAの中小企業海外展開支援事業として「日本式介護システム導入基礎調査」を実施した。

調査の結果から、コストの問題や家族を大切にするフィリピンの文化を活用し、“小規模多機能型居宅介護サービス”の導入を推進することが策定された。フィリピン国内に介護職の雇用を生み出すとともに、高い技術をもった医療・介護従事者の海外流出を防ぐことも期待される。

まとめ

フィリピンでは年金制度が未発達という現状があります。年金を受け取っている人でも、高齢者が個人で介護サービスを受けるには依然不十分な額となっています。今後は政府の動きに注目することで同国の介護業界ではビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか?

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