生活スタイルの変化をはじめ、女性の社会進出等が目立ってきており、結婚率は多少上がってもすぐに下がるというような傾向にあります。
今回はそんなタイの冠婚葬祭をテーマに、最新情報をお届けしていきます!
読了時間の目安:5分
目次
タイで一般的なホテルウェディング〜冠婚葬祭トレンド〜
タイには結婚式専門のセレモニーホールなどはなく、結婚式は一般的にホテルの会場で行なわれる。そのためホテル業界にとって結婚式が利益に占める割合は非常に大きく、各ホテルは挙式プランを充実させている。
タイならではと言えるのが、国教である仏教のしきたりに則ったデコレーションがちりばめられた挙式プラン。その他、プラン内には会場代、食事代、衣装代だけでなく新婦用のスパ料金が含まれているものもある。
例えば、バンコク市内のCHAOPHYA PARK HOTELの挙式プランであれば、食べ物は中華料理・ビュッフェ形式・カクテルパーティーからの選択で、参加者1人当たりの予算はTHB710~1,050(THB1=約3.3円)となっている。
タイでは欧米式のアフターパーティーも人気!〜冠婚葬祭トレンド〜
タイの結婚式はホテルで行なわれることが多いが、新郎新婦は結婚式に引き続いていわゆる欧米式のアフターパーティーを開催することもあるため、各ホテルとも専用のプランを用意している。
ホテルの会場とは別室を貸し切りにして行なわれるそれらのパーティには、DJ・歌手が手配されたり、新郎新婦の希望に合わせたテーマでプランが練られる。ホテル、バーなどではアフターパーティ用のパッケージが準備されている。

タイの吉日、ルック(ฤกษ์ดี)〜冠婚葬祭トレンド〜
日本では六曜に基づいたカレンダーでの「大安」に結婚式を開くことが好まれるが、タイでもルック(ฤกษ์ดี)と呼ばれる独自の吉日の概念がある。日本と同様に中華仏教の流れを汲んでいると言われているが、日本の大安吉日とは一致しない。
タイの伝統的な風習では、新郎新婦の両親の誕生日から換算された吉日に行なうのがよいとされている。しかし近年では、結婚式や結納にふさわしい日を1ヶ月のうちに計7日設けたカレンダー(右下の画像参照)に従っている。
寺院が幹事となる、タイの葬儀事情〜冠婚葬祭トレンド〜
タイにおいても、死去の際は医師の診断書と死亡届の提出が必須である。仏教国のタイでは火葬場も寺院の一部とみなされ、仏僧がその管理に従事している。キリスト教徒もイスラム教徒(土葬の選択肢をとる者も多い)も、寺院で火葬を行なう必要がある。一般的に、病院で死亡確認後に寺院での葬儀となり、運送業者や棺桶業者などの民間業者も関わるものの、寺院が幹事となって葬儀が執り行われる。
必要な費用は一般的にTHB4万~10万とされ(THB1=約3.3円)、平均世帯収入がTHB15000バーツ、預金額も少ないと言われるタイ社会にとっては大きな出費となっている。
まとめ:タイの冠婚葬祭トレンド
国民の90%程度が仏教徒であるタイでは仏教に沿ったかたちでお葬式が行われることが多い。このように、冠婚葬祭に大きな影響を持つ宗教や、そのトレンドに注目することで冠婚葬祭業界では今後もビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。