フィリピンの自動車市場で最大のシェアを誇るのはトヨタで、市場の約34%を占めています。
今回は、そんなフィリピンの自動車業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2020
フィリピンにも展開するHyundai、初のオンラインストアを開設〜自動車業界事情〜
ソウルに本社を置き、世界第3位の韓国の多国籍自動車メーカーであるHyundai Asia Resources, Inc. (HARI)は、COVID-19のまん延を考慮し、最初のオンラインストアであるHyundai Online Market Experience(H.O.M.E.)を立ち上げた。
H.O.M.E.は、自動車の購入体験を統合した、自動車業界初のWebベースのプラットフォーム。H.O.M.E.では、選択したヒュンダイ車の価格見積を取得できる。位置情報に基づいて優先ディーラーを選択し、銀行に申請してローン承認を取得し、購入した車を玄関先まで届けるワンストップショップである。
同社は本格的なeコマースサイトにある多くの機能を組み込み、CRMプラットフォームと密接に統合することによって、継続的にH.O.M.E.をアップグレードすることを目指している。
FOTON、フィリピンに環境にやさしい新型ジープニーを導入〜自動車業界事情〜
トラック、バス、スポーツ用多目的車および農業機械の設計および製造を行う中国自動車メーカーであるFOTONは、公共交通車両(PUV)近代化プログラムにおいて環境に配慮した新しいジープニーを導入した。
ジープニーは国を代表するPUVだが、これらの車両は90年代から使用されており、通勤者にとっての乗り心地は悪くなっている。さらに、環境に害のある排気ガスを放出し続けており、これらを解決するため政府は2017年にPUV近代化プログラムを立ち上げた。
平均的なジープニーと比較して、新型ジープニーは最大24人の乗客を収容でき、広々としているため、貨物と足元のスペースを最大限に活用できる。乗客のドアが比較的広いため、出入りが非常に簡単なのも特徴。

Ford、フィリピンでトラックF-150を発売開始〜自動車業界事情〜
フィリピンの富裕層に一定の人気があるFordは、アメリカで43年連続ベストセラートラックに選出されているF-150の国内販売を開始した。
F-150は、「ビルトフォードタフ」の設計と機能、卓越した外観とデザイン、強力なパフォーマンス、スマートで安全な高度テクノロジーにより、トラックのグローバルスタンダードをリードする。フィリピンではthe F-150 4×4 Platinum SuperCrew ATとF-150 4×2 Lariat SuperCrew ATが販売される。
F-150は、フォードの安全スイートであるCo-Pilot 360を備えており、自動緊急ブレーキ(AEB)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、ブラインドスポットインフォメーションシステム(BLIS)、レーンキーピングシステム(LKS)などの衝突前アシスト機能が備わっている。
TOYOTA、GR Supra GT Cup Asiaフィリピンを正式に開始〜自動車業界事情〜
TOYOTAモーターフィリピン(TMP)は、2020年7月に始まる最初のeモータースポーツプログラムであるTOYOTA、GR Supra GT Cup Asiaフィリピンを正式に開始した。
本カップはVIOレーシングフェスティバル(VRF)の先駆けとして、長期にわたるOne-Make-Raceプログラムによるモータースポーツ活動の一環である。同社は最近、COVID-19パンデミックによるリスクを考慮し、VRFの2020シーズンの延期を発表したが、オンラインで行われる本カップは開催される。
18歳以上のフィリピン人ゲーマーは、国を代表して本カップアジア地域予選でアジア太平洋諸国の他の参加者と競争する機会を得る。参加者は、プレイステーションのゲームと、一般向けの2つのクラスで、トヨタの代表的なスポーツカーをレースする。
MITSUBISHIフィリピン支社、COVID-19における支援継続〜自動車業界事情〜
ディーゼル車に強みを持つMITSUBISHI MOTORS PHILIPPINES (MMPC)は、同社の拠点となっているサンタローザ市におけるCOVID-19のフロントランナーの支援を継続する。
同社は市役所と協力し、COVID-19と闘うフロントランナーを支援する活動を行っている。200名以上のウォーターディスペンサーと50の休憩用ベンチを市に寄付した。
さらに、同社の従業員は余分な廃材と既存の在庫材料を使用して400個のフェイスシールドを製造し、市役所へ寄付している。
2019
フィリピンで自動車業界大手のCarmudi Philippines、取扱メーカーの最新情報を紹介
中古車から新車まで幅広い種類の車、バイクそしてトラックを扱ってる事で有名なローカルディーラーであるCarmudi Philippinesは、取扱自動車メーカーであるトヨタのハイブリッド電気自動車に関する最新情報を自社ホームページにて紹介している。
Toyota Motor Philippines (TMP)は最新の自動車業界の動向と方向性を通じてアカデミーの知識を拡大することを目的に、De La Salle University (DLSU)とのパートナーシップを確立した。 DLSUの機械工学部にて学生と教員は、トヨタの技術専門家が実施する教育セミナーに参加した。
ハイブリッドキャンパスツアーは、持続可能なモビリティに向けた車両の電動化を促進するためのトヨタのグローバルな取組の一部である。フィリピンにおいてトヨタはハイブリッド車がより環境に優しく、エネルギー効率の高い自動車だというスタンスを堅持している。
フィリピンのAUTOHUB GROUP、取扱メーカーの最新情報を紹介〜自動車業界事情〜
ロールスロイス、ミニ、そしてベスパなどを扱っている事で有名なローカルディーラーAUTOHUB GROUPは、取扱自動車メーカーであるヒュンダイの受賞に関する最新情報を自社ホームページにて紹介している。
Hyundai Asia Resources、Inc.(HARI)はSalesとAfter Sales部門で3つのトップアワードを授与した。オーストラリアのシドニーで開催された2017年アジア太平洋地域リージョナルエクセレンス賞、シンガポールで発表されたアフターセールスの顧客満足度の優秀賞。また、ベトナムのハノイで授与された2017年ベストセールス賞である。
HARIは、2016年にCVディストリビューター事業に参入した。これは、この地域で唯一の単一ブランドのディストリビューター事業である。 2017年、HARI CV部門は1年間で売上高が883%増加し、13年間の営業におけるかつての販売代理店の最高のパフォーマンスを上回った。
【多様化するタクシーサービス】フィリピンのタクシー・配車アプリ業界

自動車業界最大手のトヨタ、フィリピンにハイテクプレスラインを開設
Toyota Motor Philippines Corporation (TMP)は、自動シートフィーダーとアンローダーロボットを備えた1600トンのサーボ式プレス機を含む、10億ペソの新しいハイテクプレスラインを開設した。これは、サイドメンバーパネルの現地生産の開始を意味している。
サイドメンバーパネルは最大のボディ部品であり、車体の他の部分と接触点が多いため、高レベルの精度と品質の成形が必要とされる。サイドメンバーパネルのローカライズを可能にするには、サーボ式プレス技術への投資が必要だった。サーボ式プレスは、高レベルの精度、優れた成形性、再現性を実現する。
TMPは、地元の自動車産業でこの種のプレス技術を利用した最初の企業である。新しいラインは、年間66,000台の生産能力を持ち、TMPの既存の機械式プレスラインと外部プレス部品の生産を補完する。これは、包括的な自動車再生戦略(CARS)プログラムに基づくTMPの最大規模のローカリゼーションプロジェクトとなる。
自動車業界最大手のホンダフィリピン、 新しいウェブサイトを開設
Honda Cars Philippines, Inc. (HCPI)は、 新しい企業ウェブサイトの開設を発表した。今までと同じURLアドレスを持つ新しいWebサイトは、Hondaのお客様にニーズを提供できる関連情報をより速く、使いやすく、ナビゲートし、充実させることができるようになった。
シンプルで合理化されたデザインを特徴とするこの新しいWebサイトは、情報の検索に役立つさまざまな機能とツールをもつ。車種モデルごとのページ、最新の価格表、顧客が好みの車種の支払いモデル計算などである。
自動車販売関連の機能に加えて、ウェブサイトではアフターサービスに関する関連情報も提供する。メンテナンスのスケジュールとコスト、部品のチェックと交換ガイド、顧客がメンテナンス費用を節約するために利用できるプログラム、および毎月のプロモーションなどが含まれる。
まとめ:フィリピンの自動車業界
フィリピンでは自動車の製造やノックダウン(CKD)産業を育成するため、自動車開発プログラム (Motor Vehicle Development Program)を制定し、特定の場合を除き、中古車の輸入を禁止しています。このような政策に注目することで、今後のビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。