ベトナム国内の消費者が化粧品に支出する額は周辺地域と比較して相対的に低く、同国の化粧品市場は今後の拡大が予想されています。
今回は、そんなベトナムの化粧品業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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目次
COSMERIA、ベトナムでECと実店舗販売の実現〜化粧品業界事情〜
2020年3月3日の発表によると、COSMERIAを運営する株式会社プラネティアは、ベトナムで日本製品のEC販売と実店舗販売を行うアーバン・コーポレーション株式会社と、戦略的パートナーとして業務提携契約を締結した。
プラネティアが提供するプラットフォームCOSMERIAは、東南アジア各国向けの化粧品の口コミサービス。提携先のアーバン・コーポレーションは日本製品の美容関連商品や化粧品を主に取り扱うECサイトをベトナム国内で運営している。
今回の提携により、口コミによるPR・話題作り・販売促にとどまらず、ベトナムにおける現地EC販売と実店舗販売を実現させ、口コミから現地輸出、販売まで一気通貫でマーケットにアプローチできるようになった。
ベトナム保健省が取り決め、化粧品の自由販売証明書が不要に〜化粧品業界事情〜
ベトナム保健省は2020年2月1日から、環太平洋パートナーシップに関する先進的かつ包括的な協定(CPTPP、いわゆるTPP11)の合意事項に基づき、輸入化粧品の開示手続きの際に求めていた自由販売証明書(CFS)の提出を不要とした。
従来の規定である保健省通達06/2011/TT-BYT(通達6号)では、ベトナムに輸入する化粧品の開示書受領番号の取得申請に必要であったCFS(原本または領事認証のある写し)が、ベトナム以外のCPTPP締約国で流通している化粧品がベトナムに輸入される場合は不要となった。
それに代わり、化粧品開示書の様式が改訂され、輸出業者の名称や住所、輸出元国で自由に流通しているか否かを記載する欄が新たに追加された。

化粧品業界大手のThe body shop、ベトナムに新店舗をオープン!
2019年7月7日の発表によると、英国の化粧品およびボディケア製品として有名なThe BodyShopは、ベトナム30号店を正式にオープンした。場所は、ハノイ市のバー・ディン区、キンマー通り。
同店舗では同社独自の自然にインスピレーションを得たスキンケア商品をはじめとして、500品以上を取り扱っている。顧客があらゆる製品を体験できる環境を整えるだけでなく、同社創業者のアニータ・ロディックの言葉なども展示されており、同ブランドの価値観を感じることもできる。
同社は実店舗の他にオンラインストアも展開しており、製品を通販で購入することができる。
まとめ:ベトナムの化粧品業界
ハノイ市やホーチミン市などの都市部においては、中間所得層~富裕層をターゲットとした天然素材やオーガニック素材を使用したスキンケア製品の売上が好調です。このような傾向に注目することでも新たなビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。