【大手ファームによるベンチャーサポート】中国の会計事務所業界

Singapore‐business service

大手会計ファームは中国国内でも有数の経済力を有する河南省など北京、上海に次ぐ経済都市にある民間企業のサポートやユニコーン企業の支援を本格化し始めました。

今回は、そんな中国の会計事務所業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

デロイト中国が注目する地域とは?

2019年10月23日の発表によると、デロイト中国(徳勤中国)は、河南省の省都である鄭州市に、中国国内23箇所目となる拠点を新設する。華北地区では8箇所目の拠点となる。河南省の経済規模は中国全土で第5位の規模であり、京広鉄道や陝海鉄道が交わる交通の要衝でもある。また、鄭州は、省都として、河南省の政治・経済・文化の中心であり、国が指定する自由貿易試験区にもなっている。

デロイトは中国市場を最重要市場として位置付けている。特に、中国全土で5番目の経済規模をほこる河南省に注力したいと考えている。河南省の国有企業の改革や、民間企業の活性化、ユニコーン企業の育成を支援していくとしている。

デロイト中国(徳勤中国)は、1917年に上海オフィスを開設しており、パートナー制の形態をとっている。中国においては、会計監査、税務、財務・リスクコンサルティングの業務を行っている。

出典:https://www2.deloitte.com/cn/zh/pages/about-deloitte/articles/pr-zhengzhou-office-opening.html

KPMG、武漢市の企業の海外進出を支援

2019年5月23日、KPMG(畢馬威)は、湖北省武漢市の企業による海外進出の支援戦略を発表した。特に、中国本土以外の海外資本市場での株式上場を中心に支援を行う。KPMGは、2018年に武漢事務所を開設して以来、武漢に拠点を持つ企業の支援に力を入れている。

近年、中国企業が株式を上場する際に、中国本土のA株市場ではなく、香港のような中国大陸以外の資本市場を上場先に選ぶことが増えている。KPMGは、武漢企業の海外市場への上場にあたり、会計基準の転換、デューデリジェンス、財務診断などの高度な専門性を要するサービスを提供する。

同社は1992年、合弁事業として中国に国際会計事務所を開設し、2012年に特殊パートナー制への形態転換を完了した。現在は、会計監査、税務、コンサルティングを中心にサービスを提供している。

出典: https://home.kpmg/cn/zh/home/news-media/press-releases/2019/05/kpmg-professional-services-assists-wuhan-enterprises-going-global.html

2019年、多くの会計事務所が行政処罰へ

中国証券監督管理委員会湖北局公式サイトに行政処罰決定書が掲載された。2019年12月6日の発表によると、中勤万信会計士事務所に対して、監査業務の収入である95万元の没収と、95万元の罰金、公認会計士の葉忠輝、劉虹の二人に対してそれぞれ5万元の罰金と警告が科せられた。

処罰決定書によると、中勤万信は三峡新材(600293.SH)の2011年、2012年の年度報告に監査サービスを提供する過程で、提出された報告書に虚偽の記載があった。同年の会計監査報告にサインした公認会計士はすべて葉忠輝、劉虹であった。

中勤万信会計事務所以外に、2019年は3つの会計事務所が行政処罰された。華碩会計士事務所は2019年、最も多い二度処罰を受けた。証券監督管理部門は、会計士事務所に対する警告状の発行が30回を超えたと発表している。

出典:http://www.csrc.gov.cn/pub/hubei/hbxzcf/201912/t20191209_367105.htm

証券監査管理委員会、会計事務所の監督を強化

会計事務所が証券監督管理委員会から処罰を受けた場合について、管理員会会計部の李海軍副主任は「これは会計事務所の透明性向上のための初歩的な試みであり、会計事務所の業務の質に対する評価ではない」としている。

証券監督管理委員会は今後、会計事務所に対する監督と検査を強化し、法律に基づいて違法行為を調査すると同時に、証券資格会計事務所の情報公開制度の創設を積極的に模索し、会計事務所の透明性を一層強め、優勝劣敗の監査市場の生態の構築を推進していくとのこと。

また、同氏は「正確な財務情報こそが投資者の正確な投資決定、合理的な価格期待の形成に役立つ。そのために会計士事務所は独立鑑定機関として、資本市場の財務情報品質の門番として責任を負い、資本市場の財務情報品質を高める面で極めて重要である。」と述べた。

出典:http://www.csrc.gov.cn/pub/newsite/zjhxwfb/xwfbh/201911/t20191115_366041.html

全国先進会計従事者の栄誉称号を授与

2019年12月27日の発表によると、中国財務部は《2019年全国先進会計士候補の推薦に関する財務省庁舎の通達》に基づいて、選定推薦と審査公示を経て、100名に“全国先進会計従事者”の栄誉称号を授与した。この称号は3年ごとに、中国全土の数千万の財界業界を対象に選定している。

この活動は優秀な会計士を表彰し、同国の経済、社会の発展のための新たな貢献となることを目的としている。

表彰式は北京で開催され、財政部党組書記の劉昆部長が出席した。また、人材社会保障部党組員の張義全副部長と財政部党組員が表彰を行った。表彰を受けた会計従事者は「栄誉を大切にし、謙虚な姿勢で、我が国の会計事業の発展に新たな功績をあげたい。」と語った。

出典:https://www.shinewing.com/main/news/detail/5e05c7387e7ea8325906a966.html

まとめ

大手会計事務所がビジネス支援に力を入れ始めた中、多くの監査法人が行政処罰の対象になっています。コンサルティングサービスも大事ですが、まずは会計事務所としての役割をしっかりと果たすことに中国全体として取り組むことが優先ではないでしょうか。

中国に進出を検討している方も、すでに進出している方も必見!


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目次(全15ページ)
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