【銀行業務のデジタル化が止まらない】中国の銀行業界

各銀行ではブロックチェーンなどの最新テクノロジーを活かした金融商品やプラットフォームの作成により、多様なニーズを満たし顧客の満足度を上げています。

今回は、そんな中国の銀行業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

持続可能な開発と貧困緩和のため新モデルとは?

2019年12月9日の発表によると、中国建設銀行の劉桂平頭取が定期記者会見にて発表した「持続可能な開発と貧困緩和のための中国建設銀行による新モデル」は、地元の資源の利点を最大限に利用して、貧困緩和政策と金融商品を革新し融合させるという特徴をもつとのこと。

中国建設銀行は、2019年の始めからすでに貧困緩和の援助資金として1.9億元を直接投資し、1700人近い銀行幹部を貧困地区に派遣。832の貧困県から7,800万元以上の農作物を直接購入し、8億9,500万元の販売を支援した。

また、中国建設銀行が発行した「貧困緩和クレジットカード」は、既存のクレジットカード機能に加え、消費額の一部が北京市支援協力促進会に寄付されたり、ポイントが貧困地域の特産品と交換できたりといった機能を備え、すでに60万枚が発行され、取引金額は19億元に達している。

出典:http://www.ccb.com/cn/ccbtoday/news/20191219_1576721185.html

国内初!ブロックチェーンの債券発行システム利用

2019年12月3日、中国銀行は国内において、2019年第一期200億元小規模企業専用金融債券の発行価格設定を完了した。募った資金は小規模企業ローンのみに使用する。今回の債券は2年期固定利率であり、表面利率は3.25%である。サブスクリプション倍数は約2.7倍である。

中国銀行は国有大型銀行の役割を果たし、包括的な金融業務を推進している。2019年9月末時点で、同銀行の包括的な小規模企業ローンバランスは4040億元であり、昨年末より35.36%増加。小規模企業のクライアント数はおおよそ41万件となる。

今回の発行に関して、中国銀行は自社で研究開発したブロックチェーンの債券発行システムを使用した。これは国内初のブロックチェーン技術の応用債券発行・簿記システムでもある。同システムはブロックチェーンネットワークを基礎プラットフォームとし、債券発行過程における情報・書類の交換と記録をサポートしている。

出典:https://www.boc.cn/aboutboc/bi1/201912/t20191204_17232943.html

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農業銀行が公共部門のデジタル変革を推進

2019年1月17日の発表によると、中国農業銀行が発行した「公共部門のデジタル変革を促進するための実施計画」では、顧客の多様な金融ニーズを満たすため、商品イノベーション、プラットフォーム構築など多方面にわたり積極的な政策が予定されている。

商品イノベーションに関しては、オンライン契約や融資を可能とする「e帳通」がリリースされた。また、進行ビジネス分野では、債券引受、情報コンサルティングなどに関する商品のオンライン展開が達成され、顧客の満足度が大幅に改善された。

プラットフォームの構築に関しては、カスタマーセンター、ポートレートセンター、マーケティングセンターの構築を完了し、パブリックマーケティングのフレームワークを完成した。また、デジタルビデオサービスシステムを確立し、法定代理人のアカウント開設意欲を促進した。

出典:http://www.abchina.com/cn/AboutABC/nonghzx/NewsCenter/201912/t20191217_1863254.htm

中国銀行、金融・経済の展望レポートを発表

2019年第3四半期の中国の内外環境はさらに複雑になっており、国外需要は緩め、国内需要は低迷で、GDP増加は6.0%に落ちる予想である。第4四半期は、米中談判の再開と国内安定政策の実行で、2019年の通年GDP増は6.2%前後になると予測される。

経済のマクロ制御政策の内容として、「財政政策はより強く、効果が出ている。貨幣政策については、適切適宜なカウンターサイクル調整を継続する。産業構造のラベルアップを推進する」などが挙げられた。

中国の銀行業界は信用とリスクの圧力を負いながら、年業績は滑らかな増加が予想される。LPRメカニズム改革の背景のもと、リスク価格設定能力を強化し、市場競争に適応できるようになる必要がある。

出典:https://www.boc.cn/fimarkets/summarize/201909/t20190925_16633797.html

中国交通銀行と中国郵便局が戦略的協力

2019年12月17日の発表によると、中国交通銀行と中国郵便局が締結した戦略的協力協定は、金融サービス、配送ロジスティックス、カスタマーサービス、チャネルオーバーレイなど、各方面で双方が協力していくという内容になっている。

具体的に、金融サービス面に関しては、ホスティング、クレジットサポート、銀行間融資、貿易金融、顧客資源の共有などとなっている。配送ロジスティックス面に関しては、オンラインモールや銀行ポイントの交換などについて協力していく。

これは、新しいビジネスの共同開発と市場拡大のための優れたプラットフォームを構築することを目的としており、中国交通銀行が111年の歴史を持つ国有メガバンクとして、国家戦略に貢献し、社会及び経済の発展に寄与していく決意の表れである。

出典:http://www.bankcomm.com/BankCommSite/shtml/jyjr/cn/7158/7162/2623050.shtml?channelId=7158

まとめ

中国の銀行業界は信用とリスクの圧力を感じながらも、業務や金融商品のデジタル化、また貧困層向けのサービスといった社会問題などチャレンジングな課題に取りんでいます。今後も銀行業界ならではのリスクヘッジを行いながら、緩やかな成長が見込まれるでしょう。

中国に進出を検討している方も、すでに進出している方も必見!


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目次(全15ページ)
Ⅰ 中国におけるビジネス事情 ・中国は世界第2位の経済大国 ・中国の外資規制は緩和傾向にある ・中国の就労ビザは3つのランクがある ・中国のカントリーリスク ・最も注目すべき中国の「一帯一路」政策 ・今後の製造分野におけるロードマップ「中国製造2025」 Ⅱ 中国の業界トレンド ・中国の食の最新トレンド ・中国の製造業におけるビジネスチャンスとは? ・最近の中国における医療・介護分野の動向 ・中国の教育分野では通信教育がトレンド Ⅲ 中国でビジネスを成功させるために


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