デジタルの発展に伴い、人材獲得のプロセスや勤務状態、研修などHR管理の効率化が積極的に行われています。
今回は、そんな中国の人材サービス業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2021年 中国の人材サービス(金融・法人サービス)業界
中国の鋭仕方達、株洲高新区と地域産業の発展を目指す〜人材サービス業界動向〜
中国初のAAAA認定のヘッドハンティング機関であり、アジア太平洋地区をリードするハイエンド人材紹介機関でもある鋭仕方達は、株洲高新区と「都市ヘッドハンター連盟」戦略提携協定を締結した。
2013年に、株洲高新技術産業開発区にて人材政策が実施されて以来、人材流入速度が加速し続けている。
将来的に、同社は株洲高新技術産業開発区と協力して優秀な人材を取り入れ、地域の人材管理メカニズムを完備し、人材戦略発展を体系的に構築していくことを目指す。また、地域産業と人材の協同発展と進歩を促進することを目指していく。
出典:http://www.risfond.com/news/121642
中国の埃摩森人力科技集団、海口へ新拠点開設〜人材サービス業界動向〜
2021年5月12日、人工知能を活用した人材サービス会社であり、ミドルからハイエンド人材向けのサービスを提供している埃摩森人力科技集団は、海口への事業展開を発表した。
海口は「中国の魅力都市、中国で最も幸福感のある都市、中国で最も投資可能性のある都市、国家歴史文化名城」などの栄誉称号を持つエリアである。
同社は今回の新拠点開設に加え、AI技術と人材戦略を組み合わせた独創的なサービスにより、さらなる発展を目指していくとしている。
出典:https://www.aimsen.com/about/319093

中国で今後の人材派遣に求められる3つのポイント〜人材サービス業界動向〜
行政管理局、労働・社会保障局の許可・登録を経て設立され、浙江地区に影響力を持つ人材サービス会社の宏陽人力資源有限公司は、今後求められる人材派遣のポイントを公開した。
3つのポイントに分けられ、1つ目は、制度の整備、派遣機関の強化が挙げられる。企業は労働者派遣の労働形態に対してより高い要求を出している中、派遣会社側は関連制度を完備することで企業側のニーズを満たす。
2つ目としては、派遣会社が労働者の管理モデルを積極的に革新し、企業の発展ニーズと市場の変化に合った管理方式を採用することが挙げられた。3つ目には、報酬制度の最適化が挙げられた。これは、派遣社員と正社員の賃金格差が問題視されていることを受けている。
出典:https://isite.baidu.com/site/wjz35rmw/b7f4ec06-65d5-44c1-a884-50d286161226?fid=nHmYPWckn10krHfsP1fdnHD3rj-xnWcdg1f&ch=4&bfid=fbuFw0cKDiCQ0jDtIXf00rD0K0AvCOTKnMfqys_000aDqL2_500000c0000PybwncnZR1UT68IMPSKM-JegasIHPVzjyYQMlzJlYttZR1UX4Jt8SoIAPps&bd_vid=7478823370584506847&title=%E6%96%B0%E9%97%BB%E4%B8%AD%E5%BF%83&field=createTime&orderBy=desc&categoryId=-1
中国の嘉驰国际と労勤が戦略的提携へ〜人材サービス業界動向〜
2020年7月15日の発表によると、HRソリューションプラットフォームを提供し、中国国内外に60以上の支店を有する嘉驰国际は、労勤と戦略協定を提携した。
双方は人的資源分野で互いに融和し、業務の相互推進、優越性の相互補完などを通じて業界のエコシステムを共同建設することを目指している。
ブランドの優位性と科学技術データの基礎によって、柔軟な雇用、RPO(採用プロセスのアウトソーシング)、HR SaaSなどのワンストップ人事総合ソリューションを実現することを目指していく。
出典:http://www.x-giants.com/Cn/Index/pageView/catid/13/id/224.html
中国の肯耐珂萨、2021年の人材計画策定に関しての見解〜人材サービス業界動向〜
HCMクラウド業界のリーダー的存在であり、全国10都市に支店を有する肯耐珂萨は、企業が2021年に人材計画を作る上で考慮すべき点を解説した。
人事計画は、組織計画、システム計画、人事計画、予算計画の4つの観点で策定できるとのこと。そのうえで、事業予測、雇用計画、スタッフトレーニングが必要になることを述べている。
同社は特に、各企業が自身の事業を理解することが大切であるとの見解を示している。経営者が何を必要としているのか、会社の核心は何なのか、組織構造の変化などを理解することが最も大切であるとした。
出典:http://www.knx.com.cn/information/1022.html
2020年 中国の人材サービス(金融・法人サービス)業界
中国の人瑞人才科技、香港にて新規株式上場〜人材サービス業界動向〜
人材サービスの人瑞人才科技が、2019年12月13日に香港証券取引所への新規株式上場を果たした。上場に際しては、フランスパリバ(アジア)証券やUOB(香港)などが主幹事を務めた。同社は、香聘プラットフォーム、瑞聘システムなどの体系化したヒューマンリソースソリューションを提供している。
同社は特に、中国のニューエコノミーを担う企業向けのサービスに注力をしている。同社が抱える顧客のうち、ユニコーン企業としてはバイトダンス、モバイク、小紅書があり、テクノロジー企業としては、テンセント、ネットイース、平安金融成都、QUNAR、DHL成都などがある。2019年は25の企業顧客と関係を構築し、平均3年のパートナーシップ関係を持つ。
同社が手がける人材マッチングプラットフォームは、アカウント数が180万、月次アクティブユーザー数が141万人となっており、膨大な人材候補を抱えている。
出典:http://www.renruihr.com/web/news/detail?uid=20191213104452675U00000000000784
中国の51job、2019年第3四半期決算を発表〜人材サービス業界動向〜
アメリカ・ナスダック市場に上場するインターネット求人サービス大手の51job(前程無憂)は、2019年11月14日に第3四半期決算を発表。売上高は前年同期比3.6%増の989百万人民元、グロスマージンは69%、営業利益は256.7百万元、調整後一株当たり純利益は4.44元であった。
売上高のうち、オンラインリクルートメントサービスの売上高は、前年同期比2.4%減の633.4百万元であった。減少の要因として、マクロ経済の状況悪化や、雇用需要の軟化が挙げられた。また、同社は第3四半期の特殊要因として、第4半期に行われるキャンパスリクルートメント向けの準備費用が嵩んだことを指摘している。
ビジネスの見通しとして、同社は、第4四半期決算における売上高を1080百万元〜1120百万元のレンジで見積もっている。さらに同社は、直近で、テクノロジーを活用したHRサービスを提供する企業への投資も行っている。
出典:https://ir.51job.com/ir/php/2019/PrsReleaseq11142019.php

中国の有才天下信息技術、2019年中期報告書を公表〜人材サービス業界動向〜
2019年9月12日の発表によると、人材紹介サイトの狩聘(LIEPIN)を運営する有才天下信息技術は、2019年中期報告書を公表した。同社は、AIなどのテクノロジーを駆使した人材紹介事業を手掛ける企業で、香港証券取引所に上場している、
2019年上半期の売上高は、前年同期比23.1%増の712百万人民元、粗利は570.5百万元、純利益は70.4百万元であった。中国経済の成長や先行きの不透明性にともなう下降圧力など、強弱入り混じるなか、利益成長が大きく加速した。
同社は、人材紹介プラットフォームの運営にあたり、テクノロジーを活用している。人工知能、自然言語分析、ユーザーグロース、ユーザーバリューについて、イノベーションを推進し、企業やヘッドハンターが人材を獲得するプロセスをより効率で有効なものとすることに注力していくとしている。
出典:https://event.liepin.com/t/1529398793014/files/2019%20中期報告.pdf
米ADP、中国市場にiHCM2ソリューションを提供〜人材サービス業界動向〜
2019年7月31日の発表によると、全世界でヒューマンリソース(HR)の管理ソリューションを提供する米ADP(ナスダック上場)は、中国市場において、ADPiHCM2を新たに提供する。ADP iHCM2は、新たに開発されたクラウド型総合HR管理システムである。このシステムは、企業のコスト削減、人材への待遇向上、統一運営が可能などの利点がある。ADPの給与領域におけるノウハウと人材管理分野でのテクノロジーを結合させたものである。
ADP iHCM2は、給与システム、人材採用、勤務状態、業績、研修などを精密に管理するものであり、HR管理、報告、アナライズの有効な手段である。
ADP iHCMは、アジア太平洋地域においては、既に中国とシンガポールで先行して提供されており、今後、香港や東南アジアでの提供が予定されている。ADO iHCM2は、ADP iHCMという単一のクラウドプラットフォームに基づくものであり、トップレベルのデジタル安全基準に適合したものである。
出典:https://www.adpchina.com/insights-and-resources/press-releases/2019/ihcm-2/
中国の万宝盛華、蘇州国際科学技術人材パークと戦略提携〜人材サービス業界動向〜
2019年7月1日の発表によると、万宝盛華グレイターチャイナ(ManpowerGroup)は、蘇州国際科学技術人材パークと戦略提携を行い、どのように国際性のある高級人材を集め、ヒューマンリソースの有効的な開発・活用を行うかについて確認した。最上級の人材を集め、中国のインターナショナル企業への就業につなげることが最重要の目標である。蘇州国際科学技術人材パークは、万宝盛華以外にも、中智やrandstadなど国内外の有力人材紹介企業29社と同様の提携を結んでいる。
蘇州国際科学技術人材パークは、「十四五」計画にしたがって、最上級人材1000人以上の紹介、2000回以上の企業へのサービス提供、20000人以上へのサービスの提供を目指している。
万宝盛華グレイターチャイナは、大株主に米ManpowerGroup Inc,(ニューヨーク証券取引所上場)を持ち、香港連合取引所メインボードへ上場している。1997年からグレイターチャイナ市場での20年におよぶ総合ヒュマンリソースソリューション企業として、今回の戦略提携に注力していく方針である。
出典:http://www.manpower.com.cn/sc/about_news_details.php?id=56395
まとめ:中国の人材サービス業界
中国経済の先行きが不安視される声もある中、各人材サービス会社はデジタルによる業務効率化などのトレンドをおさえて持続的な成長を続けています。これらの時流に乗ることが人材サービス業界において欠かせないポイントになるでしょう。