【中国全土にスピーディーな配達を】中国の陸運業界

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広大な土地を持つ中国ですが、大手ECサイトが翌日までに9割以上の配送を全地域で行ったことを発表するなど、都市間での配送時間の差が確実に埋まってきています。

今回は、そんな中国の陸運業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

京東、低層都市・村への24時間内配送を実現へ

スピーディーな配送は京東物流の強みである。低層都市や村にむけて24時間内配送を実現するために、低層都市の近くに倉庫の増設・トランジットとスマート設備の投資・配送頻度の向上等の施策に取り組む予定である。

京東は2007年より自社物流システムに投資し続け、10年間で大陸すべてをカバーするネットワークを構築した。特に「6.18」ネットショッピング祭りの時には、91%の自社倉庫出荷荷物が当日あるいは翌日到着できた。初期投資で構築した全面的で綿密な物流ネットのおかげで、1件当たりの物流コストが下がり、京東は2019年上期に損益バランスがとれるようになった。

また、さまざまな配送シナリオに対応し、宅配ロッカー、コミュニティサポートスポット、「大学配」と、多様な独自サービスを展開している。2019年内に10000軒のコミュニティに出荷・荷受け便利代行サービスを拡大する予定である。

出典:https://www.jdwl.com/#/NewsDetail?id=142

中通快逓、物流向け無人運転の商業認可を取得

2019年10月26日の発表によると、中国物流大手の中通快逓(ZTOエクスプレス)は、浙江省の徳青において「運輸経営許可証」を取得し、物流企業としてはじめて無人物流車の商業認可を得た。今後、徳青の指定地域において、実際に自動運転技術を用いた無人の物流が実現することになる。

今回の認可の取得に先立って、中通快逓は広州や深センにおいて、10万キロの長時間におよぶ自動運転の走行実験を行い、データや経験を蓄積した。このことが、今回の認可取得につながったようだ。まずは、都市内での短距離輸送を行い、将来的には長距離輸送を目指すとしている。

中通快逓は今後の展望として、再来年を目処に、街中での自動運転物流車のサービスを開始するとしている。歩行者がスマートフォンを用いて、オンデマンドで車両を呼び止め、その場で運輸サービスを享受することができるオンデマンド型のサービスを目指している。

出典:https://www.zto.com/companyIntroduce/newsListDetail.html?id=1266973

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全ての行政単位村に直接郵便が浸透

国家郵便局の発表によると、2019年第3四半期までに、郵政業務量と業務収入はそれぞれ31.3%、21.3%増加し、宅配業務量と収入はそれぞれ26.4%、24.1%の増加した。業界は安定的な右肩増加を示している。

業務の集中化は顕著で、増加の60%は、広東省、浙江省、江蘇省の三省が貢献している。また、宅配の単価も継続的に下がっている。

2019年8月末までに、全国すべての行政単位村まで直接郵便が通じ、郵政業者は積極的に農業と農民に支援している。「一市一品」支援戦略で、1188個のプロジェクトを達成し、445の貧困県の7.1万人口に2.3億人民元の増収が実現できた。現在、郵便宅配ネットワーク拠点は3万ヶ所を超え、全国カバー率は96%となっている。

出典:http://www.chinapost.com.cn/html1/report/1911/5687-1.htm

中国の物流業界の新たな局面とは?

中国の物流業界は「菜鳥基礎ネットワーク1つ+中国郵政と宅配上場企業7社+物流関連業者N社」という新しい局面となっている。菜鳥基礎ネットワークはスマートブレーンの役割を果たす。中国郵政と宅配上場企業7社は業界リーダーとして、荷物の運送と配送を担う。N社は在庫管理、即時物流、物流技術企業等関連会社を指す。

菜鳥によると、IoTや人工知能等の先端技術は、すでに物流業界に応用されている。IoT未来モデルプラントとなる江蘇無錫中枢では、スマートフォン一つで全プラントを管理できるようになっている。また、アジア最大のロボット倉庫が建設された。700台のロボットが24時間稼働し、物流業務を行っている。

宅配業界において、アリババと菜鳥は中通快遞に13.8億ドルを投資した。宅配上場企業7社の配送件数は1.3億/日、そのうちの8割は菜鳥の電子帳票技術サービスで支えられている。

出典: https://www.cainiao.com/markets/cnwww/cn-news-detail?spm=a21da.144546.0.0.204c3045nQQd9E&id=90

京東物流、ブロックチェーン技術の運用推進へ

京東物流は以下4つの方向にフォーカスして、ブロックチェーン技術と物流領域を探索している。①プロセスの最適化②国境を超える物流追跡③物流金融④物流信用クレジット

ブロックチェーンは生産関係の問題を解決する。物流業界で例えると、ショップ側は貨物の安全を重視し、ネットプラットフォームは物流サービスを重視し、消費者は商品の品質とプライベートを重視しているが、ブロックチェーンはこの三者の複雑な需要を同時に満たすことができる。

京東はすでに、[鏈上簽]という物流帳票受領プラットフォームサービスを提供している。分割式帳簿技術とデジタルサイン技術を利用し、ショップ側とのスマート照合ができる。決算違算照合期は今の90日から60日に短縮し、資金繰り効率が高められた。

出典:https://www.jdwl.com/news/5cb585842d2e33ee6aec6fee

まとめ

中国の宅配件数は年々増加しており 、5年連続で世界1位を獲得するなど陸運の需要の高さを表している。最近では低層都市でもスピーディーな発送を可能にするなど、今後も陸運システムに注目すべきです。

中国に進出を検討している方も、すでに進出している方も必見!


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目次(全15ページ)
Ⅰ 中国におけるビジネス事情 ・中国は世界第2位の経済大国 ・中国の外資規制は緩和傾向にある ・中国の就労ビザは3つのランクがある ・中国のカントリーリスク ・最も注目すべき中国の「一帯一路」政策 ・今後の製造分野におけるロードマップ「中国製造2025」 Ⅱ 中国の業界トレンド ・中国の食の最新トレンド ・中国の製造業におけるビジネスチャンスとは? ・最近の中国における医療・介護分野の動向 ・中国の教育分野では通信教育がトレンド Ⅲ 中国でビジネスを成功させるために


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