【個人財産市場はいまだ成長中】中国のプライベートバンキング業界

中国国内の個人財産市場は以前に比べれが緩やかになったものの、いまだに拡大しています。そんな顧客のニーズに応えるべく、各行がAI活用や業務改革など様々な取り組みをしています。

今回は、そんな中国のプライベートバンキング業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

富裕層の財産管理、今後重要になるのは?

招商銀行が発表した2019年中国個人財産報告によると、2018年に投資可能な資産が1000万人民元(1億5630万円)以上であった個人の数は197万人に達した。

中国の個人財産市場の拡大は以前に比べれば緩やかになっているとはいえ、依然として潜在力を秘めている。

富裕層の中国国内における財産管理の傾向として、銀行による財産管理に戻る傾向があり、中国国外と国内の一体化したプライベートバンクのサービスシステムを提供することが、これからの戦略において重要であるとの見方を示した。

出典:http://images.cmbchina.com/cmbcms/201906/a251b6b4-9ca0-409c-ba0b-b8c3c9c12ca8.pdf

工商銀行、プライベートバンク業務の大幅な改革推進

2019年に中国工商銀行のプライベートバンク部門が11周年になるにあたり、張小東総経理は長期的な発展には安定性とともにイノベーションの精神が必要不可欠であるという見方を示した。

一般的にグループ内において、個人金融部門とプライベートバンク部門は競争関係にあるが、両者が適切に情報を共有し協力することによってこそ、顧客のニーズに合ったサービスを提供することができるとし、業務の改革を進めていくとした。

改革の方策として、本店・一級支店・二級支店の3つの層からなるサービスシステムを構築し、1+Nのサービスを提供する。つまり、二級支店が基本的な財務顧問としてのサービス”1”を提供し、一級支店が更に専門的なNのサービスを提供し、それを本店が監督するという方式である。

出典: http://www.icbc.com.cn/icbc/%e4%b8%aa%e4%ba%ba%e9%87%91%e8%9e%8d/%e8%b4%b5%e5%ae%be%e6%9c%8d%e5%8a%a1/%e7%a7%81%e4%ba%ba%e9%93%b6%e8%a1%8c/%e6%9c%80%e6%96%b0%e5%8a%a8%e6%80%81/%e5%a4%a7%e5%8a%9b%e6%8e%a8%e5%8a%a8%e7%a7%81%e4%ba%ba%e9%93%b6%e8%a1%8c%e4%b8%9a%e5%8a%a1%e7%9a%84%e4%be%9b%e7%bb%99%e4%be%a7%e6%94%b9%e9%9d%a9.htm

平安銀行のプライベートバンク、AIを応用

2019年12月11日の発表によると、第16回アジアパシフィック財産管理とプライベート銀行年次総会において、平安銀行のプライベートバンクは「プライベートバンクイノベーション最優秀賞」を受賞した。

同プライベートバンクはAIを応用し、業界で率先してAI私募直通プラットフォームを築いた。顧客にスマートで高効率の財産管理サービスを提供している。同プラットフォームを通じ、クライアントは金融商品の詳細を理解でき、資産証明をアップし、オンライン取引も実現できている。

富裕層の資産配置需要に応じ、同銀行はカウンセリング式仕事方法を導入。斬新な財産管理システムで、3秒で顧客アカウント報告書、60秒で投資企画提案書が生成される。そのほかに、資産継承、企業ガバナンス、継承者教育等の家族継承サービスをワンストップで提供している。

出典:https://bank.pingan.com.cn/m/info/zixun/detail.shtml?id=000153825

興業銀行が家族財産管理ブランドをスタート

2015年に始まった家族信託サービスにより、興業銀行は富裕層の財産の継承において重要な役割を果たしてきた。2018年末までに興業銀行のプライベートバンクの利用者数は3万人を超えており、資産管理規模も4300億人民元(6兆7211億円)に達している。

この度、興業銀行は家族財産管理ブランド“興承世家”を出し、初の数量限定プライベートバンクプラチナクレジットカードを発行した。これにより、プライベートバンクサービスのカスタマイズを目標としている。

この家族財産管理サービスは、“家族事務所”というものを設け、よりシステマティックな管理を可能にする。また、リスク回避・資産運用計画・法律相談・税務関連の処理などを一元的に管理し、より顧客のニーズに応えられる迅速なサービスの提供が可能になるとしている。

出典:https://www.cib.com.cn/cn/personal/private/news/20190305_4.html

中国のプライベートバンキング市場の今

2019年4月8日の発表によると、中国の個人投資可能金融資産総額は2018年までに147万億元に達し、前年比8%の増加となった。そのうち投資可能資産を600万元以上持つ富裕層は167万人に達している。5年後の2023年には総額243万億元に増加すると予測されている。

貯金と銀行投資商品が個人金融資産に占める割合は、依然として増加している。また、今後他のパブリック・プライベートエクイティファンドは増えてくると予測されている。

最も重要なサービスについて、法律カウンセリングと税務計画を答えた割合はそれぞれ40%と31%であり、2012年の19%と17%より飛躍的に増えた。法律と財務等専門的なサービスが重要視されている。

出典:http://www.ccb.com/cn/ccbtoday/newsv3/20190408_1554720581.html

まとめ

個人投資可能金融資産総額 は今後5年間でも2倍近く増えると予想されるなど、まだまだプライベートバンキングの需要は続きそうです。これに伴い法律や税務など専門的なサービスが求められるため、より高度な専門知識を持ったプライベートバンキングの需要が伸びるでしょう。

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目次(全15ページ)
Ⅰ 中国におけるビジネス事情 ・中国は世界第2位の経済大国 ・中国の外資規制は緩和傾向にある ・中国の就労ビザは3つのランクがある ・中国のカントリーリスク ・最も注目すべき中国の「一帯一路」政策 ・今後の製造分野におけるロードマップ「中国製造2025」 Ⅱ 中国の業界トレンド ・中国の食の最新トレンド ・中国の製造業におけるビジネスチャンスとは? ・最近の中国における医療・介護分野の動向 ・中国の教育分野では通信教育がトレンド Ⅲ 中国でビジネスを成功させるために


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