【外国企業との連携が強まる】中国の食品卸業界

食品卸会社では日本をはじめとする各国の食品メーカーと連携を結び、より顧客のニーズに応える動きが強まっています。

今回は、そんな中国の食品卸業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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中国水産卸大手の湛江国聯水産開発の戦略〜食品卸業界事情〜

深セン証券取引所に上場する湛江国聯水産開発股不份有限公司は、事業の状況を総合的に記した2019年中間報告書を公表した。同社は、エビをはじめとした水産品の生産、加工、流通・卸を一貫して手掛ける水産企業。同社の卸売戦略は、大規模なスーパーマーケットやレストランなど従来型の顧客の深耕をするとともに、ECなどの新たな顧客の獲得を目指すとしている。

永旺や京東(JD)向けの新規開拓や、旺盛な消費者の需要を背景に、2019年第二四半期累計の売上高は、前年同期比で13.75%増となった。

個別品目のハイライトとして、最大手スーパー永輝向けの食用ザリガニの売上高は1200億元にものぼり、ザリガニ卸売事業全体の売上高では、1013億元を記録するなど、1000億元の大台を超える事業に成長した。

出典:http://www.guolian.cn/upload/2019-10/2019101470473657.pdf

中国良友集団と江西省、食用油の生産・販売で提携〜食品卸業界事情〜

2019年11月6日の発表によると、上海で最大規模の穀物取り扱いを手がける良友集団と、高品質な食糧油の生産地帯である江西省は、旺盛な上海の需要に応えるべく、生産・販売を協同して進めていくことに合意した。

このパートナーシップは国の農村振興政策の一環という位置付けでもあり、良友集団が豊富にもつ流通ルートを通じて、農村地域の優れた製品を一大需要地である上海に提供することを目的としている。長期にわたるパートナーシップは、国家の食糧安全保障に資することになると強調している。

良友集団は、上海市政府が所有する国有食品流通企業であり、同じく上海市傘下の光明食品の子会社である。同社は今回のパートナーシップを、上海市への食用油の安定供給のみならず、長江流域における一帯一路戦略の推進につなげたいと考えている。

出典:https://brightfood.com/default/detail?id=44498

中国四洲集団、第二四半期の業績は?〜食品卸業界事情〜

四洲集団は、食品代理業務が中核であり、日本をはじめとした世界各地の食品を輸入し、レストラン、スーパーマーケット、コンビニ、航空会社に卸している。取り扱い商品は、スナック菓子、粉ミルク、アイスクリーム、即席麺、ソーセージなど多岐にわたる。

2019年第二四半期のハイライトとして、香港市場において、日本のアイスクリームのプロモーションに注力をしたことを挙げている。明治、LOTTE、井村屋、沖縄特産のブルーシールなど著名ブランド商品の卸売りの取り扱いを強化している。

売上高は前年同期比1%の増収で、15億香港ドルであった。地域別構成比では、香港向けの売上が65%、中国大陸向けの売り上げが35%を占めた。今後は、日本のスナック菓子及びキャンディーの取り扱いを強化するとしている。

出典:https://www1.hkexnews.hk/listedco/listconews/sehk/2019/1128/2019112800010_c.pdf

ABInBev中国法人、サッポロビールの独占代理店へ〜食品卸業界事情〜

2019年2月20日、バドワイザーブランドなどを傘下にもつ世界的ビール企業、アンハイザー・ブッシュ・インベブは、サッポロビールと総代理店契約を締結し、中国におけるサッポロビールの取り扱いを開始すると発表した。両社は中国上海で共同記者会見を行った。

世界各地のビールを中国へ輸入し流通させてきたABINVEV中国社のノウハウを用いて、スーパープレミアム市場におけるサッポロビールブランドの地位を確立させると両社は意気込みをみせた。

日本食レストランの人気などを背景に、日本の北海道に起源を持つレジェンドブランドとして認識されているサッポロビールと、中国市場に適応するための戦略を蓄積してきたABInBerV社がパートナーとなることにより、アジアのアルコール消費文化の担い手となることが期待されている。

出典:https://www.ab-inbev.cn/mediaGalleryDetail.php?id=204

中国蒙牛乳業、豪ライオン飲料を買収〜食品卸業界事情〜

2019年11月24日の発表によると、中国乳製品大手の蒙牛乳業は、事業再編を進めているキリンホールディングスより、オーストラリアで乳製品を中心に飲料事業を展開するライオン飲料の全株式を取得するとのこと。

買収額は、600万オーストラリアドルとなり、蒙牛乳業にとっては粉ミルク大手の豪ベラミーズ買収に次ぐ大型買収となる。

蒙牛乳業によれば、今回の買収を通じて、乳飲料、ヨーグルトなどの乳製品の品揃えと強力な流通網を獲得する。ライオン飲料の生乳の調達力や、3万5千名の顧客に製品を提供するための豊富な冷蔵設備を手に入れることで、アジア太平洋でのビジネス展開を強化するとともに、中国国内向けの拡充にもつながるとしている。生乳の調達から流通までビジネスの垂直統合を強化した形となる。

出典:http://www.mengniuir.com/attachment/2019112508080144819076136_tc.pdf

まとめ:中国の食品卸業界事情

外国でも人気のある銘柄の多いビールや乳製品などを輸入する動きが強まる中、穀物などの中国産の材料を都市部の需要のあるところに卸す取り組みが国主体で行われています。今後は食品産業における政府の取り組みなども着眼点として押さえることが重要になるでしょう。

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