【未曾有の高齢化社会へ】中国の医療用・福祉用具卸業界

実はあまり知られていないのですが、2050年以降、中国は世界でも体験した国がない高齢化社会になると予想されています。中国の医療福祉機器産業は伸びる市場となるでしょう。

今回は、そんな中国の医療用・福祉用具卸業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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医療機器流通業者への規制が強化

2019年11月12日、広西壮族自治区の薬品監督管理局は、医療機器の貯蔵および流通を手がける業者に対して指導・及び意見書を公開した。また、国薬、上海医薬などの最大手を含む29の医療機器流通企業が当局の調査を受けた。

当局の指摘は、主に、医療機器が許可を受けた倉庫に保管されているか、認定を受けた経営範囲からの逸脱や、医療機器の取り扱い資格をもたない企業が医療機器の流通業を手がけていないか、などに関してだった。また、医療機器の保管方法や、流通手段などについても調査を行い、取り締まりを強化するとしている。さらに、厳格化された規定に違反した場合、保管や配送の資格の取り消しを行うことも表明した。

江西だけでなく、北京市や貴州省においても流通業者への調査と罰則を強化する動きが出ており、今後、全国的に医療機器流通業者への締め付けが強まると考えられる。

出典:http://yjj.gxzf.gov.cn/u/cms/www/201911/13111850oh0r.pdf

瑞康医薬、2019年第3四半期の業績を発表

医療機器流通最大手の瑞康医薬(深セン証券取引所に上場)は、2019年第3四半期の業績を発表した。売上高は前年同期比0.68%減の8986十万元、一株当たり純利益は前年同期比22%減の0.13元であった。減益となった主な要因は、借入金の利率が前年と比べて上昇し、財務費用が増加したことにある。

また、2019年第1四半期から第3四半期までの累計業績は、売上高が前年同期比9.73%増の26,944十万元、一株あたり純利益は30.51%減の0.385元であった。

同社は2018年より経営戦略を調整し、急速な売上高成長や市場シェア拡大を追求するビジネスモデルから、ゆったりとした成長率で質の高い成長を目指す姿勢を明らかにしている。同社は現在、全国31の都市に流通拠点を持ち、42,000もの医療機関と取引を行っている。

出典:http://www.szse.cn/disclosure/listed/bulletinDetail/index.html?499fda16-8d14-4aa8-bd7f-ed35c723e4c7

華検医療、香港市場に上場

中国で体外診断医薬品(IVD)の流通事業を手掛ける華検医療(IVDMedical Holding Limited)は、2019年7月12日に香港証券取引所に上場した。華検医療本体は、上海のIVD市場で3番目に大きい流通業者である。

また、2019年1月に完全子会社化した威士達は、中国全土のIVD市場で4番目に大きい流通業者である。華検医療は、IVDの卸・流通と、自社ブランドによるIVDの製造の2つの事業を手掛けており、売上高の98%を前者が占めている。

同社によれば、同社の競争優位は、上海・中国全土における優位性、強力なディストリビューション網、国際的IVDメーカーとの良好な関係性、自社ブランド「iVD」の育成、創業者をはじめとした経験豊富なチームなどにある。

出典:http://www.ivdholding.com/uploads/files/上市文件-全球发售.pdf

傅利葉智能の、米国市場への進出戦略

上海にある傅利葉智能(Fourier Intelligence) は2015年以来、外骨格およびリハビリテーションロボット工学の開発に創造性を注ぎ込んでいる技術主導の企業だ。直感的で使いやすいシステムにより、患者とセラピストの両方の生活を向上させている。2019年11月13日にシカゴで開催された第96回米国リハビリテーション医学会議に参加し、米国リハビリテーションセンターとの協力を強化する態勢が整のっていることを示した。

上肢のリハビリテーションを目的とした主力製品であるArmMotus M2ロボットと、下肢の運動障害のある患者を支援するように設計されたExoMotus X2を展示し、来場者から高評価を得た。

同社は、今後も医療技術分野全体に影響力を広げることを期待している。「インテリジェントなリハビリテーション」や「ロボットによる集団療法」など、患者ケアの新たな試みは、米国市場に進出する同社の戦略の中心となるだろう。

出典:http://www.fftai.com/zixun_en/zixun_bk.php?id=383/

養老機関の等級区分と評定に関する国家基準

2018年12月28日、中国国家市場監督管理総局は、養老機関を分類し、評価するための102の基準要件を定義し、養老機関を5つの等級に分けることを発表した。新基準は、細則が補充されたのち、2019年7月1日から正式に施行されることになる。養老機関が増加するなかで、介護を要する高齢者が施設を選択するための明確な判断材料を提供するために、基準が設けられる。

等級は5段階に分けられ、五角形の星の図案を用いて一級から五級までで表される。級の数字が大きいほど、養老機関の総合的なサービス能力が高いことをあらわす。基準の中には、営業許可証の有無、人員の能力、空間の配置、管理及びオペレーションの質などの項目があり、これらを総合的に判断して等級が定まる。

また、養老機関が自発的に点数化された評定を提供する制度も設けられた。これは、環境、設備、運営管理、サービスなど複数の側面を合計1000点で自ら評価するものになっている。

出典:http://images3.mca.gov.cn/www2017/file/201809/1538188280696.doc

まとめ

医療福祉用具は中国では今後必要不可欠となり、現段階では十分に行き届いてない問題も存在します。医療福祉用機器産業の成長率は経済平均成長率をはるかに上回る25~30%で推移しています。

中国に進出を検討している方も、すでに進出している方も必見!


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目次(全15ページ)
Ⅰ 中国におけるビジネス事情 ・中国は世界第2位の経済大国 ・中国の外資規制は緩和傾向にある ・中国の就労ビザは3つのランクがある ・中国のカントリーリスク ・最も注目すべき中国の「一帯一路」政策 ・今後の製造分野におけるロードマップ「中国製造2025」 Ⅱ 中国の業界トレンド ・中国の食の最新トレンド ・中国の製造業におけるビジネスチャンスとは? ・最近の中国における医療・介護分野の動向 ・中国の教育分野では通信教育がトレンド Ⅲ 中国でビジネスを成功させるために


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