【今話題の製薬研究】台湾の製薬・バイオテクノロジー業界

台湾の製薬市場は、平均的に3.5 %ずつ毎年成長しています。現政府が製薬分野の産業育成に力を入れていることもあり、今後も成長ていく市場であると予想されます。

今回は、そんな台湾の製薬・バイオテクノロジー業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

ガン治療に期待!基亜生物科技、MEDINETと契約

2019年10月7日の発表によると、台湾のバイオ医薬品企業、メディジェン・バイオテクノロジー社(基亜生物科技)は、日本の上場企業MEDINETとライセンス契約を締結した。この契約は、台湾の細胞治療市場を拡大することを目的としている。

この契約により台湾の基亜生物科技は、MEDINETが開発した免疫細胞ガンマデルタT細胞(GDT細胞)の培養加工技術を利用することができる。

GDT細胞は、体内の様々な免疫機構に関与していると報告されている免疫細胞の一種で、MEDINETが開発した細胞培養加工技術は、末梢血中にわずか数パーセントしか含まれていないGDT細胞を選択的に活GDT細胞の導入により、台湾のがん患者に新しい治療が提供できることが期待されている。

出典:http://www.medigen.com.tw/en/medigen-collaborates-with-japanese-publicly-listed-company-medinet/

インフルエンザウイルス薬、台湾で発売

2019年8月29日の発表によると、塩野義製薬は抗インフルエンザウイルス薬「紓伏效(ゾフルーザ)錠20mg」を台湾で発売した。販売は、塩野義製薬の台湾子会社である台湾塩野義製薬股份有限公司が行う。

ゾフルーザは、塩野義製薬が創製した、キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬。「成人および12歳以上の小児の急性A型、B型インフルエンザウイルス感染症治療」を目的とした薬で、台湾食品薬物管理局(TFDA)より2019年8月28日付けで承認を取得している。

ゾフルーザの開発および販売は、現在 Roche グループとの提携下で進めていて、日本と台湾における販売は塩野義製薬が、それ以外の国ではRoche グループが行う。

出典:http://www.shionogi.co.jp/company/news/2019/qdv9fu000001j5a8-att/190829.pdf

台湾中外製薬股份有限公司、「ヘムライブラ」を発売

2019年11月1日の発表によると、中外製薬株式会社の100%子会社である台湾中外製薬股份有限公司は、「ヘムライブラ」を発売した。「ヘムライブラ」とは、中外製薬株式会社が開発した抗体改変技術を用いて創製された、バイスペシフィック抗体である。

「ヘムライブラ」は活性型第IX因子と第X因子に結合し、活性型第IX因子による第X因子の活性化反応を促進することで、血友病Aで欠損または機能異常を来している第VIII因子の補因子機能を代替する。

血液凝固第VIII因子に対するインヒビターを保有する成人および小児の血友病A(先天性血液凝固第VIII因子欠乏症)に対する週1回の皮下投与による予防投与療法で、米国食品医薬品局(FDA)より、2017年11月に世界で初めて承認されて以来、現在は世界90カ国以上で承認されている。世界で4,000名以上の人々の血友病A治療に使われている。

出典: https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20191101150000_908.html

BIO Asia-Taiwan、2020年に2回目の開催へ

2019年に初めて開催されたBIO Asia-Taiwan International Conference and Exhibitionは、BIO(グローバルバイオテクノロジーイノベーションオーガニゼーション)とTaiwan BIO(台湾バイオインダストリーオーガニゼーション)が共同で開催したイベント。

25カ国から1500人以上が参加し大盛況となった。同イベントは2020年も開催される。2020年7月22~26日に台北で開催されるイベントは、30カ国から2,000人以上の参加者が決まっている。

5日間行われるイベントでは、企業プレゼンテーション、セミナー、ワークショップなど600以上の企業から1,700を超えるブースが出展される。2019年のイベントと同様に、BIO Asia–Taiwan 2020はバイオテクノロジー、医薬品、医療機器、精密医療の進歩、AIアプリケーションなど台湾の技術をアピールしていく考えである。

出典:https://bioasiataiwan.com/zhtw/about/detail/1

「OPDIVO® 」、TFDAの承認を受ける

2019年5月14日の発表によると、小野薬品工業株式会社の、台湾の現地法人である台湾小野工業股彬有限公司が、ヒト型抗ヒトPD-1(programmed cell death-1)モノクローナル抗体「OPDIVO® 20mg、100mg」について、以下の3つの効能・効果にかかる承認を、台湾食品薬物管理局(TFDA)から取得したとのこと。

1.根治切除後のリンパ節転移を伴うまたは転移性悪性黒色腫患者の術後補助療法

2.自家造血幹細胞移植およびブレンツキシマブべドチンによる治療後、または自家造血幹細胞移植を含む3レジメン以上の全身治療後に再発、または進行した古典的ホジキンリンパ腫

3.単剤療法またはイピリムマブとの併用療法として、フルオロピリミジン、オキサリプラチナン、イリノテカンによる治療後に病勢進行した高頻度マイクロサテライト不安定性またはDNAミスマッチ修復機構欠損の転移性結腸・直腸がん

出典:https://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n19_0514.pdf

まとめ

台湾の製薬生産量における西洋薬製剤が占める割合は毎年増加傾向にあり、今後も増加してことが予想される。また台湾の細胞治療市場の拡大も行われる予定である。

台湾に進出を検討している方も、すでに進出している方も必見!


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目次(全15ページ)
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