【超高齢社会へ】台湾の介護サービス業界

台湾では高齢化に伴い、介護サービス利用者が増加しています。さらに、10年以内に台湾は超高齢社会へ進む予想がされており、介護サービス関連事業が注目されています。

今回は、そんな台湾の介護サービス業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

膨らむ介護関連の政府支出、338億台湾元へ

2019年9月5日の発表によると、台湾行政院(内閣)の蘇貞昌院長(首相)は、2019年度の介護関連向け政府支出が338億台湾元(約1,180億円)になるとの見通しを明らかにした。

行政院が介護長期計画「長期照顧十年計画2.0」を決定した16年当時の50億元未満から、7倍以上に膨らんだ計算となる。2020年度は、400億元に達すると予想される。

介護サービス利用者の人数も増加している。2019年の1月から7月だけでも20万人を突破しており、2017年度の同時期と比べても利用者は二倍に増えている。また、2026年度までに台湾が「超高齢社会」(高齢者人口の20%以上)に入ることも強調された。

出典:https://www.ey.gov.tw/Page/9277F759E41CCD91/723885b4-dc79-4020-8c7b-82a6735b06f6

初の試み!交通省と衛生省、長期介護施設を設置

2019年5月16日、台湾の交通部(交通省)と衛生福利部(衛生省、衛福部)は、台北市南港区に長期介護施設を設置すると発表した。政府の複数の部門が共同で公営の長期介護施設を設置するのは今回が初めて。早ければ、2019年第4四半期(10~12月)の開業が見込まれる。

今回、介護施設が入居したのは交通部の管理する、南港郵便局の3階から5階の合計1,000平方メートル。合計100床のベッドが用意された。

これにより、資産の有効活用に加えて、台北市南港区の住宅型有料老人ホームの不足を補い、地元の医療サービスに対する長期的なケアを提供することもできるという。

出典:https://www.mohw.gov.tw/cp-16-47602-1.html

金聯と志嘉集団、高齢者介護と託児で協力

2019年11月20日の発表によると、物件や債権管理を手掛ける台湾金聯資産管理(台金聯)は、レジャーや健康事業グループの志嘉集団とともに、高齢者介護から託児までを手掛けるサービスを始める。台金聯が開発したビルを活用して展開する。

ビルは新北市汐止区にあり、敷地面積は1,532 坪、地上11階、地下2階、建物総面積6,030 坪に及ぶ新しいビル。 近年の人口の高齢化により、政府は高齢者福祉政策を積極的に推進してきたが、今回金聯グループは政府の政策に対応し、企業の社会的責任を果たすため志嘉集団と協力した。l

今回の施設は、日本の「夢のみずうみ村」を事業モデルに計画を進める。4階から11階に128ベッドルームの宿泊室を設置し、1階から3階までをオープンスペースとし、レストランや託児施設、薬局、リハビリテーションセンター、施設を利用する人の交流スペースに充てる予定。

出典:http://www.tamco.com.tw/webtamco/1290/

在宅介護支援のエムダブルエス日高、台湾同業と提携

2019年10月2日の発表によると、在宅介護支援・医療支援事業を手掛けるエムダブルエス日高(群馬県高崎市)は、台湾の同業社の中化銀髪と共同で、高齢者向けサービス市場を開拓することで覚書(MOU)を交わした。

エムダブルエス日高と台湾の中化銀髪は、デイサービスでの協力及び、AIを利用したリハビリシステムをテーマに締結を交わした。

エムダブルエス日高は日本のデイサービスのノウハウの提供や、中化銀髪が運営するデイサービスでのビッグデータ収集を行う。一方、中化銀髪は台湾の通信ベンダーと提携し、高齢者向けのスポーツリハビリテーションソフトの開発などを行う方針。

出典:https://mws-hidaka.jp/publics/index/1/detail=1/b_id=1/r_id=269#block1-269

介護系の外国人労働者の平均給与、2万元未満

台湾の労働部(労働省)は2019年1月7日に、2018年6月時点の外国人労働者の労働環境についての調査結果を発表した。

これによると、雇用主の自宅に住み込み、家事や介護・看護に従事する「外籍家庭看護工」の毎月の平均給与は1万9,927台湾元(約6万9,900円)だったことが分かった。製造業や建設業などの企業が雇用主となる「事業面外籍労工」は2万7,788元である。

「外籍家庭看護工」の平均給与の内訳は、基本給与が1万7,765元、残業代が1,919元となっている。その他は食事代や雑費などの諸手当が占めた。1日当たりの平均就業時間は、時間規定を設けている家庭と、そうでない家庭にかかわりなく平均10.2時間だった。

出典:https://www.mol.gov.tw/announcement/2099/38907/

まとめ

いかがだったでしょうか。2027年には65歳以上の人口比率が20%を超えると予想されています。今後、超高齢社会へ向かう台湾では介護サービス市場がさらに伸びるよ予想されています。

台湾に進出を検討している方も、すでに進出している方も必見!


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目次(全15ページ)
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