中国には外食文化が根付いており、外食産業の成長はいまもなお続いています。
今回は、そんな中国の外食・中食業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2021年 中国の外食・中食(飲食・食品メーカー)業界
中国でも展開する掌上韓品の営業モデル〜外食・中食業界動向〜
2008年に創業し、韓国のストリートフードから始まった韓国のチェーン店である掌中韓品は、独自の営業モデルを展開し、人気を集めている。
2019年までに、7年連続で順調に発展しており、上海の直営チェーン店は70店舗に到達。2020年からは加盟店市場を開放し、対外的にも拡大展開を始めた。
80%が工場で加工されており、残りの20%を店舗調理とするのでシェフが不要であること、またそのために数分で調理、提供できることで回転率上昇などの工夫を行っている。また、デリバリーサービスの活用により知名度も上げている。
出典:
http://www.zshp2008.com/news_show/463.html
マクドナルド中国、スマート産業パークを構築〜外食・中食業界動向〜
1990年に中国に進出し、国内3300店舗以上を展開するマクドナルド中国は、湖北サプライチェーンスマート産業パークの構築を始めた。
食品生産、環境保護包装、コールドチェーン配送などの戦略施設を湖北に集めることで、中国でのサプライチェーンレイアウトを完備し、中西部市場を継続的に開拓するための強固な基礎を築くことを目的としている。
同社の中国取締役会議長は「本プロジェクトは中国発展のもう一つのマイルストーンであり、より多くの消費者にサービスを提供するとともに、 長江経済帯の高品質な発展に深く参与する」と意気込みを見せた。
出典:https://www.mcdonalds.com.cn/news/20201218-smart-supply-chain-industrial-park-in-Hubei

Dicos、中国全土2600店舗で植物肉を販売開始〜外食・中食業界動向〜
アメリカのフライドチキンチェーンであり、中国全土に2600店舗を展開するDicosは、植物肉の販売を開始した。
同社は植物肉企業である星期零と提携して、植物肉を使用したハンバーガー、ナゲットなどを期間限定で売り出した。ファストフードブランドとしては全国的に植物肉製品を大規模に供給するのは国内初の試みである。
健康、環境に配慮した飲食理念を広めることを目的としており、消費者からの支持を得られることができれば、グランドメニューとして販売することを考えている。
出典:http://www.dicos.com.cn/mediacenter/877.html
老郷鶏、中国・Tモール進出を発表〜外食・中食業界動向〜
2003年に設立し、全国に800店舗を展開する老郷鶏は、Tモール進出を発表した。
同社は全国の直営店数1000店舗を目標としており、深セン、北京、杭州を中心に店舗増設中で順調な発展を遂げてきたが、コロナの影響でこれまでに5憶元の損失を被った。
しかし2020年4月以降には業績が回復し始め、上海、安徽地区は100%、南京は120%回復し、武漢は約90%以上の回復を遂げた。また、デリバリー需要が拡大し、41%ほど増加した。次のステップとしてはTモールにて老郷鶏天猫店の開店を計画している。
出典:http://www.lxjchina.cn/new_display.asp?id=3959
中国の亜恵、新業態に挑戦〜外食・中食業界動向〜
1992年に設立し、ファストフード店、洋食、食品加工&物流などの多種の経営モデルをカバーしている亜恵は、新業態への挑戦を発表した。
2020年7月、「亜恵鮮生」が正式にオープンした。顧客が家で安心して料理をすることを目標にしており、 「地域住民の料理問題を解決する」という原則のもと、住宅地やオフィスの密集した場所を選び、利便性を重視した立地選定をしている。
店舗では亜恵の農場で生産された米のほか、同社と長期的に協力している優秀なサプライヤーが提供している半製品や冷凍食品など、品質がよく低価格の商品が提供されている。
出典:http://www.27278.com/newslist.aspx?type=DB7D5DF1FD65AA2F&page=&id=D4CACF4A3BF82E0F#text1
2020年 中国の外食・中食(飲食・食品メーカー)業界
堅調な伸び!中国における外食・中食業界の動向
2019年11月20日、中国統計局は、レストラン業界の堅調な業績の伸びを報じている。特に、元来から外食の文化が根強い本土において外食産業は発展が目覚ましく、外資系企業も参入し市場がより活性化されている印象である。
また、外食産業は中国経済にとって貴重な労働市場でもある。外食産業に従事している労働者数のうちレストランに従事している労働者数はおよそ半分と、とても多くの人材がレストラン産業に流入していると分析できる。
外資・内資の割合をみてみると、依然として内資系企業の割合が大きい。外資系のレストランは厳しい出店基準など、法や建築に対する中国の要求水準が高い事も一因と考えられる。
出典:http://www.stats.gov.cn/english/PressRelease/201911/t20191120_1710329.html
中国の海底捞、2019年度半期売上高1.6倍を達成〜外食・中食業界動向〜
海底捞国際ホールディングス有限公司は、2019年6月30日までの6ヶ月(上期)の中間業績発表を行った。
発表によると、117億元の売上で前年対比売上高を1.6倍まで増加させた。2019年上半期に130のレストランをオープンさせ、全世界の店舗ネットワークは2018年12月31日の466軒から2019年6月30日には593社まで増加した。そのうち550社は中国大陸の116の都市で43社となっている。
「顧客満足度」と「従業員努力度」からスタートし、引き続き運営管理を最適化し、顧客を全面的に向上させると公布した。
出典:https://www.haidilao.com/zh/2019/08/2019082020353581832.pdfhttps://www.haidilao.com/zh/tzzgxjt/yjbg/index.html

中国の沙県小吃、成功の理由に迫る〜外食・中食業界動向〜
沙県小吃はどうやって店舗を世界各地に広げたのか?同店は豊富な料理の種類と、手頃な価格に特徴がある。また、シンガポール、マレーシア、サイパン島など、世界56の国と地域にも展開している。
同店には100種類以上のメニューがある。蒸す、煮る、揚げる、焼く、漬ける、など加工方法は多様である。また、24時間営業の店舗もあり、親しみやすい店である。
沙県小吃は、長年の変化を経て、「一元入店」(手頃な価格で入店しやすい店の意)の小さな店舗から、「ブランド化、標準化」という規模の経営へと改革した。今日の沙県小吃料理の成功は、すべての沙県小吃チェーンの経営者の共同努力に基づくものである。
出典:http://www.shaxianxc.cn/news/271.html
2018年度中国飲食100強企業にランクイン、佳客来〜外食・中食業界動向〜
4月27日、2019(第13回)中国飲食産業発展大会が重慶で開催された。「飲食界アカデミー賞」と称された授賞式では、2018年度企業ランキングが発表された。福建佳客来は「2018年度中国飲食百強企業」の12位に入選し、ブランドの実力を示した。
「中国飲食企業百強」は企業規模、ブランド価値、収益力、経営管理能力と持続可能な発展潜在力などの様々な観点から評価され、企業の申告、専門委員会の指名、一次審査、専門家の審査などの流れを経て、三ヶ月近くかけて選考される。
飲食業界の激しい競争は、伝統的な飲食サービス業から現代の飲食サービス業への転換の過程にあり、チャンスと挑戦が共存している。佳客来は引き続き「提携、同心、win-win」の企業精神を実行し、新たな需要に適応した革新的な発展を遂げることで、中国一流の洋食チェーンとして活躍すると発表した。
出典:http://www.jiakelai.com/#page4China
外食チェーン大家楽、中国本土での業績が好調〜外食・中食業界動向〜
2019年6月14日、香港の外食チェーン大手の大家楽は、停滞する香港の外食市場とは対照的に中国本土での業績が好調に推移していることを発表した。
また、グループ全体での利益は前年度と比較して1.6%増加で約42億香港ドルを記録したとも発表している。特に中国本土での業績増加率は3.6%を記録していることからも中国本土市場がグループ全体に与えている影響の大きさを物語っている。
今後も中国本土での業績は向上していくと予想している。
出典:https://www.cafedecoral.com/eng/investor_relations/announcements/images/Announcements2019/e2019IR%20Announcement(20191126)1100(final)(clean)(v).pdf
まとめ:中国の外食・中食業界
中国では飲食業界の表彰を大規模に行っているなど、外食産業を盛り上げる活動が多くなされています。今後は生活水準に応じた顧客ニーズを理解し、ブランディングをしていくことが重要でしょう。