中国で安定した成長をみせる国内人気化粧品ブランドは、空港への出店や海外進出などターゲットを外国人にまで広げ始めました。
今回は、そんな中国の化粧品業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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2021年 中国の化粧品(製造業)業界
中国のCARSLANの今後の発展構想〜化粧品業界動向〜
2001年に広州に設立し、リップ、アイメイク、クッションファンデーションの三つの領域を主力とするCARSLANは、今後の発展構想を発表した。
インターネットの成長に伴い、ターゲットとする若い消費者は、より優れた国産ブランドを受け入れる傾向が高まってきており、同社にも新たな機会をもたらすと考えている。
同社は、市場全体の変化に注目し、消費者のニーズを的確にとらえた製品作りをすることがブランド維持の基本であるとした。今後はオンラインマーケティングをより強化していく予定である。
出典:http://www.carslan.com.cn/about/news/%E6%96%B0%E5%8F%91%E5%B1%95%E6%A0%BC%E5%B1%80%E4%B8%A8%E5%8D%A1%E5%A7%BF%E5%85%B0%E9%9B%86%E5%9B%A2%E8%91%A3%E4%BA%8B%E9%95%BF%E5%94%90%E9%94%A1%E9%9A%86-20%E5%B9%B4%E4%B8%93%E7%A0%94%E5%BD%A9%E5%A6%86/
中国のWETCODE、新ビジネスモデルの促進強化〜化粧品業界動向〜
丹姿グループの傘下のスキンケアブランドであるWETCODEは、同社が開催する年次サミットにおいて、新ビジネスモデルの促進強化を発表した。
オンライン消費、ライブ配信、ソーシャル・マーケティングなどの「新たな消費形態」は今後さらに変革を続けていく見込みがあるため、引き続き注力が必要である。
一方で、オフラインでは体験空間の提供を行い、オンラインと並行して相乗効果を生み出している。化粧と科学技術の融合は未来発展の一大トレンドであると捉え、人工知能肌測定技術を利用した肌ケアプログラムの作成も行っている。

中国のJANE DEW、タオバオと提携し、ライブマーケティングに挑戦〜化粧品業界動向〜
2015年に創立され、エッセンシャルオイル、フェイスマスクなどのスキンケア商品を生産、販売するJANE DEWは、タオバオと提携し、ライブマーケティングに挑戦することを発表した。
今回の提携は、タオバオの人気キャスターである薇娅と協力し、新たなチャネル開拓を目的としたものである。
現在、ライブ配信プラットフォームにおける商品カテゴリは、主に食品飲料、スキンケア化粧、婦人服の3つで総販売量の6割を超えており、ニーズはコストパフォーマンスの高い大衆消費財から中高級ブランドにシフトしてきている。JANE DEWの展開するハイエンド商品は需要が高まることが期待される。
出典:http://www.janedew.cn/server/221.html
中国の上海家化の2020年第4四半期の業績、大幅向上〜化粧品業界動向〜
1898年に設立され、中国で最も歴史の長い日系企業の一つである上海家化は、財務報告を発表し、2020年第4四半期の業績が大幅に向上したことを伝えた。
報告によると、2020年の営業収入は70.3億元に達し、前年同期比4.3%増加した。上半期はコロナの影響を受けたが、その後の経営方針と業務構造の積極的な調整により、逆進的な成長を遂げた。
特に、消費者中心でブランド革新の推進、チャネルの深化、コスト削減に積極的に取り組んだ効果が明らかになった。
出典:https://www.jahwa.com.cn/news/detail?code=WV4SE5PdLU
中国の2021毛戈平メイクスタイルトレンド発表〜化粧品業界動向〜
著名メイクアップアーティストの毛戈平が立ち上げたブランドである毛戈平は、2021年メイクスタイルトレンドを発表した。
これは毛戈平と、毛戈平イメージデザイン芸術学校が共同で発表したものであり、中国の伝統的な古典の美学を現代との融合をテーマとした。
ピンクを基調とした「奕采韶華」、色の濃淡を変化させることで奥行きと立体感を生み出す「華冠争輝」など、計5シリーズの紹介を行った。「審美・伝統・ファッション」をテーマとし、今後も独創的な商品の開発に取り組んでいく予定である。
出典:https://m.maogp.com/news_nr/index/547/40292.html
2020年 中国の化粧品(製造業)業界
中国の化粧品業界、インドネシアで新たな機会を発見
2019年7月16日、Informa Groupが主催し、中国美容博覧会等が支援するアジア化粧品産業フォーラムがインドネシアのジャカルタで開催された。中国美容博覧会の副会長であるチャン・サンインがゲストで招待され「中国とインドネシアの化粧品業界のリンクと対話」という主題で講演をした。
インドネシアの化粧品市場は急速に発展すると予測されている。主な消費者は40歳未満の女性であり、中国市場と同様、主にインターネット上のソーシャルネットワーキングを通じて美容情報を得ている。
中国美容博覧会のチャン・サンインは、若い消費者から多様化した購買チャネル、ソーシャルプラットフォームの台頭、マーケティングの急速な変化まで、中国の化粧品市場の変化を共有した。また、中国の化粧品業界の発展動向を詳細に説明し、情報を提供した。
出典:https://www.cbebaiwen.com/news/nid/100039.html/
デモの影響は?香港化粧品市場の売り上げ推移〜化粧品業界動向〜
香港化粧品市場は、断続的に行われているデモの影響により2019年6月から売り上げが減少に転じている。また、10月(レポートの最新月)には前月比マイナス33.5%と大きな落ち込みを見せている。特にデモが急速に深刻化した8月からの減少幅がとても大きい。
化粧品などは日用品という側面の他に高級品という側面もあり、それらの高級志向の化粧品は香港に短期的に訪れる観光客との相関が強い。そのため、母数である観光客が減少している現在、とても厳しい売上実績になっていると予想される。
また、デモの収束が依然として未定な点も今後の市場状況に大きな影を落とすことは不可避である。
出典:https://www.statistics.gov.hk/pub/B10800032019MM10B0100.pdf

韓国化粧品のAmorepacific、中国のアリババと提携〜化粧品業界動向〜
2019年9月11日の発表によると、Amorepacificグループは、杭州のアリババ西渓園区近くに事務所を設立した。アリ傘下の天猫新製品革新センター(TianMaoInnovatonCentre略称TMIC)と化粧品の開発を行う。TMICの協力でONLINE SHOPPINGビッグデータの分析を通じ、消費者の好み、ニーズを洞察し、市場動向をより迅速に把握する。
Amorepacificグループ中国地域のCEOは、「アリとの共同研究で消費ビッグデータの価値発掘を期待し、化粧品の研究開発、生産、マーケティングの数字化を実現する。」と述べた。
TMICは2018年に始動し、ブランドとの連合で当年度は28個の新商品を開発した。新商品の半分は品目別販売ランキングのトップ1%に入った。
出典:http://www.apgroup.com/int/zh/misc/news/2019-09-11.html
2019年度中国国産製品モデルに上海家化が入選〜化粧品業界動向〜
2019年10月31日、第一財経が主催する「2019年未来ビジネスショー」は、「2019年新国産品」リストを発表し、上海家化の2つのブランド“佰草集”′′六神”が入選した。
こつのブランドは、多様で革新的な製品を継続的に構築し、国内でブランドイメージを確立させるだけでなく、中国のブランドとしての文化を世界の舞台に向けて発信している。なお、国慶節の月には世界最大の空港でもある北京大興国際空港の中国免税店にも進出し、空港免税店に参入する最初の地元の美容ブランドとなった。
広報担当のリウ・イェンは上海家化について、「中国文化を継承し、中国の美しさを示す企業責任感と使命感、イノベーションの絶え間ない原動力、ブランドの若返り。これこそ上海家化100年の神秘である」、と述べた。
出典:http://www.jahwa.com.cn/news/detail?code=yjP5AcJlP0/
中国本土の化粧品市場の安定性〜化粧品業界動向〜
中国本土(メインランド)の化粧品市場はデモなどの影響を受ける香港とは反対に安定した市場環境を保っている。
全体的な消費・購買成長が7.5%と高い水準で推移しており、市場全体の好影響を反映した結果となっていると分析できる。香港での問題は今のところ中国本土には飛び火していないと分析できる。
また、市場の好材料の情報として、米国との貿易合意の第一段階が合意の方向に向かうなど輸出もしやすい状況になったこともある。
出典:http://www.stats.gov.cn/english/PressRelease/201909/t20190920_1698598.html
まとめ:中国の化粧品業界
中国の化粧品市場は毎年順調に成長しており、特に輸入化粧品の割合は前年比の+74%とかなりのスピードで拡大されています。特に日本製は品質も評判が良いので今後も大きなチャンスがありそうです。