【増えるカーシェアリング事業】シンガポールの自動車業界

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近年はカーシェアリング事業が増えつつあり、国土に限りのあるシンガポールにおける自動車市場は小さいといえます。

今回は、そんなシンガポールの自動車業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

目次

シンガポールの自動車業界 業界地図はこちら!

2021年 シンガポールの自動車(製造)業界

Goldbell、シンガポールのBlueSGの買収を発表〜自動車業界動向〜

Goldbellは、シンガポールの電気自動車カーシェアリング市場のリーダーであるBlueSGの買収提案を発表した。この買収は2021年8月までに完了する予定。

BlueSGは、シンガポール経済開発委員会(EDB)および陸上交通庁(LTA)の全国レベルのEVカーシェアリングイニシアチブパイロットプログラムの一環として2017年に開始された、シンガポール初の電気自動車シェアリングサービスである。過去3年間で170万台をレンタルし、10万台のサブスクリプションを販売した。

買収の最終的な目的は、BlueSGの可能性を実現し、アジア太平洋地域のスマートシティにもたらされるビジネスモデルとテクノロジーを構築することである。Goldbellの買収後の計画は、今後5年間で7,000万SGD以上の投資を行い、ビジネスおよび技術的能力を拡大すること。

出典:https://www.goldbell.com.sg/happenings/goldbell-group-announces-acquisition-of-bluesg/

シンガポール国内でEVのチャージスポット数の増加が加速〜自動車業界動向〜

シンガポール政府は、2030年までに国内に60,000台の電気自動車(EV)充電ポイントを配備することを目標としている。これは、公共駐車場に40,000台、私有地に20,000台で構成されている。これらの目標を達成するために、政府は公共駐車場と私有地の両方での措置を実施する。

例えば、2025年から新しいディーゼル車とタクシーの登録を中止し、2030年には全ての新車とタクシーをよりクリーンなエネルギーモデルにする。2040年までには、すべての車両をよりクリーンなエネルギー車で走行させる。

これらの措置の実施は、陸上交通庁(LTA)の下に設置された新しい国立電気自動車センター(NEVC)が主導する。公営住宅団地については、2025年までに、アンモーキオ、ベドック、チョアチューカン、ジュロンウェスト、プンゴル、クイーンズタウン、センバワン、テンガの8つの町のすべての住宅開発庁(HDB)の駐車場にEV充電ポイントが設置される予定。

出典:https://www.lta.gov.sg/content/ltagov/en/newsroom/2021/3/news-release/Accelerating_nationwide_deployment_of_electric_vehicle_charging_points.html

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Hyundai、シンガポールにイノベーションセンターを設立〜自動車業界動向〜

ヒュンダイ自動車は、シンガポールのジュロン・イノベーション地区(JID:Jurong Innovation District)に、イノベーションセンター「Hyundai Mobility Global Innovation Center(HMGICs)」を開設すると発表した。シンガポール経済開発庁(EDB)の支援のもと、イノベーションの加速を目指す。

ジュロン・イノベーション地区は、シンガポール経済開発庁にて開発されたワンストップの先進製造産業団地であり、活気ある研究およびテクノロジーのエコシステムをもち、未来のプロバイダーや企業に対してトレーニングを提供する。

「Hyundai Mobility Global Innovation Center(HMGICs)」は、2020年5月に建設が開始され、2022年下半期に完成する見込みである。グローバル・オープン・イノベーション・ハブとして、世界市場を拡大させる新たな未来のモビリティビジネスコンセプトを探索し、実用性を検証する。

出典:https://www.hyundai.com/au/en/hyundai-info/news/2020/10/new-hyundai-motor-group-innovation-centre-in-singapore-to-transform-customer-experience

SUBARU、シンガポールでDMS搭載のフォレスター発売 〜自動車業界動向〜

シンガポールでスバル車を独占販売しているMotor Image Enterprises(MIE)は、最も人気のあるモデルであるスバルフォレスターのドライバーモニタリングシステム(DMS)をシンガポール市場に導入した。

最新のフォレスターの運転席は、8方向のパワー調整と2メモリー機能を備えている。DMSは、最大5つの異なる登録済みドライバーを認識し、個人の優先コックピット設定を呼び出すことにより、機能をアップグレードできる。

さらに、DMSはフォレスターに高いレベルの予防的安全性を提供し、EyeSight Driver Assist Technologyを補完して、すべてのドライブを可能な限り安全にすることができる。ドライバーが注意散漫になったり、眠気を感じるなど交通事故を引き起こす可能性があることを検出すると、ブザーと視覚的アラートでドライバーに警告する。

出典:https://www.subaru.asia/sg/en/news/244/subarus-state-of-the-art-driver-monitoring-system-now-available-in-forester

シンガポールにも展開するMazdaの2020年セールスレポート〜自動車業界動向〜

日系自動車メーカー大手のMazdaが2020年のセールスレポートを発表した。ASEAN市場の同社の販売台数は、前年比24%減の10万3000台であった。タイは政府の自動車ローン審査厳格化の影響で総需要が縮小し、マツダの販売台数は前年比27%減の5万2000台、市場シェアは前年比1.1ポイント減の5.5%となった。

ベトナムは景気減速により総需要が縮小し、他社が販売奨励金を増加させる中、マツダは正価販売を堅持。販売台数は前年比20%減の2万6000台、市場シェアは同1.9ポイント減の9.1%を記録した。売上高は、為替の円高影響や出荷台数の減少などにより、3兆4,303億円(前期比1,339億円減、3.8%減)となった。

海外は、主としてオーストラリアやASEAN市場向けの出荷台数の減少や為替の円高影響などにより、2兆8,004億円(前年比2.4%減)となった。また、海外生産用部品売上高は、景気減速や新型コロナウイルスの影響で需要が急激に縮小した中国向けの減少により、828億円(前年比5.8%減)となった。

出典:https://newsroom.mazda.com/en/publicity/release/2020/202009/200929a.html

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2020年 シンガポールの自動車(製造)業界

シンガポールの環境にやさしい自動車とは?〜自動車業界動向〜

Land Transport Authorityは、Land Transport Master Plan 2040のもと、よりクリーンで環境にやさしい車両の採用を奨励することを宣言している。 2020年予算の一環として、政府は現在利用可能な最もクリーンで排出量の少ない車両技術の1つである電気自動車(EV)の採用を促進するための対策を導入している。

2021年1月1日から2023年12月31日までの3年間、EV早期導入インセンティブ(EEAI)を開始。完全に電気自動車を登録した所有者は、追加登録から45%のリベートを受け取ることができ、上限は20,000ドルである。このEEAIは、電気自動車の先行費用を平均11%削減し、電気自動車とICE車間の先行費用のギャップを狭めることが可能となる。

また、車両の効率性と内燃機関(ICE)車両との同等性の傾向を反映するために、道路税の枠組みを見直した。これは、2021年1月1日以降に登録されたすべての新しいEVに適用される。

出典: https://www.lta.gov.sg/content/ltagov/en/newsroom/2020/february/news-releases/Supporting_cleaner_and_greener_vehicles.html

シンガポール・Cycle and Carriageがカーリース業界に進出〜自動車業界動向〜

シンガポールの主要自動車グループである、Cycle&Carriageがカーリースセグメントに参入したことを発表した。Cycle&Carriage Leasing Pte Ltdを通じて、100%親会社が保有している。

Cycle&Carriageの新しいリース部門である、Jardine Cycle&Carriage Limitedは1日の短期レンタルから3年の長期レンタルまで、幅広いリースオプションを提供している。さらに、ライドシェアリング業界の主要なプレーヤーを含む法人顧客向けに車のリースおよび管理をしている。

同社はまた、GOJEKとのパートナーシップに始まり、オンデマンドの配車サービスオペレーターとしても機能している。ディレクターのEric Chanは「私たちの深い自動車の知識と広範なネットワークにより、 Cycle&Carriage Singaporeは急速に拡大するモビリティ市場に対応し、顧客のニーズを満たすサービスを提供して競争力を維持することができる」と述べている。

出典: https://www.cyclecarriage.com/-/media/cnccorp/files/cnc-singapore-launches-car-leasing-business.pdf

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シンガポールで歩行者事故を防ぐ車で評価を受けたのは?〜自動車業界動向〜

SUBARUのForesterは、2019 Top Safety Pick(TSP)でトップレー ティングを受賞した。保険会社の高速道路安全研究所(IIHS)によって導入された新しい評価プログラムは、歩行者を検出し、必要に応じてブレーキをかけることができる自動緊急ブレーキシステムを備えた車両を評価している。

EyeSightドライバーアシストシステムが装備されている、第5世代のForesterはバックミラー横のフロントガラスの後ろに取り付けられたステレオカメラを使用して、衝突のリスクを軽減している。

IIHSの関連組織であるHighway Loss Data Institute(HLDI)による2018年の研究では、EyeSightにより歩行者関連の保険請求の可能性を35%削減することができるとしている。

出典: https://www.subaru.asia/sg/en/awards/109/2019-subaru-forester-earns-top-rating-for-pedestrian-crash-prevention

シンガポールCitroen、100%電気自動車のAMIを発表〜自動車業界動向〜

フランスの自動車メーカーCitroenは、100%電気自動車のAMIをシンガポールで販売すると発表した。完全電動テクノロジーが持つあらゆる利点と、大胆でカラフルなデザイン、そして徹底した使いやすさを兼ね備えたこのモデルは、快適性と実用性において最高レベルである。

自動車運転免許なしで利用可能なAMI ONE CONCEPTは、カーシェアリングからレンタルまで、あらゆる利用のスタイルを個別に選び、「アラカルト」で対応可能。

完全電動のAMIは、環境に配慮しながら使用コストも削減できる。最高時速45 kmは二酸化炭素を排出することなく到達する。航続距離は100 kmを誇り、都市の移動に最適。公共の充電スタンドまたはWallboxに接続すれば、ケーブルを介して2時間で容易にAMI ONE CONCEPTを充電できる。

出典:https://www.citroen.com.sg/ami-100-electric-mobility-accessible-to-all/

シンガポールにも進出のNISSAN、次世代e-POWERを発表〜自動車業界動向〜

日産乗用車と小型商用車の独占販売代理店であるタンチョンモーターセールスは、初の電化都市型クロスオーバー、まったく新しいNissan Kicks e-POWERのデビューを発表した。これは、Serena e-POWERに続き、シンガポールで利用可能な2番目の日産e-POWERモデルである。

日産のインテリジェントドライビングテクノロジーであるワンペダルドライブにより、ドライバーはアクセルペダルのみを使用して車両を加速、減速、停止することができる。これにより、車間距離の判定、下り坂での減速停止、信号機の停止などの作業が大幅に簡素化されている。

Kicks e-POWERは、2022年までにシンガポールでの乗用車ラインナップを完全に電気化するという日産の取り組みをさらに証明するものである。これは、Land Transport Authorityの環境にやさしい車を推進する、Land Transport Master Plan 2040に準ずるものである。

出典: https://asia.nissannews.com/en/releases/release-ec6f96874c2578bc97899ed47700ace6-nissan-kicks-e-power-launches-in-singapore

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2019年 シンガポールの自動車(製造)業界

シンガポールでP2Pにおける新たな規制実施へ〜自動車業界動向〜

Grabなど個人主体のタクシービジネスの展開から6年経った。2019年8月6日の発表によると、これらの企業は他のタクシー会社と同様の安全基準等を満たす必要があるという法律が可決された。

これらの法律は2020年6月から施行される予定である。ライセンスのスキームは車両の種類ではなく、企業が提供するサービスの種類によって規制される方針となっている。サービスを提供するオペレーション企業には2種類のライセンスが用意され、2020年2月より申請をすることが可能である。1つは、道路にて呼び止めて乗車するライセンス、もう1つは事前予約して乗車するタイプのライセンスである。

政府は、「P2P(Point-to-Point)旅客に対する議論はすでに開始されており、新たな法律においてはドライバーにも相当のライセンスの取得が義務付けられるだけでなく、オペレーター企業に関してもライセンスの取得を義務づける方針である」とコメントしている。

シンガポールのERPシステム、20年来のアップグレード〜自動車業界動向〜

現在のERPシステムは、渋滞を管理し混雑した道路の交通速度を改善するのに役立っている。しかし、現在のシステム導入から20年以上経過しており、システムのアップグレードが検討されている。

システムの設計において、Land Transport Authority(LTA)は他の政府機関と協力して、無線周波数識別(RFID)ステッカーや携帯電話の使用など、さまざまな技術や運用モデルを検討しているところである。in-vehicle unit(IU)に代わるon-board unit(OBU)は渋滞緩和目的の道路課金に必要な強固なセキュリティと制御が備わっている。一部、OBUに関する写真が出回っているが、それは2016年に研究のため使用されたイラストであり、実際のOBUはまだ設計中である。

新しいシステムは2020年後半から段階的に実装し、切り替えには18か月の移行期間を設ける予定である。

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自動車業界大手のToyota、シンガポールのGrabへ車両メンテナンスサービス提供

シンガポールにおけるToyotaの正規販売代理店であるBorneo Motors Singapore (BMS)は、Grabが所有する1,500台のToyotaの車両に超効率的な車両メンテナンスサービスの提供を開始すると発表した。

「Total-care Service」は、共通の情報プラットフォーム上にて車両管理、自動車保険、車両メンテナンスなどのさまざまなサービスで連携するため、乗用車用にToyotaによって開発されている。

車両メンテナンスにおいてBMSは、Toyotaの車載接続デバイスである「TransLog」を使用して、各車両の状態に基づいた予防メンテナンスを含むメンテナンス項目をチェックする。また、車両メンテナンスが必要な時期にGrabのドライバーに連絡して、メンテナンスのために車両を持ち込むように誘導することが可能となる。

シンガポールで自動車業界大手のCycle&Carriage、自動車リース分野へ参入

乗用車、商用車、中古車、車両部品など様々な分野に展開しておりシンガポールで最も多様な自動車グループの1つであるCycle&Carriage Singaporeは、自動車リース分野に参入したことを発表した。

Jardine Cycle&Carriage Limitedの完全子会社であるCycle&Carriage Leasing Pte Ltd(Cycle&Carriage Leasing)を通じて、1日のレンタルから長期にわたる幅広いリースが可能で最長3年間の長期リースをすることができる。また個人タクシーへのリースも行う予定である。

さらに、Cycle&Carriage Leasingは、ライドシェアリング業界の企業クライアント向けに車両のリースや管理を行う。GOJEKとのパートナーシップを皮切りに、オンデマンドライドオペレーターとの連携で当該分野への進出も示唆している。

まとめ:シンガポールの自動車業界

一般人の自動車所有のハードルが高いシンガポールの自動車市場。今後はカーシェアリング事業等に着目することで新たなビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。

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