中国のビール・白酒業界は長年の発展を経て、徐々に国際市場にも認められるようになってきており、輸出量は引き続き増加する見込みです。
今回は、そんな中国の酒類業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!
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目次
2021年 中国の酒類(飲食・食品メーカー)業界
中国の青海互助青稞酒股份有限公司の2019年の業績〜酒類業界動向〜
1973年に設立された、青稞酒の研究開発、生産、販売を行う青海互助青稞酒股份有限公司は、2019年の業績報告を行った。
営業収益は前年同期比7.04%減で12億5千万元となった。コロナの影響と、ハイエンド及びサブハイエンド製品の競争構造が激化しはじめたことが主な要因である。
そういった中、2019年は「継続的に深く企業文化を建設し、全面的な品質管理システムを構築する」という年度の総方針を中心に、「マーケティング、ブランドの建設、生産プロセス、企業文化の深化、人的資源の確保、プロセスの標准化」の6つの項目に注力した。
出典:http://www.002646.com/doc/pdf/2019report.pdf
中国の今世缘、半期の業績報告〜酒類業界動向〜
1996年に設立し、中国白酒「トップ10」企業である今世缘は2020年8月18日に半期の業績報告を発表した。
営業収益は前年同期比の4.65%減で29億元となった。コロナの影響で、消費シーンの減少、販売店への割引増加が主な要因である。今期の主な取り組みとしては、マーケティングシステムの改革を行い、中央テレビ・高速鉄道・新メディアなど多くのチャネルで販売を行い精力的にブランド宣伝を行った。
また、スマート工場の建設も行い、人口知能による製品識別や価格のコントロールなどを行い、作業効率の最適化を図る仕組みを構築した。
出典:https://www.jinshiyuan.com.cn/upload/2020-08/159771488306292300.pdf

中国の五粮液、2020年の総括を発表〜酒類業界動向〜
3000年余りの醸造歴史を有する五粮液は、「第13次五カ年規画」及び2020年の総括を発表した。
l2020年はコロナの影響を受けつつも、売上高は千億円を超え、企業改革・発展を続けることができた年であったとした。李曙光董事長は「十四五期は五穀液グループの重要な戦略的チャンス期であり、新しい発展構造を構築しなければならない」と強調した。
具体的には、質の高い発展、全面的な改革の深化、推進戦略の強化、重大プロジェクトの立案、党の建設強化の5つの方面に重点を置き取り組むことを目標に掲げた。
出典:https://www.wuliangye.com.cn/zh/main/main.html#/g=NEWS&id=33&dId=7961
中国で酒類業界大手の西鳳、原酒についての注意喚起〜酒類業界動向〜
1956年に設立され、中国の最も有名な四大老舗の名白酒である西鳳酒を有する西鳳は、原酒についての注意喚起を発表した。
これは同社が対外的に原酒を販売しているという噂について言及したもので、ここ五年、原酒の販売を行ったことがないとした。
原酒は半製品であり、3年以上熟成させた後、製品の生産に使用しなければならない。同社は国家食品安全基準に厳格に準拠して生産活動を行っている。原酒は完成品の生産に使用するが、対外販売の状況は存在しないとし、購入の際には商標を確認をお願いしたいという注意喚起を行った。
出典:http://www.sxxfj.com/?m=News&a=detail&id=653&cid=8
中国の岩博酒業、「2020国家級安心酒示範企業」に選定〜酒類業界動向〜
2013年に設立した、白酒の製造、販売企業である岩博酒業は、「2020国家級安心酒示範企業」公示リストに選定された。
このリストは中国酒類流通協会が選定しており、貴州省では2つの企業が入選したが、同社はその一つである。
本リストは、酒類の流通秩序を更に規範化し、安全で安心な消費環境の建設に努め、誠実な経営を奨励し、業界の自律、市場浄化を目的としている。本リストに選定されたことで、同社のブランド価値を業界及び消費者にアピールするきっかけとなった。
出典:https://www.gzybjy.cn/news/108.html
まとめ:中国の酒類業界
中国のビールや白酒が国際的に認められてきている一方で、国産ワインは品質は評判の面で外国のワインブランドと競争するほどの実力はまだない。今後どれだけ品質改良できるかが海外市場ではカギとなりそうだ。