【飲料業界の中心地】シンガポールの酒類業界

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シンガポールではビールの消費量が圧倒的に高い。種類も豊富で、安価なローカルビールだけでなく、日本銘柄のビールも多く親しまれています。

今回は、そんなシンガポールの酒類業界に関する最新情報をお届けします。シンガポールの酒類業界では今、どのようなトレンドが生まれているのでしょうか?

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2021年 シンガポールの酒類(飲食・食品メーカー)業界

シンガポールで酒類業界大手のSUTL、Jack Daniel’sなどの販売権を確保

大手外資系飲料メーカーのSUTLは、 Johnnie Walker, Gordon’s, Smirnoff, Jack Daniel’sなどの有名なスピリッツとウイスキーのラベルの新しい販売権を確保したと発表。

同社の完全子会社であるSUTL Consumer Goodsは、シンガポールの一部のチャネルを通じて、MoëtHennessyDiageo(MHD)製品とJack Daniel’sの正規販売代理店になった。

これらの新しい流通買収は、SUTL消費財が代表する確立された製品の幅広い選択に追加される。 SUTL Consumer Goodsは、50年以上にわたって大手販売業者として、タバコ、ワイン、スピリッツ、ビール、飲料から家庭用品、化粧品、香料に至るまで、世界で最も愛されているブランドや製品のいくつかを代表している。

出典:https://www.sutl.com/news/announcements/distribution-rights-secured-for-johnnie-walker-gordons-smirnoff-jack-daniels/

シンガポールのAPBのサステナビリティプラン 〜酒類業界動向〜

Fraser & NeaveとThe HEINEKENの合弁会社として1931年に設立され、2012年にハイネケンに完全に買収されたAsia Pacific Breweries Singaporeは、下記のようなサステナビリティプランを発表した。

水資源の保護、炭素排出量の削減、持続可能性の調達、責任ある消費の促進、健康と安全の促進という6つの主要分野に焦点を当てた「Brewing a Better World」というサステナビリティ戦略を通じて、環境と社会にプラスの影響を与えることに全力で取り組んでいる。

例えば、サードパーティと協力して、生産過程で使用された穀物を動物飼料として使用するためにアップサイクルするシステムをサポートしている。また、同社は2020年までに生産におけるCO2使用量を40%削減、サプライヤーコード手順への95%のコンプライアンスの達成、従来の冷蔵庫よりも炭素排出量が50%少ない100%グリーン冷蔵庫の購入を目標としている。

出典:https://www.apbsingapore.com.sg/news_media/brewing-pride-for-a-better-singapore/

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SAKE HUNDRED、シンガポールへの輸出開始 〜酒類業界動向〜

日本酒ブランドのSAKE HUNDREDは、2020年12月よりシンガポールへの輸出をスタートした。他にもドバイ・香港への輸出が決定しており、今後さらなる展開エリアの拡大、現地レストランへの納入、および現地でのEC販売を推進していく。

シンガポールは東南アジア有数の多民族国家であり、アジア最大の物流のハブ、そしてマリーナベイ・サンズに象徴される世界有数のリゾート地でもある。このエリアでは、「百光」「天彩」「思凛」「現外」の全ラインナップが、高級酒を中心とした日本のアルコール飲料を取扱う「Whistler Wine & Spirits」にてEC販売されている。

今後、ECにて現地の顧客に商品販売しながら、世界有数のリゾートホテル・一流レストランへの納入を推進していく。さらに、商品の流通・販売のみならず、現地レストランとコラボレーションしたペアリングイベントも企画している。

出典:https://sake100.com/

シンガポール、Phase3でのお酒の提供規制 〜酒類業界動向〜

URAはPhase3でのアルコールの提供に関する規制を発表。すべてのF&B施設でのアルコールの販売と提供は、毎日22:30以降は禁止されている。これには、F&B施設が所有または管理する屋外のリフレッシュエリアやテーブル、椅子での飲酒が含まれる。

ベストプラクティスとして、F&Bオペレーターは、22:00までに、食事サービスとしてのアルコールの販売を停止し、22:30までにアルコールを消費するように顧客に促す必要がある。

F&B施設は、結婚披露宴や厳粛な雰囲気のほか、第三者による仕事関連のイベントの会場になる場合がある。その場合、F&B施設では食べ物や飲み物を提供することはできない。また、結婚披露宴の開催は一日1回のみ許可されている。

出典:https://www.ura.gov.sg/Corporate/Guidelines/Circulars/ja-24

シンガポールのAtlas Barが持ち帰り用にお酒を販売 〜酒類業界動向〜

英系メディアの「アジアのベスト・バー50」ランキングで上位常連の有名バー、Atlasが持ち帰り用にお酒の販売を開始した。外資系企業などが入るオフィスビルのロビー階に位置する。人気のマティーニなどのカクテルをボトルに詰め、宅配や持ち帰り用に販売している。

値段は1本21シンガポールドルからで、店内とほぼ同額だ。売れ筋のマティーニなど3本セットは60シンガポールドル。小口宅配は送料がかかるがプロの味を家でも楽しめる。

飲み物の他にも食べ物、デザートの持ち帰りも可能。今後もコロナ禍で外出が自粛され、来客数が減っている中、持ち帰りや宅配の需要が高まると予想される。

出典:https://atlasbar.sg/atlas-home

まとめ:シンガポールの酒類業界

URAはPhase3でのアルコールの提供に関する規制を発表し、毎日22:30以降のすべてのF&B施設でのアルコールの販売と提供が現在禁止されています。厳戒態勢の中で酒類業界がいかに発展していくのか、要注目です。

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