【最新版!】中国の主要銀行14選〜金融・法人サービス業界〜

中国 銀行業界 業界地図

中国の銀行業界は、中国工商銀行・中国建設銀行・中国農業銀行・中国銀行など国有四大銀行が主要企業として圧倒的な規模を誇ります。総資産・預金残高で世界トップクラスの金融機関が集まる市場です。

今回は、そんな中国の銀行業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

中国の主要銀行企業9選〜ローカル編〜

Industrial and Commercial Bank of China (中国工商銀行)

1984年1月1日に設立された中央管理の大型国有銀行で、本店は北京に置く。中国四大国有銀行の一角を担い、総資産・預金残高・貸出残高のいずれにおいても中国国内首位、世界最大の銀行として知られる。

2024年度の総資産は約40兆元超、純利益は3,669億元(前年比0.5%増)に達した。顧客基盤は個人・法人を合わせて数億口座規模に及び、国内外に幅広い営業ネットワークを有する。

近年はデジタルトランスフォーメーションにも注力しており、フィンテック企業との戦略的連携や自社デジタルバンキングプラットフォームの整備を推進している。2019年にはアリババ・アントフィナンシャルとの全面的な戦略的協力協定を締結し、デジタル金融分野での共同発展を図っている。

国際展開においても積極的で、主要国・地域に支店・子会社を展開し、クロスボーダー融資や人民元国際化の担い手として機能している。世界の銀行Tier-1資本ランキングでも継続的に首位を維持している。

出典:https://www.icbc.com.cn/icbc/

China Construction Bank (中国建設銀行)

1954年10月1日に設立された国有大型商業銀行で、本店は北京にある。インフラ・不動産融資に強みを持ち、設立当初から中国の経済建設を支える基盤銀行として機能してきた歴史を有する。

2024年度の連結総資産は40.57兆元(前年比5.86%増)、親会社株主帰属純利益は3,363億元(前年比1.15%増)を計上した。純利息利回りは1.51%、自己資本利益率(ROE)は10.69%を維持している。

法人銀行、個人銀行、資金業務を主要事業領域とし、29の国・地域に支店・子会社を展開するほか、ファンド・リース・信託・生命保険・損害保険・投資銀行・先物・年金など幅広い金融サブセクターに子会社を有する総合金融グループである。

近年はグリーンファイナンスや住宅金融分野でのデジタル化に注力しており、2020年の世界ブランド価値トップ500において第13位に選出されるなど、ブランド力も高い。

出典:https://www.ccb.com/cn/home/indexv3.html

Agricultural Bank of China (中国農業銀行)

1951年に農業協同銀行として設立された国有大型商業銀行で、農業・農村向け金融を中核事業として発展してきた。1970年代末以降、国家専門銀行・国有独資商業銀行を経て、2009年1月に株式会社へ改組し、2010年7月には上海・香港両証券取引所に同時上場を果たした。

2024年度の総資産は43.24兆元に達し、四大国有行中最大規模を誇る。純利益は2,827億元(前年比4.8%増)、営業収入は7,114億元(前年比2.3%増)と堅調な増益を達成した。自己資本比率は18.19%と十分な水準を維持している。

コーポレート・バンキング、リテール・バンキングの幅広い商品・サービスに加え、投資銀行・ファンド管理・ファイナンスリース・生命保険など多様な金融業務を展開している。

全国47万人超の従業員を擁し、農村部を含む中国全土に広大な営業ネットワークを構築している。農業・農村分野への融資を通じた地方経済の活性化に特に貢献している。

出典:https://www.abchina.com/cn/

Bank of China (中国銀行)

1912年2月に正式設立され、中央銀行・国際為替銀行・国際貿易専門銀行の機能を相次いで担ってきた歴史ある国有大型商業銀行である。中国で唯一100年以上の連続経営実績を持ち、中国本土および海外61の国・地域に機関を置く最もグローバル化が進んだ銀行として知られる。

2024年度の総資産は39.56兆元、純利益は約2,794億元を計上した。香港・マカオでは現地の法定発行銀行として機能しており、フォーチュン誌の世界トップ500においても継続的に上位50位以内にランクインしている。

2008年北京夏季五輪、2022年北京冬季五輪双方の唯一の公式銀行パートナーを務めるなど国際的な知名度も高い。

「第十四五」(2021〜2025年)計画のもと、世界一流の現代的銀行グループ構築を目標に掲げ、デジタル金融・グリーンファイナンス・クロスボーダー金融の各分野で戦略的投資を拡大している。

出典:https://www.boc.cn/

Bank of Communications (交通銀行)

1908年に創業した中国六大銀行の一つであり、近代中国における現金発行銀行の一つとして機能してきた歴史ある国有商業銀行である。2005年6月に香港連合取引所、2007年5月に上海証券取引所へそれぞれ上場し、国内外の投資家から幅広く資金を調達している。

2024年度の総資産は14.9兆元(前年比4.33%増)、純利益は936億元(前年比0.9%増)と安定的な業績を維持した。商業銀行業務を中核としながら、証券・信託・金融リース・ファンド管理・保険・オフショア金融などの幅広い業務をグループ全体でカバーする総合金融機関として機能している。

国内には全国239の地級以上の都市・158の県級市に3,270以上の営業拠点を持つ。

交銀リース・交銀保険・交銀ファンド・交銀インターナショナル等7つの非銀行系子会社を傘下に置き、法人向け・リテール向け双方の収益多角化を進めている。

出典:https://www.bankcomm.com/

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China Merchants Bank (招商銀行)

1987年4月8日に設立された株式制商業銀行で、本店は深圳に置く。2002年に上海証券取引所に上場し、同年香港証券取引所にも上場した中国を代表する民間商業銀行の一つである。

2024年度の総資産は12.15兆元(前年末比10.19%増)、親会社株主帰属純利益は1,484億元(前年比1.22%増)を達成した。リテールバンキングおよびプライベートバンキング・資産運用分野での競争力が高く、同業他行に比べて手数料収入比率が高い点が特徴である。

国内外に1,800以上の支店を持ち、中国大陸部130以上の都市にサービス拠点を展開するほか、海外5支店・3代表処を有する。

子会社として招商基金管理有限会社や永隆銀行(香港、100%保有)などを傘下に置き、近年は「フィンテックの銀行」としてデジタルバンキングサービスの拡充にも積極的に取り組んでいる。

出典:https://www.cmbchina.com/

Shanghai Pudong Development Bank (上海浦東発展銀行)

1992年8月28日に中国人民銀行の承認を経て設立され、1993年1月に開業した全国規模の株式制商業銀行で、本店は上海に置く。1999年に上海証券取引所へ上場(証券コード:600000)し、国内外3大格付機関から投資適格以上の評価を同時に受けた数少ない株式制商業銀行の一つである。

2024年度の総資産は9.46兆元(前年比5.05%増)、親会社株主帰属純利益は453億元(前年比23.31%増)と大幅な増益を達成した。不良債権処理の一巡と資産品質の改善が主因とされる。

国内全省級行政区域をカバーする約1,700の営業機構に加え、香港・シンガポール・ロンドンに海外支店を持ち、約5.9万人の従業員を擁する。

近年は「五大赛道」(グリーンファイナンス・デジタル経済・科学技術・クロスボーダー金融・健康・高齢化)戦略を推進しており、クロスボーダー金融サービスの強化に注力している。

出典:https://www.spdb.com.cn/

Industrial Bank (興業銀行)

1988年に設立された全国規模の株式制商業銀行で、本店は福建省福州市に置く。国務院・中国人民銀行の批准を得て設立された最初の株式制商業銀行の一つであり、2007年に上海証券取引所に上場した。

2024年度の総資産は10.51兆元(前年比3.44%増)、純利益は772億元(前年比0.12%増)となった。営業収入は2,122億元(前年比0.66%増)と堅調に推移しており、全国主要都市に108の一級支店・1,435の支店拠点を持つ。

信託・リース・ファンド・資産管理・先物・デジタル金融など多岐にわたるサブセクターの子会社を傘下に置く総合金融グループに発展している。

特にグリーンファイナンスの先駆者として中国国内外で高い評価を得ており、赤道原則への署名や環境関連融資の積極的な推進で知られる。設立から36年を経た2024年も安定した収益基盤を維持している。

出典:https://www.cib.com.cn/cn/index.html

CITIC Bank (中信銀行)

中信集団(CITICグループ)傘下の全国規模の株式制商業銀行で、本店は北京に置く。1987年に中信実業銀行として設立され、2005年に現在の中信銀行に改名した。上海証券取引所および香港連合取引所の双方に上場している。

2024年度の総資産は9.5兆元超に達し、純利益は686億元(前年比2.33%増)、営業収入は2,136億元(前年比3.76%増)と増収増益を達成した。法人向け金融を強みとし、特に中堅・大企業向け融資や貿易金融・キャッシュマネジメントの分野で高い競争力を有する。

CITICグループの金融プラットフォームとの連携を活用し、証券・保険・信託・資産管理など金融サービス全般にわたる総合的なサービスを提供している。

近年は「価値銀行」戦略のもと、収益の質向上と実体経済支援の両立を経営方針として掲げ、デジタル化・スマートバンキングへの転換を加速させている。

出典:https://www.citicbank.com/

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中国の主要銀行企業3選〜日系編〜

MUFG Bank (China) (三菱UFJ銀行(中国))

1980年2月に元東京銀行が北京代表所を設置したことを起点とする日系銀行で、2007年7月に全額出資の外資独資銀行として中国法人を設立し、本社を上海に置く。三菱UFJフィナンシャル・グループの中国中核拠点であり、日本国外のグループ最大支店網を形成している。

中国大陸部に1本部・10支店・複数サブブランチを展開し、6,000社以上の日系企業顧客を中心に法人向け預金・貸付・人民元・外国為替・輸出入金融・デリバティブ・信用調査・コンサルティング等の幅広いサービスを提供している。

2025年9月、中国テック大手テンセントとの戦略的業務提携を発表し、中国本土の基幹システムを2027年10月を目途にテンセントクラウドへ移行する計画を明らかにした。クラウド・AI活用による業務の迅速化・コスト削減・現地化サービスの高度化を目指している。

この取り組みは在中国外資銀行によるクラウド移行の先進事例として広く注目を集めており、中国市場での長期コミットメントを示す戦略的行動と評価されている。

出典:https://www.bk.mufg.jp/global/

Sumitomo Mitsui Banking Corporation (China) (三井住友銀行(中国))

住友銀行と三井グループのさくら銀行が合併して2001年4月に誕生した三井住友銀行の中国現地法人で、三井住友フィナンシャルグループ傘下に属する。1982年に北京に中国大陸部初の支社を開設して以来、中国市場への関与を継続的に深めてきた。

2009年4月に上海市工商局に現地法人として登記し、上海を中心に北京・広州・深圳・成都等の主要都市に支店ネットワークを展開している。法人向け貸付・預金・外国為替・貿易金融・デリバティブ・キャッシュマネジメントを主力サービスとし、日系企業をはじめとする在中国外資・地場企業を顧客基盤とする。

三井住友フィナンシャルグループはアジア全域でのプレゼンス拡大を成長戦略の柱としており、中国市場においても経営基盤の着実な拡大と人民元業務のさらなる発展を継続的に推進している。

日系銀行の中国拠点として、日本企業の中国ビジネスを多面的に支援するとともに、地場・外資企業向けの各種金融ソリューションも提供している。

出典:https://www.smbc.co.jp/global/location_oversea/china/index.html

Mizuho Bank (China) (みずほ銀行(中国))

みずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ銀行が2007年6月に設立した外資独資銀行で、上海世界金融センターに本社を置く。登録資本金95億人民元、全国16支店を擁する日系銀行の中核拠点として機能している。

法人向け預金・貸付・人民元業務・外国為替・貿易金融・デリバティブなど幅広い銀行サービスを提供するとともに、中国経済・市場に関するリサーチレポートを定期的に発信し、日系企業の中国ビジネスを情報面でも支援している。

2024年6月に中国証券監督管理委員会(CSRC)へ証券子会社の設立認可を申請し、2025年10月に北京での100%出資証券会社設立が正式に承認された。登録資本金は23億元で、みずほ証券が全額出資する予定である。

これにより在中国業務がバンキングから証券・投資銀行業務へと拡張される見通しで、中国市場における総合金融サービスのさらなる強化が期待されている。

出典:https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/world/info/cndb/economics/index.html

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中国の主要銀行企業2選〜外資編〜

HSBC China (匯豊銀行チャイナ)

1865年3月3日に創立されたHSBCホールディングスの100%子会社であり、香港上海匯豊銀行の中国本土法人として位置づけられる外資系銀行である。中国市場における外資銀行の中でも最大規模の資産・ネットワークを有し、沿海部から内陸部の主要都市にわたる支店網を展開している。

中国本土では資産管理・パーソナルバンキング・商工金融・ユニバーサルバンキング・キャピタルマーケットの各分野でサービスを提供し、4,000万人超のグローバル顧客基盤を持つ。HSBCグループ全体の総資産は2025年9月時点で3兆2,340億ドルに達する。

2025年には中国のクリーンテック企業(EV・リチウムイオン電池・太陽光)の海外展開を支援する40億ドル規模のファイナンスファシリティを立ち上げ、同分野の主要外資支援機関としての存在感を示した。

2026年1月には香港の恒生銀行の完全子会社化(非公開化)が完了し、HSBCグループのアジア事業再編が加速している。

出典:https://www.business.hsbc.com.hk/zh-cn

Standard Chartered Bank China (スタンダードチャータード銀行中国)

1858年に上海に初の支店を設立した、中国に最も長い歴史を持つ国際銀行の一つである。2007年4月にスタンダードチャータード銀行(中国)有限公司として現地法人化し、外資銀行として初めて中国で法人化された銀行という歴史的な位置づけを持つ。

現在は中国の約30の沿海部・内陸部都市に営業拠点を持ち、個人金融・商業銀行・コーポレート・投資銀行・トランザクションバンキングを中心に幅広いサービスを提供している。グループ全体として2024年度の有形自己資本利益率(RoTE)は11.7%、自己資本比率(CET1)は14.2%と良好な財務健全性を維持している。

近年は中国商業用不動産セクターへのエクスポージャーに関連する引当計上が課題とされているが、2025年にはグリーンボンドを発行し再生可能エネルギー・持続可能インフラへの資金供給を強化した。

54の国・地域に拠点を持つグローバルネットワークを活かしたクロスボーダー業務を強みとし、新興市場を結ぶ専門的な金融機関としての地位を維持している。

出典:https://www.sc.com/cn/

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FAQ

中国の銀行業界において、主要な銀行はどのように分類されるのですか?

中国の銀行業界は、主にローカル銀行、日系企業向けの銀行、外資系銀行に分類され、それぞれのカテゴリーで主要な銀行や企業情報が異なります。

中国の主要国有銀行にはどのようなものがありますか?

中国の主要国有銀行には、中国工商銀行、中国銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、交通銀行、招商銀行などがあります。

外資系銀行の中で、中国市場において特に歴史の長い銀行は何ですか?

スタンダード・チャータード銀行や匯豊銀行は、中国において長い歴史を持ち、1858年の上海支店設立など、深い歴史があります。

日本の銀行が中国で展開している代表的な支店や企業はどこですか?

三菱UFJ銀行や三井住友銀行などが中国に支店を構えており、北京や上海に支社や代表所を設立しています。

中国の銀行業界において、今後の動向や特徴は何ですか?

中国の銀行業界はデジタル金融の発展や国際化が進んでおり、国内外の展開と技術革新を背景に、より多様かつ高度な金融サービスの提供が期待されています。

投稿者アバター
李 偉 China Market Research Analyst
上海在住で杭州出身の中国人。一橋大学の経済学修士課程修了。日本企業でマーケットインサイト部門で就労後、中国のIT会社でユーザー研究・マーケットリサーチに携わる。コンサル業界・証券業界の友人が多いため、リサーチ関連で助けとなっている。
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