【最新版!】マレーシアの主要銀行14選〜金融・法人サービス業界〜

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マレーシアでは、8つのローカル銀行と3つの日系銀行、3つの外資系銀行が主力となっています。

今回は、そんなマレーシアの銀行業界に焦点を当て、主要銀行をご紹介していきます!

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目次

マレーシアの主要銀行8選〜ローカル企業編〜

Malayan Banking Bhd(マラヤンバンキング)

マラヤンバンキングは1960年に設立されたマレーシア最大の銀行で、東南アジアを中心として世界20ヶ国に2,400以上の支店を展開しており、4万5,000人の従業員を雇用する。

マレーシア証券取引所の時価総額で最大の企業であり、2020年度のグループ収益は510億3,100万リンギットを記録、総資産は8,569億リンギットに達する。 lメイバンクグループは、商業銀行、投資銀行、イスラーム銀行、オフショア銀行、保険、資産管理、株式仲介、ノミニーサービス、ベンチャーキャピタル、インターネットバンキングなど、幅広い商品・サービスを提供している。

2020年9月に立ち上げたSMEデジタル・ファイナンスでは、6ヵ月で10億リンギットの融資を承認し、8,200社以上の中小企業が恩恵を享受するなど、銀行としてデジタル化を積極的に推進している。

出典:https://www.maybank.com/

CIMB Group Holdings Bhd(CIMBグループホールディングス)

CIMBは1924年にサラワク州クチン市で設立されたビアンチアン銀行など、数十年にわたって様々な銀行が合併した経緯を持ち、1986年に現在の企業名に改名した。クアラルンプールに本店を置き、リテールバンキング、商業銀行業、投資銀行業、イスラーム銀行業、資産管理製品・サービスを提供している。

2020年末時点での総資産は6,024億リンギットで、これはアセアン域内において5番目の規模となる。3万4,000人を雇用し、1,600万人以上の顧客を抱えている。国内に668支店を持ち、海外18ヶ国に展開しており、2020年度の収益は171億9,000万リンギットを記録した。

2020年イスラミック・ファイナンス・ニュース(IFN)において、CIMBはマレーシアの最優秀イスラーム銀行(5年連続)、IFN最優秀イスラーム投資銀行に選ばれている。

また、グローバル・ビジネス・アウトルック・アワード2020では、中小企業向け最優秀デジタル・トランスフォーメーション・イニシアチブなどを受賞している。

出典:https://www.cimb.com/

Public Bank Bhd(パブリックバンク)

パブリックバンクは1966年に設立された大手銀行で、2020年末の総資産は4,513億リンギットと国内銀行において第3位を誇る。パブリックイスラミック銀行、パブリック投資銀行、パブリックミューチュアルなどを傘下に持つ。

国内に264支店を持ち、香港、中国、カンボジア、ベトナム、ラオス、スリランカにも148支店を展開、グループ全体で1万9,000人を雇用する。2020年度におけるグループ収益は203億リンギットを記録した。

同銀行は、個人向け銀行業務、商業銀行業務、イスラーム銀行業務、投資銀行業務、株式仲介業務、信託業務、ノミニー業務、ユニットトラストファンドの販売・管理、バンカシュアランス、一般保険商品など、包括的な金融商品・サービスを提供している。

持続可能なエネルギー開発を積極的に展開しており、パブリックイスラミック銀行は、2020年11月には住宅用ソーラーパネル融資を開始し、2021年1月にはKPowerと太陽光発電システムの設置の融資に関して協力することを発表している。

出典:https://www.pbebank.com/

RHB Bank Bhd(RHB銀行)

RHB銀行は、1913年にマレーシア初の地方銀行として設立された。2020年度における総資産は2,711億リンギット、収益は72億リンギットで、1万4,000人以上を雇用する。東南アジア域内で9ヶ国に展開しており、364の支店を所有する。

グループの中核事業は、グループリテールバンキング、資産管理業務、グループビジネス&トランザクションバンキング、卸売銀行業務、RHBシンガポール、グループシャリーア事業、グループ国際事業及び保険となっている。

2020年11月に、同銀行が進める持続可能な未来を構築するため、サステナビリティ・フレームワークにおいて2025年までに融資や資金調達などで50億リンギットを拠出することを決定した。

また、2021年4月には、東南アジアで初となる中小企業向け融資申請の面談や現地調査をバーチャルで完了できる、スマートインタビュー機能をモバイルアプリに組み込んだことを発表した。

出典:https://www.rhbgroup.com/

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Hong Leong Bank Bhd(ホンリョン銀行)

ホンリョン銀行は、1905年にサラワク州クチン市で設立された大手銀行。2020年6月末時点で、ホンリョングループとしての総資産は2,200億リンギットであり、マレーシアで5番目に大きい銀行グループとなっている。2020年の収益は47億7,800万リンギットを記録。

個人金融サービスとコーポレートバンキングを中核事業としており、シンガポールや香港、ベトナム、カンボジア、中国へも展開している。

同銀行は、デジタル化及びモバイルファーストを推進しており、イスラーム・リテール・バンキング・アワード(IRBA)2020において、イスラーム・デジタル・バンキング最優秀賞を受賞した。また、2021年1月には、eコマース・プラットフォームのショッピーに、マレーシアの銀行として初めて公式ストアを立ち上げた。

2019年10月には、2025年までに国内の電源構成に占める再生可能エネルギーの割合を20%にするという政府の目標を支援するため、今後4年間で5億リンギットの再生可能エネルギー向け融資を行うことを決定している。

出典:https://www.hlb.com.my/

AmBank (M) Bhd(Am銀行)

Am銀行は、1975年にアラブ・マレーシア開発銀行として設立された大手金融サービスグル​​ープで、卸売銀行業務、ビジネスバンキング、リテールバンキング、投資銀行業の他、イスラーム銀行業、損害保険、生命保険、ファミリータカフル、株式仲買業、 先物取引業 、資産・不動産投資信託及びユニットトラストの投資顧問・管理サービスなどを提供する 。

2020年3月末時点での時価総額は約90億リンギット、総資産は1,692億リンギットとなっており、国内6番目の規模となる。

国内に170支店を展開しており、300万を超える個人と企業にサービスを提供、9,000人以上を雇用している。2020年度の収益は42億2,700万リンギットを記録。

2021年4月には、マレーシアの金融機関として初めて再生可能エネルギー供給契約スキームに基づき、自社ビルの一つに太陽光発電パネルを設置している。

出典:https://www.ambank.com.my/

Bank Kerjasama Rakyat Malaysia Bhd(バンク・クルジャサマ・ラクヤット・マレーシア)

バンク・クルジャサマ・ラクヤット・マレーシアは、1954年に設立された国内最大のイスラーム協同組合銀行。2019年末時点での総資産は1,096億リンギットで、国内147支店と5,752名の従業員を雇用する。

起業家開発協同組合省の機関として、パーソナルバンキング、ビジネスバンキング、共同組合関連業務を提供する。2019年度の収益は70億8,000万リンギット。

また同銀行は、グローバル・イスラーム・ファイナンス・アワード2020において、最も持続可能なイスラーム銀行に選ばれている。

2019年5月には、同銀行は大手国営企業のペトロナスと石油・ガスサービス及び機器ベンダーに対する融資で協力することを決定した。また、同年7月には、顧客とメンバー、デジタル化と分析、コラボレーションとパートナーシップ、人、持続可能性を柱とする「BR25」という5ヵ年計画を発表している。

出典:https://www.irakyat.com.my/

Affin Bank Bhd(アフィン銀行)

アフィン銀行は、1975年に自動車の分割払い購入資金の貸付けを行う会社として設立。個人及び法人の顧客を対象とした金融商品・サービスを提供しており、コミュニティ・バンキング、エンタープライズ・バンキング、コーポレート・バンキング、トレジャリーといった事業ユニットで構成されている。2006年4月にシャリアの原則に準拠した商品とサービスを提供するアフィンイスラミック銀行を設立している。

2020年9月末時点で国内に110支店を展開しており、2020年末の総資産は695億リンギット、2019年度収益は22億6,500万リンギットを記録している。

同銀行は、2020年国家エネルギーアワードにおいて、サステナブル・エネルギー・ファイリング(イスラミック金融)部門で特別賞を受賞している。

また、2020年11月には中小企業及び法人顧客向けのインターネット・バンキング・プラットフォーム「AFFINMAX」を発表するなど、企業向けのサービス拡充を推進している。

出典:https://www.affinbank.com.my/

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マレーシアの主要銀行3選〜日系企業編〜

MUFG Bank (Malaysia) Bhd(MUFG銀行マレーシア)

1957年10月に、東京銀行のマレーシア駐在員事務所として開設。1959年6月に、日系の銀行として初めてマレーシアで銀行業務免許を取得した。2018年4月2日には、三菱UFJフィナンシャル・グループの戦略に沿って、銀行名がMUFG銀行へ改名されている。

同銀行はクアラルンプールを拠点として、商業事業向け業務とイスラーム銀行業務を提供する。2012年7月には、急成長するマレー半島北部地域に対応するため、ペナンに初めての支店を開設。

2019年には、イスラミック・ファイナンス・ニュース(IFN)において、イスラーム金融サービスを提供する最も優秀な日本イスラーム銀行を受賞している。

同銀行は、マレーシアの再生可能エネルギー開発目標を支援することを目指しており、2021年3月にはペラ州にある100メガワット太陽光発電所開発のシンジケート・ファイナンス・ファシリティの主幹事を務めていることを発表した。

出典:https://www.bk.mufg.jp/malaysia/index.html

Sumitomo Mitsui Banking Corporation Malaysia Bhd(マレーシア三井住友銀行)

マレーシア三井住友銀行は、2011年に三井住友銀行の子会社として設立、同年4月11日よりクアラルンプールにて業務を開始する。

三井住友銀行が100%出資しており、資本金は3億5,000万リンギット、マレーシアでの現地法人を通じたフルバンキング業務を展開する。2014年よりイスラーム金融業務も手掛けており、2020年末時点での総資産は214億リンギット。

2017年4月には、日本からマレーシアへの投資促進を、マレーシア政府機関であるマレーシア工業開発庁及びインベストKLと行う業務提携の覚書を締結している。

また、2019年10月には、日清オイリオグループの現地子会社に対して「SMBC環境配慮評価融資~マレーシア版~」(アーンスト・アンド・ヤング と同銀行が独自設定した環境配慮基準で2012年より提供)を実施し、環境マネジメントを積極的に推進している。

出典:https://www.smbc.co.jp/global/malaysia/

Mizuho Bank (Malaysia) Bhd(マレーシアみずほ銀行)

みずほフィナンシャルグループの完全子会社として、2010年12月29日にマレーシアで現地法人化され、2011年12月29日より正式に業務を開始。

2020年末時点での総資産は128億リンギット。同銀行は、洗練された金融ソリューションと質の高い銀行サービスを提供することで、マレーシアと日本の経済・貿易交流に貢献することを目指している。

クアラルンプールに本店を置き、マレーシア国内の多国籍企業や法人向けにコーポレートファイナンス、トレードファイナンス、為替・デリバティブ、キャッシュマネジメント、イスラーム金融、アドバイザリーなどを提供する。また、アドバイザリーサービスとして企業間のビジネスマッチングや提携機会も提供している。

2019年3月には、マレーシア財務省が発行する2兆円規模のサムライ債の主幹事を務めた。

出典:https://www.mizuhogroup.com/asia-pacific/malaysia

マレーシアの主要銀行2選〜外資企業編〜

UOB (Malaysia) Bhd(UOB銀行マレーシア)

UOB銀行マレーシアは、アジアの大手銀行であるユナイテッドオーバーシーズ銀行(UOB銀行)のマレーシア法人で、マレーシア進出は1951年、会社設立は1993年となっている。

マレーシアの格付け会社であるレーティング・エージェンシー・マレーシアから「AAA」の評価を受けている。2020年末の総資産は128億リンギットで、2020年度のグループ収益は56億8,053万リンギットを記録している。

マレーシア全土に45の支店を展開し、国内で最大の支店ネットワークを持つ外国銀行でもある。個人向け金融サービス、企業・商業銀行業、投資銀行業、トレジャリーサービス、ウェルスマネジメント、イスラーム銀行業などのサービスを提供する。

2020年10月、同銀行はマレーシア初の人工知能ベースのデジタル・バンキング・サービス「マイティ・インサイト」の提供を開始、顧客の財務管理をよりシンプルでスマートなものとしている。

出典:https://www.uob.com.my/

OCBC Bank (Malaysia) Bhd(OCBC銀行マレーシア)

OCBC銀行マレーシアは、シンガポールを拠点とするオーバーシー・チャイニーズ銀行のマレーシア法人として1994年に設立。イスラーム銀行商品及びサービスの提供に積極的に関与した後、2008年完全所有のイスラーム銀行子会社「OCBCアルアミン」を設立している。

リテールバンキング、ビジネスバンキング、投資銀行業、イスラーム銀行業、トランザクションバンキング、トレジャリーマネジメントといったサービスを提供している。2020年末の総資産は929億リンギット、2020年度の収益は26億5,823万リンギットとなっている。

2020年12月には、国内初のマーチャント向け越境型クイック・レスポンス・コード・コレクション・サービスを展開、シンガポールのPayNowを利用している銀行のモバイルアプリを使用して、マレーシア国内の加盟店にてシンガポールドルでの支払いを可能としている。

2020年9月には、モバイル世代向けに新しいデジタル・バンキングとして「FRANK」を発表、携帯電話で簡単に財務管理ができるサービスを提供している。

出典:https://www.ocbc.com.my/

HSBC Bank Malaysia Bhd(HSBC銀行マレーシア)

HSBC銀行マレーシアは、世界最大の銀行及び金融サービス機関であるHSBCのマレーシア法人。グローバルビジネスを通して、約3,800万の顧客にサービスを提供している。マレーシア進出は1884年に遡り、現在は銀行業務及び資産業務を行っている。

同銀行は2007年にイスラーム銀行の子会社ライセンスを取得、2008年8月にHSBC アマナ・マレーシアが営業開始した。HSBC銀行マレーシアは国内に60の支店を展開するが、その3分の1はHSBCアマナ・マレーシアであり、2020年末の総資産は184億リンギットとなっている。

2021年1月には、同銀行はマレーシア初となる住宅開発アカウント向けデジタル決済ソリューションを提供するなど、デジタル化に注力している。他にも、2020年中に24時間年中無休のデジタル口座開設、オムニチャネルのローンチなどの実績を有する。

こうした継続的なデジタル変革が評価され、2020年アセットAAAデジタル・アワードにおいて、デジタルバンク・オブ・ザ・イヤーなどを受賞している。

出典:https://www.hsbc.com.my/

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