今回は、シンガポールの主要建設企業に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて9社を厳選してお届けしていきます!
それぞれのの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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シンガポールの主要建設会社4選〜ローカル企業編〜
KTC Group(KTCグループ)
KTCグループは、シンガポールで最高の建設会社の1つ。 KTCグループは、1988年にChua Lai-Sang(チュア ライサン)によって設立され、本社はシンガポールのPandan Crescent(パンダンクレセント)にある。年間収益は約1億ドルで、700人以上の専門家が働いている。
創業者であるチュア・ライセン氏は最初は2台のトラックしか所有していない土木輸送事業に関係する個人事業主だったが、今ではシンガポールのみならずインドネシアにも複数の会社を設立している。KTCグループのプロジェクトの中で、とりわけMarina Bay Sands(マリーナベイサンズ)、Resorts World Sentosa(リゾートワールドセントーサ)、TampinesMRT Station(タンパインズMRTステーション)は評価が非常に高い。
出典:http://www.ktcgroup.com.sg
Lum Chang Building Contractors(ラムチャンビル建設)
ラムチャンは、故ラムチャン氏によって、1940年代に設立された建設会社。1984
年からは不動産開発と投資も始め、現在ではシンガポールとマレーシアに支店がある。年間収益は105億ドル以上ある。
機関投資家から民間およびインフラストラクチャーまで、また商業から小売、レ
ジャー、産業、住宅セクターまで多くの印象的なプロジェクトで構成されている。グループの建設部門であるLum Chang Building Contractors(以下LCBC)は、建設業界で完全に統合されたサービスを提供するシンガポール有数の建設会社の1つとなっていて、主に政府部門と公共部門の両方からの商業および住宅プロジェクトが含まれている。とりわけスウェッテンハム通りのグッドクラスバンガロー、シンガポールの第1地区にあるEmerald Garden(エメラルドガーデン)、マレーシアのクアラルンプールにあるゲート付き住宅は評価が高い。
出典:http://www.lumchang.com.sg/home
McConnell Dowell South East Asia(マコーネル・ダウエル東南アジア)
マコーネル・ダウエルはシンガポールのチャイチーロードに本社を置く建設会社。1961年に設立され、3,500人以上の従業員を抱えており、年間収益は2億ドルを超え、シンガポールの建設業界のパイオニアと見なされている。
建築、土木、電気、製造、海洋、機械、パイプライン、鉄道、トンネル、地下建設など幅広い業務を行える知識を兼ね備えている。オーストラリア、ニュージーランド、アジアに3,500人を超える従業員と専門のエンジニアリングおよび建設チームがあり、顧客はこの会社の幅広い知識と国際的な経験の独自の組み合わせから恩恵を受けている。
とりわけSingapore Cruise Centre(シンガポールクルーズセンター)、Du Pont –Pulao Sakra(デュポン–プラオサクラ、JTC Jurong Island(JTCジュロン島)、Raffles Marina Harbour(ラッフルズマリーナハーバー)は評価が高い。
出典:https://www.mcconnelldowell.com/
Keppel Land(ケッペルランド)
中国、シンガポール、ベトナムを主要市場とするアジアでは地理的に多様化しており、とりわけベトナムでは建設業界のパイオニアとなっている。またインドやインドネシアなどの他の市場でも拡大を続けている。
とりわけHighline Residences(ハイラインレジデンス)、Corals at Keppel Bay(ケッペルベイのサンゴ)、Marina Bay Suites(マリーナベイスイーツ)、Keppel Bay Tower(ケッペルベイタワー)は評価が高い。
出典:https://www.keppelland.com/
シンガポールの主要建設会社3選〜日系企業編〜
Sato Kogyo (佐藤工業)
佐藤工業は1862年に設立され東京に本社を置く。150年以上の歴史の中でより新しく、より効率的な建設方法論に焦点を当てて開発することにより、日本、シンガポール、マレーシア、タイ、カンボジア、ミャンマー、中国、インドネシア、ベトナム、エチオピア、アフガニスタン、中東、ヨーロッパ、北アメリカで現代の建築技術の基礎を築いてきた。1972年、佐藤工業はアジア太平洋地域で成長している建設活動を認識し、その足跡を日本を超えて急速に拡大した。とりわけシンガポールオフィスの強みとして、新興の東アジア市場を監督するために、2002年に地域本部に発展した。
佐藤工業は、過去数十年にわたってシンガポール、マレーシア、タイ、カンボジア、ミャンマー、中国、インドネシア、ベトナムに事務所を開設しており、これらの事務所のいくつかは現在も活動を続けている。
出典:https://www.satokogyo.com.sg
Nakano Singapore(ナカノシンガポール)
1933年に設立のナカノフドー建設の海外子会社として1975年11月12日にシンガ
ポールで設立された。ビルドオンリーとデザインアンドビルドの両方の取り決めで、多くの住宅、商業、産業、おもてなし、保全および資産強化プロジェクトに着手した。ナカノシンガポールはシンガポール建築建設庁(BCA)が2017年9月で最初の「Searchfor Quality Housing(サーチャー クオリティ ハウジング)」ポータルで「Top10 Contractor‘s List(建設業界トップ10)」の1位にランクインしたことによりその卓越した品質がシンガポールで認められていることを証明した。
ナカノシンガポールは、日本の本社に拠点を置くグローバルネットワーク内の専門知識を活用して、近い将来、ヘルスケアおよび制度的プロジェクトに着手することを目指している。また、2018年初頭までに、プレハブ、プレフィニッシュ、容積測定建設(PPVC)技術を必要とするプロジェクトに取り組む技術的能力も備えている。
出典: https://nakano.com.sg
Obayashi(大林組)
1982年に大阪で設立された大林組は、現在子会社86社、関連会社26社、従業員数13,000人を抱える。年間収益は約14,000億円。当グループの活動は主に建設・不動産事業であり、グループ会社はこれら2つの主要分野に関連する幅広い活動を行っている。大林組(シンガポール支店)は、1965年にシンガポールに事業を設立。その後、シンガポール支店は大林の世界的なネットワークで最大のオフィスの1つに発展した。1965年に始まった東海岸埋め立てプロジェクトはシンガポールでの大林の最初の主要な海外土木プロジェクトだった。その後1985年に20年間のプロジェクトが完了した時点で、合計1,114ヘクタール(シンガポールの陸地の1.8%)が埋め立てられた。大林シンガポール支店は、財務省ビル(1986)、SIAビル(1997)、ワンラッフルズキー(2006)、オーシャンファイナンシャルセンター(2011)、海峡貿易ビル(2009)などの高層ビルの建設により、シンガポールのランドマーク的なスカイラインにも貢献している。
出典:https://www.obayashi.com.sg
シンガポールの主要建設会社2選〜外資系企業編〜
Wan Chung Construction(ワンチュン建設)
1982年に設立された香港系の建設会社。 シンガポール支店は2008年に設立。過去5年間で、27億香港ドルを超えるプロジェクトを完成させた。香港政府、公的機関の建物の建設に加え、インテリアデザイン、設備、改修、および資産のメンテナンスのサービスを提供している。ワンチュン建設はプロジェクト管理、設計と建設の建設、ファストトラックショップの装備、モニュメントの保護、環境保護に関する豊富な経験を持っている。建物の種類に関しては、高品質のインテリアデザインと設備、高層住宅、教会、一流の政府の商業設備、商業オフィスビル、娯楽施設、土木工事、病院、大学、学校開発などの制度的工事が含まれる。
ワンチュン建設は職場の安全衛生の卓越性の達成に貢献した組織や個人を表彰するために、職場の安全衛生(WSH)評議会によって授与されるWSH SHARP Awardsの他数々の賞を受賞している。
出典: http://www.wanchung.com.sg
CHINA COMMUNICATIONS CONSTRUCTION(中国交通建設)
中国交通建設グループ(CCCG)によって設立された中国交通建設会社(CCCC)は、2006年10月8日に設立された。現在中国北京市に本社があり年間の収益は700億米ドル。従業員数は118,000人に及ぶ。
CCCCおよびその子会社は、主に輸送インフラの設計、建設、浚渫および重機製造事業に従事している。港湾、ターミナル、道路、橋、鉄道、トンネル、土木工事の設計と建設、資本浚渫と埋め立て浚渫、コンテナクレーン、重海洋機械、大型鉄骨構造と道路機械の製造、国際プロジェクトの契約など多方面のビジネス面をカバーしている。中国最大の港湾建設・設計会社、道路・橋梁建設・設計のリーディングカンパニーであり、鉄道建設、浚渫能力で中国で2番目に大きい浚渫会社。CCCCはまた、世界最大のコンテナクレーンメーカーでもある。CCCCは現在、34の完全所有または管理子会社を有している。
出典:http://en.ccccltd.cn
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員。大学ではマーケティングと経済を学び、卒業後は海外での生活と旅行を重ね、さまざまな国の文化や人々、食に関する豊富な知識を身につける。シンガポール人の旦那との結婚を機にシンガポールに移住し、現地で就労。現在はライター業と翻訳業を行っている。