【最新版!】タイの主要不動産デベロッパー14選〜建設・インフラ・環境業界〜

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今回は、タイの主要不動産デベロッパーに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社を厳選してお届けしていきます!

それぞれのの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

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目次

タイの主要不動産デベロッパー9選〜ローカル企業編〜

Central Pattana PCL. (セントラル・パタナ)

1980年創業。1995年よりタイ証券取引所SETに上場している。1982年のセントラルプラザ・ラッドプラオに始まり、高級ショッピングモール、セントラルプラザの開発を主に行なっている。2018年末時点で、高級商業施設32棟、オフィスビル(G-Towerなど)7棟、ホテル(Centaraホテルなど)2棟、住宅用ビル(セントラルパタナレジデンシャル)4棟を所有していた。現在、東部シラチャ郡、中部アユタヤ県など、地方でのセントラルプラザの開発プロジェクトが進行中である。

2020年の売上高は前年比14%減の33,161百万バーツで、純利益は前年比15%減の9,957百万バーツであった。現在、タイ最大の不動産デベロッパーである。また、2005年にはフォーブスにより売上高十億USドル以下のアジア太平洋地域トップ200の企業に選ばれるなど、アジア地域での存在感も大きい。

出典: https://www.centralpattana.co.th/en

Sansiri PCL. (サンシリ)

1984年創業。1996年よりタイ証券取引所SETに上場している。中高級の戸建て、タウンハウス、コンドミニアムの開発を行っている。戸建てはSetthasiri、Burasiriなど、タウンハウスはTown Avenueなど、コンドミニアムはXT、Base、Lineなどのブランドを展開する。また、イギリスのロンドンでの2つのホテルと住宅のプロジェクトも存在する。現在までに、タイの20の県において計386のプロジェクトを完了させ、部屋数は11万室を超える。現在、事業の多角化のため、ブティックホテル運営のStandard Internationalや、民泊(Airbnb)運営のHostmakerなど、グローバルな有望企業6社に計8,000万USドルを出資をしている。

2020年の売上高は前年比38%増の31,241百万バーツで、純利益は前年比30%減の10,025百万バーツであった。

出典:https://www.sansiri.com/thai/

Land and Houses PCL. (ランド・アンド・ハウス)

1973年創業。1996年よりタイ証券取引所SETに上場している。首都バンコクおよびチェンマイ、プーケットなどの主要都市で中高級の戸建て、タウンハウス、コンドミニアムの開発を行っている。戸建てはLadawan、Nantawan、Mantanaなど、タウンハウスはVillaggio、コンドミニアムはThe Bangkok、The Roomなどのブランドを展開する。グループ会社に不動産開発Quality Houses、ホームセンターのHomepro、銀行LH Bankなどを持っている。

2020年の売上高は前年比1%減の30,965百万バーツで、純利益は前年比29%減の7,145百万バーツであった。

出典:https://www.lh.co.th/th

Pruksa Real Estate PCL. (プルクサ・リアル・エステート)

1993年創業。2016年よりタイ証券取引所SETに上場している。戸建て、タウンハウス、コンドミニアムの開発を行っている。戸建てはThe Palm、Passornなど、タウンハウスはPruksa Ville、The Connectなど、コンドミニアムはThe Tree、Plum Condoなどのブランドを展開する。100万バーツ以下の低価格物件から1,000万バーツを超える高級物件まで取り扱っている。

2020年の売上高は前年比26%減の29,513百万バーツで、純利益は前年比48%減の2,771百万バーツであった。2021年は29の住宅プロジェクトを開始し、売上高は前年比9%増の32,000百万バーツを見込んでいる。また、グループのVimut病院とのシナジー効果を期待し、ヘルスケア事業への参入も明らかにしている。

出典:https://www.psh.co.th/en

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AP (Thailand) PCL. (エーピー・タイランド)

1984年創業。1992年よりタイ証券取引所SETに上場している。戸建て、半戸建て、タウンハウス、コンドミニアムの開発を行っている。戸建てはThe Parazzo、Centroなど、半戸建て、タウンハウスはPleno、Baan Klang Krung、コンドミニアムはRhythm、Life、Aspireなどのブランドを展開する。一部、日系大手不動産デベロッパー、三菱地所と共同で行ったプロジェクトもある。現在、首都バンコクでのコンドミニアムの開発や、北部チェンライ県、中部アユタヤ県、東部ラヨーン県といった地方での低層住宅の開発など、多数のプロジェクトが進行中である。

2020年の売上高は前年比25%増の29,959百万バーツで、純利益は前年比38%増の4,227百万バーツであった。

出典:https://www.apthai.com/th/home

Supalai PCL. (スパライ)

1989年創業。1993年よりタイ証券取引所SETに上場している。戸建て、タウンハウス、コンドミニアムの開発を行っている。戸建て、タウンハウスはSupalai Bella、Supalai Villeなど、コンドミニアムはSupalai City Resort、Supalai Parkなどブランドを展開する。住宅に加え、プーケットにあるSupalai Scenic Bay Resort & Spaホテルや、中部サラブリー県の高齢者向け施設Supalai Wellness Valleyも所有している。

2020年の売上高は前年比12%減の20,969百万バーツで、純利益は前年比21%減の4,251百万バーツであった。

出典:http://www.supalai.com/

SC Asset Corporation PCL. (エスシー・アセット・コーポレーション)

1989年創業。2003年よりタイ証券取引所SETに上場している。中高級の戸建て、タウンハウス、コンドミニアムの開発を行っている。戸建てはBangkok Boulevard、Granadaなど、タウンハウスはV compound、Verveなど、コンドミニアムはChambers、The Crestなどのブランドを展開する。日本の西日本鉄道とのジョイントベンチャーにて、分譲マンションの運営もしている。

2020年の売上高は前年比8%増の19,037百万バーツで、純利益は前年比6%減の1,898百万バーツであった。売上高の65%が戸建てやタウンハウスで占められており、30%がコンドミニアム、5%がレンタルオフィスやホテルなどの新規プロジェクトである。

出典:https://www.scasset.com/th/

Noble Development PCL. (ノーブル・ディベロップメント)

1991年創業。1997年よりタイ証券取引所SETに上場している。首都バンコクを中心にNobleブランドのコンドミニアムの開発を行っている。利便性の高い、高架鉄道BTSや地下鉄MRT沿いに多数の物件を所有し、外国人が多いスクンビット地区にも多くのコンドミニアムがある。現在は分譲価格100~300万バーツ程度の低価格コンドミニアムの販売に注力しており、Nue Nobleというブランドのプロモーションを積極的に行っている。戸建て、タウンハウス開発でもバンコク北部のWatcharapol地区にNoble Gableというブランドで一か所を展開している。

2020年の売上高は前年比28%減の10,985百万バーツで、純利益は前年比39%減の1,878百万バーツであった。

出典:: https://www.noblehome.com/th/home

L. P. N. Development PCL. (エルピーエヌ・ディベロップメント)

1989年創業。1994年よりタイ証券取引所SETに上場している。首都バンコクを中心にLumpiniブランドのコンドミニアムの開発を行っている。現在はバンコクで4件のコンドミニアム建設プロジェクトが進行中である。バンコク以外では東部パタヤ、南部ペッチャブリー県の海沿いにLumpini Park Beachブランド、バンコク北郊パトゥムタニ県にLumpini Townshipブランドのコンドミニアムも所有する。戸建て、タウンハウス開発でもバンコク南部のラマ3世通り沿いにBaan 365というブランドで一か所を展開している。

2020年の売上高は前年比26%減の7,450百万バーツで、純利益は前年比43%減の716百万バーツであった。

出典:https://www.lpn.co.th/

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タイの主要不動産デベロッパー3選〜日系企業編〜

Mitsui Fudosan Asia (Thailand) Co., Ltd. (ミツイフドウサン・アジア・タイランド)

日系不動産デベロッパー大手、三井不動産のタイ拠点。1973年に三井不動産としてバンコクオフィスを開設し、2017年からMitsui Fudosan Asia (Thailand) Co., Ltd.として現地法人となった。バンコクの鉄道路線沿いにAshtonやIdeoといったブランドのコンドミニアムを展開している。ローカル系不動産デベロッパー、アナンダ社(Ananda Development PCL.)とパートナーシップを組んでおり、現在までに合計28物件、約20,000 戸以上の供給実績がある。

現在、ローカル系不動産デベロッパー、フレイザーズ社(Frazers Property)と共同で、バンコク東部に物流施設開発を行っている。これは三井不動産グループとして初の海外物流施設となる。

出典:https://www.mitsuifudosan-asia.com/

Mitsubishi Estate (Thailand) Co., Ltd. (ミツビシ・エステート・タイランド)

日系不動産デベロッパー大手、三菱地所のタイ拠点。2008年に三菱地所アジアを設立し、2016年から同社とローカル系不動産デベロッパーAP (Thailand) PCL.との合弁会社PR社(Premium Residence)にて住宅事業を中心に手掛けてきた。PR社としてはRhythm、Lifeなどのブランドのコンドミニアムの開発に携わり、合計で18物件、18,000戸の開発実績がある。

2020年に現地法人としてMitsubishi Estate (Thailand) Co.,Ltd.を設立した。タイは経済成長を背景に人口増、収入増、消費増が進んでいることから、成長が期待できる有望なマーケットとしており、住宅以外のオフィスや商業施設の不動産事業を強化しようとしている。

出典:https://www.mec.co.jp/e/global/asia/

Nomura Real Estate (Thailand) Co., Ltd. (ノムラ・リアル・エステート・タイランド)

日系不動産デベロッパー大手、野村不動産のタイ拠点。2017年よりローカル系不動産デベロッパー、オリジン社(Origin Property)と共同で分譲住宅事業に参入し、バンコクの鉄道路線沿いに位置するKnightsbridgeブランドのコンドミニアム開発に携わった。2018年7月に、現地の市場調査や情報収集を目的にタイ駐在員事務所を設立した。2019年に同事務所を閉鎖し現地法人化することにより、既存の分譲住宅、サービスアパートメント事業をより推進するとともに、新規の開発・投資案件への参入を表明している。

現在では、Staybridgeブランドのサービスアパートを展開している他、オリジン社とともに若者向けコンドミニアム、「ジ・オリジン」ブランドの物件を開発している。

出典:https://www.nomura-re.co.jp/english/

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タイの主要不動産デベロッパー2選〜外資系企業編〜

Risland (リスランド)

香港系不動産デベロッパー。タイ拠点は、アメリカ、イギリス、インド、オーストラリアなど、同社が海外に展開する8か国のうちの一つ。戸建て、コンドミニアムなどの住宅事業に加え、オフィスビル、商業施設も開発している。戸建てはバンコク西部のLake Sereneブランド、コンドミニアムはThe Livin、Cloudブランドなどを展開する。また、不動産管理サービスも行っており、モバイルアプリケーションを通じてリスランドが世界中に所有する100以上の物件の代理人になることができる。

同社の物件は世界でも高い評価を受けている。アメリカのニューヨークに建設された高級コンドミニアム、スカイライン・タワーは2018年にビルディング・オブ・ザ・イヤーを受賞し、2019年にはニューヨークで最も売れたコンドミニアムとなった。

出典: https://www.risland.co.th/

Hongkong Land (ホンコン・ランド)

香港系不動産デベロッパー。香港、中国本土、シンガポールなどのアジア諸国に住宅、商業施設を開発している。

タイではローカル系の大手デベロッパーと共同で事業を行う。住宅事業では、シンハー社(Singha Estate)のコンドミニアムThe ESSE、プロパティ・パーフェクト社(Property perfect)の戸建てブランドLake Legendの開発に携わった。また、セントラルグループとジョイントベンチャーを設立しイギリス大使館用地の開発を行っている他、ゲイソーングループ(Gaysorn)が手掛けるバンコク中心部の高級ショッピングモール、Gaysornの開発にも参画した。

出典: https://www.hkland.com/en

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