【最新版!】タイの主要航空会社8選〜運輸・物流業界〜

タイ 空運業界 業界地図

タイの空運業界は、タイ国際航空の経営再建とLCCの拡大が並行する転換期を迎えた市場です。スワンナプーム・ドンムアンの2大空港を擁するバンコクを拠点に、8社の主要航空会社が国内外路線の回復とMRO(航空機整備)事業の強化で競争力を磨いています。

今回は、そんなタイの空運業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて8社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

タイの主要空運企業4選〜ローカル編〜

タイ国際航空(Thai Airways International)

1960年に設立されたタイの国際フラッグキャリアで、スターアライアンス創設メンバーの一社である。バンコク・スワンナプーム国際空港を主要ハブとし、アジア・欧州・オセアニア・中東・北米など世界80以上の目的地へ路線を展開する。

COVID-19の影響と経営課題から2020年5月に法的整理に入り、約5年間の再建を経て2025年9月に終了した。2025年第1四半期の純利益は前年同期比306%増の98億バーツとなり、財務回復を明確に示している。

機材戦略ではA321neo 32機のリース配備を2025年末までに進め、ボーイング787-9を45機発注済みで2027年以降に受領予定である。2026年末に103機体制、2033年に150機体制を目指す。

2026年5月時点で保有機材は約79機、就航先80都市以上。年間売上高は約58億ドル規模に達しており、再建後の成長軌道を着実に歩んでいる。

出典:https://www.thaiairways.com

バンコクエアウェイズ(Bangkok Airways)

1968年にサハコン・エアの名称でタイ初の民間航空会社として設立され、1986年に現社名へ改称した。2014年にタイ証券取引所(SET)へ上場。スワンナプーム空港を基幹ハブとしつつ、自社管理のサムイ島・スコータイ・トラット3空港との一体運営が独自の強みである。

2025年通期の旅客数は422万6千人(前年比2%減)、総収益は260億バーツ、純利益は35億8,000万バーツを計上し安定した収益構造を維持した。国内11都市・海外8都市の計25路線を運航、1日約200便を提供している。

2026年はATR72-600を12機追加発注し第1号機は2026年第4四半期に受領予定である。サムイ空港では旅客処理能力600万人規模へのターミナル拡張工事が2026年第2四半期に着工し2030年完成を目指す。

2026年5月時点での旅客数目標は約430万人、機材は22〜26機体制での運航を見込む。3月にはモルディブ直行便を再開するなど、国際路線の拡充にも積極的に取り組んでいる。

出典:https://www.bangkokair.com

エアポーツ・オブ・タイランド(Airports of Thailand / AOT)

2002年に国営企業として設立され、バンコクのスワンナプーム・ドンムアン両国際空港を含むタイ全国6空港を管理・運営する。タイ証券取引所(SET)に上場しており、財務省が過半数株式を保有する。

2025年度の取扱旅客数は過去最高の1億2,600万人に達した。2026年度は前年比3〜6%増の1億3,000〜1億3,500万人を見込んでおり、2032年には年間2億4,000万人規模への倍増を目標に掲げる。

財務面では2025年度9か月間の収益が522億バーツを超え、第1四半期純利益は前年同期比17%増の53億4,000万バーツを計上した。2026年からは国際線出国旅客サービス料を730バーツから1,120バーツへ引き上げ、年間100億バーツの収益増が見込まれている。

2026年5月時点で、スワンナプーム空港の第2ターミナル建設など長期的な容量拡大投資を継続している。チャーター便の増加や中国・日本からの誘客強化が旅客増加の主要因となっている。

出典:https://www.airportthai.co.th

ノックエア(Nok Air)

2004年に設立されたタイの低コスト航空会社で、タイ国内線市場において最多となる24路線を運航する。ドンムアン国際空港を主要ハブとし、ボーイング737型機を主力機材として使用している。

経営面では財務難から2021年にビジネス・リハビリテーションに入り、2025年1月にはSETから上場廃止となった。再建計画からの離脱は2028年を目標としており、固定費削減による営業黒字(2025年第3四半期は2億6,100万バーツ)を確保している。

安全面では2023〜2025年の間に複数のインシデントが発生し、タイ民間航空局(CAAT)が2025年8月に国際線運航の禁止と路線拡大停止を命じた。同年6月以降、国際線は運休状態が続いている。

2026年5月時点では国内線のみの運航を継続しており、CAATのレッドフラッグ解除と国際線再開を最優先課題として取り組んでいる。2025年通期の目標旅客数は450〜500万人、目標収益は50億バーツである。

出典:https://www.nokair.com

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タイの主要空運企業4選〜外資編〜

タイ・エアアジア(Thai AirAsia)

2003年に設立されたタイの低コスト航空会社で、マレーシアのAirAsia GroupとタイのAsia Aviationの合弁事業として運営されている。ドンムアン国際空港を主要拠点とし、タイ国内線および近距離アジア路線を展開する。

親会社グループの再編として、2025年12月にCapital A傘下の各国短・中距離航空会社が単一エンティティへ統合された。ただしタイ法規制の観点からタイ航空各社は即時統合の対象外とされ、独立組織として運営が継続している。

2025年通期ではグループ全体の旅客数が6,860万人(前年比2%増)となったが、タイ観光低迷の影響を受けた。しかし第4四半期に黒字転換を達成し、2026年に向けた回復軌道を示している。

2026年5月時点で40路線以上を展開し、エアバスA320/A321シリーズを主力機材として運用している。LCCとしてのコスト競争力を活かし、タイ国内線最大手の地位を維持している。

出典:https://www.airasia.com/th/en

タイ・エアアジアX(Thai AirAsia X)

2014年に就航したタイの長距離低コスト航空会社で、マレーシアのAirAsia Xとタイ・エアアジアの合弁事業として設立されている。バンコク・ドンムアン国際空港を拠点とし、エアバスA330型機で中長距離国際路線を運航する。

2025年には日本(東京・大阪・仙台)・韓国・中国・インド・カザフスタン(アルマティ)・サウジアラビア(リヤド)へ路線を展開し、年間170万人輸送・平均搭乗率82%を目標とした。売上高は130億バーツ程度、利益は7億5,000万バーツを見込んだ。

2026年は追加でA330を3機受領し最大11機体制とする計画を推進している。欧州向け2路線の新規開設も計画されており、需要に合わせた路線最適化を進めている。

2026年5月時点において、中長距離LCCとして路線網の拡充と収益体質の改善に取り組んでいる。エアバスA330型機を活用した長距離路線展開がタイ・エアアジアXの競争優位の源泉である。

出典:https://www.airasiax.com

タイ・ライオンエア(Thai Lion Air)

2013年に設立されたタイの低コスト航空会社で、インドネシアのライオン・グループとタイ国内パートナーとの合弁事業として運営されている。ドンムアン国際空港を拠点とし、ボーイング737-800および737-900ERを主力機材とする。

機材規模は2025年末時点でボーイング737型機30機(737-800を21機、737-900ERを9機)を運用しており、2026年にさらに4〜5機を追加受領する計画である。就航先は国内17路線を含む合計44路線以上で、中国・日本・インド・韓国などアジア主要都市への国際ネットワークを展開する。

2025年に700〜800万人輸送を目標とし、2026年1月にはソウル仁川線を新規開設するなど路線拡充を継続している。中国路線ではタイ人旅客の比率がパンデミック前の30%から50%に拡大している。

2026年5月時点において、中国10都市・インド8都市・日本5都市へのネットワーク構築を目指し、アジア主要都市への路線網をさらに強化している。

出典:https://www.lionairthai.com

タイ・ベトジェット・エア(Thai VietJet Air)

2014年に就航したタイの低コスト航空会社で、ベトナムのVietJet Airとタイ国内パートナーとの合弁事業として運営されている。ドンムアン国際空港を主要拠点とし、エアバスA320・A321シリーズを主力機材として使用する。

2026年1月にはボーイング737 MAX 8の運用を開始し、機材の多様化を進めている。親会社グループのVietJet Aviationは2025年通期で2,820万人を輸送し、254路線を運航、連結売上高は約31億ドルに達した。2025年は22機の追加が過去最大の機材拡充となっており、A321neo 100機の発注契約も締結済みである。

2026年第1四半期のVietJetグループ全体の旅客数は720万人(前年比5.1%増)を達成している。タイ・ベトジェット・エアはこのグループ戦略の一環として、タイ国内および日本・韓国・中国・ベトナムへの路線を運航する。

2026年5月時点において、親会社グループの強力な財務基盤と機材調達力を背景に、タイ市場でのプレゼンス拡大を継続している。

出典:https://www.vietjetair.com/th

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FAQ

タイの空運業界にはどのような企業が存在しますか?

タイの主要空運企業は主に8社存在します。その中で国営の航空会社はタイ・エアウェイズ・インターナショナルとエアポート・オブ・タイランドです。

タイ・エアウェイズ・インターナショナルの特徴は何ですか?

タイ・エアウェイズ・インターナショナルは1970年に設立され、アジアや世界中の58都市へ路線を運航しており、スターアライアンスに加盟しています。

スワンナプーム国際空港はなぜ重要ですか?

スワンナプーム国際空港は2006年に開業し、年間約4,500万人の乗客を処理する東南アジアの重要なハブ空港であり、タイの主要空港の一つです。

タイ・スマイル・エアウェイズはどのようなサービスを提供していますか?

タイ・スマイル・エアウェイズはフルサービスと格安航空の中間に位置し、預け手荷物や機内食を含む航空券を提供しています。

外資系の航空会社、タイ・ライオン・メンタリの特徴は何ですか?

タイ・ライオン・メンタリはインドネシアのライオン・エアとともに運営され、自由に飛ぶことを感じられるサービスを掲げ、アジアや日本を含む国際線を展開しています。

投稿者アバター
スラシット チャンペッチ Thailand-Based Industry Analyst
バンコク在住のタイ人。6年以上にわたり、タイにおける日系企業向けの翻訳・通訳業務に従事。経済・ビジネス・IT分野を中心に、企業調査や情報収集を得意とする。
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