【最新版!】タイの主要倉庫会社13選〜運輸・物流業界〜

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今回は、タイの主要倉庫会社に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて13社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

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目次

タイの主要倉庫会社6選〜ローカル企業編〜

WHA Corporation PCL. (ダブリューエイチエー・コーポレーション)

2003年に設立された工業団地開発大手。2012年よりタイ証券取引所SETに上場している。物流、工業団地開発、インフラ・エネルギー、デジタルプラットフォームの4つの事業分野からなる。物流事業では、ビルド・トゥ・スーツ型(オーダーメイド型)、マルチテナント型の計50以上のレンタル倉庫を展開している。総面積は239万平方メートルにのぼる。倉庫はタイ全国に存在するが、特に工業の中心であるバンコク近郊のバンナー地区、ラートクラバン地区、東部ラヨーン県およびチョンブリ県に注力している。また、工業団地開発事業ではタイ東部のイースタンシーボードエリアと中部サラブリ県に計11か所、7,824haの工業団地を所有し、上下水、発電、廃棄物処理などのインフラ整備や、工場・倉庫・物流拠点の貸し出しを行なっている。

2020年の売上高は前年比28%減の8,198百万バーツで、純利益は前年比22%減の2,524百万バーツであった。

出典:https://www.wha-group.com/en/home

Amata Corporation PCL. (アマタ・コーポレーション)

1989年に創業した工業団地開発大手。1997年よりタイ証券取引所SETに上場している。工業団地の開発、工場や倉庫の建設・賃貸を行っている。同社が展開する工業団地は東部経済回廊(EEC)の東部チョンブリ県と東部ラヨーン県に計2か所存在し、総面積は計7,033万平方メートル、工業団地で働く従業員数は27万人にのぼる。グローバル・フォーチュン500の企業を含む1,100以上の企業の工場が同工業団地に存在し、トヨタ自動車や日立製作所、ソニーなどの日本企業も多く含まれている。また、日本の物流会社バンテックとの合弁企業Vantec Amata Logistics Co., Ltd.にて総面積4万平方メートルの貸し倉庫を展開し、自動車部品や電子部品、小売商品の保管も行っている。

2020年の売上高は前年比29%減の4,350百万バーツで、純利益は前年比37%減の1,103百万バーツであった。

出典:https://www.amata.com/

JWD Infologistics PCL. (ジェイダブリューディー・インフォロジスティクス)

1979年に創業した物流企業。2015年よりタイ証券取引所SETに上場している。B2B、B2Cそれぞれの顧客向けに貨物フォワーディング、サプライチェーン管理など物流に関する総合的なサービスを提供する。フリーゾーン倉庫や個人向けトランクルームといった形態での貸し倉庫も行う。フリーゾーン倉庫は東部レムチャバン港やバンコク東郊のバンナー・トラッド地区など物流の重要地域に計20万平方メートル以上を構える。保管する貨物はシステムを用いてリアルタイム管理が可能な他、輸出入の通関手続きや物流コンサルティングサービスも行う。個人向けトランクルームはバンコクで5か所を展開している。荷物のサイズに応じて50平方メートルまでの広さに対応しており、月ごとの契約が可能である。タイで初めてエアコン付きのトランクルームを導入している。

2020年の売上高は前年比7.2%増の3,922百万バーツで、純利益は前年比20%減の290百万バーツであった。

出典:https://jwd-group.com/en/

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Sahathai Terminal PCL. (サハタイ・ターミナル)

2007年にチャオプラヤ川沿いのサハタイ・ターミナルの管理から創業した。2013年に現在の社名となり、2017年にタイ証券取引所SETに上場した。現在では港湾施設管理、貨物船・コンテナ管理、貸し倉庫、通関業務など海上物流に関する総合的なサービスを提供している。倉庫はコンテナヤード、コンテナ貨物ステーション、フリートレードゾーンの保管庫の他、サハタイ・ターミナルから2kmの場所に一般倉庫を持ち、様々な種類の貨物に対応している。貨物を安全に保管するために最適なセキュリティやシステム、人員を用意している。

2020年の売上高は前年比13%減の1,360百万バーツで、純利益は前年比43%減の58.1百万バーツであった。

出典:https://sahathaiterminal.com/

Namyong Terminal PCL. (ナームヨン・ターミナル)

1982年に前身の鉱石海運事業から創業。2004年にタイ港湾公社(PAT)との投資契約を結びRo-Ro船用港湾管理事業に転換した際に現在の社名となり、2013年にタイ証券取引所SETに上場した。現在は東部チョンブリ県レムチャバン港のRo-Ro船用港の管理、貨物の陸揚げ・積み込み、貨物の保管・管理を行っている。同時に全長240m、載貨重量トン数8万トンまでの貨物船3隻に対応でき、年に120万台の自動車貨物を取り扱っている。敷地内に73万平方メートルの自動車の保管エリアがあり、一度に4万5,550台の自動車を保管することができる。また、14万平方メートル以上の貸し倉庫エリアも所有している。

2020年の売上高は前年比18%減の1,199百万バーツで、純利益は前年比39%減の229百万バーツであった。

出典:https://www.namyongterminal.com/index/

Sub Sri Thai PCL. (サブ・スリー・タイ)

1976年に商務省から認可を受け、農作物や食品の倉庫業者として創業。1987年にタイ証券取引所SETに上場した。現在は倉庫・保管サービス、書類保管サービス、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)の3分野にて事業を展開している。バンコク東郊のサムットプラカーン県に28の倉庫が存在し、21万トンの容量をもつ。また、貨物船が出入りできる2つの埠頭も所有し、1万2,000トンのキャパシティがある。倉庫のレンタルは最低100平方メートルのスペースから1棟全体まで、顧客の要望に応じて対応することが可能である。

2020年の売上高は前年比22%減の2,730百万バーツで、純損益は280百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.subsrithai.co.th/homepage.asp

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タイの主要倉庫会社4選〜日系企業編〜

TTK Logistics (Thailand) Co., Ltd. (ティーティーケー・ロジスティクス・タイランド)

日系大手商社、豊田通商とタイ地場企業との合弁企業。2002年に設立された。主に輸出用の自動車部品や原材料の保管と再梱包サービスを提供している。自動車産業が盛んな東部経済回廊(EEC)を中心に6か所の倉庫を展開する。年に600万以上の貨物を梱包し、うち2万以上を海外へ輸出している。また、倉庫管理サービスも提供しており、トヨタ生産方式に則った低コストでの物流管理のアドバイスを行っている。3PL(サードパーティー・ロジスティクス)としては2拠点を持ち、年に800万以上の貨物を取り扱う他、年20万以上の貨物の保管キャパシティがある。

豊田通商グループは日本の総合商社であり、自動車、金属、機械、食品など様々な商品の取引を行う。世界中に120以上の拠点を持ち、従業員は計6万6,000人以上が在籍している。

出典:https://www.ttkl.co.th/

SG SAGAWA Thailand Co., Ltd. (エスジー・サガワ・タイランド)

日系物流大手、佐川急便のタイ拠点。1989年に前身の企業が設立されたが、2005年から佐川急便グルーブが資本参加したことによりSagawa Express Thai Container Distribution Service Co., Ltd.となった。2015年から現在の社名となっている。航空・海上フォワーディング、クロスボーダートランスポート、3PLなどの総合的な物流サービスを提供している。3PLではバンコク北郊パトゥムタニ県に18,000平方メートルの大型倉庫を所有し、一般貨物の取り扱いの他、大型エアコンルームでの保管にも対応している。従業員は2020年3月時点で136人が在籍している。

また、個人向けには日本-タイ間でのドア・トゥ・ドアでの国際宅急便サービスや、引っ越しサービスなどを提供している。

出典:http://www.sagawa.co.th/ja/

Suzuyo (Thailand) Ltd. (スズヨ・タイランド)

日系物流企業、鈴与のタイ拠点。航空・海上フォワーディング、国内陸上輸送、通関サービスなど物流に関する総合的なサービスを展開している。倉庫業に関しては、2005年よりグループのSuzuyo Distribution Center (Thailand) Ltd.にてディストリビューションセンターを運営している。バンコク投稿のバンプリー工業団地、ウェルグロー工業団地、東部レムチャバン港など工業・物流の重要拠点に10か所以上の倉庫を所有し、3PL事業を展開している。危険物の保管にも対応している。

鈴与は本社を静岡県に置く総合物流企業。アジア、ヨーロッパ、中東、北南米の世界12ヶ国に展開し、1,100人以上の従業員が在籍している。

出典:https://www.suzuyo.co.th/jp/

Siam Nistrans Co., Ltd. (サイアム・ニストラン)

日系物流企業、日新のタイ拠点。タイでは1987年に設立。航空・海上フォワーディング、国内陸上輸送、通関サービスなど物流に関する総合的なサービスを展開している。倉庫・保管部門では豊富なスペースと、保管量や物流量のシステム化により、スムーズな物流を実現している。独自のITプラットフォームを開発し、顧客のSCM(サプライ チェーン マネージメント)のサポートも可能。危険物の保管にも対応している。タイ国内では中部アユタヤ県、東部チャチュンサオ県、東部プラチンブリ県など工業・物流の主要地域に6か所の倉庫を所有する。また、日本-タイ間およびタイ国内での事業所移転や、個人向けに引っ越しサービスも提供している。

日新は東証一部上場の総合物流企業。アジア、ヨーロッパ、北米など世界中に拠点を置き、1,600人以上の従業員が在籍している。

出典:https://www.th.nissin-asia.com/en/

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タイの主要倉庫会社3選〜外資系企業編〜

Rhenus Thailand (レイノス・タイランド)

ドイツ系の総合物流企業。タイでは1994年に設立された。1996年より航空・海上フォワーディング、国内陸上輸送、クロスボーダー、通関サービスなど物流に関する総合的なサービスを展開している。倉庫部門では一般倉庫、フリートレードゾーンの倉庫スペースをレンタルしている。タイ国内に4か所のオフィスと5か所の倉庫を持ち、400人の従業員が在籍している。拠点は東部経済回廊(EEC)を中心に構え、タイの主要産業である半導体、電子、自動車産業を物流の面から支えている。

Rhenus(レイノス)グルーブは1912年にドイツで創業した総合物流企業。全世界に820か所の拠点を持ち、33,500人の従業員が在籍している。売上高は年540億ユーロにのぼる。

出典: https://www.rhenus.com/en/th/

Schenker (Thai) Ltd. (シェンカー・タイ)

ドイツ系の総合物流企業DB Schenkerのタイ拠点。タイでは1979年に設立された。航空・海上フォワーディング、国内陸上輸送、クロスボーダー、通関サービスなど物流に関する総合的なサービスを展開している。タイ国内に17か所のオフィスと15か所の倉庫を持つ。日に1,500以上のトラックが運航しており、マレーシア、シンガポール、ラオス、カンボジアなど近隣諸国へも貨物を運んでいる。

DB Schenkerはドイツ鉄道(ドイチェバーン)傘下の物流会社である。現在は鉄道以外にも陸運・海運など様々な輸送方法で世界の物流を支えている。世界140か国に2,100の拠点を構え、74,500人以上の従業員が在籍している。

出典: https://www.dbschenker.com/th-en

KUEHNE + NAGEL Thailand (キューネ・アンド・ナーゲル・タイランド)

スイスに本社を置く総合物流企業。海上フォワーディングをメインに、航空フォワーディング、国内陸上輸送、クロスボーダーなど物流に関する総合的なサービスを展開している。倉庫部門では、顧客の需要レベルに応じて、低コストで清潔かつ効率的な方法で、サプライチェーンのエンドツーエンド(端から端まで)を管理している。自動車や航空などの製品や医薬品、ヘルスケア製品など特殊な取り扱いを必要とする貨物にも対応している。

KUEHNE + NAGEL(キューネ・アンド・ナーゲル)は1890年にドイツで創業した。世界109か国に1,395の拠点を構え、78,000人以上の物流・サプライチェーンの専門家が40万人もの顧客へサービスを提供している。

出典: https://th.kuehne-nagel.com/

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