【最新版!】シンガポール不動産デベロッパー業界最新市場動向と主要7社徹底解説

シンガポール 不動産デベロッパー業界 業界地図

シンガポールの不動産デベロッパー業界は、キャピタランド・インベストメントを筆頭にSGX上場の大手7社が住宅・商業・物流施設の開発を手がける市場です。土地希少性と高い生活水準を背景に、各社がアジア太平洋全域での不動産ファンド拡大と持続可能な開発を推進しています。

今回は、そんなシンガポールの不動産デベロッパー業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて7社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

シンガポールの主要不動産デベロッパー企業7選〜ローカル編〜

CapitaLand Investment Limited(キャピタランド・インベストメント)

CapitaLand Investment Limited(CLI)は、シンガポール最大規模の不動産開発・投資管理コングロマリットであり、SGXのメインボードに上場している。

2024年12月末時点での運用資産(AUM)はS$1,360億に達し、ファンド運用残高(FUM)はS$1,170億である。CLIは2028年までにFUM S$2,000億の達成を目標に掲げており、リストファンド管理・プライベートファンド管理・ロッジングマネジメント・商業管理の4事業部門で成長を続けている。

2024年には不動産開発事業CapitaLand Developmentと不動産投資管理事業CLIの双方がシンガポール国内・海外で活発な開発・販売活動を展開した。1,193戸のParkTown Residenceをはじめ複数のランドマーク住宅プロジェクトで高い販売実績を記録している。

2026年5月時点において、CLIはシンガポールを代表する不動産コングロマリットとして、アジア全域での不動産開発・投資管理事業を積極的に展開している。

出典:https://www.capitaland.com/

City Developments Limited(シティ・デベロップメンツ)

City Developments Limited(CDL)は、1963年設立のシンガポール最大規模のSGX上場不動産デベロッパーであり、シンガポール・国際市場の両方で住宅・商業・工業・ホテル・統合開発プロジェクトを展開している。

FY2024(2024年12月期)の財務実績では売上S$33億、PATMI(税引後純利益・非支配持分控除後)はS$2億130万を達成した。FY2024において同社グループとJV企業合計で1,489戸(総販売額S$29億7,000万)を売却し、好調な販売パフォーマンスを示した。

2025年1月にFrasers Property・Sekisui Houseとの合弁で777戸のThe Orie(Braddell MRT駅徒歩5分)を発売し、88%以上が売却済みである。

2026年5月時点において、CDLはシンガポールの住宅・商業不動産開発市場においてCapitaLandと並ぶ最大規模のデベロッパーとしての地位を維持している。

出典:https://www.cdl.com.sg/

Frasers Property Limited(フレイザーズ・プロパティ)

Frasers Property Limitedは、1963年にCold Storage Limitedとして設立されたシンガポール・タイ二国籍の大手不動産開発・管理グループであり、タイ系中国人実業家Charoen Sirivadhanabhakdiが実質的なオーナーである。

FY2024(2024年9月30日期)の財務実績では売上がS$42億(前年比7%増)を達成し、帰属純利益はS$2億630万(前年比19%増)を記録した。

2025年にはPropertyGuru Asia Property AwardsにてBest Lifestyle Developer賞を受賞したほか、Sky Eden@Bedokも受賞している。シンガポールでの注目発売案件としてRobertson Opus(348戸、2025年7月に41%を販売)がある。

2026年5月時点において、Frasers Propertyはシンガポールおよびアジアにおけるフルセクター型大手不動産グループとして積極的な開発・管理事業を継続している。

出典:https://www.frasersproperty.com/

UOL Group Limited(UOLグループ)

UOL Group Limitedは、1963年にFaber Union Limitedとして設立され、1975年にUnited Overseas Land、2006年に現社名へと改称したシンガポールの大手上場不動産デベロッパーである。

FY2024(2024年12月期)の総収益はS$27億9,476万(約S$27億9,000万)を記録した。CapitaLand DevelopmentとともにParkTown Residence(1,193戸)を共同開発し、発売週末に87%超を売却する成功を収めた。また、2026年に向けてSkye at Holland(666戸、2棟40階建て)の販売準備を進めている。

傘下にはSingapore Land Group(SingLand)があり、オフィス・小売・ホテルセクターでの大規模商業不動産ポートフォリオを保有している。

2026年5月時点において、UOL Groupはシンガポールを代表する多角的不動産コングロマリットとして、住宅開発から商業不動産投資まで幅広い事業を展開している。

出典:https://www.uol.com.sg/

Mapletree Investments Pte Ltd(メープルツリー・インベストメンツ)

Mapletree Investments Pte Ltdは、シンガポールの国家投資会社Temasek Holdingsの完全子会社として2000年に設立された大手不動産開発・投資管理会社である。

FY24/25(2025年3月期)の財務実績では、AUM(運用資産)はS$803億(うち75.1%が第三者AUM)に達し、収益はS$22億2,910万、PATMIはS$2億2,720万を記録した。アジアが全AUMの62.3%、欧州・オーストラリア・北米などの先進国市場が37.7%を占める。

SGX上場の3つの独自運用REITと9つのプライベートエクイティ不動産ファンドを通じてグローバル不動産への分散投資を提供しており、Temasek系の国有企業として長期安定的な資本基盤を有している。

2026年5月時点において、MapletreeはシンガポールのTemasek系大手不動産投資管理会社として、グローバルAUMの持続的な成長を目標に事業を展開している。

出典:https://www.mapletree.com.sg/

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GuocoLand Limited(グオコランド)

GuocoLand Limitedは、1976年にシンガポールで設立されたSGX上場の不動産デベロッパーであり、住宅開発・商業不動産投資・ホテル運営を展開している。実質的支配株主はマレーシア系コングロマリットGuoco Group(香港上場)であり、同グループのシンガポール不動産事業の中核を担う。

1H FY2025(2024年7月〜12月)においては、投資不動産収益が前年比19%増のS$1億3,060万に成長し、Guoco Tower・Guoco Midtownのグレードオフィスは100%の稼働率を達成した。

主要住宅プロジェクトでは、Midtown Modern(100%完売)、Lentor Modern(100%完売)、Lentor Hills Residences(99%完売)、Lentor Mansion(91%完売)など連続した高販売率を記録している。

2026年5月時点において、GuocoLandはシンガポールのプレミアム住宅・商業不動産開発で存在感を強め、Lentor地区でのブランド確立を継続して進めている。

出典:https://www.guocoland.com.sg/

Keppel Ltd Real Estate Division(ケッペル不動産部門)

Keppel Ltd(旧Keppel Corporation)の不動産部門は、シンガポールの大手コングロマリットKeppel Ltdの4事業プラットフォームの一つとして機能している。

不動産部門はシンガポール・中国・ベトナム・インド・インドネシア・フィリピン・ミャンマーなどアジア全域に約50,000戸の住宅パイプラインを保有している。シンガポールではグレードAオフィス開発を中核とし、上海・北京・天津の商業不動産ポートフォリオも管理している。

Keppel Landはシンガポールで長年にわたりサステナビリティ評価でアジア最高峰の不動産デベロッパーの一つとして認知されており、「世界第2位のサステナブル多角不動産デベロッパー」との評価(ESGレーティング機関)を受けている。

2026年5月時点において、Keppelの不動産部門はシンガポール・アジア全域における住宅・商業不動産開発と投資管理を統合した事業展開を継続している。

出典:https://www.keppel.com/realestate/

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FAQ

シンガポールの不動産デベロッパー業界の最新動向は何ですか?

2025年の最新動向では、多くの企業が資産の軽量化と成長分野への注力を進めており、デジタル化やAI技術の導入、持続可能な都市開発に取り組んでいます。

キャピタランドの特徴と2025年の方針は何ですか?

キャピタランドはアジア最大級の不動産企業で、ロジスティクスや宿泊、データセンターなど成長分野に注力し、持続可能性に対しても先進的な取り組みを行っています。2025年には資産の軽量化やデジタル推進に力を入れています。

City Developments Limited(CDL)の持続可能性への取り組みとは何ですか?

CDLは環境・社会・ガバナンスに積極的に取り組み、二酸化炭素排出量削減や自然多様性の保全、持続可能な都市開発を推進し、各種認証取得や社会貢献活動も行っています。

シンガポールの不動産メーカー、グオコランドの2024年から2025年の戦略は何ですか?

グオコランドは持続可能性を重視し、グリーンマーク・プラチナ認証の取得や環境に配慮した開発を進めるとともに、資金調達を強化し、環境負荷低減と都市開発の促進に注力しています。

シンガポールの不動産デベロッパーが取り組む環境・社会・企業統治(ESG)の代表的な例は何ですか?

多くの企業が炭素排出削減や再生可能エネルギーの導入、環境認証の取得、自然保全活動を行っており、例えば、環境負荷の低減や持続可能な都市形成に力を入れています。

投稿者アバター
中村 美穂 Singapore-Based Industry Analyst
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員としての国際経験を活かし、現在はライターおよび翻訳者として、シンガポールの文化や生活、食に関する情報を発信している。
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