今回は、シンガポールの水道業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて11社を厳選してお届けしていきます!
それぞれのの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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シンガポールの主要水道会社5選〜ローカル企業編〜
Sembcorp Industries (セムコーブ・インダストリーズ)
1998年5月20日設立に設立されたセムコーブはシンガポールの水道取引における時価総額ビッグファイブに数えられているが、その中でもトップクラス。工業廃水処理から水再生および工業用水供給まで、企業にカスタマイズされた水ソリューションを提供する主要ブランド。
セムコーブは、シンガポール、東南アジア、中国、英国、中東で高度に専門化された施設を所有および運営しており、1日あたり約830万立方メートルの総水および廃水処理能力を備えている。持続可能性を第一に考え、給水、廃水処理、水再生を「閉ループ」に統合る。これにより、液体の排出を最小限に抑え、水資源を節約し、水資源管理における持続可能性の目標を達成するためのサポートをする。
Sembcorp NEWater Plant(セムコーブニューウォーター)はシンガポールはもちろん世界最大の水再生プラントの1つ。グローバルウォーターインテリジェンスの2010年グローバルウォーターアワードで水再利用プロジェクトとして認められた実績を持つ。
出典:https://www.sembcorp.com/Sembcorp Industries(セムコーブ・インダストリーズ)Singapore
Keppel InfrastructureTrust(ケッペル・インフラストラクチャ・トラスト)
Keppel Infrastructure Trust(以下KIT)は、シンガポールの水道取引における時価総額ビッグファイブに数えられており、50億ドルを超える資産を運用している。
シンガポール共和国の法律に基づいて2007年1月5日に設立され、シンガポール金融管理局に登録された。KITのポートフォリオは、流通とネットワーク、エネルギーと廃棄物と水という3つのコアセグメントの戦略的事業と資産で構成されている。これらのビジネスと資産は、幅広い業界に不可欠な製品とサービスを提供する。
定期的で回復力のあるキャッシュフローを生み出し、長期的な市場のダイナミクスと需要に支えられた成長の可能性を秘めている。これは、定期的な分配と資本増価の組み合わせを通じて、投資主に持続可能で成長するリターンを提供するというKITの長期目標に沿ったものである。
出典:https://www.kepinfratrust.com/
Moya Holdings Asia (モヤ・ホールディングス・アジア)
MoyaHoldings AsiaLimitedは1986年に設立された、シンガポールを拠点とする投資持株会社。トータルウォーターソリューションの投資と開発に取り組んでいてインドネシアとシンガポールに拠点を置いている。
子会社であるPTMoyaBekasiJaya、PTMoyaTangerang、およびPTMoyaMakassarによって契約および開発されている、3つを超えるBuild-Operate-Transfer(BOT) プロジェクトを持っている。原水は、河川や貯水池などの地方自治体の水道局から提供された水源から原水を集め、水処理プラントにポンプで送って水道水を提供している。モヤはBOT事業セグメントを通じて事業を行っている。
モヤのBOTセグメントは、自治体や政府に水処理ソリューションを提供する事業に従事しており、設計、建設、運用、移転の手配に関するさまざまな水処理プラントの試運転、運用、保守を行っている。
出典:http://www.moyaasia.com/
Darco Water Technologies (ダルコ・ウォーター・テクノロジー)
1999年に設立されたダルコは産業用アプリケーション向けに設計された水システムを設計、製造、組み立て、設置している。ダルコはまた、製品の水、廃水、および真空システムのサービスと保守を行っている。
ダルコでは、上下水道ソリューションの「ワンストップショップ」として選ばれるよう努めている。マルチテクノロジーによって推進されており、顧客のニーズを満たすために、さまざまな製品、サービス、上下水道ソリューションにおける最高の品質を提供している。
過去10年間で、産業用PCB、めっき、半導体、電子機器からエネルギー生成、発電所、石油化学製品、繊維、パーム油工場、製油所、太陽光/太陽光発電、医薬品、食品および飲料、都市用水、廃水処理施設など市場セセグメント化している。
出典:https://www.darcowater.com/
AnnAik (アナイク)
アナイクは、1977年9月24日にシンガポールで設立され、当初は賃貸ショップハウスで3人の人員で一般的なハードウェア製品の仕入れ業者および販売業者として営業を開始した。
2003年9月4日、アナイクはシンガポール証券取引所に上場し、社名をAnnAikLimitedに変更した。2000年代初頭には、中国での鋼鍛造フランジの製造にまで拡大した。アナイクは中国に廃水処理プラントを建設する契約を獲得することにより、2005年に環境事業に参入。現在までに、アナイクは中国にBuild-Own-Transfer(「BOT」)またはBuild-Own-Operate(「BOO」)のコンセプトで7つの廃水処理プラントを持ち、1つのポータブル給水会社を持っている。
2010年、同社はシンガポールに環境技術およびエンジニアリング会社を設立し、政府および商業事業者向けの水資源管理に関するコンサルティングサービスを実施。2015年には環境およびエンジニアリング部門をさらに強化するために、中国での地方の廃水処理装置の建設および供給に挑戦している。
出典:https://www.annaik.com.sg
シンガポールの主要水道会社2選〜日系企業編〜
Nihon Suido Consultants (日水コン)
日水コンサルタント株式会社は、1959年の創業以来日本だけでなく55カ国以上で上下水道の分野でさまざまなビジネスソリューションと持続的成長に貢献してきた。水インフラのあらゆる側面に包括的なソリューションを提供し、上下水道、河川、水環境、海外分野を含む。
1983年社名を株式会社日水コンに変更する。日水コンは上下水道インフラの整備を支援し、世界中の水環境保全に取り組んでいて、開発途上国で成長している下水道インフラの調査、計画、設計、運用など、上下水道プロジェクトに関連するさまざまな問題を解決している。日水コンは日本政府の政府開発援助(ODA)に加えて、世界銀行(WB)やアジア開発銀行(ADB)などの他の国際ドナーや官民パートナーシップ(PPP)プロジェクトとも協力してきた。
日水コンSingapore支店は2018年5月28日にシンガポールで設立された。事業体の主な活動は、環境工学の設計およびコンサルティングサービス(クリーンエネルギーを除く)であり、二次的な活動として工学および科学機器の製造および修理を行っている。
出典:http://en.nissuicon.co.jp
NJS (エヌ・ジェー・エス)
NJSは、1951年に設立された日本の水と環境のコンサルティング会社5億2,000万円、従業員数は534人〔グループ867人〕。NJSは60年以上にわたり、水の使用、処理、管理の技術を培ってきた。
水問題が深刻化する21世紀において、NJSは水管理技術をさらに発展させ、地域社会や社会全体の水・環境問題に貢献している。地域における上下水道の整備と水と環境を支える技術と人材の育成を推進してきた。いま、新たなインフラマネジメントの時代を迎え、NJSは水インフラのさらなる高度化・効率化と地域の安全確保に向けてチャレンジを続けている。
NJSシンガポール支店は2019年5月8日に設立。シンガポールにおける技術導(AirSlider、SkyManhole等)、シンガポールにおけるコンサルティング業務の受託、そして東南アジア地域各国への情報発信、事業展開、同地域からの情報収集が主な業務内容である。
出典:https://www.njs.co.jp
シンガポールの主要水道会社4選〜外資企業編〜
China Everbright Water (チャイナエバーブライトウォーター)
2014年に設立のチャイナ・エバーブライド・ウォーター(以下CEW)は中華人民共和国深セン市に本部があり中国本土での廃水処理を専門とするバミューダ企業です。
同社の株式はシンガポール取引所に上場しており、シンガポールの水道取引における時価総額ビッグファイブに数えられている。CEWは原水の保護、給水、都市下水処理、産業廃水処理、再利用可能な水、河川流域の生態系の回復、スラッジの処理と処分を含む、本格的なビジネスカバレッジを開発してきた。一方プロジェクト投資、計画と設計、技術研究開発、エンジニアリングと建設、運用管理などを含む、水道ビジネスに関する完全な業界チェーンを形成している。
経験豊富な経営陣とともに、革新から力を構築し、都市の水環境システムに専念する優れた開発者およびサービスプロバイダーとして合併するために成長を目指す。
出典:https://ebwater.com/en/global/home.php
SIIC Environment Holdings (SIICエンバイオメントホールディングス)
Shanghai Industrial Environmental Holdings( 以下SIIC)は、2002年に設立された中国の水環境保護市場で主導的な地位を占める包括的な環境企業であり、その主な事業は下水処理、給水である。シンガポールの水道取引における時価総額ビッグファイブに数えられている。
SIICは2010年はAsia Waterを買収して以来急速に発展し、中国の環境保護市場におけるシェアは拡大し続けている。現在中国で200近くの下水処理および給水プロジェクト、7つの固形廃棄物焼却発電プロジェクト、および10のスラッジ処理プロジェクトを行っている。SIICは独自の戦略的位置付けとビジネスモデルにより、水と固形廃棄物事業を拡大し続け、工業廃水処理、海水淡水化、スラッジ処理と処分、土壌修復、再生可能エネルギー、水処理技術と汚染防止および他の分野。
当グループは、市場シェアを継続的に拡大し、規模と効率を高め、中国の水および環境保護産業の最初の段階で主導的な地位を確立することに取り組んでいる。
出典:https://www.siicenv.com
United Envirotech (ユナイテッドエンバイロテック)
CITIC Envirotech Ltd(「CEL」、「グループ」)は、2003年に設立された中国系メーカーで、シンガポールの水道取引における時価総額ビッグファイブに数えられている。
上下水処理、給水、リサイクルを専門とする、膜ベースの統合環境ソリューションプロバイダー。また汚泥や有害廃棄物の処理、河川の再生にも取り組んでいる。CELは、ターンキープロジェクトと投資プロジェクトの両方を請け負い、水および環境プロジェクトでプラントの運用および保守サービスを提供。グループは、中国とアジアの11の州にまたがる60以上の水生植物に投資しており、総設計能力は600万m3 /日を超えている。
グループのビジョンは、膜技術に基づく世界的な水プレーヤーをリードすること。現在、シンガポール、中国、米国、マレーシア、インドネシアに2,500人以上の従業員と100以上の子会社がある。
出典:http://www.unitedenvirotech.com/
Veolia (ヴェオリア)
ヴェオリアは1987年に設立のフランスに本社を置く総合環境サービス企業。エネルギー、廃棄物、公共輸送といった複数の事業部門から成り、水道事業はVeoliaWater(ヴェオリア・ウォーター)が担っている。
全世界で1億7000万人に8,500を超える上下水道施設およびシステムを運用している。ヴェオリアは、高品質のプロセス水の生産を保証するだけでなく、水処理プロセスの最適化をするためにコスト削減を最大化しながら、生産量の高水準を確保するようにしている。高度なテクノロジーと長年の経験により、ヴェオリアは効率的でコンプライアンスに準拠し、費用効果の高い高品質の運用を保証している。さまざまな業界に対応する特注の廃水処理システムにより、排出コンプライアンスを確保し、効率を向上させる。そして再利用とリサイクルのために再生水を生成することにより、効率を改善し、無駄を最小限に抑えている。
ヴェオリアシンガポール支店では800人以上の従業員が有害廃棄物と非有害廃棄物の統合廃棄物とリサイクル管理、産業サービス、公共浄化、水管理など、あらゆる環境サービスに取り組んでいる
出典:https://www.veolia.com.sg/
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員。大学ではマーケティングと経済を学び、卒業後は海外での生活と旅行を重ね、さまざまな国の文化や人々、食に関する豊富な知識を身につける。シンガポール人の旦那との結婚を機にシンガポールに移住し、現地で就労。現在はライター業と翻訳業を行っている。