【最新版!】シンガポールの主要鉄道・バス会社11選〜運輸・物流業界〜

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今回は、シンガポールの鉄道・バス業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて11社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

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目次

シンガポールの主要鉄道・バス会社7選〜ローカル企業編〜

SMRT Trains (SMRTトレインズ)

SMRTトレインズは、シンガポールのSMRTコーポレーションの100%出資の鉄道会社。1987年8月6日に設立された。設立当初はシンガポール・マス・ラピッド・コーポレーションとして知られていたが、2004年にSMRTトレインズに社名を変更した。

現在、南北線、東西線、サークル線、ブキットパンジャンライトレールトランジットシステムの運営・維持管理を行っており、106の駅にまたがる148km以上の線路をカバーしている。2019年には、鉄道ネットワークが拡大し、トムソン-イーストコーストラインが含まれるようになった。

引き続き鉄道の能力を強化し、エンジニアリングの専門知識を高めて、安全で信頼性が高く、顧客中心の世界クラスの輸送サービスを提供することに取り組んでいる。シンガポール地下鉄向けには川崎重工業の川崎重工業車両カンパニー等が、LTA開業当初の1986年から2016年までにシンガポール地下鉄C151形電車などの車輌を累計約700両を受注・納入してきた。

出典:https://www.smrttrains.com.sg

Sentosa Development Corporation(セントーサ・デベロップメント・コーポレーション)

セントーサデベロップメントコーポレーション(以下SDC)は、1972年9月1日にシンガポール通商産業省の法定理事会として設立。設立以来地元の人々や観光客のためのリゾート地としてのセントーサ島の開発、管理、マーケティング、プロモーションを監督している。SDCは2007年1月15日に開業したシンガポール本島とセントーサ島を結ぶセントーサ・エクスプレス(モノレール)を運行している。

セントーサ・エクスプレスの開業により、セントーサ島へのアクセスが便利になった。セントーサ・エクスプレスは7時から24時まで運行しており、切符は4ドルで、セントーサ島の入場料も含まれ、一度買えば何度も乗り降りすることができるのでシンガポール国民はもちろん、観光に訪れる人たちから評価が高い。

出典:https://www.sentosa.gov.sg

Civil Aviation Authority of Singapore (シンガポール民間航空庁)

シンガポール民間航空庁(以下CAAS)はシンガポールの交通省の下に置かれた法定機関。1984年9月1日に民間航空局を外局化して新設された。CAASの使命は、「安全で活気のあるエアハブと民間航空システムを成長させ、シンガポールの成功に重要な貢献をする」こと。

そのためにエアハブと航空業界の成長を可能にし、業界の安全を監視および促進し、航空ナビゲーションサービスを提供し、シンガポールを航空知識と人材育成の卓越したセンターとして発展させる。CAASはシンガポールにあるチャンギ国際空港のターミナル1、ターミナル2およびターミナル3を連絡する自動案内軌条式旅客輸送システムであるチャンギ空港スカイトレイン(Changi Airport Skytrain)を運営する。チャンギ空港スカイトレインは1990年に開業し、アジアで最初の自動ガイドシステムとなった。スカイトレインの運行時間は5:00-2:30であり、かつ1-2分間隔で運行されている。

スカイトレインの利用料金は無料であり、ターミナル内の移動は約90秒かかる。スカイトレインの全駅がプラットホームスクリーンドア対応となっており、空調付きで次の列車の到着時間を示すプラズマディスプレイが設置されている。

出典:https://www.caas.gov.sg

SMRT BUSES (SMRTバス)

SMRTバスはSMRTの子会社で2004年5月10日に設立された。シンガポール国内で通常運行するバスに加えて、夜間バス、リゾート施設へのバス、またマレーシアのジョホールバルへ向かうバスなどを運営している。

元々はシンガポール初の地下バスインターチェンジである、現在閉鎖されているウッドランズリージョナルバスインターチェンジで営業を開始した。当時の社名はTIBS。2001年12月にTIBSはSMRTの完全子会社として運営された。その時の企業のブランド変更プログラムの一環として、TIBSは2004年5月にSMRTバスとしてブランド変更された。2017年現在、SMRTバスは1,450台以上のバスを運行している。セレターパッケージが入札契約(TC)に移行し、2014年に2階建てバスを導入した。2018年まで、シンガポールで唯一の連接バスのオペレーターでもあり、これによりシンガポール各所に広まった。

1990年以降バスに搭載されている電子目的地標識(EDS)は標準装備されている。これらの最近取得されたバスのいくつかは、2012年9月17日からバスサービス強化プログラム(BSEP)に使用されている。

出典:https://www.smrt.com.sg/Journey-with-Us/SMRT-Buses/Special-Bus-Routes-Information

ComfortDelGro (コンフォートデルグロ)

コンフォートデルグロは界で世界で2番目に大きな交通会社で、約46,200台を運行している、2003年3月29日に、コンフォートグループとデルグロコーポレーションの2つの陸上輸送会社が合併して設立された。

どちらも1970年代に始まり、合併の時までに、成功した上場陸上輸送会社に成長していた。バス、タクシー、鉄道、レンタカーおよびリース、自動車エンジニアリングサービス、検査およびテストサービス、ドライビングセンター、緊急でない患者輸送サービス、保険仲介サービス、屋外広告が含まれる。グループの事業は現在、英国、アイルランド、オーストラリア、ベトナム、マレーシア、そして北京、上海、広州、瀋陽、成都を含む中国の9つの都市に広がっている。2007年ではそれら他国での収入が約50%に達する。

グループとしては今後5年間で海外での収入を70%まで引き上げることを目標としている。コンフォートデルグロは世界中に子会社を所有している。SBSトランジットはシンガポールに2つある路線バス運行会社の1つ。VICOM Limitedは車両点検、テスト会社、コンフォートテルグロドライビングセンターはバイク教習所で、メトロライン(イギリス),ビナタクシー(ベトナム)など、交通に関する会社を所有しており、その他にもオーストラリアや中国にも子会社がある。

出典:https://www.comfortdelgro.com/

SMRT corporation (SMRTコーポレーション)

SMRT Corporation Ltd(以下SMRT)は、シンガポールの公共交通を提供・運営する大手公共交通サービスプロバイダー。シンガポールではコンフォートデルグロに次ぐ第2位の規模である。

2000年3月6日に設立され持株会社として2000年7月26日にシンガポール証券取引所に上場した。SMRTの主な事業は、南北線、東西線、サークル線、新しいトムソン-東海岸線、ブキットパンジャンライトレールトランジットの列車サービスを管理および運営すること。これは、バス、タクシー、自家用車のサービスによって補完されている。

SMRTトレインズ、SMRTバスなどいくつかの完全子会社を通して、シンガポールで地下鉄・バス・タクシーなどを運営する。交通機関に関するコンサル事業や広告事業、エンジニアリング事業などのその他サービスも行う。2017年、ライドシェア大手のグラブへの部門売却の話が持ち上がったのが話題となった。

出典:https://www.smrt.com.sg/

SBS Transit (SBSトランジット)

SBSトランジットは、シンガポールで公共交通機関を運行する会社。シンガポール最大かつ世界第2位の運輸事業者であるComfortDelGro Corporationの子会社(株式の75%を所有)である。主な競合相手は同じように路線バス・鉄道・タクシーを運行しているSMRTコーポレーション。今のところ217系統のバスを運行し、同事業で75%のシェアを占めている。

1973年に3社(Amalgamated Bus Company Limited, the Associated Bus Services(Private) Limited, United Bus Limited)が合併してシンガポール・バス・サービス(Singapore Bus Services,以下SBS)が設立された。その5年後の1978年にSingapore Bus Service (1978) Limitedとして旧シンガポール証券取引所に上場した。1997年11月にバス事業以外の交通機関を扱う会社にするためにデルグロ・コーポレーションに社名を変更。バス事業は子会社としてシンガポール・バス・サービス(Singapore Bus Services Limited)に分離し、子会社としてもシンガポール証券取引所に上場した。

出典:https://www.sbstransit.com.sg/

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シンガポールの主要鉄道・バス会社〜日系企業編〜

JR East Business Development SEA Pte.Ltd. (JR東日本東南アジア事業開発)

JR東日本東南アジア事業開発(以下SEABD)は、シンガポールを拠点とする東日本旅客鉄道(JR East)グループの子会社。2018年11月27日に設立され、資本金は11,110,000SGD(約10億円)。

SEABDは、JR東日本のライフスタイル事業の海外展開とアジア市場での不動産開発に注力している。JR東日本は、日本の東部地域で新幹線を含む列車の運行会社であり、日本最大の旅客鉄道会社。毎日約1,700万人の乗客にサービスを提供している。JR東日本グループは、本業以外にも、ショッピングモール経営、小売店、レストラン、ホテル、オフィスビル経営など、さまざまなライフスタイル事業を展開している。

本事業は、トムソン・イーストコースト線でエキナカ店舗開発に取り組むもので、JR東日本が日本で培った「エキナカ」の開発・運営経験を海外のエキナカへ持ち込む。海外鉄道路線における複数駅のエキナカ開発は、日本の鉄道会社として初めての試み。

出典:https://jre-sea.sg

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シンガポールの主要鉄道・バス会社3選〜外資企業編〜

My HSR(マイ・エイチエスアール)

My HSRは、2015年に設立された会社であり、財務大臣が完全に所有し、マレーシア経済省の監督下にある。マレーシア政府のHSR向けプロジェクト提供手段として、プロジェクトの開発と実施を担当している。

HSRの計画、設計、構築を担当し、最高水準の安全仕様に準拠し、快適でシームレスな旅行体験を保証する。またアクセシビリティを促進するためのローカル輸送ハブの開発を行い、HSR回廊に沿った社会経済的発展を促進する。現在マレーシアの交通渋滞は容量をはるかに超えた深刻なものであり、マレーシア側で終了したクアラルンプール-シンガポール高速鉄道プロジェクトの開発者および資産所有者として設立された。

HSRの建設の主な目的は、東南アジアで最も活気があり急成長しているクアラルンプールとシンガポール間の2つの経済エンジン間のリンクを強化すること。これにより、二つの都市間の移動時間を90分に短縮することが可能になる。さらにHSRは、マレーシア半島の小さな都市を2つの主要な大都市に接続することにより、それらの都市を開放し活性化する機会を提供する。

出典:https://www.myhsr.com.my/

Go-Ahead Singapore(ゴーアヘッド・シンガポール)

2016年9月4日に営業を開始したシンガポールで運営されている契約バス事業者。イギリスのニューカッスルアポンタインに拠点を置き、年間10億回以上の移動を支えてきたゴーアヘッドグループの子会社。

ゴーアヘッドグループの30年にわたる国際的な経験を生かして、会社の経営において権限委譲された構造を運営している。このアプローチは、ゴーアヘッドシンガポールがローカル市場の変化するニーズと条件に独立して迅速に対応する能力を維持するのに役立っている。シンガポールでは現在31のサービスを運営しており、プンゴルバスインターチェンジとパシルリスバスインターチェンジにサービスを提供するLoyangバスデポを拠点としている。

ゴーアヘッドシンガポールは、2台のバスの屋根に取り付けられた超薄型ソーラーパネルの概念実証(POC)試験を開始した。これは持続可能な輸送をサポートするソリューションを実装することにより、責任ある公共交通機関の運営者となるためのゴーアヘッドシンガポールの継続的な取り組みと一致している。

出典:https://www.go-aheadsingapore.com/

TOWER TRANSIT Singapore (タワー・トランジット・シンガポール)

タワー・トランジット・シンガポール(以下TTS)はロンドンでバスサービスを運営しているトランジットシステムズの子会社。2016年5月29日に営業を開始したが、シンガポールにおける106のサービスはすでに40年ほど前から始まっている。

2015年、世界最大のバス事業者のいくつかと競合するタワートランジットは、シンガポール政府初の競争入札型バス運行契約を獲得した。2016年5月29日、最初のタワートランジットバスがシンガポールで発売され、バス契約モデルで運営された最初の企業として歴史を築いた。この時以降TTSは、顧客志向のオペレーターであり、選ばれた雇用主であるという高い評判を確立してきた。職場文化、従業員エンゲージメント、雇用主のブランディング、顧客エンゲージメントに対して数々の賞を受賞してきた。TTSは現在陸上交通庁に代わって300以上のバスと30のサービスを運営している。

2020年9月30日5年間で合計約10億シンガポールドルの契約料金で、ブリムパッケージとセンバワン-イーシュンパッケージの両方を運用するPT217契約を獲得した。

出典:https://towertransit.sg

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