タイの語学学校業界は、ローカル・日系・外資系が競合する活発な市場です。業界の主要17社について、各社の特徴や市場動向、日本企業のビジネス拡大に役立つ最新情報を網羅。タイ市場進出を検討する経営者・担当者必見の内容です。
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タイの主要語学学校10選〜ローカル編〜
AUA Language Center (エーユーエー・ランゲージ・センター)
Chulalongkorn University Language Institute(通称CULI)は、1977年に設立されたタイ最古の高等教育機関であるチュラーロンコーン大学に属する英語教育の専門機関だ。設立目的は、大学の学生や社会人、教員、一般市民に向けて英語力向上のための教育と研究を提供することにある。Prem Purachatra Buildingに拠点を置き、タイ人スタッフとネイティブスピーカーによる質の高い指導が特徴だ。
CULIは、チュラーロンコーン大学の新入生が「Experiential English」と呼ばれる基礎コースを受講するなど、大学教育の根幹を支える役割を担っている。さらに、学部生向けの専門英語や、大学院生向けのIELTS・TOEFL対策、英語を国際語とするM.A.やPh.D.プログラムも提供している。近年は、ビジネス、建築、工学、科学、コミュニケーションアーツなど英語で開講される国際コースの学生にも英語教育を拡大している。
年間を通じて授業が行われ、週末や夜間も開講するなど多様なニーズに対応している。英語教育の研究や、タイ国内外で開催されるセミナー・国際会議の主催、英語教育専門誌「PASAA」の発行も行っている。CULIは、タイにおける英語教育のパイオニア的存在であり、高い専門性と信頼性を誇る。
なお、チュラーロンコーン大学は1917年設立のタイ最古の国立大学であり、バンコク中心部に広大なキャンパスを有する。
出典:https://www.chula.ac.th/en/academic/chulalongkorn-university-language-institute/
AUA Language Center
AUA Language Centerは、1952年にタイ王室とアメリカ大使館のサポートを受けて、アメリカの大学卒業生によって設立された歴史ある語学学校だ。設立の目的は、言語習得や文化・習慣の交流を通じてタイ人とアメリカ人の相互理解を深めることであり、現在でもその理念を継承し、タイ人および外国人向けの英語レッスン、タイに住む外国人向けのタイ語レッスンを展開している。
英語レッスンは、一般英語やビジネス英語、学術英語、TOEICやIELTSなどの試験対策、留学準備コースなど多様な目的別コースを用意している。授業は経験豊富なネイティブ講師によるリアルな指導が特徴で、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能をバランス良く学べる。また、オンライン授業にも対応し、時間や場所を問わず受講できる体制が整っている。
拠点はバンコク市内に5か所、地方ではチェンマイ、チェンライ、ラヨーン、ウドンタニにそれぞれ1か所ずつ、計9か所を展開している。2024年時点で、70年以上の歴史の中で累計185万人以上の生徒にレッスンを提供した実績があり、タイ国内外から高い信頼を得ている。授業料はリーズナブルでコスパが良く、多国籍の生徒が集まる環境も魅力だ。
近年は、アジア系の留学生や駐在員など多様なバックグラウンドを持つ生徒が増加しており、クラスも細かくレベル分けされているため、初心者から上級者まで安心して学べる。
出典:https://www.auathailand.org/
Phasorn Language School (パソーン・ランゲージ・スクール)
Phasorn Language Schoolは、バンコク中心部に位置するローカル系語学学校だ。タイ語と英語の両方で、ネイティブスピーカーによる質の高いレッスンを提供している。同校の特徴は、言語習得において「リズム」や「発音」を重視した独自の学習法を取り入れている点にあり、特にタイ語レッスンでは自然な会話のリズムや音のつながりを習得できるよう工夫されている。英語プログラムは、世界中の語学学校で採用されているオックスフォードの国際基準テキストを使い、グローバルな英語力を身につけられる。
レッスン形態は多様で、グループレッスン、プライベートレッスン、セミプライベートレッスンがあり、受講者のニーズやレベルに合わせて柔軟に選択できる。さらに、オフィスや自宅への訪問レッスンにも対応し、バンコク首都圏だけでなくアユタヤ、チョンブリ、シラチャなど広範囲でサービスを展開している。タイ語コースはオンライン授業も選択可能で、スカイプなどを利用した自宅や職場からの受講ができる。
Phasorn Language Schoolはタイ政府認定の語学学校であり、教育ビザ(EDビザ)取得のためのサポートも充実している。必要な証明書類の発行やビザ申請手続きのアドバイスなど、長期滞在希望者にも安心して利用できる体制が整っている。拠点はバンコクのCentral Tower(Central World内)に1か所のみだが、アクセスが良く、受講しやすい立地だ。初心者から上級者まで、幅広い層がリラックスした雰囲気の中で楽しく学べる環境が整っている。
出典:https://phasorn-thai.com/
EduFirst Language School
EduFirst Language Schoolは、15年以上の歴史を持つバンコク拠点の英語専門語学学校だ。タイ人および英語ネイティブの経験豊富な講師陣が、5歳の子どもから大人まで幅広い年齢層に英語を教えており、少人数制のグループ授業で楽しく積極的に英語を使える環境を整えている。主な特徴として、最大12名までの少人数クラスで質の高い指導を行い、生徒一人ひとりのニーズに合わせて丁寧にサポートする体制が整っている。
コース内容は多岐にわたり、会話、文法、ライティング、発音、IELTS、TOEFL、TOEIC、ビジネス英語など35以上の多彩なプログラムを展開している。オンライン授業や一対一の個別レッスンにも柔軟に対応し、忙しい社会人や学生も自分のペースで学べる。また、企業向けの研修や社内レッスンも提供しており、実践的な英語力向上を目指すビジネスパーソンにも人気が高い。
EduFirstの学習プログラムは20年以上にわたり世界50か国以上で採用されてきた実績があり、グローバルスタンダードな英語教育を実現している。コース修了後にはタイ教育省認定の修了証も発行され、学習成果の証明にもなる。
拠点はバンコク市内に6か所を展開し(例:Central World、Central Ladprao、Central Bangnaなど)、アクセスも良好だ。これまでに4,000以上のコースを開講し、累計1万人以上の生徒にレッスンを提供してきた。
出典:https://www.edufirstschool.com/
Englishparks (イングリッシュパークス)
Englishparks(イングリッシュパークス)は、バンコクを中心に展開するローカル系の英語専門語学学校だ。12年から15年ほど英語を学んできたものの、実践的な英語を使う機会が少ないタイ人成人を主な対象とし、1クラス5人から15人の少人数制レッスンで質の高い指導を提供している。授業はタイ人およびネイティブスピーカーの経験豊富な講師陣が担当し、生徒一人ひとりのニーズやレベルに合わせてカスタマイズされた学習プランが組まれる。
コースはIELTSやTOEICなどの試験対策をはじめ、会話、ライティング、文法、発音など多岐にわたり、特に「Unlimited English」コースは毎日無制限でレッスンを受けられるため、短期間で英語力を飛躍的に向上させたい人に人気が高い。さらに、個別レッスンも用意されており、ビジネス英語や就職面接対策、学術英語など、生徒の目標や目的に特化した内容も選べる。
ユニークな点として、携帯キャリアのDTACまたはTRUEを利用している生徒は授業料が1,500バーツ安くなるプロモーションが実施されている。拠点はバンコク市内に3か所(サヤーム/アソーク、パヤタイ、セントラルピンカオ)があり、アクセスも良好だ。
Englishparksはタイ教育省認定の語学学校であり、IELTS公式テストセンター(IDP IELTSパートナー)としても機能している。2025年現在、試験対策コースでは生徒の90%がIELTSスコア6.5以上を獲得しており、実績と信頼性の高さも魅力だ。
出典:https://englishparks.in.th/
AAA Thai Language School (トリプルエー・タイ ・ランゲージ・スクール)
AAA Thai Language Schoolは2004年に設立されたタイ政府認定のタイ語専門語学学校だ。主に外国人を対象に、1クラス4~10人の少人数制クラスでタイ語レッスンを提供している。グループレッスンのほか、一対一の個別レッスンや2~3人のプライベートレッスン、オンライン授業にも対応し、幅広い学習ニーズに応えている。
講師陣は外国人にタイ語を教えることを専門とし、20~30年の豊富な指導経験を持つ。そのため、短期間で実践的なタイ語会話力を身につけたい生徒からも高い評価を受けている。また、授業内ではタイ語だけでなくタイの文化や生活スタイルについても学ぶことができ、多国籍の生徒が多いため異文化交流や意見交換の機会も豊富だ。
日本人向けにも積極的に展開しており、日本語サイトやサポート体制も整っている。生徒の国籍は白人、日本人、その他アジア人と多様で、日本人がクラスの大半を占める場合もあれば、他の国籍の生徒が多い場合もある。
拠点はバンコク中心部のパヤタイ駅近くに1か所のみだが、アクセスが非常に良く、BTSやエアポートリンクからも便利だ。タイ政府認定校のため、3コース以上の受講でタイ教育ビザ(EDビザ)の取得対象となり、EDビザ取得サポートも充実している。EDビザは3か月ごとの更新が必要だが、学校が手続きをサポートし、タイでの長期滞在も安心して計画できる。
出典:https://www.aaathai.school/
Duke Language School (デューク・ランゲージ・スクール)
Duke Language Schoolは、バンコク中心部のBTSナナ駅近くに拠点を置くローカル系タイ語専門の語学学校だ。主に外国人を対象に、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応した少人数グループレッスンを提供している。授業ではタイ語の会話・文法・読み書きだけでなく、タイの文化や歴史も学ぶことができるカリキュラムが特徴で、生徒がよりタイの生活や背景を深く理解できるよう工夫されている。
教材は独自に開発されたオリジナル教科書や漫画シリーズ、オンライン単語帳など、楽しく効果的にタイ語を学べる内容が揃っている。特に漫画教材は日常会話やシチュエーション別の語彙を自然に身につけられる点で高い評価を得ている。また、オンライン授業も用意されており、バンコク以外の地方や海外の受講者も自宅から受講できる。
日本人向けにも日本語サイトやサポート体制が整っており、初心者でも安心して学べる環境だ。さらに、スクールのブログではタイ語の発音や語彙、文法など学習に役立つ情報を発信し、自習や復習にも活用できる。
Duke Language Schoolはタイ政府認定の語学学校であり、EDビザ(教育ビザ)取得のサポートも行っている。バンコク市内の入国管理局での手続きや、日本からの申請もサポート可能で、8か月や14か月の長期滞在も実現できる。
出典:https://dukelanguage.com/jp/
Modulo Language School (モジュロ・ランゲージ・スクール)
Modulo Language Schoolは、バンコクを拠点とする多言語対応のローカル系語学学校だ。英語やタイ語だけでなく、フランス語、日本語、中国語、韓国語のレッスンも提供し、一対一の個別レッスンや少人数グループレッスンを中心に展開している。英語プログラムは英語を第二言語として学ぶ初心者から上級者まで幅広く対応し、経験豊富なネイティブ講師や専門家が指導を担当する。
生徒のレベルはA1からC2までの6段階(追加情報として12レベルと記載される場合もあるが、公式には6レベルが主流)に細かく分かれ、計70以上の講座から目的やレベルに合ったコースを選ぶことができる。IELTS、TOEIC、TOEFLなどの国際的な英語試験対策にも強みを持ち、効率的にスコアアップを目指せる体制が整っている。
他の言語でも日常会話やビジネス会話など、目的に応じて柔軟にカリキュラムを設定可能だ。講師は各言語のネイティブスピーカーを含め計125人が在籍し、これまでに7,500人以上の生徒にレッスンを提供した実績がある。
拠点はバンコク市内に5か所あり(Siam Paragon、Central World、Central Rama 9、Icon Siam、Charoen Nakhon Rd.など)、子ども向けの教室も含まれる。レッスンは対面だけでなくオンラインでも受講でき、柔軟なスケジュールと質の高い指導が魅力だ。
出典:https://www.modulolearning.com/index.html
Siam Computer and Language School
Siam Computer and Language School(スイアム・コンピュータ・アンド・ランゲージ・スクール)は、バンコクを拠点にIT教育と語学教育を提供するタイ政府認定の専門学校だ。主な拠点はバンコク都心のラーチャウィティ通り(471/19)にあり、ミンブリ地区にもキャンパスが存在する。
同校は、コンピュータ関連の基礎から応用まで幅広いコースを展開している。具体的には、Windows、Word、Excel、PowerPoint、Accessなどのオフィスソフトウェア、Python、Java、Visual Basic、C/C++といったプログラミング言語、HTML5、Joomla、Dreamweaver、InDesign、Photoshop、Illustratorを用いたグラフィック・ウェブデザインなど、現代ビジネスに不可欠なITスキルを網羅する。
また、英語をはじめフランス語、ドイツ語、日本語、中国語などの語学コースも用意し、世界中から集まる経験豊富な講師陣が質の高い指導を行う。オフラインだけでなくオンライン授業にも対応し、MS Officeコース(18時間)などは2,700バーツで受講できるなど、リーズナブルな価格設定も魅力だ。
さらに、タイの国家資格であるデジタルリテラシーやeコマース分野の能力評価(TPQI)を実施する認定機関でもあり、現場で即戦力となる人材育成を目指している。Siam Computer and Language Schoolは、ITと語学の両面でタイ社会の教育ニーズに応え続けている信頼性の高い教育機関である。
出典:https://siamcom.co.th/
Rak Thai Language School (ラック・タイ・ランゲージ・スクール)
ローカル系のタイ語の語学学校。初心者から上級者までの外国人を対象にタイ語のレッスンを行う。コースは多岐に渡り、レベル別のスピーキング、リーディング、ライティングに加えて、上級者向けのアドバンスコースも存在する。形式は主に5-10人の少人数のグループレッスンで、希望者には3人以下のプライベートレッスンにも対応している。タイ語ネイティブの経験豊富な講師陣がおり、40年に渡る実績をもつ独自の教材を用いている。受講生は半年で流ちょうなタイ語を話せるようになることを目指す。高い目標を掲げる一方で、レッスンはカジュアルな雰囲気で、楽しく学習できる環境をつくっている。
タイ政府認定の語学学校であり、EDビザの取得サポートも行っている。
出典:https://www.rtl-school.com/
タイの主要語学学校2選〜日系編〜
GEOS Language Centre (ジオス・ランゲージ・センター)
GEOS Language Centre(ジオス・ランゲージ・センター)は、バンコク中心部のスクンビット・アソークエリアにある日系語学学校だ。1973年に日本で誕生したGEOSグループの一員であり、2002年にタイで設立された。子どもから大人まで幅広い年齢層を対象に、英語とタイ語のレッスンを提供している。
講師は全員が専門資格を持つネイティブスピーカーで、最大6人までのグループレッスン、2人のセミプライベートレッスン、一対一のプライベートレッスンなど、多様な授業形式を用意している。英語コースは一般英語、ビジネス英語、TOEICやTOEFLなどの試験対策、インター校の補修など目的別に細かく分かれている。また、企業向けには英語・タイ語に加えて日本語のレッスンや、タイでの商習慣やビジネスマナーを指導するカスタマイズプログラムも実施している。
教室はBTSアソーク駅やMRTスクンビット駅から徒歩数分の好立地にあり、22階からバンコクの眺望を楽しめる。レッスンは朝7時から夜21時まで柔軟に対応し、忙しいビジネスマンや学生にも人気だ。タイ教育省認定校であるため、EDビザ取得サポートや翻訳・通訳サービスも提供している。
GEOSはかつて日本で全国展開していたが、2010年に経営破綻し、主要事業はNOVAに譲渡された。現在も日本ではNOVAがGEOSブランドを一部継承しているが、タイのGEOS Language Centreは独立して運営を続けており、グループにはGEOS台湾やGEOSシンガポールもある。
出典:https://www.geosthai.com/
ECC Language Institute (イーシーシー・ランゲージ・インスティテュート)
ECC Language Instituteは、日本発の大手語学教育機関である株式会社ECCがタイで展開する日系語学学校だ。子どもから大人まで幅広い年齢層を対象に、英語、タイ語、中国語、日本語のレッスンを提供している。講師陣は国際標準に沿った経験豊富な人材を揃えており、厳格な採用基準と定期的な研修により高い指導力と信頼性を維持している。
英語レッスンでは、文法や語彙など基礎からビジネス英語、IELTS、TOEIC、TOEFLなど各種試験対策まで、目的やレベルに応じた幅広いコースが用意されている。授業形式は少人数のグループレッスンが中心だが、一対一のプライベートレッスンや、企業訪問による出張レッスンにも柔軟に対応している。タイ語や中国語、日本語コースでも、日常会話からビジネス会話、検定対策まで多様なニーズに応えている。
拠点はバンコクおよび近郊に11か所、タイ全国では50か所以上に展開しており、アクセスの良さと全国ネットワークが強みだ。ECCは1962年に創業し、英会話をはじめとする語学学校、子ども向け教育、進学塾など教育全般に関する事業を国内外で展開している。現在、社員は1,450人、講師は3,600人が在籍し、グローバルな教育サービスを提供している。
出典:http://www.ecc.ac.th/index_1.php
タイの主要語学学校5選〜外資系編〜
Berlitz (ベルリッツ)
Berlitzは、1878年にアメリカで設立された歴史ある国際的語学教育企業だ。現在はバンコクをはじめ世界70か国以上に550拠点以上を展開し、4歳の子どもから大人まで幅広い年齢層に語学教育を提供している。
バンコクでは、スクンビットエリア(Exchange TowerやTimes Squareビル)などに2か所の拠点を構え、英語・タイ語・フランス語・ドイツ語・スペイン語など10言語以上のコースを展開している。コース内容は一般英会話やビジネス英会話、IELTSやTOEFLなどの試験対策、英語面接対策など多岐にわたり、生徒のレベルや目的に応じて柔軟に選択できる。授業形式は5~6人のグループレッスン、2~3人のセミプライベートレッスン、一対一のプライベートレッスンがあり、eBerlitzという名称のオンライン授業も充実しているため、時間や場所を選ばず学習できる。
Berlitzの最大の特徴は「Berlitz Method(ベルリッツ・メソッド)」と呼ばれる、ネイティブ講師による完全イマージョン式の指導法だ。このメソッドは世界で初めて実践されたイマージョン教育であり、言語を母国語で直接教えることで、短期間で実践的なコミュニケーション能力を身につけられる。
また、2001年からは日本のベネッセグループの傘下となったが、近年はカナダのILSC Education Groupへ株式が譲渡され、新たな体制でグローバル展開を進めている。企業向けの語学研修やリーダーシップ・トレーニングも提供し、グローバルビジネスパーソンや企業からの信頼も厚い。
出典: http://berlitz.co.th/en/
British Council (ブリティッシュ・カウンシル)
British Council(ブリティッシュ・カウンシル)は、イギリスの王立憲章に基づき設立された国際的な文化・教育機関であり、バンコクやチェンマイなどタイ国内にも拠点を持つ語学学校だ。4歳以上の子どもから大人までを対象に、イギリスのカリキュラムに基づいたイギリス英語のレッスンを提供し、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応したコースを展開している。
特にIELTS対策に強みがあり、イギリスや世界各国への留学を目指す生徒のサポートも手厚い。授業形式は少人数のグループレッスンが基本だが、一対一のプライベートレッスンやオンライン授業にも対応し、生徒のニーズやライフスタイルに合わせて柔軟に学べる環境が整っている。
タイ国内ではバンコクに4か所、チェンマイに1か所の計5か所が拠点となっており、アクセスも良好だ。講師は全員が厳格な採用基準をクリアした専門家であり、質の高い指導と国際的なネットワークが強みである。
British Councilは1934年にイギリスで創業し、現在では世界100か国以上に展開している。60か国以上の政府と英語教育のサポートで提携し、世界中に13万人以上の講師と7,600万人以上の受講者が存在する。デジタルチャンネルを利用した講師および受講者を合わせると9,600万人にのぼる巨大な教育ネットワークを持つ。
出典: https://www.britishcouncil.or.th/en
Wall Street English (ウォール・ストリート・イングリッシュ)
Wall Street Englishは、タイでは2003年に設立され、バンコク都市圏を中心に12か所、チェンマイ、ラヨーン、コンケンにも拠点を持つ大規模語学学校だ。香港系の英語専門教育機関であり、独自の「Multimethod®」を用いた質の高い英語学習プログラムを提供している。このプログラムはイギリスのケンブリッジ大学英語検定機構により、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に準拠していると認められている。
コース内容は、IELTSやTOEIC、TOEFLなどの試験対策から、会話、語彙、文法、ビジネス英語まで幅広く網羅している。特にCEFRに準拠した20段階のレベル分けにより、初心者から上級者まで一人ひとりのレベルに最適なカリキュラムが組まれる。オンライン授業にも対応し、時間や場所を選ばず学べるため、社会人や学生にも人気が高い。クラスは最大4人までの少人数制で、ネイティブ講師による実践的な指導が特徴だ。
Wall Street Englishは1972年にイタリアで設立され、現在は香港に本社を置くグローバルな語学教育グループである。ヨーロッパ、中東、アジア、アフリカ、南米など28か国以上に展開し、累計300万人以上の生徒に英語学習を提供している。タイ国内では累計19万人以上の生徒にレッスンを提供した実績があり、2025年現在も拡大を続けている。
Wall Street Englishは、タイ教育市場において最大手の英語教育機関の一つであり、ASEAN経済圏や東部経済回廊(EEC)構想による英語需要の高まりを受け、今後も拠点拡大や新規コースの導入を進めている。
出典: https://www.wallstreetenglish.in.th/en/
EF
EF(イーエフ、Education First)は、1965年にスウェーデンで設立された世界最大級の国際教育企業だ。言語トレーニング、教育旅行、学術学位プログラム、文化交換などをグローバルに展開し、現在は世界116か国以上で事業を展開している。
タイ国内では、EFは各年齢層や目的に合わせた多彩な英語プログラムを提供している。10歳以上の子どもから14歳、14歳から18歳、18歳から25歳、25歳以上、50歳以上と、幅広い世代に対応したコースがあり、企業や政府向けの法人トレーニングも実施している。プログラム内容は、海外での語学研修やアカデミックイヤー、高校留学、大学進学準備、オンライン英会話など多岐にわたる。
EFの特徴は、言語学習と文化体験、学術的成長、教育旅行を組み合わせたグローバルな教育サービスだ。世界中に50以上の認定キャンパスがあり、英語をはじめ10言語以上の語学コースを選択できる。また、EFは独自のオンラインプラットフォームやアプリも開発し、自宅や職場からも質の高い授業を受けられる体制を整えている。
EFは毎年「EF EPI(英語能力指数)」を発表しており、2024年にはタイを含む116の国・地域で200万人以上の成人を対象に英語力を評価している。タイは116か国中106位(EF EPIスコア415)で、アジア23か国中21位と評価されている。バンコクやチェンマイなど都市部のスコアが高く、地方との差が大きいことも特徴だ。
EFは世界中で13,000社以上の企業や政府機関に英語教育を提供し、国際的な信頼性と実績を持つ。
出典:https://www.ef.co.th/
Inlingua
inlingua(インリングア)は、スイス・ベルンに本部を置く世界的な語学教育機関であり、タイ国内でも高品質な語学学校として知られている。タイでは、バンコクを中心に12か所、地方ではハートヤイ、ウドンタニー、ナコーンラチャシマに各1か所の計15か所が展開されており、それぞれの拠点で国際的な教育基準に基づいた指導が行われている。
inlinguaの特徴は、世界中で統一された教授法と教材を用い、全ての講師が厳しい採用基準を通過した経験豊富な人材である点だ。タイ国内のinlinguaはスイス本部からライセンスを受けた唯一の運営組織であり、英語やタイ語をはじめ、多様な言語コースを提供している。
タイ語コースは、発音、母音、声調、数字、挨拶、自己紹介、基本的な質問や表現から始まり、電話応対、時間や道案内、意見表明まで段階的に学べる4段階のプログラムが用意されている。英語やその他の外国語コースも、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応し、グループレッスンやプライベートレッスン、オンライン授業も選択できる。
inlinguaは国際的なネットワークを持ち、世界40か国以上に400校以上の拠点を展開するグローバルスクールである。タイ国内では、高品質な語学教育と柔軟なカリキュラム、経験豊富な講師陣による信頼性の高いサービスが評価されている。バンコクのサンスクエアやサンパラゴン、バンカピなど主要商業施設内に拠点を構え、アクセスも良好だ。
出典:https://www.inlinguabangkok.com/en/

バンコク在住のタイ人。タイにおける日系企業向け翻訳・通訳を6年間以上行う。経済、ビジネス、IT分野に興味があり、マーケティングや流通を含めた企業調査や、企業調査といった情報収集が得意。

