【最新版!】中国の主要航空会社9選〜運輸・物流業界〜

中国 空運業界 業界地図

中国の空運業界は、中国国際航空・中国東方航空・中国南方航空の三大国有航空会社が主要企業として市場を牽引し、海南航空など民営大手も存在感を示しています。世界有数の航空市場です。

今回は、そんな中国の空運業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて9社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

中国の主要空運企業9選〜ローカル編〜

Air China (中国国際航空)

1988年設立の中国国際航空公司を前身とし、2002年に中国西南航空公司と統合して形成した中国の国旗掲揚航空会社である。スターアライアンスのメンバーとして世界51カ国203都市を結ぶ路線網を展開し、中国国家指導者の専用機任務も担う。

2025年通期実績では旅客数1億6,010万人(国際線1,890万人、前年比15.3%増)、売上高1,714億元を計上した。グループ機材数は2025年12月末時点で964機に達し、2026〜2028年にCOMAC C919を含む新機材171機を追加導入する計画だ。

2026年中盤には北京首都空港からフランクフルト・ミラノへの新長距離路線を就航予定で、ブリュッセル・カイロ・イスタンブールへの接続も新設する。国内134都市・国際82都市のカバレッジを継続拡大している。

2025年の財務実績では純損失を計上したものの売上高は前年比堅調に推移しており、国際線回復が収益改善の主牽引力となっている。

出典:https://www.airchina.com.cn/

China Eastern Airlines (中国東方航空)

1957年1月の旧民航上海管理処・第1飛行中隊を前身とし、1988年に設立された中国3大国営基幹航空会社の一つ。上海を本拠地とし、スカイチームのメンバーとして世界170カ国・地域の1,036目的地に路線網を展開する。ニューヨーク・香港・上海の3取引所に上場した初の中国航空会社でもある。

2025年通期では旅客数1億4,990万人(前年比6.7%増)、売上高1,399億元を達成した。国際線旅客数は前年比21.4%増の2,080万人と大幅に拡大した一方、純損失195億元と赤字が続いており、コスト構造の改善が課題となっている。

機材更新では2025年中にCOMAC C919を10機・C909を4機・エアバスナローボディ30機を受領予定で、老朽化したA320・B737を退役させる。南アジア主要都市への増便と欧米向け新路線の開設も推進中である。

730機以上の大規模フリートを擁し、「スマート・クラウド航空」構築を通じたデジタル化も推進している。

出典:https://www.ceair.com/

China Southern Airlines (中国南方航空)

本社を広東省広州市に置く中央政府管理の3大航空グループの一つで、旅客数・機材規模ともに中国最大の航空会社である。国内20の支社と海外51の営業部を擁し、アジア・欧州・北米・オセアニアを網羅するグローバルネットワークを構築する。

2025年通期では旅客数1億7,400万人(前年比5.5%増)、売上高1,823億元(前年比4.6%増)を達成し、純利益857億元を計上して2019年以来初の黒字転換を果たした。国際線旅客数は前年比19.6%増と大幅に拡大しており、欧州・オセアニア・中央アジア向けの新路線開設が牽引役となった。

北京大興国際空港ではアジア最大規模の格納庫と運行統制センターを運営し、機材投入を積極化している。900機以上の機材を保有し、C919などの国産機導入も推進中だ。

国内外合計1,000超の路線を有し、国際線回復を背景に収益構造の改善が進んでいる。

出典:https://www.csair.com/

Hainan Airlines (海南航空)

1993年に設立された中国最大規模の民営系航空会社で、海南省に本拠を置くHNAグループのフラッグシップ航空会社である。ボーイング系機材を中心に構成された若い機隊を保有し、アジア・欧州・北米・南米・オセアニアを含む幅広い国際路線を展開してきた。

HNAグループは2021年に返済不能な負債を抱えて破産再生手続きを申し立て、同年10月に裁判所が再生計画を承認、2022年4月に破産再生計画が完全実行された。2024年9月には琼山都市開発建設が戦略的投資を行い、経営基盤の安定化が進んでいる。

2025年時点で海南航空と傘下子会社は国内外合計1,700超の路線を運営しており、うち国内路線が約1,500路線(中国本土全省・自治区・直轄市をカバー)、国際・地域路線が200以上(53都市)に達している。2025年夏季シーズン(7〜8月)には5万2,000便以上を運航し、850万人以上を輸送した。

経営再建後も運航規模を維持・拡大しており、国内線の充実と国際路線の回復に注力している。財務健全化に向けた取り組みを継続しながら、中国の民間航空市場での競争力維持を図っている。

出典:https://www.hnair.com/

Xiamen Airlines (廈門航空)

1984年に設立され、本社を福建省廈門市に置く中国東方航空の子会社である。スカイチームのメンバーとして運航しており、中国の航空会社の中でも特に安全運航記録の高さで知られる。2025年8月時点で安全飛行時間935万時間超、安全運航476カ月連続という実績を誇る。

2024年の旅客実績は4,320万人を輸送し、290,000便を運航した。2025年時点では211機のフリートを保有し、国内外400超の路線を展開している。うち国内路線が216路線、国際・地域路線が28路線(東アジア・東南アジア・北東アジア・西アジア・中央アジア・欧州・オセアニア・北米をカバー)である。

路線拡充の面では2025年から2026年初頭にかけてフーチョウ〜スラバヤ(インドネシア)、廈門〜ビエンチャン(ラオス)、フーチョウ〜名古屋(日本)などの新路線を就航・計画している。収益面では国際航空運送協会(IATA)加盟270社超の中で売上高トップ30に入る規模を維持している。

総資産約550億元、純資産約200億元の財務基盤を持ち、8年連続で中国人旅行者から「最優秀航空会社」に選ばれるなどブランド力も高い。

出典:https://www.xiamenair.com/

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Spring Airlines (春秋航空)

2005年設立の中国初の民間航空会社の一つで、国内最大規模の低コストキャリア(LCC)である。A320ファミリーに特化したシングルフリート戦略で高い運営効率を維持し、上海虹橋・浦東を主拠点に石家荘・深圳・寧波などに基地を置く。

2025年通期実績では売上高214.6億元(前年比7.3%増)、純利益23.2億元を計上し、中国LCC最高水準の収益性を誇る。旅客搭乗率91.5%・国際線ASK前年比28.5%増を達成しており、2025年末時点のA320ファミリー134機体制を維持する。2025年12月にはA320neo30機を追加発注した(2028〜2032年納入予定)。

路線網は国内88都市・国際24都市(12カ国)に及び、韓国済州・日本大阪・バンコクなどアジア主要都市への路線を積極拡充している。2017〜2019年に3年連続で着港定時率1位を記録した運航品質の高さも強みである。

傘下の春秋航空日本(IJ)を通じて日本発着路線も展開し、日中間の需要取り込みを図っている。

出典:https://en.ch.com/

Sichuan Airlines (四川航空)

1986年に設立され、本社を四川省成都市に置く地域系主要航空会社である。33年以上にわたる安全飛行記録を有し、中国で最も特色ある航空会社の一つとして知られる。成都天府国際空港をメインハブとして国内外の路線を展開しており、アジア・欧州・オセアニア・北米・アフリカをカバーするグローバルネットワークを持つ。

2025年時点で192機のフリートを保有し、国内外合計142都市への路線を運航している。週7,000便以上の国際乗り継ぎオプションを提供する中継ハブとして機能しており、旅客数は年間約3,000万人規模に達する。2025年には重慶〜クアラルンプール路線を週3便で就航させるなど、東南アジア路線の拡充を進めた。

2026年に向けてはマドリード・ペナン(マレーシア)への新規直行便と、バンクーバー・ローマ便の増便を予定している。一方、2026年5月時点で前年同月比5.5%の供給削減を実施するなど、需給調整も行いながら収益性の確保を図っている。

ブランド価値は500億元を超え、多元化・高品質発展を経営目標に掲げ、地域経済への貢献と国際競争力の強化を推進している。

出典:https://www.sichuanair.com/

Juneyao Airlines (吉祥航空)

2006年9月設立の上海均瑶グループ子会社で、上海をメインハブとするフルサービスキャリアである。A320シリーズとB787ドリームライナーを組み合わせたフリートで国内外の中長距離路線を展開し、スターアライアンス加盟の複数航空会社とコードシェア協定を結んでいる。

2025年上半期の売上高は110.7億元(前年比1.0%増)で、うち国際線収益は前年比59.96%増の34.5億元と急拡大した。上半期に28の国際目的地へ12,370便を運航し、傘下の9 Air(九元航空)と合わせたグループ機材数は130機に達する。

2026年5月時点で国内外260超の路線・220以上の目的地に就航し、東アジア・東南アジア・欧州・オセアニアをカバーする。2025年9月時点の累計旅客数は1.9億人を突破しており、安定的な成長を続けている。

国内線競争の激化と燃油コスト上昇が収益を圧迫する局面もあるが、高成長を続ける国際線がそれを補う構造となっている。

出典:https://www.juneyaoair.com/

Shenzhen Airlines (深圳航空)

1992年に広東広控集団有限公司・中国国際航空公司など5社が共同出資して設立された、中国国際航空(エアチャイナ)グループ傘下の航空会社である。深圳宝安国際空港を本拠地とし、スターアライアンスのメンバーとして運航している。ボーイング737シリーズを中心としたフリートで、南中国を基盤とした路線網を展開する。

2025年時点で185機のフリートを保有し、74以上の目的地(国内・国際合計)に就航している。河南航空・昆明航空・翡翠貨運など4つの関連会社と合わせて、ボーイング747・737・エアバスA320・A319など複数機種により国内・国際160路線以上を運営している。

主に中国南部・広東省を中心とした国内幹線・支線の接続を担う役割を果たしており、深圳・広州・成都・重慶を結ぶ路線で高い市場シェアを有する。安全運航を基本方針に、厳格なリスク管理体制と責任履行体系を構築して旅客の安全を確保している。

親会社である中国国際航空グループの路線網と連携し、コードシェアを通じて国際線へのアクセスも提供している。南中国市場の成長を取り込みながら、安定した事業運営を継続している。

出典:https://www.shenzhenair.com/

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FAQ

中国主要航空会社の概要と特徴について教えてください。

中国の主要航空会社は、地域に根ざした広範なネットワークと最新の航空機を保有し、安全で高品質なサービスを提供しています。それぞれの企業は、国内外の路線や貨物輸送に力を入れ、都市間の連絡手段として重要な役割を果たしています。

中国の航空会社の安全性と信頼性はどうですか?

中国の主要航空会社は、厳しい責任履行体系を構築し、リスク管理を徹底しているため、安全性と信頼性が高いです。これにより、旅客は安心してサービスを利用できます。

中国の航空会社はどのような国際路線を運航していますか?

多くの中国航空会社は、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、オセアニアなど世界各地に国外線を展開しており、海外86都市に就航しています。

中国の航空会社はどのように国内線の拡大を進めていますか?

中国の航空会社は、新たな運航基地や支社を設立し、路線数を増やすことで国内線の拡大を図っています。例えば、南方航空は北京大興空港に多数の支部を持ち、路線網の充実に努めています。

中国航空業界の今後の展望は何ですか?

中国航空業界は、国内外の路線拡充と技術革新を推進し続け、より高品質なサービスと安全性の向上を目指しています。また、インターネットを利用したスマート航空の構築にも注力しています。

投稿者アバター
李 偉 China Market Research Analyst
上海在住で杭州出身の中国人。一橋大学の経済学修士課程修了。日本企業でマーケットインサイト部門で就労後、中国のIT会社でユーザー研究・マーケットリサーチに携わる。コンサル業界・証券業界の友人が多いため、リサーチ関連で助けとなっている。
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