【2026年版】中国の主要医療機器業界の最新市場動向と主要20社一覧

中国 医療機器業界 業界地図

中国の医療機器業界は、マインドレイ・メディカルやユナイテッド・イメージング・ヘルスケア、マイクロポート・サイエンティフィックなど主要企業が画像診断・体外診断分野で世界的地位を築いています。技術革新が著しい市場です。

今回は、そんな中国の医療機器業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて20社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

中国の主要医療機器企業11選〜ローカル編〜

Mindray Medical (マインドレイ・メディカル)

1991年に深圳で設立された中国最大手の医療機器メーカーであり、生命情報・サポート、体外診断(IVD)、医学画像の三大コア事業を展開する。監護装置・人工呼吸器・超音波診断装置・血球計数装置など幅広い製品群を持つ。

2025年通期売上高は332億8,200万元(前年比9.4%減)、帰属純利益は81億3,600万元(同30.3%減)と国内市場の調達抑制の影響を受けた。海外売上が初めて国内を上回り全体の53%を占め、欧州が同17%増と好調だった。

「数智化・国際化・流水化」の三大戦略を推進し、研究開発投資は39億2,900万元(売上高比11.8%)を投じた。微創外科・介入・動物医療の新興事業は同38.9%増の53億7,800万元に達した。

グローバルでは190以上の国・地域に製品を展開し、手術支援ロボットや電気生理・冠動脈インターベンション分野への参入も加速している。

出典:https://www.mindray.com/

United Imaging Healthcare (ユナイテッド・イメージング・ヘルスケア)

2011年に上海で設立された高性能医学画像機器メーカーであり、MRI・CT・X線・PET-CTなど大型診断機器を主力とする。2022年に上海証券取引所へ上場し、国産医療機器推進政策を追い風に急成長を遂げた。

2025年通期売上高は138億元(前年比34.0%増)、帰属純利益は18億7,000万元(同48.1%増)と大幅増収増益を達成した。海外売上高は34億3,000万元(同51.4%増)で欧州は約50%増、北米では米国内640台以上が稼働している。

研究開発投資は26億2,000万元(前年比16.0%増)で150種以上の製品を展開し、FDA認可品58種・EU CE認証品75種を保有する。世界初の2メートルPET-CT・5テスラMRIなど革新的製品を相次いで投入し、AI診断機器もFDA認可20種以上を持つ。

光子計数CT「uCT Ultima」のNMPA承認取得や超音波シリーズ「uSONIQUE」の展開など製品ラインも拡充し、100カ国以上で事業を展開している。

出典:https://global.united-imaging.com/

MicroPort Scientific (マイクロポート・サイエンティフィック)

1998年に上海で設立された中国を代表する総合医療機器グループであり、心臓血管インターベンション・心臓リズム管理・電気生理・神経血管インターベンション・整形外科・手術支援ロボットなど幅広いプラットフォームを持つ。香港証券取引所(0853.HK)に上場し、複数の子会社を傘下に持つコングロマリット構造が特徴である。

2025年上半期の売上高は5億4,750万ドル(前年同期比2.2%減)ながら純損失は同65.9%縮小し、2025年通期では純利益3,840万ドルを確保した。海外売上は前年同期比57%増と大きく伸長し、グローバル展開の加速が続く。

心臓血管領域では冠動脈ステント・弁膜疾患デバイス・TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)製品を展開し、整形外科領域では米国テネシー州アーリントンを拠点に膝・股関節置換システムを供給している。

手術支援ロボット分野にも参入し腹腔鏡手術ロボットの商業化を推進するなど、国家集中購買(VBP)政策の影響を受けながらも製品多角化とグローバル展開により収益性の回復を図っている。

出典:https://microport.com/

Lepu Medical (ラプ・メディカル)

1999年に北京で設立された総合医療機器グループであり、心血管インターベンション・神経インターベンション・心臓リズム管理・体外診断・血液透析・整形外科など多領域に事業を展開する。深圳証券取引所(300003)に上場し、医療機器・医薬品・消費者向け医療の3事業を持つ。

国家集中購買(VBP)政策の影響で2024年通期売上高は61億元(前年比23.5%減)と落ち込んだが、2025年第3四半期時点の直近12か月は約62億6,000万元と底打ちの兆候が見られ、同四半期単体では売上15億7,000万元(前年同期比12.0%増)と回復傾向を示した。

心血管領域では薬剤溶出ステントや電気生理カテーテルの新製品が相次いでNMPA承認を取得。消費者医療部門では家庭用心電図モニタ・血糖測定器などデジタルヘルス製品を展開している。

海外展開では欧米・中東・東南アジア市場への輸出を拡大し50カ国以上での販売実績を持つ。革新製品の継続的な承認取得と多角化により長期的な成長軌道への回帰を目指している。

出典:https://en.lepumedical.com/

BGI Genomics (BGIゲノミクス)

1999年に北京で創業し、2010年前後から深圳を拠点に事業を拡大した中国最大のゲノミクス・体外診断企業である。深圳証券取引所(300676)に上場し、次世代シーケンサー(NGS)・遺伝子検査キット・マルチオミクス解析サービスを主力に生命科学向け機器も展開する。

2025年通期売上高は37億1,000万元(前年比4.0%減)で、腫瘍・慢性疾患検査は同18%減の一方、マルチオミクス・合成生物学サービスは伸長した。2026年第1四半期は売上8億870万元(前年同期比20%増)と回復基調を示した。

独自開発のDNAシーケンサー「DNBSEQ」シリーズやシングルセル解析技術「DNBelab」は世界的に評価が高く、100カ国以上で製品・サービスを提供している。出生前診断(NIPT)では国内外でトップシェアを維持している。

新型コロナ後の需要回帰で売上調整が続いたが、単細胞解析・空間ゲノミクスなど高成長分野への注力と海外展開の強化により成長基盤の再構築を進めている。

出典:https://genomics.bgi.com/

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Shinva Medical (シンフア)

Shinva Medical (シンフア)は、1943年に山東省で創業した中国医療機器業界の老舗大手である。上海証券取引所に上場(証券コード600587.SH)し、感染管理・滅菌消毒機器や放射線治療装置、体外診断機器、手術用クリーン設備などを幅広く手掛ける総合ヘルスケア産業グループへと発展してきた。

2026年4月30日開示の2025年度年次報告書によれば、2025年12月期の売上高は97億3609万元(前年比2.84%減)、親会社株主帰属純利益は5億2634万元(同23.90%減)、総資産は148億1957万元に達した。医療機器部門の売上は66億元規模を維持し、国内でも有数の規模を誇る。

同社は2025年度を「生存年」と位置づけ、事業構造の調整と主力事業強化を経営方針に掲げて改革を進めた。放射線治療分野では環状加速器で中国初のCE認証を取得し、滅菌分野でも新型低温滅菌器を市場投入するなど技術開発を続けている。

海外展開も強化しており、ドイツやインドネシアなど5カ国に海外営業拠点を設け、製品は150カ国以上に輸出されている。国家級「製造業単項冠軍企業」にも選出されている。

出典:https://www.shinva.net/

Jointown (ジウジョウトン)

Jointown(九州通医薬集団)は1999年3月、劉宝林・劉樹林兄弟が武漢で創業した貯運会社を前身とし、九州通医薬集団股份有限公司へと発展した。2010年11月に上海証券取引所へ上場し、証券コード600998で取引されている。

2025年12月期の連結売上高は1,613.90億元(前年比6.31%増)、親会社株主帰属純利益は22.55億元となった。中国最大の民営医薬品卸売企業とされ、2025年版フォーチュン「中国企業500強」で165位に入るなど業界屈指の規模を保つ。

医薬品・医療機器・生物製品の卸売と小売を中核とし、デジタル流通・工業製造・新小売・器械総代理ブランドプロモーション等を展開する。2025年の医療機器総代理事業の売上高は75.60億元、前年比15.91%増で1,612品目を取り扱う。

2025年には主体信用格付けがAAAへ上方修正され、新三カ年戦略「四新両化」を発表した。2026年第1四半期売上高は447.83億元、前年同期比6.58%増と成長基調を維持している。

出典:https://www.jointown.com/

Weigao Group (ウェイガオ)

Weigao Group (ウェイガオ)は1988年に山東省威海市で創業した中国最大級の医療機器メーカーである。創業者の陳学利氏が輸液セット製造からスタートし、2004年に香港証券取引所(HKEX:1066)へ上場、医療消耗品・整形外科(骨科)・医薬品包装・インターベンショナル・血液管理の5大事業を展開する総合企業へ成長した。

2025年12月期の売上高は約133.9億元(前年比2.3%増)に達し、製品は100以上の国・地域へ輸出され、世界1万以上の医療機関との取引実績を持つなど、業界最大手の一角を占める規模を誇る。

一方、同期の親会社株主帰属純利益は約16.1億元(前年比22.0%減)にとどまった。国家集中購買(集采)政策による低値医療消耗品・医薬品包装製品の価格下落が主因だが、骨科製品は下半期に回復基調へ転じ、インターベンショナル・血液管理製品は増収を維持するなど、事業ポートフォリオの多角化が業績を下支えしている。

出典:https://www.weigaogroup.com/

Dian Diagnostics (ディーアン)

Dian Diagnostics (ディーアン)は、1996年に中国浙江省杭州市で創業した第三者臨床検査(ICL)大手である。2011年7月に深圳証券取引所創業板へ上場し、証券コードは300244.SZ。医学診断サービスを核に、診断技術研究開発、診断製品の生産・販売、司法鑑定、健康管理まで手掛ける。

サービス網は中国人口の90%超をカバーし、22,000超の医療機関に4,500種超の検査項目を提供する。分子診断・病理診断・質量分析診断の自社製品ラインを持ち、ロシュ診断など国内外1,300超のブランドを扱う代理網を16省に展開する。

2026年4月22日開示の2025年年度報告摘要によれば、2025年12月期の営業収入は約100億9,603万元(前年比17.22%減)だが、純利益は4,405万元と前期赤字から黒字転換した。営業キャッシュフローは20億2,833万元で前年比67.99%増加した。

総資産は144億2,243万元(前年末比8.64%減)となる一方、共建検査室は年内78拠点増の累計約900拠点へ拡大するなど事業基盤強化を継続している。

出典:http://www.dazd.cn/

Tuoren Medical (テュオレン)

驼人集団(河南驼人医療器械集団有限公司)は、1993年に河南省新郷市長垣県で創業した医療機器メーカーである。麻酔・疼痛管理・看護・血液浄化・低侵襲介入など、使い捨て医療消耗品を中心とする総合医療機器グループとして事業を拡大してきた。

現在は生産拠点5カ所と研究院を擁し、傘下に約60社の生産・開発・販売関連企業を抱える。従業員数は1万人超、麻酔包の国内市場シェアは約48%、輸液ポンプは約36%を占める主力企業である。製品は国内2万カ所超の医療機関に供給され、輸出は世界80カ国以上に及ぶ。

直近では海外展開の強化が目立つ。2025年には北京大学第三医院や西安交通大学第一附属医院などとの研究開発連携を相次いで発表したほか、デジタル工場プロジェクトを始動し生産のスマート化を進めている。輸液ポンプの欧州市場シェアは20%超に達し、ベトナムやトルコ、ブラジル、サウジアラビアなど新興国市場でも参入認可を取得するなど、国際事業は拡大基調にある。

出典:https://www.tuoren.com/

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Yuwell (ユーウェル)

Yuwell (ユーウェル)は、1998年に呉光明氏らが江蘇省丹陽市で創業した江蘇魚躍医療設備股份有限公司を母体とする、中国最大級の家庭用医療機器メーカーである。2008年4月に深圳証券取引所へ上場し(証券コード002223.SZ)、呼吸治療、血糖管理・POCT、臨床用機器、応急救護機器など幅広い製品群を展開している。

2025年年度報告(2026年4月開示)によれば、通期売上高は約79.55億元(前年比5.14%増)、親会社株主帰属純利益は約14.82億元に達し、業界最大手の一角としての規模を維持している。

事業別では呼吸治療が売上高25.49億元(全体の32.04%)と最大の柱で、血糖管理・POCT事業は12.81億元(同24.34%増)と高成長、海外売上高も12.32億元(同29.86%増)と国際展開が進む。

2025年半年度報告でも売上高46.59億元(同8.16%増)、純利益12.03億元(同7.37%増)と増収増益を確認できる。

出典:https://www.yuyue.com.cn/

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中国の主要医療機器企業4選〜日系編〜

Olympus China (オリンパス中国)

オリンパス株式会社の中国事業を担う現地法人群であり、1979年の中国市場参入以降、消化器内視鏡・外科内視鏡・処置具など消化器科・外科・泌尿器科向け製品を幅広く供給してきた。中国国内の主要病院において高い導入シェアを持ち、北京・上海・広州などに営業・サービス拠点を構える。

2025年9月には江蘇省蘇州の生産・研究開発拠点「オリンパス(蘇州)医療機器有限公司」が製造した最新鋭イメージング内視鏡「GIF-EZ1500-C」が中国当局(NMPA)の医療機器登録証を取得し、中国現地製造品として初の承認を得た。

この現地製造戦略は中国の「国産化」推進政策への対応と価格競争力強化を目的としており、オリンパスグループは2023年に蘇州工場を設立して現地製造体制の確立を進めてきた。

グループ全体の2025年度上半期(2024年4〜9月)売上高は2,325億円(前年同期比4.1%減)で、中国市場での調達慎重化が影響した。今後は蘇州拠点を中核に中国向け製品の現地開発・製造をさらに加速させる方針である。

出典:https://www.olympus.com.cn/

Sysmex China (シスメックス中国)

1968年に神戸で創業した体外診断機器の世界的リーダー、シスメックス株式会社の中国事業を担う現地法人群であり、血球計数装置・凝固検査装置・尿検査装置などの体外診断(IVD)機器と試薬を主力とする。中国全土の病院・検査センターに製品を供給し、自動血球計数機分野で国内トップシェアを長期にわたり維持している。

2025年度上半期(2025年4〜9月)の中国市場売上は前年同期の79.4%にとどまり大幅に落ち込んだ。国産品優遇政策の強化と反腐敗に伴う調達見直しが主因であり、2025〜2026年度通期の業績予想を下方修正した。

一方でEMEA(前年同期比5.6%増)・米州(同1.5%増)・アジア太平洋(同5.7%増)の各地域は回復傾向にあり、グローバル全体での収益基盤は維持されている。

中国においては臨床検査の高度化ニーズに対応すべく次世代IVD機器の現地向け投入と既存顧客へのソリューション強化を続けており、市場環境の正常化後の回復を見据えた体制整備を進めている。

出典:https://www.sysmex.com.cn/

Terumo China (テルモ中国)

1921年創業のテルモ株式会社の中国事業を担う現地法人群であり、注射器・輸液ライン・体温計などの汎用医療機器から、冠動脈インターベンション用カテーテル・心臓外科用体外循環装置・採血袋などの専門的製品まで幅広く提供する。1980年代から中国市場に参入し、北京・上海・厦門に生産・営業拠点を置く。

「Healthy China 2030」政策に対応した現地化戦略を推進しており、2024年11月には血液・細胞治療分野における現地製造体制の強化を発表した。2025年1月には山東省医療機器・薬品パッケージ検査研究院と戦略的パートナーシップ覚書を締結した。

同社のグローバル成長戦略「GS26」では米国と中国を主要な収益ドライバーと位置付け、虚血性脳卒中・大口径アクセス・現地製造の三分野を優先領域としている。

中国では集中購買(VBP)政策への対応として製造ラインの増強と研究開発センターの設置を進め、価格競争力の向上を図っている。テルモの長年の中国展開実績と現地化投資により、規制環境の変化に対する適応力を高めている。

出典:https://www.terumo.com.cn/

Nipro Trading Shanghai (ニプロ)

尼普洛貿易(上海)有限公司は、日本の医療機器大手ニプロ株式会社の連結子会社として中国市場を統括する販売会社である。1993年の上海連絡事務所開設を起点に、1994年に現地生産会社を設立、2003年に貿易会社として正式発足し、以後全国的な販売網の構築を進めてきた。

事業内容は透析関連製品を中心とする医療機器の輸入・販売であり、上海本社のほか北京・広州・瀋陽・成都・武漢・杭州など全国20前後の営業拠点を展開する。生産面ではグループとして上海工場(注射針・採血管等)と合肥工場(透析器・尿バッグ等、敷地約13.9万平方メートル)を保有し、中国における生産・販売の中核拠点となっている。

直近では2022年に浙江省杭州市に新たな営業事務所を開設するなど拠点網を拡充し、2024年10月には四川省の透析用RO装置製造会社・四川純潔科技有限公司の株式70%を取得して連結子会社化した。同買収は血液透析事業の製品ラインアップ拡充と、拡大基調にある中国市場でのシェア獲得を目的とするものである。

出典:https://www.nipro-trading.com.cn/

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中国の主要医療機器企業5選〜外資編〜

GE HealthCare China (GEヘルスケア中国)

2023年1月にゼネラル・エレクトリックからスピンオフした医療機器専業企業GE HealthCare Technologiesの中国事業であり、CT・MRI・X線・超音波・核医学(PET/CT)・医薬品診断(造影剤)など幅広い画像診断ソリューションを提供する。1980年代から中国に参入し、北京・上海・天津・無錫・成都・深圳に生産・研究開発・販売拠点を持つ。

2025年第3四半期グループ全体売上高は51億ドル(前年同期比6%増)と回復基調だが、中国市場は2025年前半に売上のマイナスが続き通年でも低一桁台の減収が見込まれた。医療機関の調達慎重化と国産品優遇政策の影響によるものである。

2025年12月には天津にMRI研究開発センター(投資額5億元)を開設し、現地製品サイクルの短縮化を図った。北京の「GE中国医疗工业园」は世界最大級の生産・研究拠点の一つとして機能している。

関税・輸出規制リスクへの対応として中国国内での現地製造比率の引き上げを進めており、中国を長期的な重点市場として位置付ける方針に変わりはない。

出典:https://www.gehealthcare.cn/

Siemens Healthineers China (シーメンス・ヘルシニアーズ中国)

ドイツ・シーメンス傘下の医療技術企業Siemens Healthineers AGの中国事業であり、CT・MRI・X線・超音波・PET-CTなどの画像診断機器、自動分析装置・POCTなどの体外診断機器、放射線治療システムを展開する。上海に中国地区本部・研究開発センターを置き、北京・広州に製造・販売拠点を構える。

2025会計年度(2024年10月〜2025年9月)のグループ全体売上高は233億7,500万ユーロ(前年比5.9%増)だが、中国市場は約25億5,000万ユーロと前年比9.6%減少した。体外診断での「構造変化」が主因であり、画像診断も僅かな減収となった。

同社は体外診断事業のカーブアウト(独立分離)を2025年に発表しリストラクチャリングを進めている。2025年1月には次世代MRI・CT・デジタルX線・超音波の最新機器を発表し、精密医療への注力を示した。

中国では政策的逆風の中でも画像診断領域での高いブランド認知を背景に、長期的な市場地位の回復を目指している。

出典:https://www.siemens-healthineers.com/cn/

Philips Healthcare China (フィリップス・ヘルスケア中国)

オランダのコーニンクレイケ・フィリップスN.V.の医療機器事業が展開する中国事業であり、超音波診断装置・患者モニタリングシステム・MRI・CTなどの画像診断機器・集中治療ソリューションを提供する。1985年以来の中国展開実績を持ち、上海に地域本部・研究開発センターを置く。

2024〜2025年にかけて医療機関の調達抑制・反腐敗取組みの影響を受け、2024年通期の中国売上は二桁台のマイナスとなった。グローバル全体の2025年度売上成長率は1〜3%増の予想を維持した。

ヘリウムフリーMRI「BlueSeal MRI」の再投入やVM11超音波ソフトウェアの展開を進め、サプライチェーン現地化も加速している。補聴器事業の売却や家電部門からの撤退を完了し、医療機器専業体制への移行を進めている。

ポートフォリオ整理と現地化強化により中国市場での回復を目指している。関税影響は最大3億4,000万ドルと試算しつつ、グローバル分散生産体制により対応する方針である。

出典:https://www.philips.com.cn/healthcare/

Medtronic China (メドトロニック中国)

1949年に米国ミネアポリスで創業した世界有数の医療機器メーカー、メドトロニックplcの中国事業であり、心臓血管・心臓リズム管理・脊椎・神経科学・糖尿病・外科ロボティクスなど幅広い製品ラインを擁する。中国には上海・北京・広州などに営業・サービス拠点を設置している。

グローバルで約310億ドルの年間売上高(2025会計年度)を有し中国市場は主要新興市場の一つである。国家集中購買(VBP)政策の影響で高単価インプラント製品の価格圧力が高まっているが、製品革新による高付加価値化で対応を図っている。

外科ロボティクス分野ではHugoシステムの中国NMPA承認取得を目指し、ロボット支援手術市場への参入を加速している。糖尿病部門では持続血糖測定(CGM)システムの普及を推進し、中国の糖尿病患者数の多さを追い風に市場拡大を図っている。

長年の事業実績と幅広いポートフォリオを基盤に、規制環境の変化に対応しながら中長期的な成長を追求している。

出典:https://www.medtronic.com/cn-zh/

Johnson & Johnson MedTech China (ジョンソン・エンド・ジョンソン・メドテック中国)

米国ジョンソン・エンド・ジョンソン社の医療機器部門「J&J MedTech」の中国事業であり、整形外科インプラント・外科縫合糸・吻合器・内視鏡システム・眼科デバイスなど多岐にわたる製品を提供する。1985年に上海に合弁会社を設立して以来、40年以上にわたり中国医療機器市場を牽引してきた外資系先駆企業の一つである。

グローバルではJ&J MedTech部門の2024年通期売上高が約274億ドルに達し世界上位に位置する。中国市場ではVBP(集中購買)の影響で整形外科インプラント価格が大幅に引き下げられたが、製品革新と高付加価値製品へのシフトにより対応を図っている。

近年は外科ロボット「OTTAVA」の臨床開発や電動骨削システム「VELYS」を展開し、デジタル手術ソリューション分野での差別化を進めている。眼科部門ではコンタクトレンズ(ACUVUE)・白内障手術システムも中国で展開している。

長年の医師・病院との関係性と幅広い製品ラインを強みに規制変化に対応しながら持続的成長を追求している。

出典:https://www.jnjmedtech.com.cn/

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FAQ

中国の医療機器業界の市場規模はどのくらいですか?

中国の主要医療機器業界は、2024年に約27兆円の規模に拡大し、世界第2位の規模を誇ります。

中国市場で成功するために押さえるべき主要企業はどれですか?

中国の主要医療機器メーカーにはローカル企業として迈瑞医疗、山东新华医疗、九州通、山东威高など、日系企業として尼普洛贸易(上海)、奥林巴斯(北京)、外資系企業としてメドトロニック、ジョンソン・エンド・ジョンソン、GE Healthcare、シノファームなどがあります。

迈瑞医疗の特徴と最新の動向は何ですか?

迈瑞医疗は深圳に本社を置き、医療機器のグローバルリーダーとして約18,000人以上の従業員を擁し、患者モニタリングや診断装置に強みを持ち、研究開発投資も活発で、2024年には世界医療機器売上ランキングで第25位にランクインしています。

中国の医療機器市場において日本企業の強みは何ですか?

日本企業は高品質な医療機器の技術力と信頼性で評価されており、中国市場でのブランド力と現地との連携を強化して成功を収めています。

今後の中国医療機器業界の展望と注目ポイントは何ですか?

今後は人工知能やデジタルヘルスの導入による革新的な医療ソリューションの普及、環境・社会・ガバナンス(ESG)への取り組み、そして海外市場の拡大が注目されるポイントです。

投稿者アバター
李 偉 China Market Research Analyst
上海在住で杭州出身の中国人。一橋大学の経済学修士課程修了。日本企業でマーケットインサイト部門で就労後、中国のIT会社でユーザー研究・マーケットリサーチに携わる。コンサル業界・証券業界の友人が多いため、リサーチ関連で助けとなっている。
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