今回は、シンガポールの主要医療卸業者に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて11社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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シンガポールの主要医療卸業者2選〜ローカル企業編〜
Rehab Mart Homecare (リハビリマートホームケア)
リハビリマートホームケアは1995年に設立された福祉用具の販売及び卸を行っている会社。身体障害者や高齢者がリハビリテーションを受け、最適なレベルの独立し、コミュニティに再統合することを目的としている。
障害者や高齢者の世話をするという要求から生じる身体的および精神的負担を軽減するために、介護者に幅広いソリューションを提供することも専門としている。
多くの海外メーカーを流通パートナーとしており、さまざまな有名ブランドを輸入している。これにより、さまざまな病院設備や医療用品の在庫を多様化することが可能になった。
オンラインで卸売販売も行なっている。
出典:https://rehabmart.com.sg/
TRUEGENICS (トゥルージェネティクス)
TRUEGENICSは、2015年の設立のローカル企業で、製薬の製造と卸売りを行なっている。
TrueGenicsは、チャイナタウン近くの小さなショップハウスで少数のスタッフと共に始まり、姉妹会社とオフィススペースを共有していた。
懸命な努力、優れた製品の提供に注力し、パートナーとのベンチャーを成功させることで、ブランドスパンキングの新しいオフィスに移動しなければならなくなるまで急速に成長した。
出典:https://truegenics.com/
シンガポールの主要医療卸業者3選〜日系企業編〜
Suzuken (スズケン)
株式会社スズケンは1946年に設立された、愛知県名古屋市東区に本社を置き、主として医療用医薬品卸売業を営む日本の4大医療卸売業者の一つ。 1971年に外国部を設置。「世界は我が市場」という謙三の信条から世界を目指し、日本の医薬品卸として初めてシンガポールに進出。
スズケングループは国内外約1,000社の医薬品メーカー・医療機器メーカー等から医療用医薬品・診断薬、医療機器・医療材料、医療食品を仕入れ、全国の医療機関および保険薬局に供給している。
従来の売上基準である「取引(マージンビジネス)」による収益モデルから、機能評価である「取組(フィーフォーサービス)」による収益モデルへの変革に取り組んでいる。
医療用医薬品市場の成長が見込めない状況においても、社会インフラとしての使命を果たし、顧客へのソリューション提供を実践するために、MSの活動や機能を変化させる。
出典:https://www.suzuken.co.jp/
Toho Holdings (東邦ホールディングス)
東邦ホールディングス株式会社は、1948年に設立された東邦薬品を核とする医薬品卸売企業グループの持株会社。東京証券取引所1部上場企業。 2009年4月に、旧東邦薬品株式会社の事業を移管して、新規設立された現在の東邦薬品株式会社については引き続き東邦薬品の項で扱う。
医薬品卸売事業を展開する東邦薬品株式会社は、1948年の事業開始以来、顧客との協業をベースとして、時代に即した流通網の整備と、顧客のニーズに対応した供給体制の確立に努めてる。
新たな時代に向け、今後、医薬品、検査薬、医療機器、OTCなどの卸売事業を中心に、業務効率化に貢献する顧客支援システムの開発・販売、開業支援や経営コンサルティング、医療機関への薬剤師派遣や管理栄養士の出向などの医療トータルサポート、人材支援事業など、時代のニーズを先取りした事業に力を注いでいる。
株式会社 廣貫堂(本社: 富山県富山市.代表: 塩井保彦)が設立する Kokando and Kyoso Mirai Asia Pte.Ltd (本社: シンガポール.社長: 飯田光孝)と業務提携を行い、同時に同社株式の一部を取得。
出典:https://www.tohohd.co.jp
Kokando and Kyoso Mirai Asia (廣貫堂と共創未来アジア)
株式会社広貫堂は2014年に、現在進めている事業のグローバル化政策として、東邦ホールディングス株式会社と東南アジアにおいて業務提携をすると同時に、2社の共同出資により、新会社「Kokando and Kyoso Mirai Asia Pte. Ltd.」を設立した。
株式会社廣貫堂は1876年に設立された、日本の医薬品製造メーカー。本社は富山県富山市にある。医薬品・医薬部外品・医療機器・化粧品・清涼飲料水の製造、販売、輸出並びに輸入等を行なっている。
共創未来ファーマ株式会社は1932年に設立された日本の医薬品製造メーカー。 本社は東京都品川区にある。医療用医薬品の製造及び販売、受託製造、受託試験を行なっている。
出典:http://www.koukandou.co.jp/ http://www.kyosomirai-p.co.jp
シンガポールの主要医療卸業者6選〜外資系企業編〜
Amerisource Bergen (アメリソース・バーゲン)
2001年にBergen BrunswigとAmeriSourceが合併して設立されたアメリカの医薬品卸売会社。これらは、医療事業運営と患者サービスに関連する医薬品の流通とコンサルティングを提供。シンガポールでの3大医療卸のひとつ。
50か国以上の150を超えるオフィスに22,000人の従業員を擁し、医療提供者と製薬会社の両方にサービスを提供する医薬品の調達および流通サービスの世界的リーダーとなっている。
Amerisource Bergenは、米国に26の医薬品流通センター、カナダに9つの流通センター、米国に4つの特殊流通センター、米国と英国に100万平方フィートを超えるパッケージ生産能力を持っている。
出典: https://www.amerisourcebergen.com
Cardinal Health (カーディナルヘルス )
カーディナルヘルスは1971年に設立されたオハイオ州ダブリンに本社を置きアメリカの多国籍ヘルスケアサービス会社で、米国で14番目に収益を上げている会社でもある。
医薬品の販売代理店、医療および実験用製品のグローバルメーカーおよび販売代理店であり、ヘルスケア施設向けのパフォーマンスおよびデータソリューションのプロバイダー。シンガポールでの3大医療卸業者のひとつでもある。
カーディナルヘルスは、診療所、研究室、薬局から病院や家庭まで、ヘルスケアのいたるところにあり、米国の病院のほぼ90%、29,000を超える米国の薬局、および10,000を超える専門の診療所と診療所にサービスを提供している。
また340万人以上の在宅医療患者に46,000以上の在宅医療製品を提供し、6,200以上のラボに51,000近くのラボ製品を提供している。
出典: https://www.siemens-healthineers.com/en-sg/
McKesson (マッカーソン)
マッカーソンは1833年にサンフランシスコをベースとする企業で、アメリカでもっとも古くてもっとも大きなヘルスケア関連企業。シンガポールでの3大医療卸業者のひとつでもある。
事業領域として設定しているのは、医療用医療品流通、医療用品製造、処方薬局、医療機関管理ITシステムの4領域。米国フォーチュン誌が年1回発表する企業のランキングフォーチュン500の中で5位にランキングされている巨大企業。
卓越したデリバリー、注文の正確性、安全性への取り組みにより、40,000を超える顧客にブランド医薬品、ジェネリック医薬品、市販医薬品を供給することができる。
出典: https://www.mckesson.com
Glaxo SmithKline (グラクソ・スミスクライン)
グラクソ・スミスクラインは、2000年に設立された世界最大の製薬会社の1つであり、「科学主導のグローバルヘルスケア企業」と自称している。
Smith Kline BeechamとGlaxo Wellcomeが合併した後、2000年に現在の形を取り、2014年には世界で6番目に大きな製薬会社としてランク付けされた。製品は、ワクチン、医薬品、消費者医療の3つの主要分野に分類される。
シンガポールでプレゼンスを確立した最初のグローバルヘルスケア企業。現在15億シンガポールドルを超える投資を行っており、シンガポールの生物医科学業界に最も貢献している企業の1つでもある。
シンガポールは、新興市場およびアジア太平洋地域の製薬および消費者向けヘルスケア事業の地域本部となっている。2つのグローバルな製造供給拠点とワクチン製造施設で構成される重要な製造プレゼンスがある。
出典: https://www.gsk.com/en-gb/contact-us/worldwide/singapore/
ABBOTT LABORATORIES (アポット ラボラトリー)
1888年に設立された米国の企業。現在150か国で約73,000人を雇用しており、2014年の世界売上高は220億ドル。アボットは、さまざまな製品の研究、開発、製造、マーケティングに携わっている。
アボットは1970年からシンガポールに拠点を置いていて、シンガポール全国で約900人の従業員を雇用している。ポートフォリオには、医療機器、診断薬、ブランドジェネリック医薬品、栄養素など、幅広いヘルスケアにまたがっている。
シンガポールのバイオポリスリサーチパークにあるアボットニュートリションアジアパシフィックリサーチアンドデベロップメントセンターは、国内初の栄養研究開発サイトであり、米国外でアボット最大の栄養施設。
センターには、食品および感覚科学、新成分評価、臨床に焦点を当てた約65人の科学者とスタッフがいる。 栄養学は、アジア全体の生活のすべての段階の人々の好みの好みと特定の栄養ニーズに合わせて製品、フレーバー、パッケージを調整する。
出典: https://www.abbott.com/
KALBE INTERNATIONAL (カルベ・インターナショナル)
フィリピンに本社があるカルベ・インターナショナルは2007年の設立され、主に「医薬品の製造および西洋医薬品の卸売」のセクターで運営している。
シンガポール、カンボジア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、ベトナム、スリランカ、南アフリカ、ナイジェリア、タイ、アラブ首長国連邦など12か国に拠点を置いている。
東南アジア、南アジア、南アフリカ、西アフリカなどの特定の地域でのマーケティング活動の調整を専門とする国際的なマーケティング会社でもある。カルベの製剤は、GMPの厳格な品質管理の下で製造されていおり、グローバル諸国での医薬品および消費者製品の流通と開発に関する専門知識と経験を持っている。
出典: http://www.kalbeinternational.com/
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員。大学ではマーケティングと経済を学び、卒業後は海外での生活と旅行を重ね、さまざまな国の文化や人々、食に関する豊富な知識を身につける。シンガポール人の旦那との結婚を機にシンガポールに移住し、現地で就労。現在はライター業と翻訳業を行っている。