【最新版!】タイの主要百貨店・ショッピングセンター10選〜流通・小売業界〜

タイ 百貨店・ショッピングセンター業界 業界地図

タイの百貨店・ショッピングセンター業界は、セントラルパタナを筆頭にバンコク中心部に巨大SCが林立する、観光客から地元住民まで集客する活発な市場です。10社の主要施設がエンタメ・グルメ・体験型コンテンツの強化でリピーターを獲得しています。

今回は、そんなタイの百貨店・ショッピングセンター業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて10社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

タイの主要百貨店・ショッピングセンター企業9選〜ローカル編〜

Central Pattana (セントラルパタナ)

Central Pattana(セントラルパタナ、CPN)は、セントラル・グループの不動産部門を担うタイ最大のSC・複合施設デベロッパーである。1980年の創業以来、商業施設を核に住宅・ホテル・オフィスを統合した「Retail-Led Mixed-Use」モデルで全国展開してきた。

2026年5月時点でタイ国内に42のSC、10のオフィス、10のホテル、43の住宅プロジェクトを保有・運営する。2025年3月には今後5年間で1,200億バーツの投資計画を発表し、業界内でも群を抜くスケールで拡張を続けている。

2025年9月にはバンコクのシーロム交差点に「Central Park」(延床13万㎡)を開業し、開業日だけで7万人超が来館した。賃料収入は2025年第1四半期に前年比8%増と堅調に推移した。

2026年には「Central Khonkaen Campus」「Central Northville」「The Central Phahonyothin」など複数の大型施設の開業を予定しており、2026年5月時点で国内SCポートフォリオの質・量ともにタイ最大規模の地位を維持している。

出典:https://www.centralpattana.co.th/

The Mall Group (ザ・モールグループ)

The Mall Group(ザ・モールグループ)は、スリワタナプラパ家が1981年に創業したSC開発・運営会社である。バンコクを中心にタイ国内で12の大型モールを展開し、中・高所得者層を対象とした高質な商業空間を提供してきた。

代表施設はEmporium・EmQuartier・EmSphereで構成する「EM District」(合計延床65万㎡)で、ラグジュアリーブランドが集積するバンコク有数の高級商業エリアとして機能する。2025年度の年間売上は約7億2,600万米ドルと推計される。

「2 Districts, 2 City Corners」戦略のもと200億バーツを投じ既存モールのライフスタイル拠点化を推進中だ。さらに総工費500億バーツの「Bangkok Mall」(バンナー地区)を2026年に開業予定で、東南アジア最大規模の複合商業施設を目指している。

2026年5月時点でThe Mall Groupはセントラルグループに次ぐタイ第2位の商業施設運営会社として、大規模投資を継続しながら差別化されたショッピング体験の提供に注力している。

出典:https://www.themallgroup.com/

Siam Piwat (サイアムピワット)

Siam Piwat(サイアムピワット)は1959年設立のタイ大手不動産・商業施設運営会社で、「Siam Paragon」「Siam Center」「Siam Discovery」「ICONSIAM」を運営し、タイ高級消費市場の約70%を占める。

ICONSIAMは延床75万㎡の複合施設で、2025年後半から2026年第1四半期にかけて51以上のグローバルブランドが総額15億バーツを投じて出店・拡張した。Siam Paragonでは2025年12月にルイ・ヴィトン最大のデュプレックス店舗が開業し、2026年にはディオール最大のトリプレックス店舗の開業も予定されている。

2026年4月のソンクラーン期間中(10〜15日)の来館者は327万人と前年同期比28%増を記録し、2026年にはSiam ParagonとICONSIAMが「タイ最優秀ブランド・企業賞」で4冠を受賞した。

2026年5月時点でSiam Piwatは超高級商業施設の運営を核に観光誘客・文化発信を行い、タイの高級消費市場で独自の地位を確立している。

出典:https://www.siampiwat.com/

Central Department Store (セントラルデパート)

Central Department Store(セントラルデパート)は、タイ最大の小売グループ「セントラル・リテール・コーポレーション(CRC)」が運営する百貨店ブランドである。1956年の創業以来、中・高所得者層を対象に「ライフスタイル型百貨店」として発展し、2026年5月時点でタイ最大の百貨店チェーンの地位を維持する。

CRC全体の2025年度総売上高は2,531億バーツに達した。新CEOのもと「Store of the Future」戦略を推進し、5年以内に百貨店売上を倍増させる目標を掲げている。Central+Robinson合計の2026年売上目標は620億バーツとされる。

2025年にはセントラルバンラク店の改装完了、Central Chidlomのリニューアルを実施。「New Heights, Next Growth」計画のもと450〜470億バーツを2025〜2027年に投資し、タイ・ベトナムでの拡大を加速する方針だ。

2026年5月時点でCentralはファッション・ビューティー・ライフスタイルを軸とした高品質な売り場構成でタイ百貨店市場の首位を堅持している。

出典:https://www.central.co.th/

Robinson Department Store (ロビンソン百貨店)

Robinson Department Store(ロビンソン百貨店)は、1979年創業のタイ全国展開型の大衆向け百貨店チェーンである。1995年にセントラル・リテール・コーポレーション(CRC)に買収された後も独自ブランドを維持し、2026年5月時点でタイ国内37店舗を運営する。

Centralとは異なり中所得者層・地方在住者を主要ターゲットとし、バンコク郊外および地方県を主な商圏とする。テナント構成はファッション・日用品・食品・家電を中心とし、地域密着型の百貨店として機能してきた。

直近では、シーロム地区のRobinson Bang Rak店をCentral形式に転換する改装(投資額約2億5,000〜3億バーツ)が完了した。CRCはすべての店舗をCentralに転換する方針はなく、両ブランドで異なる客層・商圏を明確に分けた展開を維持している。Central+Robinson合計の2026年売上目標は620億バーツとされる。

2026年5月時点でRobinsonは業態リポジショニングを進めながらも、全国ネットワークを強みとしてCRC傘下の大衆向け百貨店としての役割を担い続けている。

出典:https://www.robinson.co.th/

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EmQuartier / Emporium (エム・クォーティエ/エンポリアム)

EmQuartierおよびEmporium(エム・クォーティエ/エンポリアム)は、The Mall Groupが運営するバンコク有数の高級ショッピングモールである。BTS Phrom Phong駅直結のスクンビット通り沿いに立地し、Emporiumが1997年、EmQuartierが2015年に開業した。

Emporiumはタイのラグジュアリーモールの先駆けであり、EmQuartierは空中緑化構造が特徴の体験型空間として評価が高い。両施設はEmSphereと合わせ「EM District」として一体運営され、国際ハイブランドの集積地として機能する。

2025年にはValentino EmQuartierでFW25コレクション発表会が開催されるなど、国際ブランドのイベント拠点としての地位を強化した。年末カウントダウン等の大型イベント会場としても機能し、国内外からの集客を維持している。

2026年5月時点でEmQuartier・Emporiumは高所得者層と外国人観光客を主な客層とし、バンコクの高級消費市場におけるThe Mall Group旗艦施設として市場での存在感を保っている。

出典:https://www.emquartier.co.th/

Future Park Rangsit (フューチャーパーク・ランシット)

Future Park Rangsit(フューチャーパーク・ランシット)は、パトゥムターニー県ランシット地区に立地するバンコク北部最大規模のショッピングセンターである。Rangsit Plaza Co., Ltd.が1995年に開業し、2026年5月時点で約30年の歴史を持つ老舗商業施設として地域の購買・余暇需要を支えてきた。

ファッション・食品・電化製品・エンターテインメントまで多様なテナントが揃う総合型モールで、バンコク都心部とは異なるランシット周辺の住民・北部郊外の消費者を主要ターゲットとしている。

直近では開業30周年を機に、延床面積約1万7,000㎡以上の大規模改修が進行中である。改装範囲はITゾーン・フードコート・イーストウイングなど複数エリアに及び、2025年末から2026年中頃にかけての完了が見込まれている。

長期的には周辺400ライの敷地を活用した「Future City」構想(ホテル・住宅・オフィス等を含む総事業費約1,000億バーツ)の実現を目指しており、2026年5月時点で改装・再開発への投資を継続しながら北部郊外の商業ハブとしての地位を維持している。

出典:https://www.futurepark.co.th/

Mega Bangna (メガバンナ)

Mega Bangna(メガバンナ)は、バンコク東部バンナー・トラート通り沿いに立地する大型ショッピングセンターで、400ライ超の広大な敷地を擁するタイ屈指の施設規模を誇る。ファミリー層・周辺住民を主要ターゲットとした「Living City」コンセプトのもとで運営されている。

総事業費670億バーツ超の「Mega City」開発構想のもと、ショッピングモールにホテル・ヘルスケア・住宅を組み合わせた複合都市型開発が進行中である。ラマティボディ病院との提携によるヘルスケアセンターの設置も計画されており、予防から治療まで一体提供する健康拠点への転換が図られている。

バンナー地区ではThe Mall Groupの「Bangkok Mall」が2026年開業を予定しており競合激化が見込まれる。Mega Bangnāはエンターテインメント・フード・専門店の充実で来店動機の多様化を図り差別化を推進している。

2026年5月時点でMega Bangnāはバンコク東部の商業ハブとして確固たる地位を保ちながら、複合機能強化への大型投資を継続し地域最大級の集客施設としての競争力を維持している。

出典:https://www.mega-bangna.com/

Seacon Square (シーコンスクエア)

Seacon Square(シーコンスクエア)は、バンコクのスリナカリン通り沿いに立地する大型ショッピングセンターで、Seacon Development PCLが1994年に開業した施設である。6フロアに約500店舗を擁し、延べ40ヘクタールの商業空間を提供するバンコク南部・東部の代表的な集客施設だ。

テスコ・ロータス、ロビンソン、TOPSスーパー等の量販店から飲食・アミューズメントまで幅広いテナントが揃い、ファミリー客・地域住民を主要ターゲットとする。屋内型遊園地「Yoyo Land」を有し、エンターテインメント機能でも差別化を図ってきた。

直近ではSeacon Developmentが5カ年計画で50億バーツを投じ大規模改修を実施中だ。「MunMun Srinakarin」(2万7,000㎡)をアート・文化イベント専用スペースに転換し、2026年にはテナント数を650店舗へ拡充する目標を掲げている。

2026年5月時点でSeacon Squareは、継続的投資と来館目的の多様化でバンコク南部の集客基盤を維持しながら、文化・エンターテインメントを融合した複合型モールへの進化を続けている。

出典:https://www.seaconsquare.co.th/

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タイの主要百貨店・ショッピングセンター企業1選〜日系編〜

Siam Takashimaya (サイアム高島屋)

Siam Takashimaya(サイアム高島屋)は、日本の老舗百貨店・高島屋がタイ市場初進出として2018年11月にICONSIAM内に開業した百貨店である。ICONSIAMの主要アンカーテナントのひとつとして7フロア・延床約3万6,000㎡を占め、日系百貨店としてタイ最大規模を誇る。

全530店舗超のうち日本ブランドが約170店、タイ初出店の日本企業が約80社に上り、日本の食・ファッション・ライフスタイルを一堂に集めた体験型百貨店として独自の訴求力を持つ。高島屋の運営ノウハウとサイアムピワットの施設開発力を組み合わせた合弁形態で運営されている。

チャオプラヤー川沿いのICONSIAMの立地は国内外から高い集客力を誇り、富裕層・日本ブランドファンを主要客層とする。2025年以降も日本コンテンツの期間限定イベントや新規テナント誘致を継続している。

2026年5月時点でSiam Takashimayaはタイ唯一の本格的日系百貨店として安定した営業を続けており、日系・外資ブランドの旗艦店舗ハブとしての役割を果たしている。

出典:https://www.siamtakashimaya.co.th/

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FAQ

タイの百貨店・ショッピングセンター業界について知るべき基本情報は何ですか?

タイの百貨店・ショッピングセンター業界は、国内外の主要企業が多く展開しており、高級からカジュアルまで多様な商業施設が存在します。主要企業にはCentral Pattana、MBK、サイアム・フューチャー・ディベロップメントなどがあり、それぞれ特色ある施設を運営しています。

Central Pattanaはどのような企業で、業績はどうですか?

Central Pattanaはタイ最大手のデベロッパーで、高級ショッピングモールや不動産開発を手掛けています。2020年度の売上高は前年比14%減の33,161百万バーツ、純利益は19%減の9,557百万バーツでした。バンコク中心部のセントラル・ワールドや地方の新たなショッピングモール展開も行っています。

MBKセンターについての特徴とその歴史は何ですか?

MBKセンターは、1974年に創業された大型商業施設で、タイのバンコク都心に位置します。約2,300店舗があり、ファッションから食品まで多岐にわたる商品を取り扱います。1985年には日本の東急百貨店が入店しましたが、2021年に閉店。その跡地にはドン・キホーテタイブランドの店舗が開業予定です。

サイアム・フューチャー・ディベロップメントはどのような事業を行っていますか?

サイアム・フューチャー・ディベロップメントは、バンコクを中心に小型から大型のショッピングセンターを開発・運営しています。主な施設にはエスプラナードやメガ・バンナーがあり、家電量販店やハイパーマーケット、映画館など多彩な店舗が集まっています。2020年度の売上高は前年比26%減の1,141百万バーツでした。

日系企業のタイの百貨店・ショッピングセンターの代表例は何ですか?

代表的な日系企業には高島屋のタイ現地法人、サイアム・タカシマヤ・タイランドがあります。2018年にアイコンサイアム内に店舗を開店し、婦人服やリビング用品など高級品を取り扱っています。2020年の売上高は約327百万バーツで、赤字を計上しています。

投稿者アバター
スラシット チャンペッチ Thailand-Based Industry Analyst
バンコク在住のタイ人。6年以上にわたり、タイにおける日系企業向けの翻訳・通訳業務に従事。経済・ビジネス・IT分野を中心に、企業調査や情報収集を得意とする。
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