【最新版!】中国の主要百貨店・ショッピングセンター14選〜流通・小売業界〜

中国 百貨店・ショッピングセンター業界 業界地図

2025年上半年の中国小売物件組合9施設の収入は6.29億元(前年比4.5%減)と苦戦したが、AIを活用した施設管理のスマート化やアリクラウドとの提携によるデジタル化推進など、商業施設の長期価値向上に積極的に投資しています。一方で、New World Department Store China(新世界百货中国有限公司、HKEX:825)は1993年に設立された香港上場の百貨店グループであり、中国内地で「新世界」ブランドの百貨店を展開してきた等、中国の百貨店・ショッピングセンター業界では各社がそれぞれ独自の戦略で異なる動きを見せています。

今回は、そんな中国の百貨店・ショッピングセンター業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

中国の主要百貨店・ショッピングセンター企業9選〜ローカル編〜

New World Department Store China (シンシージエ)

New World Department Store China(新世界百货中国有限公司、HKEX:825)は1993年に設立された香港上場の百貨店グループであり、中国内地で「新世界」ブランドの百貨店を展開してきた。北京・上海・瀋陽・武漢・成都など主要都市をカバーし、ワンストップ型の「生活館」とテーマ特化型の「ファッション館」という2形態を軸に収益を得る。

2025年12月末時点では中国内地21店舗・11都市・総床面積約89万平方メートルを維持している。収益構造は賃料収入51%・専柜販売佣金26%・直営販売22%で構成される。2025年下半期中間決算では純利益HK$1,530万と黒字を確保し、前年同期比393%増を達成した。

「一店一策」の店舗別改革を推進しながら城市首店・区域首店の誘致を積極化しており、デジタル施策では「新閃購小程序」の即時小売売上が前年比230%増と急成長している。

消費低迷局面においてオムニチャネル化とテナントミックスの刷新で集客力の回復を目指している。

出典:https://www.nwds.com.hk/

Wangfujing Group (ワンフージン)

Wangfujing Group(王府井集团股份有限公司、SSE:600859)は1955年に中国初の国営百貨店として北京で創業し、北京市系の首都旅游集団傘下の中核企業として上海証券取引所に上場する。全国7大経済地域・37都市に百貨・ショッピングセンター・アウトレット・スーパーなど78店舗を展開し、独自の免税事業も手掛ける複合小売グループである。

2025年通期売上高は101.5億元(前年比10.7%減)で、百貨業態が苦戦する一方、アウトレットと免税事業が成長軸として機能している。傘下には口岸免税店2店・市内免税店2店・離島免税1店を有し、「中国免税×百貨」という独自ポジションの強化を進めている。

同社は近年、免税事業への参入やデジタルリテール強化など新成長軸の開拓を進めており、伝統的な百貨店モデルからの転換を図っている。華東以外の主要都市をほぼ全域カバーし、オンライン・オフライン融合のオムニチャネル化にも注力している。

中国初の百貨店として培ったブランド認知と全国ネットワークを強みに、消費市場の構造変化に対応した事業転換を継続する。

出典:https://www.wfj.com.cn/

Beijing SKP (ベイジンSKP)

Beijing SKP(北京SKP)は北京華聯グループなどの共同出資により2007年に北京市朝陽区大望路に開業した高級百貨店であり、シャネル・ルイ・ヴィトン・グッチ・エルメスなど700超のブランドを集積する。店舗面積は約7万平方メートルで、国内外の一流高級ブランドの集積度が中国最高水準を誇る。

2023年の売上高は265億元に達し中国百貨店業界の「店王」として君臨してきた。2024年は高級消費の減速を受けて220億元(前年比17%減)と南京DEJI PLAZAに首位を譲ったが、2025年第1四半期は前年比18%増と力強い回復を示した。また2025年には中国プライベートエクイティ大手の博裕投資への株式譲渡交渉が報じられ、最大360億元超の企業価値が評価されている。

2019年開業の隣接施設「北京SKP-S」は体験型・インスタレーション型の先進的空間として次世代富裕層に高く評価されており、本館との相乗効果を生んでいる。

中国富裕層消費を象徴する旗艦施設として業界をリードし続けており、高端百貨の代表的存在である。

出典:http://www.skp-beijing.com/

DEJI PLAZA (デジプラザ)

DEJI PLAZA(南京德基广場)は徳基集団が南京市中心部に展開するハイエンド複合型ショッピングセンターである。国際高級品・宝飾腕時計・コスメ・ファッション・輸入スーパー・IMAX映画館・スケートリンクに加え、6つ星ホテルのリッツ・カールトン、高級マンション、オフィスビルを一体的に有する大規模複合施設である。

2024年の売上高は245億元で北京SKPを初めて抜き去り全国1位となり、2025年には262.4億元(前年比7.1%増)をさらに更新した。年間来店客数は6,600万人超に達し、2025年中に新規テナント83店舗を誘致した。

離境退税「即買即退」サービスでは2025年に1,528件を処理し、消費誘引額は前年比153%増の6,564万元に達した。世界の主要高級ブランドの95%以上が出店しており、中国高級百貨店市場で現在最高水準の競争力を有する。

アート・音楽・彫刻などの文化的イベントを積極的に開催することでファッションと芸術の融合という独自のブランドイメージを構築し、富裕層の固定客を獲得している。

出典:https://www.dejiplaza.com/

CR MixC Lifestyle Services (CR万象生活)

CR MixC Lifestyle Services(华润万象生活有限公司、HKEX:1209)は中国最大手不動産グループ・华润置地の商業運営子会社として香港証券取引所に上場する。万象城(MixC)・万象汇(MixC Life)などのブランドで高品質ショッピングモールの開発・運営・管理を担い、中国最大規模の商業施設運営会社である。

2025年末時点で運営ショッピングセンターは135施設に達し、そのうち54施設が当地市場の売上高首位を保持している。購物中心業主端賃料収入は307億元(前年比16.9%増)、NOI(純営業収益)は201億元(同17.8%増)を達成した。全施設の小売売上高合計は2,660億元(前年比23.7%増)に達した。

2025年の新規開業は14施設に絞り込み、既存施設の質的向上と第三者物件受託管理の拡大(収益比率33.1%)を優先するアセットライト戦略へ転換を図っている。

华润万象生活は全国主要都市に均衡のとれた運営網を持ち、中国の商業不動産・ショッピングモール業界をリードする代表的企業である。

出典:https://www.crmixclifestyle.com.cn/

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Grand Joy Holdings (大悦城控股)

Grand Joy Holdings(大悦城控股集団股份有限公司、SZSE:000031)は中国最大の食品・農業コングロマリットである中粮集団(COFCO)傘下の商業不動産・小売事業会社であり、「大悦城」ブランドのショッピングセンターを全国展開する。若い世代・中産階層をターゲットにしたエンターテインメント型商業施設「Joy City」として全国的な認知度を確立している。

2025年末時点で全国に37施設を展開し、うち24施設が大悦城ブランドのショッピングセンターである。2025年通期の購物中心売上高は463.7億元(前年比15.5%増)、来客数は4.49億人次(同22.7%増)、平均入居率94%と好調な事業推移を示した。

軽資産(受託運営)モデルの推進により全国拠点を効率的に拡大しており、北京・上海・成都・西安など主要都市に旗艦店を持つ。

2025年南昌大悦城の開業など新規出店も継続しており、中国ショッピングセンター業界における有力プレイヤーとして確固たる地位を確立している。

出典:https://www.grandjoy.cn/

Daishang Group (ダイショウグループ)

Daishang Group(大商集团有限公司)は1937年の大連商場を前身とし、1995年に現グループが発足した中国最大規模の百貨店グループである。上海証券取引所に上場する国内A株上場会社3社を擁し、遼寧・黒竜江・河南省など15省80余りの都市に百貨・スーパー・家電の大中型店舗を展開する。従業員総数はグループ全体で約25万人に達する。

2025年通期売上高は62.0億元(前年比10.8%減)と厳しい環境が続いているが、百貨業態62店舗・スーパー業態を維持しながら事業再編を推進している。2025年中に31.3万平方メートルの店舗改装を実施し、ブランド柜位1,262ヶ所を刷新・首店290店舗を新規誘致した。

会員販売比率が売上高の98%超を占めるリピーター基盤の厚さが最大の強みであり、主要事業は百貨店・スーパー・家電販売で自社ブランドも展開している。中国商業革新十大ブランド賞など数々の業界表彰の受賞歴を持つ。

中国東北・中原地域における小売市場のリーダー企業としての地位は依然堅固であり、2025年第3四半期報告でも事業継続性が確認されている。

出典:https://www.dsjt.com/

Longfor Paradise Walk (ロンフーパラダイスウォーク)

Longfor Paradise Walk(龍湖天街)は中国大手不動産デベロッパーである龍湖集団(Longfor Group Holdings、HKEX:960)が展開する商業施設ブランドである。中所得新興家庭をコアターゲットに据えた地域型ショッピングセンターとして、ショッピング・飲食・レジャー・娯楽を集積したワンストップ型商業総合体を全国展開する。

2025年末時点で全国99施設・25都市に拡大し、総合入居率は96.8%と高水準を維持している。2025年通期の商業施設賃料収入は109.8億元(前年比6.8%増)で、42施設が年間賃料収入1億元超を達成した。重慶時代天街と北京長楹天街はそれぞれ賃料収入5億元超を記録している。

各施設は北京・上海・杭州・重慶・西安などの中核都市の交通結節点に立地し、スケート場・IMAX映画館・高天井の開放的な空間設計を特徴とする。2026年末までに115施設体制への拡大を計画中である。

生活圏型商業施設として高い集客力と安定した入居率を誇り、中国商業施設運営大手の一角を占める。

出典:https://www.longfor.com/

SEG International Shopping Center (サイゴクインターナショナル)

SEG International Shopping Center(西安赛格国際購物中心)は米国SAGA社と中国本土企業が共同出資する企業集団が展開するショッピングモールであり、2013年10月に陝西省西安市小寨の中心商業地区に開業した。総建築面積25万平方メートル・商業エリア約19万平方メートルを擁し、約1,000の国内外ブランドを集積する中国西部最大級の商業施設である。

巨大屋内滝とアジア最長クラスのエスカレーターを備えた体験型施設として全国的な知名度を誇り、ショッピング・娯楽・飲食・ビジネスが融合した都市型複合施設として機能する。2024年の売上高は約130億元に達し、中国商業小売TOP100ランキング(2024年)で第46位に選出された。

「先進的」「専門的」を経営コンセプトに掲げ、グローバルブランドの誘致と顧客体験の向上に継続的に投資している。従業員数は2,000人超であり、西安における商業施設の中核拠点として地域経済への貢献度も高い。

中国西部地域を代表するショッピングセンターとしての地位を確立している。

出典:https://www.sagabuy.com/

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中国の主要百貨店・ショッピングセンター企業2選〜日系編〜

AEON China (イオン中国)

AEON China(永旺(中国)投资有限公司)はイオン株式会社の中国事業統括会社として2011年に北京で設立された。イオンは1985年の香港進出・1996年の広州での大型スーパー開業以来、中国で総合百貨店・食品スーパー・コンビニエンスストア・商業地産開発など多業態で展開してきた。

2025年4月時点で北京・天津・山東・江蘇・浙江・湖北・湖南・広東の8省市に24のイオンモールを展開する。一方で华北地区の不振モール2施設の閉店も決議しており、選択と集中による収益改善を図っている。広東イオンは2025年7月時点で広東省内41店舗を維持し、2026年に進出30周年を迎える。

イオンは2025年末の湖南省長沙市への新規出店を予定し、2030年までに全国31店舗体制の構築を目指す。また低価格ディスカウント店の新業態を中国で展開を開始し、2030年までに100店超の出店を計画する。

現地スタッフによる経営現地化と食の安全・地域サービス提供を事業哲学とし、日系企業として中国最大規模の商業施設ポートフォリオを維持している。

出典:http://www.aeonchina.com.cn/

Ito Yokado China (イトーヨーカドー中国)

Ito Yokado China(伊藤洋华堂(中国)投资有限公司)は1997年に成都市に開業した日中合弁の総合小売業者であり、大手スーパーマーケット・生鮮スーパー・コンビニエンスストアの3業態で事業を展開し、成都市を中心に中国西部市場を開拓してきた歴史を持つ。

中国事業のピーク時には北京・成都などで複数店舗を展開していたが、EC台頭と個人消費の変容の影響を受けて売上高は2019年の60.1億元から2024年の37.2億元へと約40%減少した。2024年末に北京事業を現地企業へ譲渡し、2025年には成都内3店舗が閉店した結果、2026年3月時点では成都5店舗・楽山1店舗の計6店舗体制となっている。

残存店舗では富裕層向け高品質商品と生鮮食品へのシフトを図り、事業の立て直しを進めている。2028年には成都麓湖地区への新規出店計画も持っており、中国での長期的な事業継続の意思を示している。

苦境が続く中でも成都市では一定のブランド認知と顧客基盤を維持しており、体験型業態へのリニューアルを通じた経営再建を推進している。

出典:https://www.iy-cn.cn/

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中国の主要百貨店・ショッピングセンター企業3選〜外資編〜

Hang Lung Properties (コウリュウチサン)

Hang Lung Properties(恒隆地産有限公司、HKEX:101)は香港を本拠とする不動産グループであり、1994年より中国内地の主要都市に高級ショッピングモールの開発・運営を展開してきた。上海・沈陽・済南・無錫・天津・大連・昆明・武漢・杭州の内地9都市に計10施設の恒隆广場を有し、香港物件と合わせた商業施設ポートフォリオを運営する。

2025年通期の内地商場賃料収入は48.71億元人民币(前年比1%増)で、商場全体の出租率は96%(前年比2ポイント上昇)と高水準を維持した。上海恒隆广場は出租率98%以上を堅守し、大連・昆明・沈陽皇城の各施設でも賃料収入が増加した。

「V.3(バージョン3)」と呼ぶ既存施設の価値再生戦略を推進し、テナントミックスの高付加価値化と運営効率の向上を図っている。

香港系外資として中国高級商業施設市場に深く根ざした運営実績を持ち、上海を始めとする内地主要都市の高級消費需要を牽引する代表的存在である。

出典:https://www.hanglung.com/zh-cn/home

CapitaLand China (カイダー)

CapitaLand China(凱德集団)はシンガポールに本部を置くアジア最大級の多元化不動産グループであり、1994年に中国に進出した。中国全土40超の都市で200超のプロジェクトを展開し、ショッピングセンター・オフィスビル・宿泊施設・住宅・産業団地・データセンターなど複合的な不動産事業を運営する。

中国のショッピングモール特化REIT「CapitaLand China Trust(CLCT)」はシンガポール証券取引所に上場し、中国11都市11施設を管理している。2025年4月には中国証券監督管理委員会に対して「凱德商業C-REIT」の上場申請を提出し、広州・長沙の商業施設2棟(合計延床168,405平方メートル・入居率97%)を組み込んだ申請を行った。

2025年上半年の中国小売物件組合9施設の収入は6.29億元(前年比4.5%減)と苦戦したが、AIを活用した施設管理のスマート化やアリクラウドとの提携によるデジタル化推進など、商業施設の長期価値向上に積極的に投資している。

シンガポール・中国を核心市場とし、インド・ベトナム・欧米など世界30超国に展開する。

出典:https://www.capitaland.com.cn/

Super Brand Mall / CP Group (ショウダイヒロバ・正大広場)

Super Brand Mall(正大広場)はCharoen Pokphand Group(CPグループ・正大集団)が展開する複合商業施設であり、2002年に上海浦東・陸家嘴金融貿易区に開業した。総建築面積約25万平方メートルに国内外の多様なブランドと飲食・娯楽テナントを集積する上海を代表する大型ショッピングモールである。

CPグループは1921年にバンコクで創業したタイ系中国人財閥で、農牧食品・卸売小売・電信テレビを三大事業の核心に据え、世界100超国・35万人の従業員・中国600超企業を擁する多元化コングロマリットである。

正大広場は2025年に「国際化生活方式地標賞」(GOGOMedia)および「2025年度風尚地標賞」(Timeout上海版)を受賞し、上海を代表するライフスタイル拠点としての地位を確固たるものにしている。年間100超の高品質なイベント・ポップアップ展示・体験型プログラムを実施している。

上海のほか洛陽・合肥・楽清にも展開し、外資系巨大企業が中国商業不動産に長期コミットする代表例として高い認知度を持つ。

出典:https://www.superbrandmall.com/

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FAQ

中国の百貨店・ショッピングセンター業界について理解するために、どのような情報が提供されていますか?

この記事では、中国の百貨店・ショッピングセンター業界に関する企業情報や事業内容について、ローカル、日系、外資系の14社を詳細に紹介しています。

主要な日系企業の中国における百貨店・ショッピングセンター事業にはどのようなものがありますか?

中国の主要日系企業には大商集团や西安赛克国際、天街(Paradise Walk)などがあり、それぞれ国内展開や都市型ショッピングモールの運営を行っています。

中国の代表的なローカル百貨店・ショッピングセンター5選は何ですか?

代表的なローカルの百貨店・ショッピングセンターとして、新世界百貨、王府井百货、蘇寧易購、北京SKP、南京德基広場の5社が紹介されています。

外資系企業による中国の百貨店・ショッピングセンターの特徴は何ですか?

外資系企業にはイオンや上海新世界、大丸、CapitaLandなどがあり、高級ブランドや総合型ショッピングセンター、都市型商業施設などの多様な形態で展開されています。

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李 偉 China Market Research Analyst
上海在住で杭州出身の中国人。一橋大学の経済学修士課程修了。日本企業でマーケットインサイト部門で就労後、中国のIT会社でユーザー研究・マーケットリサーチに携わる。コンサル業界・証券業界の友人が多いため、リサーチ関連で助けとなっている。
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