【最新版!】ベトナム主要建設会社20選〜建設・インフラ・環境業界〜

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ベトナムの建設業界は急速に成長しており、多くの日本企業が市場拡大を目指しています。特に、ベトナムの主要企業とその市場動向を理解することは、成功の鍵となります。この記事では、ベトナムの建設業界で注目される主要企業10選を紹介し、最新の市場動向とビジネス拡大のための戦略を提供します。

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目次

ベトナムの主要建設会社10選〜ローカル編〜

VINACONEX(ビナコネックス)

VINACONEX(ビナコンエックス)は、1988年に設立されたベトナムの大手国営建設会社であり、ベトナム建設省の管轄下にある。主に建設事業、事業投資、不動産投資を中心に、ベトナム国内外で多岐にわたる事業展開をしており、業界において重要な役割を果たしている。Vinaconexは、傘下に5つの合弁会社、14社の関連会社を有しており、その規模と影響力は年々拡大している。

同社は毎年20~25%の高成長を遂げており、2025年においてもその成長率は安定的に維持されていると見込まれている。従業員数は40,000名以上を誇り、エンジニアや建設業界の専門家をはじめ、さまざまな分野で高い技術力を有するスタッフが活躍している。これにより、国内外の大規模プロジェクトにも対応可能な体制を整えている。

また、Vinaconexは、ベトナムの企業ランキングである「VNR500」において、2020年には全業種で第65位、建設業界では第3位にランクインしており、その業績の高さと企業価値が認められている。さらに、2023年にはVNR500のランキングで再び建設部門の上位に名を連ねており、同社の成長と影響力は確かなものとなっている。

同社は2008年にハノイ証券取引所に上場し、2020年にはホーチミン証券取引所へ再上場を果たした。これにより、企業の資金調達能力や市場での認知度が向上し、更なる成長が期待されている。VINACONEXの本社は、ベトナムの首都ハノイに所在している。

現在、Vinaconexは、都市開発、大型インフラプロジェクト、住宅開発など、幅広い分野にわたる事業を展開しており、特に不動産投資やインフラ開発において重要な役割を果たしている。また、同社は環境への配慮を重視し、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みも進めており、これからもベトナム経済における重要企業としての地位を確立し続けると予測されている。

出典:https://www.vinaconex.com.vn/

CIENCO4(シエンコ4)

CIENCO4(シエンコ4)は、1962年に設立されたベトナムの国営企業であり、主に建設、採掘、投資、人材教育の4つの事業を展開している。特に建設分野では、インフラ開発に強みを持ち、上下水道、送電設備、通信設備、農地開発などの大規模なインフラプロジェクトを手掛けている。また、輸送インフラや発電インフラ、都市開発、オフィスビル、レストラン、ホテルなどの不動産投資にも関与しており、幅広い事業分野にわたる投資を行っている。

2020年末時点で、CIENCO4の総資産は約7429億ドン(約320百万米ドル)に達しており、従業員数は8,000名以上を誇る。これにより、同社はベトナム国内での建設業界で重要な存在となっており、特にインフラ開発において大きな役割を果たしている。加えて、同社は持続可能な開発を重視しており、環境保護にも配慮した事業運営を進めている。

CIENCO4は、2020年において、ベトナムの企業ランキング「VNR500」の全業種で第290位、建設部門では第22位にランクインしており、その成長力と安定性が評価されている。また、同社は国内での主要な建設プロジェクトに携わっており、特に都市インフラや公共事業の分野では重要な役割を果たしている。

本社はハノイ市に所在し、今後は民営化や証券取引所への上場が検討されており、ハノイ証券取引所またはホーチミン証券取引所への上場が視野に入っている。これにより、さらなる資金調達や成長が期待されており、ベトナムの建設業界における競争力を一層強化することが予想される。

出典:https://cienco4.vn/gioi-thieu/

DELTA(デルタ)

DELTA(デルタ)は、1993年に設立されたベトナムの大手民間建設会社で、主に土木および工業建築の請負を手掛けている。同社は、ホテルや複合オフィスビル、住宅など、厳しい設計・施工要件を満たす高度な技術力を有し、これらの分野で高い評価を得ている。DELTAは、品質重視の施工と確実な工程管理で知られており、特に都市開発やインフラ建設において大きな存在感を示している。

設立から28年以上の歴史を持つDELTAは、12社のグループ企業を抱え、建築家をはじめとする多様な専門家を擁しており、総従業員数は2,500名以上に達している。その高い技術力と専門性を活かして、ベトナム国内外で数々の大規模なプロジェクトを成功に導いてきた。

また、DELTAは、2020年においてベトナムの企業ランキング「VNR500」において、全業種で第216位、建設部門では第8位にランクインしており、その実力と影響力が広く認められている。同社は、特にトンネル建設分野ではベトナム国内でトップクラスの技術力を誇り、土木工事および工業建築分野では、トップ5に入る優れた企業の一つと位置付けられている。

本社はハノイ市に所在し、ホーチミン市にも支店を構えている。これにより、南北に広がるベトナム全域で活動を展開しており、全国規模での大型プロジェクトにも対応している。DELTAは、今後も土木・建設分野でのリーダーシップを維持し、技術革新と効率的な施工を通じて、ベトナム経済の発展に貢献し続けると考えられている。

出典:https://www.deltacorp.vn/gioi-thieu/

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Hoa Binh Construction Group(ホアビンコンストラクショングループ)

Hoa Binh Construction Group(ホアビン建設グループ)は、1987年に設立されたベトナムの大手民間建設会社で、特に建物の内装工事に強みを持つ企業である。ホーチミン市を中心に、多くのホテルをはじめとする大型物件の建設および内装工事を手掛け、確かな技術力と高い品質で実績を積んできた。また、不動産ディベロッパーとしても広く認知されており、国内で第9位の販売実績を誇るなど、不動産市場においても大きな存在感を示している。

現在、Hoa Binhはベトナム国内の48省を含む広範囲で事業を展開しており、さらに海外4カ国で400を超えるプロジェクトを担当してきた。これらの多様なプロジェクトを通じて、同社は優れた施工能力を証明しており、その成果は国内外で高く評価されている。特に、ベトナム政府が認定する「ナショナルブランド」に7回選出されるなど、同社の企業価値は広く認められている。また、国内外のさまざまな分野での表彰を受けており、業界内での評価は非常に高い。

2020年には、ベトナムの企業ランキング「VNR500」において全業種で第72位、建設部門では第2位にランクインし、その優れた業績と成長力が証明されている。ホアビン建設グループは、今後もベトナム国内外での事業拡大を目指し、持続可能な開発と革新的な技術を追求し続けると期待されている。

2006年にホーチミン証券取引所に上場し、上場企業としてもその経済的な影響力を強化している。同社の本社はホーチミン市に所在し、ハノイにも支店を構えており、これにより国内の各地で迅速かつ効率的な事業展開が可能となっている。

出典: https://hbcg.vn/

COTECCONS(コテコンズ建設)

COTECCONS(コテコンス)は、2004年に設立されたベトナムのローカル大手民間建設会社で、主に土木建築工事、産業建築工事、都市および工業団地のインフラ工事、交通工事、水道工事などの施工、設置、修理、および建設コンサルティングを手掛けている。同社は、技術力と高い施工品質で、国内外の多様なプロジェクトを成功させてきた。特に、2012年にラオスで開始した海外プロジェクトを皮切りに、海外事業を強化しており、アジアを中心に多くの国で活動を展開している。

COTECCONSは、2020年のベトナムの企業ランキング「VNR500」において、全業種で第56位、建設部門では第1位にランクインしており、その業界内でのリーダーシップと実力が認められている。ベトナム国内の建設業界では、施工技術、プロジェクト管理能力、顧客対応において非常に高い評価を得ている。

同社は、ベトナム最大のコングロマリットグループであるVinhimes(ビンミエス)傘下の不動産ディベロッパーと連携し、ホーチミン市内に建設された東南アジアで最も高い建物であり、世界で14番目に高い建物である「Landmark81」プロジェクトを担当したゼネコンでもある。このプロジェクトは、COTECCONSの施工能力と国際的な競争力を示す象徴的な事例であり、同社の名声を高める一因となった。

2010年にホーチミン証券取引所に上場し、上場企業としての地位も確立している。これにより、資金調達の面でも強化され、さらなる事業拡大が期待される。COTECCONSの本社はホーチミン市に所在しており、全国各地および海外に拠点を持ちながら、今後もベトナムおよびアジア市場でのさらなる成長を目指している。

出典:https://www.coteccons.vn/

HANOI CONSTRUCTION CORPORATION (ハノイ建設公社)

HANOI CONSTRUCTION CORPORATION(ハノイ建設コーポレーション)は、1958年に設立されたベトナムの国営大手建設会社であり、主に土木工事、工業建設、灌漑輸送、技術インフラ、社会インフラの分野で事業を展開している。特に、高層および超高層建築物の建設に強みを持ち、都市の発展に大きな貢献をしてきた。

同社は、ホーチミン廟、ホーチミン博物館、バディンホール、ハノイオペラハウス、国立コンベンションセンター、ハノイタワーなど、ベトナム国内の著名な建築物を手掛けており、これらのプロジェクトはその優れた建設技術と高い品質の証である。さらに、国際的な展開も進めており、ロシア、イラク、ラオスなど、海外でも数多くの建設プロジェクトを成功させてきた実績を持つ。

HANOI CONSTRUCTION CORPORATIONは、国内外に8つの拠点、5つの子会社、28の関連会社を有しており、広範なネットワークと強力な事業基盤を築いている。また、ベトナム政府からは、政治、軍事、経済、国防に関わる多くの重要なプロジェクトを任されており、その信頼性と実力は国内外で高く評価されている。

同社は、2016年にUPCOM証券取引所に上場し、上場企業としても成長を続けている。これにより、資金調達の面でも強化され、さらなる事業拡大が見込まれている。HANOI CONSTRUCTION CORPORATIONの本社はハノイ市に所在し、今後もベトナム国内外での大規模プロジェクトの推進を目指している。

出典: https://www.hancorp.com.vn/

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THANG LONG CONSTRUCTIONS タンロンコンストラクション

THANG LONG CONSTRUCTIONS(タンロン建設)は、1973年に設立されたベトナムの国営大手建設企業であり、特に交通インフラ開発、特に橋梁、道路、港湾の建設に強みを持つ企業である。特に橋の建設に関しては、ベトナム国内でも屈指の経験と実績を有しており、同社の手掛けたインフラプロジェクトは国内外で高く評価されている。

同社の最初の大規模なプロジェクトは、当時ベトナム最大の橋であったタンロン橋(ハノイ)の建設であり、その後もキエン橋(ハイフォン)をはじめ、多くの橋、高速道路、空港、港湾の建設を手掛けてきた。これらのプロジェクトは、THANG LONG CONSTRUCTIONSが持つ高い技術力と経験の証であり、ベトナムの交通インフラの発展に大きく貢献している。

また、同社はベトナム国内で、三井住友建設などの日本の大手建設会社との共同事業にも携わっており、これにより国際的な技術力とノウハウを取り入れることができ、多くの成功事例を築いてきた。

2014年に株式会社に変更された後、2018年にはハノイ証券取引所に上場し、上場企業としての地位を確立した。これにより、資金調達能力が強化され、今後の事業拡大に向けたさらなる基盤が整った。THANG LONG CONSTRUCTIONSの本社はハノイ市に所在し、国内外での大規模インフラプロジェクトの推進を目指し続けている。

出典:http://tlg.com.vn/

BECAMEX IDC ベカメックス

BECAMEX IDC(ベカメックスIDC)は、1976年に設立されたベトナムの大手民間建設会社であり、特に工業団地や住宅地、都市開発、輸送インフラへの投資・開発を手掛ける企業として知られている。現在、同社は17社の関連会社や子会社を傘下に持ち、ベトナム国内外で広範な事業展開を行っている。

BECAMEX IDCは、全国各地に広がる工業団地(総面積約31,000ヘクタール)への投資を行い、特にビンズオン省での開発が注目されている。同社はビンズオン省において、313億米ドル規模の外国直接投資(FDI)を誘致することに成功しており、この実績は同社の影響力と経済的な貢献を示す重要な指標である。さらに、BECAMEXは、建設分野をはじめとする世界中の一流企業と協力しており、国際的なネットワークと技術力を活かしたプロジェクトを推進している。

同社は、ベトナムの主要な交通インフラ開発業者としても広く認識されており、特にビンズオン地域での工業団地と都市部を結ぶ交通インフラの整備や、ビンズオンとベトナム南部の主要都市を含む全国の都市を繋げる輸送インフラの開発に注力している。これにより、ベトナム国内の物流や都市間移動の効率化に貢献しており、経済活動の活性化にも寄与している。

BECAMEX IDCは、2020年にホーチミン証券取引所に上場し、上場企業としての成長と市場での認知度が高まっている。これにより、資金調達や事業拡大の面でもさらに強化され、今後の成長が期待されている。BECAMEX IDCの本社はビンズオン省に所在し、今後も工業団地や都市開発、インフラ整備において重要な役割を果たしていくと予想されている。

出典:https://becamex.com.vn/en/home/

RICONS GROUP CONSTRUCTION INVESTMENT (リコンス建設)

RICONS GROUP CONSTRUCTION INVESTMENT(リコンズ・グループ・コンストラクション・インベストメント)は、2004年に設立されたベトナムの大手民間建設会社で、主に建設、不動産投資、電化製品の生産の3つの事業を展開している。建設事業においては、高層ビル、ホテル、リゾート、工場、交通インフラなど、全国規模で多岐にわたるプロジェクトを手掛けており、その幅広い事業分野において確かな実績を有している。

RICONSは、2020年までに150以上の建設プロジェクトを完了し、さらに40以上のプロジェクトが進行中である。同社は、12,000名以上の従業員を抱え、その規模と業務の多様性が際立っている。また、同社は建設業界において強力な存在感を放ち、特に高層ビルや商業施設、インフラ開発などの分野で数々の成功を収めてきた。

2020年には、ベトナムの企業ランキング「VNR500」において、全業種で第156位、建設部門では第5位にランクインし、業界内でのリーダー的な位置を確立している。この実績は、同社の優れた建設技術や高い施工品質が評価された結果である。

RICONSは、2021年にホーチミン証券取引所に上場し、資金調達能力を強化している。これにより、さらなる事業拡大と成長が期待される。ホーチミン市に本社を構え、ハノイにも支店を展開しており、ベトナム全土での事業活動を活発に行っている。

出典:https://www.ricons.vn/

SONG DA CORPORATION (ソングダ建設)

SONG DA CORPORATION(ソンダ建設)は、1961年に設立されたベトナムの国営大手建設会社であり、発電所や交通インフラ、工場などを含む土木工事、建設資材や設備の製造・供給、建設コンサルティング、不動産事業などを手掛けている。特に、水力発電の分野において高い実績を持ち、東南アジア最大級の水力発電プロジェクトであるソンラ水力発電所をはじめ、ベトナム国内のほとんどの水力発電プロジェクトを請け負ってきた。現在、ベトナム国内の水力発電市場では85%のシェアを占める最大の請負業者である。

SONG DA CORPORATIONは、ラオスでもXekaman1、Xekaman3、Xekaman4、Namthuenなどの水力発電プロジェクトを展開しており、国際的にも事業を拡大している。同社の技術力と実績は、東南アジアにおける水力発電分野でのリーダーシップを確立しており、地域のエネルギー供給に大きく貢献している。

2020年には、ベトナムの企業ランキング「VNR500」において、全業種で第184位、建設部門では第6位にランクインしており、その業績や市場における地位が広く認められている。また、同社は2018年にUpcom証券取引所に上場し、資金調達や事業の成長がさらに促進されている。

出典:http://www.songda.vn/

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ベトナムの主要建設会社5選〜日系編〜

大林組

大林組(Obayashi Corporation)は、1992年にハノイとホーチミンに駐在員事務所を設立し、2006年に現地法人を設立した日本の大手建設会社である。主な事業は、建設に関するコンサルティング業務、設計業務、建築施工およびメンテナンス業務で、ベトナム国内での幅広いプロジェクトに携わってきた。

大林組は、タンソンニャット国際空港ターミナル(ホーチミン)や自動車工場、在ベトナム日本大使館、タインチ橋など、数多くの重要なプロジェクトを手掛けており、その高い技術力と信頼性が評価されている。これまでに、ベトナム国内で関わったプロジェクトは220以上にのぼり、その総面積は約2,950,000㎡に達しており、ベトナムにおける有数の外資系建設会社として認知されている。

大林組は、ホーチミン市に本社を構え、ハノイ、ハイフォン、ダナン、カントーなどの主要都市に事務所を設置しており、これによりベトナム国内の各地域で活発に事業を展開している。また、カンボジアにも事務所を開設しており、地域全体での活動を行っている。

出典: https://www.obayashivn.com/vi-VN/Default.aspx

清水建設

清水建設(Shimizu Corporation)は、1993年にベトナムに駐在員事務所を開設し、2014年には100%外資として現地法人を設立した日本の大手建設会社である。ベトナム全土でオフィスビルをはじめとする多岐にわたる民間および政府プロジェクトに参画しており、その高い技術力と信頼性で評価されている。

同社が参画した著名なプロジェクトには、バイチャイ橋、HITCビル、サンレッドリバービルディング、サンワウタワーなどがあり、これらのプロジェクトは清水建設の確かな施工技術とデザイン力を象徴するものとなっている。さらに、工業団地や都市開発、工場や学校などの施設の設計・建設、エンジニアリングサービスを提供しており、ベトナム国内で幅広い分野において積極的に事業展開を行っている。

また、清水建設は不動産投資にも取り組んでおり、2019年には株式会社高島屋の連結子会社である東神開発株式会社と共同で、ハノイ市内の商業・オフィス複合ビルであるインドチャイナプラザ・ハノイを取得した。また、韓国系の大手不動産ディベロッパーとともに、ハノイ市内で進行中の都市開発プロジェクトにも参画しており、さらに不動産事業の拡大を図っている。

営業拠点として、清水建設はハノイおよびホーチミンに事務所を構えており、これらの拠点からベトナム全土での事業活動を積極的に展開している。

出典:https://www.shimz-global.com/vn/en/

大成建設

大成建設(Taisei Corporation)は、1993年にVinata Internationalを通じてベトナムに子会社を設立した日本初のゼネコンであり、ベトナム国内での建設業務において長い歴史と高い信頼を持つ企業である。同社は、約400人以上のベトナム人スタッフを擁し、現地の人材と連携して数多くのプロジェクトを推進してきた。

大成建設は、ベトナム国内で工場やオフィス、教育施設の新築や拡張を含む500近くの建設プロジェクトに携わっており、その多様な業務において確かな実績を誇っている。また、日本政府のODA(政府開発援助)案件にも多数参画しており、ベトナム国内のインフラ整備にも貢献している。代表的なプロジェクトとしては、ハノイのノイバイ国際空港第2旅客ターミナルビル、ホーチミン市のタンソンニャット空港ターミナルビル、カントー橋、さらにはサッポロビールベトナム工場などがあり、これらのプロジェクトは同社の高い技術力と施工能力を証明するものである。

本社はハノイ市に所在し、ホーチミン市にも営業所を構えており、ベトナム全土で積極的に事業展開を行っている。

出典:https://www.taisei-techsolu.jp/english/solution/o_vietnam/

東急建設

東急建設(Tokyu Construction)は、2012年3月に日本の東急電鉄株式会社とベトナム企業のBECAMEX IDCが共同で設立した合弁会社、BECAMEX TOKYU(ベカメックス東急)を通じて、ベトナムのビンズン省で都市開発を行っている。これにより、同社はベトナム国内での都市開発においても重要な役割を果たしている。

同社は、ビンズオン市の中心部で「東急ガーデンシティ」や、高級住宅開発(ソラガーデン、ミドリパーク)、商業エリア開発(Hikari Food Court)などの大規模なプロジェクトを手掛けており、これらのプロジェクトは、同社が展開するデュアルエコシステムの一環として、住宅と商業エリアを融合させた都市開発を進めている。これにより、ビンズン省内での生活環境や利便性が大きく向上し、地域の発展に貢献している。

また、2015年には、東急電鉄グループが日本で培ったバス運行ノウハウを活かして、「KAZE Shuttleバスシステム」の運行を開始。これにより、ビンズオン市からホーチミン市へのアクセスが容易になり、交通の便が大幅に改善された。これらの取り組みは、同社が都市開発においてインフラ整備と住民の生活向上を重視していることを示している。

東急建設は、ハノイ市とホーチミン市に拠点を構えており、これによりベトナム全土での事業活動を活発に行っている。

出典:https://www.becamex-tokyu.com/en/

鹿島建設

鹿島建設(Kajima Corporation)は、1990年代後半からベトナムで公共工事や工場の建設を中心に事業を展開しており、空港ビル、ホテル、オフィスビルなどの多様なプロジェクトを手掛けてきた日本の大手建設会社である。特に、建設分野での高い技術力と経験が評価されており、ベトナム国内での影響力を強めている。

2016年には、ベトナムのデベロッパーであるIndochina Capital社との間で、ベトナムの不動産開発プラットフォームを構築するための開発合弁会社「Indochina Kajima Development(ICC-Kajima)」を設立した。この合弁会社は、ハノイやダナン、ホーチミンなどの主要都市を中心に、オフィスビルやリゾート開発プロジェクトを進めており、特にリゾートホテルのアパート開発においては、ベトナムの主要な投資家になることを目指している。

鹿島建設は、ハノイとホーチミンに拠点を持ち、これらの拠点からベトナム全土で事業を展開している。

出典: https://www.kajima.co.jp/network/local_subsidiaries/asia/index.html

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ベトナムの主要建設会社5選〜外資系編〜

POSCO E&C VIETNAM

POSCO E&C VIETNAM(ポスコE&Cベトナム)は、韓国最大の鉄鋼メーカーであるPOSCOグループ傘下の大手建設会社で、1996年にベトナム法人を設立し、以来高い成長を遂げてきた。ベトナム国内には1,000名以上の従業員が在籍しており、非常に高い成長率を維持しており、年間成長率は40~50%に達している。2020年には年間売上20億USD以上を目指しており、その成長と影響力は今後も増していくことが予想される。

同社は、製鉄所を含む工場建設や発電所、都市開発、交通インフラ、高層ビルを含むオフィスや住宅の建設など、さまざまな分野で幅広いプロジェクトを手掛けてきた。その中でも、特にインフラ整備や大規模な建設案件において高い実績を誇っており、ベトナムの経済成長に大きく貢献している。

POSCO E&C VIETNAMは、ハノイ市およびホーチミン市に事務所を構えており、ホーチミン市が本社所在地である。また、ドンナイ省には工場を展開しており、地域経済の発展にも寄与している。

出典: https://www.kajima.co.jp/network/local_subsidiaries/asia/index.html

LOTTE E&C VIETNAM

LOTTE E&C VIETNAM(ロッテE&Cベトナム)は、韓国のロッテ財閥傘下の大手建設会社、LOTTE E&Cのベトナム法人で、2009年にベトナムに進出した。ベトナムではオフィスビル、高級住宅、商業施設、リゾート開発をはじめ、高速道路や鉄道を含むインフラ建設や不動産投資に注力している。

特に、ハノイ市にある65階建ての「ロッテセンターハノイ」の完成を通じて、同社はベトナム国内で非常に高い評価を獲得した。このプロジェクトは、ロッテE&Cの高度な建設技術と設計力を示す象徴的なものであり、その完成後、同社はベトナムの建設業界で確固たる地位を築いた。

ロッテE&Cは、ベトナム国内の多くの建設・不動産会社と協力しており、さまざまな大規模な建設プロジェクトを進行中である。このような協力関係を通じて、同社はベトナムのインフラ整備と都市開発において重要な役割を果たしている。

出典: http://www.lottecon.co.kr/eng

HUYNDAI ENGINEERING

HYUNDAI ENGINEERING(現代エンジニアリング)は、韓国の大手財閥である現代自動車グループ系列の総合建設会社で、ベトナム国内ではプラント、リゾート、医療機関、交通インフラ、オフィスビルなどの建設を中心に事業を展開している。特に、交通インフラや大規模建設プロジェクトにおいて高い技術力を発揮している。

同社は、これまでにベトナム国内で19件以上、累計約26億USD規模のプロジェクトを成功させた実績を有しており、その堅実な施工力と信頼性が評価されている。特に注目すべきプロジェクトとしては、ホーチミン市中心部のランドマークである「ビテクスコフィナンシャルタワー」や、5つ星ホテル「マリオットハノイホテル」の建設があり、これらのプロジェクトは同社の技術力とデザイン力を示す代表的な事例となっている。

最近では、ハノイ市内で進行中の地下鉄建設を担当しており、ベトナムの都市インフラ整備においても重要な役割を果たしている。

出典:  https://www.hec.co.kr/en/company/global-network

VINCI VIETNAM

VINCI VIETNAM(ヴィンチ・ベトナム)は、世界第4位の規模を誇るフランス系の大手建設会社であるVINCIグループのベトナム法人で、1994年にベトナム市場に進出した。ベトナムでは、主に「VINCI Energies」と「VINCI Construction」の2つの事業体として活動しており、これらを通じて多様な建設およびインフラプロジェクトを手掛けている。

同社の子会社であるSoletancheBachyは、ホーチミン市にあるサイゴンセンターなどの複合商業施設や、ホーチミン市内のランドマークである「Vincom Landmark 81タワー」の建設に深く関わっており、これらのプロジェクトは、VINCI VIETNAMの確かな技術力と施工能力を証明している。また、VINCI Constructionの子会社であるVINCI Highwaysは、2016年9月にベトナムの公的機関であるVietnam Expressway Corporation(VEC)と戦略的パートナーシップを締結し、ベトナムの高速道路開発にも積極的に関与している。

現在、VINCI VIETNAMはホーチミン市内のベンタイン駅とホーチミン市地下鉄1号線の地下道建設プロジェクトにも関与しており、都市インフラの整備にも力を入れている。

同社の本社はホーチミン市に所在し、その他にもベトナム国内に11の拠点を構えており、これにより広範囲にわたるプロジェクト展開と地域への対応力を確保している。

出典:https://www.vinci.com/vinci.nsf/en/locations/pages/vietnam.htm

BOUYGUES

BOUYGUES(ブイグ)は、世界第7位の規模を誇るフランス系の大手建設会社で、2015年にベトナムに現地法人を設立した。ベトナム国内には530名以上の従業員が在籍しており、主に道路や橋などの交通インフラの建設や、高層ビルなどの大型建築プロジェクトを手掛けている。

同社が手掛けた代表的な建築物には、ハノイ市内の「Vietnam National Convention Center」や、ホーチミン市内にある「Saigon One Tower(旧:M&C Tower)」があり、これらはブイグの高い技術力と設計力を示す象徴的なプロジェクトである。

また、BOUYGUESは2018年に、ハノイ市の都市鉄道プロジェクト第3号の資本調達と投資手配、およびハングデイスタジアムの更新と拡張に関する設計・建設、運用・保守などのサポート契約をベトナムの大手企業であるT&T Groupと締結した。このようなプロジェクトを通じて、同社はベトナムのインフラ整備において重要な役割を果たしている。

ブイグの営業拠点はホーチミン市に所在しており、今後もベトナム市場での成長を続け、都市開発やインフラ整備分野での活動をさらに拡大していくと期待されている。

出典: https://www.bouygues.com/en/

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