【最新版!】ベトナムの主要不動産デベロッパー20選〜建設・インフラ・環境業界〜

vietnam-developer

今回は、ベトナムの主要不動産デベロッパーに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて20社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

ベトナムの不動産デベロッパー業界 業界地図はこちら!
目次

ベトナムの主要不動産デベロッパー9選〜ローカル編〜

VINGROUP(ビングループ)

1993年設立。ベトナム最大のコングロマリット企業でベトナム最大の不動産開発業者である。傘下に不動産仲介やリゾート開発・経営などを手掛ける子会社(Vinhomes、VinPearl、VinPearl Land等)等を多数抱えている。

同社では全国各地での大規模な不動産開発・売買を経営の主軸としながら、リゾート(VinPearl、VinPearl Land等)、病院(VinMec)、ドラックストア(VinFa)や学校(Vinschool、VinUniversity)等を幅広く展開している。

ベトナムの大手企業ランキング(VNR500)の全業種では第6位(2020年)、不動産部門では第1位(2020年)にラインクインしている。

本社はハノイ市。傘下の複数のグループ企業がホーチミン証券取引所に上場している。

出典:https://www.vingroup.net/en/about

GELEXIMCO GROUP (ギャレシムコグループ)

1993年に設立された元国営企業。現在、金融や銀行(ABB Bank等)、不動産(住宅開発、ゴルフ場開発、リゾート開発等)、貿易、ハイテク農業、事業投資(火力発電所、セメント工場、自動車バイク工場等)を展開している国内最大の民間企業。グループ全体で10,000名以上の従業員を抱えている。

ハノイを含むベトナム北部を中心に大規模不動産開発を手掛けており、同社が手掛けたプロジェクトの中にはベトナム不動産協会から住みやすい住宅賞を受賞している。

ベトナムの大手企業ランキング(VNR500)の全業種では第65位(2020年)、不動産部門では第2位(2020年)にラインクインしている。

本社はハノイ市。同社はMaybank(マレーシア)、ホンダ(日本)、Samsung(韓国)、IFC(国際金融公社)等と国内外の大手企業と長期的な戦略パートナーとして協力・提携している。

出典:https://bit.ly/3hh35ux

DAT XANH GROUP (ダットサイングループ)

2003年設立。ベトナムの大手民間不動産ディベロッパーで主に不動産開発、不動産仲介、建設及び建設資材、不動産投資等を展開している。同社は東南アジアで最高の不動産会社10社に入ることを目指している。グループ全体で4,500名以上の従業員を抱えている。

同社は全国各地で数十万の家庭に住宅を供給している。同社は日系企業の住宅設備メーカー(TOTO、INAX等)を含めた世界中の様々な企業と協力・提携している。

ベトナムの大手企業ランキング(VNR500)の全業種では第211位(2020年)、不動産部門では第9位(2020年)にラインクインしている。ホーチミン証券取引所に上場している。本社はホーチミン市。

出典:https://www.datxanh.vn/history-ja.html

ベトナムの不動産デベロッパー業界 業界地図はこちら!

Housing and Urban Development Corporation (住宅都市開発公社)

1989年設立。建設省傘下の国営企業で、都市開発戦略の実行を目的として設立された。特に同社は中低所得者層向けの都市開発に力を入れている。

同社の傘下には建設や不動産関係の事業を手掛ける様々な20社以上の子会社等がある。グループ全体で2,000名以上の従業員を抱えている。

同社では全国25か所以上でプロジェクトを展開しており、数千世帯へ累計800万㎡以上(総床面積:250,000㎡)の住宅を供給してきた実績を持つ。

ベトナムの大手企業ランキング(VNR500)の全業種では第177位(2020年)、不動産部門では第8位(2020年)にラインクインしている。本社はハノイ市。

出典:http://hud.com.vn/#feature

Novaland Investment Real Estate (ノバランド不動産投資グループ)

1992年設立。動物や水産物用の薬品の製造及び不動産開発等を手掛ける大手コングロマリット(Nova corporation)傘下の子会社で主に不動産投資・開発事業行っている。

同社では、様々な種類のアパートやコンドミニアム、タウンハウス等を取り扱っている。主なプロジェクトはマディソン (Madison)、リッチスター (Richstar)、サンライズ シティ(Sunrise City)など。

Lotte Engineering & Construction(韓国)等と共同で開発を進めている不動産開発プロジェクト等もある。

ベトナムの大手企業ランキング(VNR500)の全業種では第90位(2020年)、不動産部門では第5位(2020年)にラインクインしている。本社はホーチミン市。ホーチミン証券取引所に上場している。

出典:https://www.novaland.com.vn/en-US/introduction

HUNG THINH GROUP (フングティングループ)

2007年設立。ベトナムの大手民間不動産ディベロッパーで主に不動産開発、不動産設計、建設及び建設資材、不動産投資等を展開している。グループ全体で2,600名以上の従業員を抱えている。

今までにベトナム国内で100以上のプロジェクトで45,000haを超えるエリアの開発を行い、50,000軒以上の住宅等をホーチミンを中心にベトナム南部て供給してきた。

ベトナムの大手企業ランキング(VNR500)の全業種では第245位(2020年)、不動産部門では第12位(2020年)にラインクインしている。ホーチミン証券取引所に上場している。本社はホーチミン市。

出典:https://hungthinhcorp.com.vn/2020jp/trang-chu.html

ベトナムの不動産デベロッパー業界 業界地図はこちら!

FLC Group (FLCグループ)

2001年設立。同社はベトナム国内の不動産市場が厳しい時期(2013年末頃)からプロジェクトが中断した他社の大規模建設プロジェクト等を買収し、再開発するスキームを多用して一気に業績を伸ばした。

現在は大規模住宅開発、大規模リゾート開発(ホテル、ゴルフコース等)、航空輸送事業(Banboo Airways)、ハイテク農業(FLCFAM)等をはじめとする12の事業を展開している。また、今後教育事業や医薬品などの事業への進出を予定している。

同社の主なプロジェクトはFLC ツイン タワー (FLC Twin Towers:ハノイ)、FLC スター タワー (FLC Stars Tower:ハノイ)など。

ベトナムの大手企業ランキング(VNR500)の全業種では第66位(2020年)、不動産部門では第3位(2020年)にラインクインしている。本社はハノイ市。東京都内にも拠点がある。ホーチミン証券取引所に上場している。

出典:https://www.flc.vn/ve-flc-group/

BIM Group (BIMグループ)

1994年設立。ベトナムの大手民間コングロマリットで主に不動産開発とリゾート開発、再生可能エネルギー(太陽光発電)、食品(塩農業・水産業)、消費サービス(フィットネス、ピザ等)等を展開している。

同社の傘下には建設や不動産関係の事業を手掛ける様々な20社以上の子会社等がある。グループ全体で7,000名以上の従業員を抱えている。

ベトナムの大手企業ランキング(VNR500)の全業種では第199位(2020年)、不動産部門では第9位(2020年)にラインクインしている。本社はクアンニン省(ハロン市)。

出典: https://bimgroup.com/en/about-us

CEO Group (CEOグループ)

2001年設立。ベトナムの大手民間不動産ディベロッパーで主に不動産開発(住宅及びリゾート)、不動産建設、観光及びホテル運営、人材育成等である。傘下に様々なビジネスを展開している27社の子会社を持つ。

同社はフーコックやクアンニン、ハノイ、ハナムなどで大規模不動産開発プロジェクトに投資を行っている。

同社がベトナム北部のフンイエン省で開発を進めている“ECO PARK”プロジェクトには野村不動産等も参画している。

ベトナムの大手企業ランキング(VNR500)の全業種では第289位(2020年)、不動産部門では第13位(2020年)にラインクインしている。ハノイ証券取引所に上場している。本社はハノイ市。

出典:http://ceogroup.com.vn/about-us.html

ベトナムの不動産デベロッパー業界 業界地図はこちら!

ベトナムの主要不動産デベロッパー7選〜日系編〜

三菱地所

2019年にベトナム法人設立。同社は2010からベトナム国内で事業を開始し、今までにホーチミン市内のプロジェクト(高層マンション:Parc Spring等)、ハノイ市のプロジェクト(高層マンション:Seasons Avenue等)を中心に様々な住宅、オフィス、 商業施設の開発事業に参画している。

また、ベトナム国内の高層オフィスビル(ホーチミン市:Riverbank Place等)を取得して不動産事業なども展開している。

2020年にグループ会社(三菱地所設計)が関与した高層オフィスビル(Capital Place)をハノイ市内にオープンした。同ビルはハノイでも数少ないアメリカの環境性能評価システム・リード(LEED)のゴールド認証を受けている。

出典:https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec190809_mecvmeci.pdf

阪急不動産

2015年からベトナムで事業を展開している。ホーチミン市に拠点を置き、西日本鉄道や現地のナムロンインベストメント等と共同で複数の中間層向けの大規模マンション開発(FLORA -ANH ÐÀO、FUJI RESIDENCE、FLORA -KIKYO、MIZUKI PARK、Akari City:全てホーチミン市内)にを手掛けている。

また、日系やシンガポール系企業等と共同で北部のハイフォン市の物流施設の開発を行っている。

出典:https://www.hhp.co.jp/services/global/#link01

近鉄不動産

2017年から同社初の海外での分譲住宅開発事業に参画した。2018年にハノイ市内に駐在員事務所を開設した。

三菱商事とベトナム大手のBitexco Group of Companiesと共同でハノイ市郊外で計画している分譲住宅開発プロジェクト(The Manor Central Park)に参画するため、三菱商事株式会社が設立した本件事業用投資会社TMCP Investment Pte.Ltdに関電不動産開発株式会社と共同で出資をした。

出典:https://www.kintetsu-re.co.jp/newsrelease/2017/0810/0810000000.html

ベトナムの不動産デベロッパー業界 業界地図はこちら!

西日本鉄道

同社はベトナムでは2015年に地場大手不動産会社(NAM LONG INVESTMENT CORPORATION)及び阪急不動産の3社で分譲マンション及び分譲住宅の複合開発プロジェクト(FLORA-ANH DAO)を始めて手掛けた。

その後、ホーチミン市を中心にロンアン省、ハイフォン市などでも地場大手不動産会社や日系企業等と共同でいくつかの不動産開発プロジェクトを手掛けている。

NTT都市開発

2020年7月に東急株式会社(東京都渋谷区)の子会社であるベカメックス東急(BECAMEX TOKYU)と合弁会社を設立し、分譲マンション「ミドリパーク ザ・グローリー(MIDORI PARK The GLORY)」を2020年12月に着工した。

同プロジェクトではNTTグループのNTTイーアジア株式会社との連携により、高品質なクラウドWifiシステムを導入している。また、親会社の同プロジェクトが立地するエリア(ビンズオン省)のスマートシティ化に向けで東日本電信電話株式会社(NTT東日本)が2018年3月から現地大手建設会社(BECAMEX IDC)と通信・ICT分野で協力している。

出典:https://www.nttud.co.jp/news/detail/id/n25527.html

タカラレーベン

2019年5月に北部のハイフォン市に株式会社大和ハウ工業の子会社(株式会社フジタ)と合弁会社(Minato Vietnam)を設立し、ハイフォン市でのベトナム北部では初めてとなるオール日系企業での大規模分譲マンション開発(The Minato Residence)を公表した。同社はハノイ市内にも駐在員事務所を置いている。

同プロジェクトでは日本庭園や桜などを想定した公園などを設置し、敷地内には小中学校を設置する予定。

出典:https://www.leben.co.jp/business/foreign.html

野村不動産

ベトナムでは2015年にホーチミン市内のプロジェクト(フーミーフンプロジェクト)に参画後、ベトナム国内では複数の分譲住宅プロジェクトやオフィスビルへの投資等を行っている。

ベトナムにおいて新規の開発・投資案件への参画を狙い、現地体制を一層強化するために2019年にホーチミン市内に現地法人を設立し、2021年にハノイ市にも拠点を設置した。

2020年にベトナム北部のフンイエン省で現地ディベロッパー(CEOグループ)が展開しているプロジェクト(ECO Park)の分譲住宅事業に参画した。同プロジェクトの分譲住宅事業の敷地面積は約4万m2、延床面積は約30万m2、総戸数は約3000戸を予定している。2024~2025年に竣工・引き渡し予定。

出典:https://www.nomura-re-hd.co.jp/cfiles/news/n2020110501767.pdf

ベトナムの不動産デベロッパー業界 業界地図はこちら!

ベトナムの主要不動産デベロッパー4選〜外資系編〜

Sun Wah Group

同社は香港を拠点とする大手複合企業。水産物やコーヒーを含む農産物、不動産、金融サービス、投資サービス、再生可能エネルギー、ヘルスケア等の分野で事業を展開している。

同社は1989年オープンドア政策によりホーチミン市に設立を設立した最初の外国企業の1つである。同社代表(Jonathan Chois氏)は、2008年に香港ベトナム商工会議所(HKVCC)を設立し、ベトナムと日本のコミュニティの構築・発展を支援している。

また、同社は傘下の財団を通じてベトナムの社会福祉、教育、芸術、文化活動等をサポートするプログラムを提供しており、ベトナム政府やベトナム国内の大学等から高い評価を受けている。

同社が関わったベトナム国内の不動産関連のプロジェクトとしてはSunwah Tower、Saigon Pearl等がある。

出典: https://sunwahvietnam.com/about-us

Keppel Corporation  

シンガポール系の大手コングロマリットであるKeppel Corporationの子会社で、エネルギー、環境、都市開発、資産管理等に重点を置いた持続可能な都市開発のソリューションを提供している。ベトナム以外では中国やシンガポール、インドネシアやインドなどでも事業を展開している。

同社は1991年にベトナムに進出し、ハノイ及びホーチミンを中心に事業を展開してきた。同社は今までにベトナム国内で30億USD以上を投資しており、同社が関わったプロジェクトとしてはハノイ市内にあるVietcombankTowersやPetroVietnamTowers、ホーチミン市のSaigoncenterやシンガポールの建築建設庁から表彰を受けたEstella等が有名である。

同社はベトナムにおける最大の住宅用不動産開発業者1社で、主にホーチミンを中心に最高グレードのオフィスや住宅、ショッピングモール、都市開発等を手掛けている。ハノイ及びホーチミンに拠点がある。

出典: https://www.keppelland.com.vn/AU-Corporate-Profile.asp

CapitaLand

シンガポール系の世界最大級の不動産開発グループ企業。全sekaiでショッピングモールや住宅、ホテルをシンガポールや中国、ベトナム、インド、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパ等を含めた世界30カ国、240都市に展開している。

同社はベトナムの大手外資系住宅用不動産開発業者の1社で、ベトナム国内では25年以上事業を行っており、2つの大規模都市開発、15の住宅開発プロジェクト(8,600戸のマンションを含む)、2つの大型小売施設の開発、7,300戸以上のサービスアパートを供給してきた実績を誇る。

同社はベトナム国内ではハノイやホーチミン、ハイフォン、ハロン、ダナン、ビンズオン、ニャチャン等で展開している。ハノイ及びホーチミンに拠点がある。

同社は慈善活動にも力を入れており、傘下の財団(CapitaLandHope Foundation)を通じて、ベトナム国内の恵まれない子供たちに教育を受ける機会を作る取り組みを行っている。

出典: https://www.capitaland.com/vn/vi/about-capitaland/who-we-are.html

Lotte Engineering & Construction

韓国のロッテ財閥傘下の大手不動産開発・建設会社。ホーチミンとハノイに拠点を置いている。ベトナム国内では大型複合施設、住宅、鉄道、高速道路などの建設・開発を手掛けている。従業員は600名以上。

同社が関わったプロジェクトとして特に有名なプロジェクトは、ハノイ市内にある65階建てのLotte center Hanoiであり、同物件の完成後同社のベトナム国内での評価は非常に高くなった。

同社が関わった他のプロジェクトとしては、ベトナム国内各地にある大型商業施設(ロッテモール等)、イエンバイ~ラオカイ間の鉄道プロジェクト、ダナン~クアンガイ間の高速道路プロジェクト等が有名である。

ベトナム国内の地場の不動産会社(NOVA Land、TTC Land等)と共同で開発を行っている不動産プロジェクトも多数あり。

出典: https://www.lottecon.co.kr/eng/about_us/overseas_corporations

ベトナムの不動産デベロッパー業界 業界地図はこちら!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次