【最新版!】マレーシアの主要航空会社12選〜運輸・物流業界〜

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今回は、マレーシアの主要航空会社に焦点を当て、ローカル12社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

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目次

マレーシアの主要航空会社12選〜ローカル編〜

Malaysia Airlines Bhd(マレーシア・エアラインズ)

マレーシアのナショナルフラッグキャリアであり、マレーシア・アビエーション・グループ傘下で会社設立は2014年11月7日。ワンワールド・アライアンスのメンバーであり、170以上の国と地域、1,000以上の都市へ就航している。

同社は、2020年airlineratings.comにおいてCOVID-19 7つ星を獲得、また2020年プトラ・ブランド・アワードの輸送・トラベル・ツーリズム部門においてプラチナ賞を受賞している。

2021年2月24日、同社は国際航空運送協会(IATA)と提携し、デジタル・トラベル・ヘルス・パスを導入する計画を発表した。このパスには、IATAのトラベルパスのモジュールも組み込まれている。同計画は東京(成田国際空港)、及びメルボルンへのフライトでトライアルが実施されており、2021年5月26日に拡大・延長することが決定された。

また、2021年3月には非接触型旅行の未来を明らかにした。同社のモバイルアプリには非接触型機能が搭載されており、乗客は食事や座席、その他のサービスを選択するなど予約をカスタマイズすることが可能となる。また、搭乗手続きや渡航書類の確認に生体顔認証技術が採用され、チェックイン、保安検査、搭乗手続きが手間なく非接触で行われることになる。

出典:https://www.malaysiaairlines.com/

FlyFirefly Sdn Bhd(フライファイアフライ)

2007年にマレーシア航空が100%出資して設立した航空会社。Fireflyのブランド名で、ペナンとスバンのハブ空港を拠点として、マレーシア国内、タイ南部、シンガポール、インドネシアのスマトラへ就航する。 また、ペナンのハブ空港を経由して、サバ州とサラワク州にも乗り入れることで、マレーシア半島北部と南部及びクアラルンプルの利便性を高めている。

現在、同社はATR 72-500型機を含む双発ターボプロップ機を12機所有している。また、2020年10月には2021年第1四半期よりジェット機の運航を開始することを発表している。段階的に最大10機のナローボディジェット機を導入し、ペナン国際空港から国内線、東南アジア諸国、アジア太平洋地域へ就航する計画となっている。

2020年8月25日には、マレーシア半島各地へのフライトが無制限となる「ファイアフライ・パスポート」を発表している。料金は3ヵ月の期間で399リンギット、6ヵ月で699リンギットとなっており、国内観光産業の押上に寄与することを狙っている。

出典:https://www.fireflyz.com.my/

AirAsia Group Bhd(エアアジアグループ)

クアラルンプールを拠点とする世界最大の格安航空会社。1993年に設立、また長距離路線専門として2007年にAirAsia Xを設立。スカイトラックスからは、11年連続で世界最高の格安航空会社に選ばれている。

2018年末時点で同社は226機を所有、388路線を展開しており、22ヶ国、152以上の都市に就航している。2万人以上のスタッフを雇用し、時価総額は97億リンギット超(2019年7月17日時点)となっている。

2020年度の収益は31億3,100万リンギットで、58億8,800万リンギットの純損失を計上している。また、年間旅客数は13,309,353人であった。

2021年6月29日には、傘下のロジスティクスベンチャーのテレポートが、COVID-19によって加速する電子商取引の成長に対応するため、貨物輸送とデジタル貨物を強化することを発表している。同社は、2機のA320旅客機を改造して貨物専用サービスを提供するとしている。

出典:https://www.airasia.com/

Malindo Airways Sdn Bhd(マリンド・エアウェイズ)

マレーシアの航空宇宙防衛産業(NADI)とインドネシアのライオンエアの合弁会社として設立。KLIAとスバン空港を拠点として、2013年3月22日より就航開始、フルサービス航空会社のようなプレミアムサービスを提供している。

同社はボーイング737-900ER、737-800、ATR72-600といった機材を使用し、国内及びインドネシア、タイ、バングラデシュ、インド、シンガポール、ネパール、スリランカ、オーストラリア、パキスタンといった海外40都市以上に毎週800の便を運航している。

2015年6月には、B737-900ER型機での機内接続サービス「マリンドWiFi」と「マリンド・モバイル」を導入し、サービスの充実を図っている 。

2021年6月には、同社は国際航空運送協会のトラベルパスのトライアルを開始することを発表している。本トライアルは、マリンドエアの一部のフライトで行われており、最終的にはすべての国際路線で展開する計画となっている。

出典:https://www.malindoair.com/

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MASkargo Sdn Bhd(マスカーゴ)

マレーシア航空の貨物部門で、マレーシア・アビエーション・グループ(MAB)の子会社となる。45年間に渡って貨物サービス、陸上運送サービスを提供している。

同社はエバス330-200Fを3機所有しており、世界約100都市に就航、 定期貨物輸送サービスやMAB子会社の旅客機下部貨物室を利用した輸送を行っている。また、108エーカーの最先端貨物取扱施設を持ち、年間100万トンの取り扱いが可能となっている。

2021年3月には、サバ州タワウと香港を結ぶ新路線を開設。本路線では、タワウ空港が域内の積み替えハブとして機能することが見込まれていることから、最大30トンの貨物を搭載できるマレーシア航空のA330-300型機が使用されている。また、現地チームにおいてはワイドボディ機の運用方法、プロセス、手順などのトレーニングも実施された。

2021年4月8日には、同社はDHLエクスプレス・マレーシアとパートナーシップを締結し、新しいサービスとなる「MHドア・ツー・ドア(MHD2D)」を発表した。MHD2Dはウェブポータルを活用したドア・ツー・ドアの配送サービスとなっており、 DHLが商品の集荷や受取人への配送などのバックエンドサービスを提供する。

出典:https://www.maskargo.com/

MASwings Sdn Bhd(マスウイング)

マレーシア航空が100%出資して2007年に設立した航空会社で、現在はマレーシア・アビエーション・グループ(MAB)の子会社となる。

ボルネオ島のサバ州・サラワク州の地方路線に焦点を当てており、ブルネイやインドネシア、フィリピンへも就航し、創業以来、1,060万人に利用されている。

現在、同社は64人乗りATR 72-500を10機を運航し、コタキナバル、クチン、ミリの各国際空港と東マレーシアの主要都市を結んでいる。また、ミリからは19人乗りのバイキングエアDHC6 400シリーズ・ツイン・オッター6機を運航している。これら航空機は、陸路ではアクセスできない遠隔地や高地への空輸を可能にする重要なライフラインとなっている。

2013年7月には、ロイヤルブルネイ航空とコタキナバルとバンダルスリブガワン間のフライトのコードシェア契約を締結している。

出典:https://www.maswings.com.my/

Berjaya Air Sdn Bhd(ベルジャヤ・エア)

大手コングロマリット企業であるベルジャヤ・グループの子会社として1989年に設立された航空会社で、スバン・スカイパーク・ターミナルを拠点として、ターボプロップ機を運航している。

同社はATR42-500型機を所有しており、レダン島への専用直行便と、プライベート・チャーター・サービスを提供している。この他にも、航空機管理サービス、格納庫設備、メンテナンス&エンジニアリングサポートサービスも行う。格納庫設備はスバン・スカイパーク・ターミナルに設置されており、24時間のセキュリティサービスで顧客の航空機を短期・長期で駐留することができる。

2013年にはスバン・スカイパークを拠点として、エグゼクティブ・ビジネス・プレミアム・ジェットを運航し、ビジネス客をつなぐビジネスモデルへの転換を図っている。

出典:http://www.berjaya-air.com/
https://www.berjaya.com/air-charter-service.php

Weststar Aviation Services Sdn Bhd(ウエストスター・アビエーション・サービシーズ)

オフショア・ヘリコプター航空サービスの大手で、2003年の創業以来、マレーシア、タイ、インドネシアなど様々な国の石油・ガス産業にサービスを提供。木材調査や電力線・パイプライン検査、医療・緊急避難でも活用されている。

同社が所有する機材はレオナルドヘリコプターAW139、AW139VIP、AW189、AW169、シコルスキーS-76C++となっている。また、マレーシア国内ではコタバルとケルテ、コタキナバル、ミリ、そして海外ではインドネシアとサウジアラビア、赤道ギニア、モーリタニアに拠点を持つ。

同社は安全を最優先事項とする「ゴール・ゼロ」を推進しており、最高品質のサービスを提供するため、ICAOアネックス19、DCA AN101、DCA AIC 06/2008、ISO 9001、ISO 14001、OSHA 1800の各規格に準拠した統合安全管理システム(iSMS)と品質管理システム(QMS)を導入している。

主な顧客としてペトロナス・カリガリ、エクソンモービル、カリガリ・ヘス、シェル、サプラOMV、CGGベリタス、コノコフィリップス、ムバダラ石油、シェブロン、トータル、JX日鉱日石などを抱えている。

出典:https://www.weststar-aviation.aero/

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MHS Aviation Bhd(MHSアビエーション)

1993年より運用開始のヘリコプター・サービス会社で、ボースティード・グループの傘下にある。ヘリコプターチャーターサービスのリーディングカンパニーであり、国内におけるオフショアヘリコプター産業のパイオニアの1社でもある。

主な事業は、サラワク・シェル、エッソ・プロダクション・マレーシア、ペトロナス・カリガリなどの石油・ガス会社向けにヘリコプター・サービスを提供している。同社はこうした企業の海上プラットフォームや掘削装置への人員輸送を専門としている他に、緊急医療サービス及び捜索救助、トレーニング、エンジニアリング、技術サービスも提供している。

ユーロコプターAS365N2、ユーロコプターAS332L1/L2、シコルスキー S-76++、ユーロコプター・エキュレイユAS355F2、ホーカー・ビーチクラフト1900D、ソカタTB-20、ユーロコプターEC225を所有しており、セランゴールとケルテ、ミリ、コタバル、ラブアンに拠点を持つ。

出典: http://www.mhsaviation.com/

Sabah Air Aviation Sdn Bhd(サバ・エア・アビエーション)

1975年にサバ州財務省管轄下の政府系企業として設立。国内航空会社が就航しない地域への航空輸送サービスを提供する。コタキナバルに本社を置き、スバンとサンダカン、タワウ、イポーに拠点を持つ。また、ヘリコプターや固定翼機など6種類の航空機を保有している。

同社は設立当初から保健省と協力し、医療搬送やフライングドクターサービスといったサービスを提供しており、サバ州に住む何十万人もの人々の医療を支えてきた。

また、1977年よりマレーシアとフィリピンの石油掘削会社へ航空輸送サービスを提供してきた。現在、オフショア事業は姉妹会社であるSAZMAアビエーションがサバ州海域にある石油掘削装置へ旅客輸送サービスを提供している。

同社はCAAM認定のパート145認証を取得しており、メンテナンス施設、機械ワークショップ、無線ワークショップ、NDTワークショップ、バッテリーワークショップといった航空機整備サービスも提供する。

出典: https://www.sabahair.com.my/

Layang Layang Aerospace Sdn Bhd(ラヤン・ラヤン・エアロスペース)

2000年より、コタキナバルを拠点として東マレーシアで航空機のメンテナンス、エンジニアリング・サポート・サービスといったコンサルティングサービスを提供しており、固定翼及びヘリコプターでのフライト・オペレーションも手掛けている。

フライト・オペレーションでは、 空中精密リフティング及び建設サービス、 航空測量、地図作成、写真撮影、 航空機リースサービス、緊急医療サービス、フライングドクターサービス、選挙サービスを提供しており、マレーシア政府と個人を顧客に抱える。

また、同社は航空機や船舶、車両用の衛星追跡装置の大手メーカーであるニュージーランドのスパイダー・トラックス社のマレーシアにおける総代理店となっている。

出典: https://www.layanglayangaerospace.com/

Raya Airways Sdn Bhd(ラヤ・エアウェイズ)

1993年11月より、ラヤ・エアウェイズは航空貨物のエキスパートとして定期便、エクスプレス便、航空機チャーター、グランドハンドリング、倉庫保管、トラック輸送接続、エンジニアリングサービスを提供する。

同社は400人以上のエンジニア、パイロット、カーゴハンドラーを擁し、 ボーイング767-200Fを3機、ボーイング737-400Fを1機保有している。中国、インドネシア、シンガポール、ベトナム、香港などの主要な地域のハブ空港と、東マレーシアの主要な商業都市であるコタキナバル、クチン、ラブアンなどを結ぶ定期航空貨物サービスが主事業となっている。

2021年6月15日、同社は中国の広西チワン族自治区の首都である南寧市に貨物輸送サービスを開始したことを発表。ボーイング767-200F型機を使用し、週平均30トン、最大40トンの貨物を週4回、南寧に輸送する。同社は急速に発展する物流業界を追い風に、2021年後半には中国やその他の国を含むアジア太平洋地域のより多くの都市へのネットワーク拡大を目指している。

出典: https://www.rayaairways.com/

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