今回は、インドネシアの主要資格予備校・ビジネススクールに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて12校を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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インドネシアの主要資格予備校・ビジネススクール7選〜ローカル編〜
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2001年に設立された社会人教育機関である。カスタマイズされた200講座を超えるスキル構築の専門能力開発コースとセミナーの包括的なポートフォリオは、技術から人的スキルに渡る幅広い業界をカバーしており、法人顧客は2,500社以上あり、研修への参加者は10万人を超える。
一般公開講座としては、コミュニケーションスキルと職場の効率性、管理および秘書業務、一般的な財務および会計、人材とトレーニング、購買・ロジスティクス・サプライチェーン管理、退職前プログラム、石油・ガス業界の知識と技術、サービス・販売・マーケティング、管理とリーダーシップ、営業開発などがあり、これらの講座はあらかじめ年間スケジュールが決められており公表されている。また、講座は全国各地の大都市で開催される。
一方、社内研修は一般公開講座の内容を特定のクライアントのために実施したり、クライアントの要望に応じたカスタマイズされた内容のトレーニングプログラムも実施される。
出典:https://ipdc.co.id/about/
Plan International(プラン・インターナショナル)
国際NGOであるPlan Internationalのインドネシア支部で1969年に設立された。2017年にはインドネシア政府より正式にYayasan Plan International Indonesia(インドネシア・インターナショナル・プラン財団)に認定された。
インドネシアの少女の権利と平等を推進し、若者が自分たちの生活や権利に影響を与える意思決定プロセスに参加できるよう改革を推進している。優先的に取り組んでいることは、1.児童保護、2.若者の経済的エンパワーメント、3.青年期の健康と参加、4.人道的対応と回復力の構築である。
そのため4つのプログラムを実施している。1)経済的エンパワーメントと若者の雇用機会の創出。2)青年期の性的および生殖的健康の促進。3)子供の保護と発達。4)コミュニティの回復力と人道的対応である。現在、インドネシアの1,000の村に住む100万人の少女が平等な権利・自由・代表を確保することを使命として、「Girls Get Equal」キャンペーンを実施し、少女たちを啓蒙・教育している。
出典:https://plan-international.or.id/id/
Institut Akuntan Manajemen Indonesia(インドネシア管理会計士協会)
2008年に設立されたインドネシアの専門管理会計士協会。IAMIのメンバーは、州、政府、民間企業の幹部として働く管理会計士(CPMA)たちである。
IAMIの活動と事業は次の4つ。1.管理会計専門職証明書試験の開催。2.メンバーのための継続的な専門教育の質とパフォーマンスの向上。3.会員による専門的基準および倫理規定の実施を奨励および維持。4.会計に関連する新しい知識の開発である。
とりわけ、2.はCPMAにとって非常に重要である。すべてのCPMAは毎年所定のプロフェッショナルクレジットユニット(SKP)を取得しIAMIに報告する義務がある。これは、高度な専門性を備えている必要があるCPMAは継続的な専門能力開発のための自己啓発学習(PPL)を行うことが義務付けられているためである。SKPはPPL活動に対して与えられる。そのため、IAMIでは、CPMAのためのPPLトレーニング、ワークショップ、セミナーなどのプログラムが開催されている。
出典:http://iamiglobal.or.id/
Persatuan Insinyur Indonesia(インドネシア・エンジニア協会)
1952年バンドンで設立されたエンジニア協会。
2014年にエンジニアリングに関して規定された第11号法が制定され、PIIはインドネシア議会の管轄下でインドネシアのエンジニアリングの統合に中心的な役割を果たすことになった。
主な役割は4つ。①技術研究プログラムの認定:ワシントン協定で定められた国際的な認定基準に基づき大学で行われている技術研究を認定、現在42のプログラムが認定されている。②専門教育のサポート:大学とPIIが共同してプロフェッショナルエンジニア学習プログラム(PS PPI)を実施。③プロフェッショナルエンジニア(IP)認定:1997年に採用されたプロフェッショナルエンジニア認定システム(SSIP)に基づきIP認定を行う。またエンジニアリング専門家協会にIP認定の委託を進めている。④エンジニア登録:認定されたエンジニアには登録証明書(STRI)が発行され、PIIのデータベースに登録される。現在、1万4千名以上のIPが登録されている。
出典:http://pii.or.id/
http://pii.or.id/uploads/e-booklet%20MISSION%20STATEMENT.pdf
Brain Matics(ブレイン・マティクス)
2012年に設立されたインドネシアのIT専門教育機関。当初、「IlmuKomputer.Com」をリリース。Webで大規模な情報技術コミュニティを形成し、知識の共有化を図る。仮想アクティビティ(無料の資料共有、オンラインコンサルティング、ディスカッションフォーラムなど)に加え、セミナー、ワークショップ、さまざまなテーマに関するトレーニングも開催。
Brainmaticsは情報技術のトレーニングおよびコンサルティングをビジネスとして構築したもの。IT人材開発の遅れは専門的な人材コーチングを加速・改革することで追いつくことができると言う確信がBrainmaticsのモットー「情報技術における脳革命」に繋がっている。
Brainmaticsの講師やコンサルタントは情報技術プロジェクトを開発した経験があり、国際的な業界認定を取得した専門家やIlmuKomputer.Comのコミュニティ活動家の中から選ばれている。多くの研修プログラムは16時間~40時間。 費用は2.9百万ルピア~8.9百万ルピア程度。
出典:https://brainmatics.com/profile/
Algoritma Data Science Academy(アルゴリズム・データ・サイエンス・アカデミー)
2017年に設立されたインドネシアのデータサイエンス教育センター。Algoritmaではさまざまな短期間のデータサイエンスワークショップ、ブートキャンプ、および企業向けのカスタマイズされたクラスを提供している。
クラスでは経験豊富な業界の実務家によって作成されたカリキュラムが用いられ、インストラクターはRStudio(R, Pythonなどのオープンソースプログラミング)の認定をいち早く取得し教育コンテンツの設計/配信に豊富な経験を持つ20人以上のフルタイムのメンバーである。
Algoritmaでは学習者に対してライフタイム・データサイエンス・アカデミーというプログラムが提供されている。これは一度費用を払えば一生分の学習と能力開発を手に入れることができるプログラムで、モジュールの構築や実務への応用を行うキャップストーンプロジェクトなどによるデータサイエンス・ブートキャンプを卒業後、一連の業界ワークショップを受講して、スキルの向上が継続して行える。
出典:https://algorit.ma/
https://www.linkedin.com/school/teamalgoritma/about/
Purwadhika Digital Technology School(プルワディカ・デジタル・テクノロジー学校)
1987年に設立されたインドネシアのデジタルテクノロジー教育機関。
Purwadhikaはインドネシアのテクノロジー業界に貢献する新しい才能を持つ人材を生み出しており、現在までの卒業生の数は2万人を超える。キャンパスはジャカルタキャンパスとBSDキャンパスの二つがある。
研修のカテゴリーは大別すると3つ。①JOB CONNECTOR(学習者をデジタルキャリアにつなげるコース):フルスタックWeb開発、データサイエンスと機械学習、デジタルマーケティング、UI / UXデザイン。②JOB ACCELERATOR(学習者のデジタルキャリアを加速するコース):パフォーマンスマーケティング上級、SEO上級、ソーシャルメディア上級、機械学習エンジニアリング。③DIGITAL FOR EXECUTIVE(エグゼクティブのためのデジタルトランスフォーメーション):デジタルマーケティング入門、リーダーのための戦略的デジタルマーケティング、リーダーのためのデータサイエンス、データ分析である。
出典:https://www.purwadhika.com/our-stories
インドネシアの主要資格予備校・ビジネススクール〜日系編〜
PT Qunie Corporation Indonesia(クニエ・コーポレーション・インドネシア)
NTTデータが100%出資して2009年に設立されたコンサルティングファーム㈱クニエのインドネシア子会社。
尼クニエのコンサルティング活動は現地パートナーと連携し、現地日本企業およびインドネシア企業におけるさまざまな課題に対して、日本人コンサルタントとインドネシア人コンサルタントが連携してサービスを提供。
とりわけセミナーが精力的に行われている。2018年3月バンドン工科大学で「HR×ITの最新トレンドに関するケーススタディ」を、同年11月同じくバンドン工科大学で「ビッグデータとIOT利用:日本とインドネシアでのケーススタディ」をテーマにセミナーを開催。また、在インドネシア日系企業向けセミナーとして、2020年10月「With/Afterコロナ人材マネジメントの在り方」を、2021年2月「With/Afterコロナにおける生産性向上」を、同年6月「ビジネス環境の急速な変化において、主体的に行動できるマネージャーの育成とは」を実施している。
出典:https://www.qunie.com/company/global_network/jakarta/
https://www.qunie.com/seminar/
インドネシアの主要資格予備校・ビジネススクール4選〜外資系編〜
FPSB Indonesia(FPSBインドネシア)
世界27か国で運営されているファイナンシャルプランニング標準化機関のインドネシア部会で2006年に設立された。そして、FPSBインドネシアは2006年に米国のデンバーを本拠とするFPSB LtdとCFP®およびRFP®認証プログラムのライセンス契約を締結し、2007年より実施を始めた。
FPSBインドネシアに属するファイナンシャルプランニング専門家のメンバーは保険および投資信託エージェント、ウェルスマネージャー、ファイナンシャルコンサルタント、ファイナンシャルアドバイザー、ファイナンシャルプランナー、ファイナンシャルエデュケーターなどで金融サービスの分野で活躍している。
FPSBインドネシアはフィナンシャルプランニング専門家のフォーラムでもある。CFP®およびRFP®メンバーは、FPSBインドネシアの年会費を期日までに支払い、CPD(継続的専門能力開発)の要件を満たす必要がある。CPD要件を満たすためには有料/無料のCPDアクティビティを行う必要がある。
出典: https://www.fpsbindonesia.org/tentang-kami
The Institute of Internal Auditor Indonesia(インドネシア内部監査人協会)
1989年に米国内部監査人協会のインドネシア支部として設立された。
IIAインドネシアは「共有による進歩」をモットーに新しい内部監査のトレンド、最新の内部監査手法、規制および法定要件、および内部監査に影響を与える新たな問題に関する情報をメンバーと共有している。また、IIAインドネシアは1941年に設立され165を超える国と地域に17万人を超えるメンバーを擁する米国本拠の内部監査人協会(IIA)と提携しており、グローバルに知識と知恵を共有している。
IIAインドネシアのトレーニングプログラムは大別すると6つある。①各種認証準備シリーズ(CIA、CRMA、CCSA、CFSAとCGAP)、②内部監査の必須スキル、③ソフトスキルシリーズ、④内部統制およびリスク管理シリーズ、⑤オーディット管理シリーズ、⑥ITとサイバーセキュリティ監査人シリーズである。すべて、NASBA(全米州政府会計委員会)承認の継続専門教育の対象でもあるため専門資格の維持にも役立つ。
出典: https://iia-indonesia.org/
PMI Indonesia Capter(PMIインドネシア・チャプター)
1996年に設立されたプロジェクトマネジメント協会(PMI)インドネシア支部。PMIは米国に本部を置き、185か国以上に50万人の会員と資格保有者を擁する世界的に認められたプロジェクトマネジメントに関する標準と認定、共同コミュニティ、広範な研究プログラム、および専門能力開発の機会を通じてプロジェクトマネジメントの専門家を育成する非営利団体である。
PMIはジャカルタを本部とし、バンドン、スラバヤ、ジョグジャカルタの3都市に支部がある。
PMIが行っている認定は7つ。①PMP®:プロジェクトマネジメントプロフェッショナル。②CAPM®:プロジェクトマネージメントにおける認定アソシエイツ。③PgMP®:プログラム管理プロフェッショナル。④PfMP®:ポートフォリオ管理プロフェッショナル。⑤PMI-PBA®:事業分析プロフェッショナル。⑥PMI-RMP®:PMIリスク管理プロフェッショナル。⑦PMI-SP®:PMIスケジューリングプロフェッショナルである。
出典: https://pmi-indonesia.org/
SGS
1985年に設立されたSGSS.A.のインドネシア子会社でSGSグループのメンバー。現在400人以上のエクスパートと高度なスキルを持つプロフェッショナルが所属しており、インドネシアの主要産業や企業をサポートしている。
ジャカルタ南部に本社を置き、オフィスと研究所のネットワークは、メダン、バリクパパン、サマリンダ、バンジャルマシン、マナド、スラバヤ、スマランなど、インドネシアのいくつかの都市に広がっている。
SGSの中で教育訓練を担当するSGS Academy Indonesiaは、35カ所あるSGSの世界的に優秀なセンターの1つであり、75を超える資格に繋がるトレーニングコースを提供している。品質、健康と安全、環境、持続可能性の管理システムのすべての面に統合されたアプローチを提供することで継続的な改善戦略への貢献に焦点を当てている。SGS Academyは、企業経営トレーニングや専門能力開発トレーニングからカスタマイズされたトレーニングまで提供している。
出典: https://www.sgs.co.id/en/our-company/about-sgs/sgs-in-brief/sgs-in-indonesia