インドネシアの学校教育市場は、全国に多数の私立学校が存在し、地場教育グループが運営する国際バカロレア対応校やインタースクールが外資系家庭の需要を取り込んでいます。教育水準の向上と進学競争の激化が主要企業の規模拡大を促しています。
今回は、そんなインドネシアの学校業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて11社の最新情報をお届けしていきます!
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インドネシアの主要学校企業4選〜ローカル編〜
Binus School (ビヌス・スクール)
Binus School(ビヌス・スクール)は、Bina Nusantara(BINUS)グループが運営するインドネシア最大規模のローカル系インターナショナルスクールである。シンプルグ・スルポン・ブカシ・スマラン・スラバヤの全国5拠点でK-12教育を提供している。
2026年5月時点で、ケンブリッジ国際カリキュラムとインドネシア国定カリキュラムを組み合わせた独自の教育体系を採用する。英語を主要教授言語としながら、インドネシア語・日本語・中国語など多言語教育も充実させ、グローバル人材の育成を掲げている。
2026年1月には第4回BINUS Educators Conferenceを開催し、全国90校から500名超の教育者が参加した。グループ全体の教育水準向上と教育イノベーションの共有を目的とする同イベントは、組織としての取り組みを象徴する。
BINUSグループは大学から幼・小・中・高校まで一貫した教育生態系を構築しており、インターナショナル水準の品質を保ちながら比較的手頃な学費設定で、インドネシア人富裕層家庭からの入学需要が高い。
出典:https://binus.sch.id/
Sampoerna Academy (サンポルナ・アカデミー)
Sampoerna Academyは、Sampoerna Schools Systemが運営するインドネシアを代表するローカル系インターナショナルスクールグループである。ジャカルタ、南タンゲラン、バンドン、スラバヤ、メダンなど全国複数都市にキャンパスを展開し、4歳から18歳を対象とした教育を提供している。
2026年5月時点において、高校課程にケンブリッジIGCSEおよびIBディプロマ・プログラムまたはA Levelを導入し、国際大学進学に対応したカリキュラム体系を整えている。教育省の「メルデカ・カリキュラム」にも準拠したA評価の認定を維持している。
2026年3月には「Inventing Tomorrow」をテーマとしたSTEAM Inter-School Competition 2026を主催し、全国各地から123件のプロジェクトが集結した。若手科学者アカデミー(ALMI)との連携によるもので、STEAM教育推進への取り組みを示している。
オンライン学習プラットフォーム「Sampoerna Academy Online」も展開しており、全国の学習者へのアクセス拡大を図っている。
出典:https://www.sampoernaacademy.sch.id/
Sekolah Cikal (スコラー・チカル)
Sekolah Cikalは、インドネシアの教育改革を牽引するローカル系進歩主義教育機関である。ジャカルタ(アムリ・セトゥおよびレバック・ブルス)、バンドン、スルポン、スラバヤに複数キャンパスを展開し、IB PYP・MYP・DPとケンブリッジIGCSEを提供するインターナショナル水準の教育環境を実現している。
2026年5月時点において、Sekolah Cikal Bandungが初等部(SD)の開校を果たした。英語とインドネシア語のバイリンガル教育を基盤とし、プロジェクト型学習と生徒の自律性を重視した「独立した学習者」の育成を核に据えるカリキュラムが特徴である。
教育哲学の根幹には「5 Star Competencies」が据えられ、15のコンピテンシー次元として具体化している。アカデミックな学力に加え、感情知性・社会性・創造性を培う全人的アプローチが、インドネシア人富裕層・知識層の保護者から支持されている。
2025〜2026年度の入学ガイドも各キャンパス別に公開されており、安定した入学需要を維持している。
出典:https://www.cikal.co.id/
Sekolah Pelita Harapan (スコラー・プリタ・ハラパン)
Sekolah Pelita Harapan(SPH)は、1993年にLippo Groupが設立したキリスト教系インターナショナルスクールグループである。ジャカルタ都市圏に5つのキャンパスを展開し、インドネシア人と在留外国人双方に高品質なキリスト教教育を提供している。
2026年5月時点において、WASC(西部大学基準協会)およびACSI(キリスト教学校国際協会)の2機関による認定を継続して保持している。英語を主要教授言語とし、キリスト教的価値観を基盤とした全人教育をカリキュラムの根幹に据えている。
2025年10月には年次オープンデイを開催し、生徒主導のスクールツアーや入学相談セッションが実施された。SPH Summer 2026の教員採用も行われるなど、年間を通じた活発な活動が続いている。
運営母体はYayasan Pendidikan Pelita Harapan(YPPH)であり、UPH(Universitas Pelita Harapan)など系列機関と連携した一貫教育体系を構築し、卒業生の多くが国内外の有名大学へ進学している。
出典:https://sph.edu/
インドネシアの主要学校企業7選〜外資編〜
Jakarta Intercultural School (ジャカルタ・インターカルチュラル・スクール)
Jakarta Intercultural School(JIS)は1951年に設立された、インドネシア最大規模かつ最も歴史あるインターナショナルスクールである。ジャカルタ市内にパティムラ、ポンドック・インダー、チランダックの3キャンパスを展開し、3歳から18歳の生徒を受け入れている。
2026年5月時点の在籍生は約2,500名に上り、70カ国以上の国籍を擁する多文化的な学習環境を提供する。外交官や多国籍企業駐在員家族からの厚い信頼を得ており、米国大使館も毎年ファクトシートを公表するなど、外交的な重要性も高い。
2025年9月にはパティムラ小学部キャンパスの大規模改修が完了した。約2年半をかけたリノベーションでは最先端の学習空間が整備され、グローバル教育のベンチマークと革新的アプローチを融合した施設として生まれ変わった。
カリキュラムはアメリカン・スタンダードを基盤としつつ国際バカロレア(IB)プログラムも取り入れており、卒業生は世界各国の著名大学へ進学している。インドネシアの教育インフラにおいて重要な位置を占める学校である。
出典:https://www.jisedu.or.id/
British School Jakarta (ブリティッシュ・スクール・ジャカルタ)
British School Jakarta(BSJ)は、イギリス系カリキュラムを提供するジャカルタ有数のインターナショナルスクールである。CIS、IBO、WASCの三機関による合同再認定を2023年7月に取得し、認定期間は2028年まで延長された。
2026年5月時点において、BSJはApple Distinguished School(2025〜2027年)の認定を更新している。学年構成は幼児部からYear 13まで対応し、IBディプロマ・プログラム(DP)を含む包括的なIBカリキュラムを提供する。
2025年には全天候型屋内アリーナが新設された。既存の750席シアター、オリンピックサイズ・プール、5面のフットボールフィールドと合わせ、充実したスポーツ・文化施設群を形成している。同年の卒業生全員が第一志望または第二志望の大学に合格を果たしており、高い進学実績を誇る。
2026年8月からはIB MYPを7・8年生に正式導入する予定であり、初等部から中等部への移行をより緊密に連携させる体制を整えている。在籍生増加に伴い、中等部の教員採用も積極的に進めている。
出典:https://www.bsj.sch.id/
Singapore Intercultural School (シンガポール・インターカルチュラル・スクール)
Singapore Intercultural School(SIS)は、シンガポール式・ケンブリッジ式・IBの3カリキュラムを提供するインターナショナルスクールグループである。ジャカルタのほかバンドン、スラバヤ、メダン、スマラン、パレンバン、チレゴンなど全国10校以上のキャンパスを展開し、インドネシアで最も広域的な拠点網を持つ。
2026年5月時点では、新たにマナドおよびバタムへのキャンパス開設も計画されており、国内展開の拡大が続いている。旗艦校のSIS South Jakartaは大規模な施設リニューアルを経て、世界水準のキャンパス環境を整備した。
カリキュラムの多様性を強みとし、シンガポール教育省(MOE)準拠のナショナル・カリキュラムとともに、IBプログラムやケンブリッジ国際試験(IGCSE・A Level)の取得を支援している。保護者・学生双方の多様なニーズに対応したコース設計が、広範な入学層を獲得している要因となっている。
他の欧米系インターナショナルスクールと比較して比較的リーズナブルな学費設定を維持しており、中間所得層の駐在員家族からも支持されている。
出典:https://sisschools.org/
Global Jaya School (グローバル・ジャヤ・スクール)
Global Jaya School(GJS)は1995年に設立され、インドネシアにおけるIB教育の先駆け的存在として知られるインターナショナルスクールである。IBOから再承認を受けたIBコンティニュアムスクールとして、PYP・MYP・DPの全三プログラムを4歳から19歳の生徒に提供している。
2026年5月時点において、在籍生は680名超、教育者数は110名に上る。西部大学基準協会(WASC)による再認定も取得しており、認定期間は2028年まで延長されている。
キャンパスはジャカルタ郊外に位置し、敷地面積約17エーカーの広大な土地に初等棟・中等棟・体育施設・芸術施設等が整備されている。2024〜2025年度にはアニュアルレポートが発行され、生徒・教職員・コミュニティにわたる教育活動の成果が網羅的に記録された。
英語を主要教授言語とし、批判的思考・コミュニケーション能力・国際的視野の涵養を重視した教育を展開している。IB卒業生として多くの人材が海外難関大学へ進学しており、アカデミック水準の高さで東南アジア有数のIB World Schoolとして国際的な評価を得ている。
出典:https://globaljaya.com/
ACG School Jakarta (ACGスクール・ジャカルタ)
ACG School Jakartaは、ニュージーランドを本拠地とするACG Schoolsの運営によるインターナショナルスクールであり、グローバル教育グループ「Inspired Education Group」の傘下に置かれている。ジャカルタ南部に位置し、幼稚園からYear 13まで一貫した教育環境を提供する。
2026年5月時点において、英語教授言語のもとIGCSEおよびIBディプロマ・プログラムを含む多様な学習経路を提供している。スペインへの交流プログラムなど国際的な学生交流も積極的に行われており、グローバルな教育体験を提供している。
Inspired Education Groupは世界40か国以上で100校超を運営するプレミアム教育グループであり、そのネットワークのもとで生徒は国際スタンダードの教育へのアクセスが保証されている。ニュージーランド系の全人教育を掲げ、学習・スポーツ・アート・コミュニティを重視したカリキュラムが特徴である。
2025/2026年度も通常運営が続けられており、ジャカルタの欧米系インターナショナルスクールとして安定的な地位を保っている。
出典:https://www.jakarta.acgedu.com/
Wellington College Independent School Jakarta (ウェリントン・カレッジ・インディペンデント・スクール・ジャカルタ)
Wellington College Independent School Jakarta(WCIJ)は、英国名門校Wellington Collegeのブランドをもとに、Peter Lim氏のWellington College Education Groupがインドネシアに設立する初の学校機関である。2026年8月の開校を予定し、BSD Cityに設置される。
2026年5月時点において、開校時はNurseryからYear 7まで約350名規模でスタートする。2030年頃を目途に大型キャンパスへ移転しながらYear 8〜Year 13を増設し、K-12フルカリキュラムへの拡張を計画している。
教育の基盤はWellington College(英国)の教育哲学に置かれており、学術的卓越性と人格形成を重視したカリキュラムが特徴である。英国のIB指定校としての実績を持つグループブランドが高品質な英国式教育をインドネシアに導入する。
高品質インターナショナル教育への需要拡大を背景として開設される同校は、段階的拡張を経て主要インターナショナルスクールとしての地位確立が見込まれる。
出典:https://wellingtoncollege.sch.id/
Nord Anglia School Jakarta (ノルド・アングリア・スクール・ジャカルタ)
Nord Anglia School Jakarta(NAS Jakarta)は、世界60校以上を展開するプレミアム国際教育グループ「Nord Anglia Education」(EQT傘下)がインドネシアで運営するインターナショナルスクールである。旧Dutch Schoolを前身とし、Nord Angliaブランドへの転換を経て現在の形態となった。
2026年5月時点において、英国式カリキュラムのもと生後18か月から12歳まで受け入れており、現在はYear 7への課程拡張が進行中である。段階的に中等教育へのサービス拡充が図られている。
Nord Anglia Educationのグローバルネットワークを活用し、Juilliard Schoolとの提携による音楽・芸術教育、MITとの連携によるSTEM教育など、世界最高水準の教育コンテンツをインドネシアの生徒が享受できる環境が整えられている。
プレミアムスクールとしての水準を維持しながらジャカルタ市内に立地する利便性も評価されており、外国人コミュニティおよびインドネシア人富裕層の教育需要を確実に取り込んでいる。
出典:https://www.nordangliaeducation.com/en/our-schools/indonesia/jakarta/nas
FAQ
インドネシアの主要学校について知りたいのですが、どのような特徴がありますか?
インドネシアの主要学校は、国立大学や私立大学、外資系大学など多様なタイプがあり、それぞれが歴史や研究ランキングにおいて高い評価を受けています。多くの学校は国内外のネットワークを持ち、さまざまな学部と研究プログラムを提供しています。
インドネシアの大学ランキングや特色はどうなっていますか?
インドネシアの大学は、2020年の研究技術高等教育省ランキングで順位が付けられており、例えばインドネシア大学は第2位、IPB大学は第1位など、学術的に高く評価されています。多くの大学は国際的な提携や研究活動に積極的に取り組んでいます。
主要な私立大学と外資系大学にはどのような違いがありますか?
私立大学は地域に根ざした教育を提供し、多くは国内の学生に向けてカリキュラムを展開しています。一方、外資系大学は国際的なカリキュラムや学位プログラムを持ち、ヨーロッパの大学と提携しているなど、グローバルな教育環境を整えています。
インドネシアの大学はどのような学部や研究プログラムがありますか?
インドネシアの主要大学には、医学部、工学部、経済&ビジネス学部、法学部、農学部、文化科学部など、多岐にわたる学部があり、各大学が専門の研究プログラムやセンターを運営しています。特に研究と実践を重視したカリキュラムが特色です。

