【最新版!】マレーシアの主要法律事務所18選〜金融・法人サービス業界〜

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今回は、マレーシアの主要法律事務所に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて18社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

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目次

マレーシアの主要法律事務所10選〜ローカル編〜

Albar & Partners(アルバー・アンド・パートナーズ)

1981年創業の法律事務所で、クアラルンプールを拠点とする。銀行や金融などの資本市場、会社法及び商法といった分野でマレーシアを代表する法律事務所のひとつ。スクークや債券などの負債資本市場を含む銀行・金融分野、株式資本市場を含む企業・商業アドバイザリー分野、銀行・商業訴訟、仲裁・紛争解決分野など、あらゆる分野の法律サービスを専門としている。

国営企業、国内外の企業、多国籍企業、政府系企業、金融機関、プライベートエクイティ投資家を顧客に抱える。 

2020年ALBマレーシア・ロー・アワードにおいて「イスラム金融法律事務所オブ・ザ・イヤー」を受賞、またアジア・パシフィック・リーガル500やチャンバーズ・アジアパシフィック・ガイド、IFLR 1000など国際的な法律出版物や調査において、常にトップレベルにあると評価されている。

出典:http://www.albar.com.my/

Chooi & Company + Cheang & Ariff(チューイ&カンパニー+チェン&アリフ)

1962年設立のチューイ&カンパニーと、1986年設立のチェン&アリフが2018年に合併してできた法律事務所で、約80名の弁護士を抱える。銀行・金融、資本市場、雇用、知的財産権、合併・買収などを手掛ける。また、同事務所はCCAリーガルインキュベーターにて、国内のスタートアップ企業へ法的支援を行っている。

Nextlaw Global Referral NetworkとAdvocという国際ネットワークのメンバーであり、また同事務所の日本部門ではマレーシアでのビジネスと投資に関連する専門的な法律サービスを日本語で提供している。

また、アジアパシフィック・リーガル500、アジアロー・プロファイル、IFLR1000弁護士ランキング等において高い評価を得ている。

2019年7月には、同事務所のクリストファー・レオン氏が、アジア国際仲裁センター諮問委員会のメンバーとしての任命されている。

出典:http://www.ccalaw.com/

Azmi&Associates (アズミン&アソシエイツ)

クアラルンプールを拠点とする法律事務所で、外国投資や合併・買収、ベンチャーキャピタル、訴訟・仲裁、国際法務などを手掛ける。ジョホールとペナンに支店を持ち、22名のパートナーと25名のシニア・アソシエイト、28名のアソシエイトを抱えている。

同法律事務所は、米国フロリダ州を拠点とするテラレックス、及び1万7,000人以上の弁護士のネットワークを持つファースト・ロー・インターナショナルとのグローバルネットワークを持っている。

マレーシア弁護士会が2020年11月に発表した国内及び外国の法律事務所リストによると、同法律事務所は「マレーシアで最大の法律事務所トップ10」に選ばれている。

また、同事務所はマラヤ大学法学部が主催するリーガル・エグゼクティブ・アプレンティス・プログラムのプラチナ・スポンサーでもあり、学生のインターンシップ・プログラムや法務研修を支援している。

出典:https://www.azmilaw.com/

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Shearn Delamore & Co(シェアン・デラモア&カンパニー)

1905年創業の法律事務所で、仲裁・調停、競争法、企業買収、雇用法、知的財産などを手掛ける。100人を超える弁護士と280人のスタッフを抱えている。    

同事務所には中国デスクとインドデスク、日本デスクが設置されており、日本デスクは製造、自動車、テクノロジーなどのさまざまな業界の日本企業や複合企業に対して、各種法的事項について定期的にアドバイスを提供している。

2020年、同法律事務所はシンガポールのデゥリュー・アンド・ネピア法律事務所及びインドネシアのマカリム&タイラSと提携、デゥリュー・ネットワーク・アジア(DNA)を立ち上げ、アセアン域内で法的なアドバイスや代理業務などのサービスを提供している。

また、2021年のアジアロー・クライアント・サービス・エクセレンスにおいて、競争法・独占禁止法及び税務の総合評価で最優良事務所に選ばれている。

出典:https://www.shearndelamore.com/

Skrine(スクライン)

1963年にスクライン&カンパニーとして設立、2000年にスクラインへ改名している。クアラルンプールを拠点として、46名のパートナーと4名のコンサルタント、23名のシニア・アソシエイト、46名のアソシエイトを抱える。

航空産業や金融機関、バイオテクノロジー・医療機関、不動産産業などへ訴訟・仲裁、知的財産権、資産回収、秘書サービスなど幅広いサービスを提供する。

国際法務ネットワークとして、同事務所はマレーシアで唯一、レックス・ムンディ及びパシフィック・リム・アドバイザリー・カウンシルのメンバーとなっており、海外進出企業などを支援している。

また、チャンバーズ・アジアパシフィック・ガイド、リーガル500、アジアロー・プロファイル等において、法律事務所と弁護士が高い評価を受けている。

出典:https://www.skrine.com/

Wong & Partners(ウォン&パートナーズ)

1998年にマレーシアで設立された法律事務所で、25名のパートナーと50名以上のアソシエイトにて構成されている。資本市場、雇用、知的財産、M&A、不動産、税務・貿易・資産管理などに対応。国内の大手銀行、金融機関、コングロマリット、政府系企業、不動産開発業者、エネルギー及びインフラストラクチャー企業へサービスを提供している。

ベーカー&マッケンジー法律事務所のメンバーであり、イスラーム金融、IPO、海外証券取引所上場、REIT、金融規制、国際的な債券及びエクイティ証券についてもアドバイスを行うことができる。

また、同事務所はチェンバース、リーガル500、IFLR1000及びアジアロー・プロファイルにおいて高い評価を受けている。

2021年3月には、マレーシアで3番目となる大規模太陽光発電プロジェクトにおいて、ドイツを拠点とする多国籍統合企業のib vogtへプロジェクト文書の起草やレビューにおいて助言を実施したことを発表した。

出典:https://www.wongpartners.com/

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Tay & Partners(テイ&パートナーズ)

1989年に設立されたフルサービス法律事務所で、クアラルンプールとジョホールバールに事務所を構える。

国内企業及び多国籍企業向けに、仲裁、金融、法人、データ保護、雇用・労使、フランチャイズ、知的財産権、不動産等に関連する法的サービスを提供しており、9名のパートナーと6名のシニアアソシエイト、9名のアソシエイトを抱える。

同事務所は、2021年ベンチマーク・リティゲイション・アジアパシフィック・アワードの「競争法及び独占禁止法事務所オブ・ザ・イヤー」の最終選考に残っている。また、2021年4月には、アジアン・リーガル・ビジネス誌が選んだ「アジアの紛争弁護士トップ50」に同事務所のパートナーが選ばれている。

競争法関連の業務においては、エアアジアとメガスチールを支援した実績を持ち、不動産関連業務ではイスカンダル開発地域のグリーン・フィールド・プロジェクトにも関与している。

出典:https://www.taypartners.com.my/

Jeff Leong, Poon & Wong(ジェフ・レオン、プーン&ウォン)

1999年に設立された法律事務所で、クアラルンプールを拠点として10名のパートナーと28名のアソシエイトで構成されている。証券、金融サービス、銀行、金融、イスラーム金融、ストラクチャード・ファイナンス、融資、基金・資産管理、企業、ビジネス、金融派生商品、海商、海事、訴訟、商事仲裁、不動産及び動産を業務分野としている。

海外投資家、多国籍企業、国際法律事務所、中小企業、上場企業、国有企業、商業銀行、投資銀行、イスラーム銀行、証券仲買会社、保険会社を顧客に抱え、英語、中国語、マレー語、日本語など多言語に対応している。

同事務所は、インターレックス・グループに加盟するマレーシア国内唯一の法律事務所であり、国際法務サービスの提供が可能となっている。また、中国に拠点を持つ大成法律事務所と協定を締結しており、中国市場参入を支援している。

アジア・ビジネス・ロー・ジャーナル誌において、創設者のジェフ・レオン氏は2021年におけるマレーシアのトップ100人の弁護士に選出されている。また、2020年アジアロー・プロファイルで推奨される弁護士事務所、2020年チャンバーズ・アジアパシフィックにおいてトップランクと評価されている。

出典:https://jlpw.com.my/

ZICO Law(ジコ法律事務所)

1987年に、ザイド・イブラヒム&カンパニーとしてクアラルンプールに設立された法律事務所。東南アジアの15都市に拠点を置く独立系大手法律事務所で、約300名の弁護士を抱える。国内ではペナンとジョホールバル、コタバル、クチンに、そして海外ではシンガポールとブルネイ、タイ、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、ベトナム、カンボジア、ラオスに展開する。

フルサービスの法律事務所として、あらゆる法律分野を網羅する総合的なリーガルサービスを提供している。

インハウス・コミュニティが実施した2019年のアジア及び中東における代表的企業に関する調査において、「銀行と金融」、「企業及びM&A」、「エネルギーと天然資源」の分野で年間最優秀法律事務所を受賞している。

また、2021年4月に同事務所のクアラルンプルオフィスは、グリーン・イニシアチブで省エネ対策を実施しており、今後は人感センサー付き照明などの導入を検討している。

出典:https://www.zicolaw.com/

Shook Lin & Bok (シューク・リン&ボク)

1918年、クアラルンプールに設立された法律事務所。民事及び商慣習、銀行・金融、国際仲裁、訴訟紛争、知的財産などを扱う。パートナー19名、シニアアソシエイト11名、アソシエイト26名にて構成される。  

アジア・ビジネス・ロー・ジャーナル誌において、3名が2021年におけるマレーシアのトップ100人の弁護士に選ばれている。また、2020年ベンチマーク・リティゲイション・アジアパシフィック・アワードにおいて、「ファーム・オブ・ザ・イヤ – マレーシア」を受賞している。

同法律事務所のプロフェッショナル・ディベロップメント・チームは、法律や市場の動向を社員へアップデートするため、定期的なセッションを開催している。また、ソフトスキルのトレーニング・プログラムが社内で実施されており、社員が法律業務に必要なスキルを身につけることができるシステムとなっている。

出典:http://shooklin.com.my/

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マレーシアの主要法律事務所5選〜日系編〜

LIKEARISINGSUN Sdn Bhd(ライクアライジングサン)

2017年3月にクアラルンプルに設立され、M&Aアドバイザリーと日系企業のマレーシア進出支援、法務コンサルティング(弁護士業務全般)、ターンアラウンドマネジメント(再生支援)、危機管理支援、撤退支援を事業とする。マレーシアで設立された日系唯一のM&Aアドバイザリとして、マレーシアでのM&Aを支援している。

法務関連では、リー&ポー・パートナーシップ及びGLT法律事務所といったマレーシアの法律事務所と提携し、日系企業へリーガル・サービスを提供している。M&A関連だけでなく、法律顧問業務や各種コンプライアンス支援なども行っている。

法律顧問業務では、製造業や建設業、金融業、出版・印刷業、運送業、貿易業、IT業、広告業、人材紹介業、飲食業などを顧客に抱えている。

出典:https://likearisingsun.com.my/

TMI Associates(TMI総合法律事務所)

1990年に日本で設立した大手法律事務所。2015年9月に、チューイ&カンパニー+チェン&アリフと業務提携し、日本人弁護士1名がマレーシア現地デスクとして常駐、日本企業へのアドバイス業務を強化している。

2020年9月、同事務所は在マレーシア日本国大使館と業務提携を締結、マレーシアの法制度及び判例動向に関するセミナー開催、個別の法律相談(半島マレーシアにおいて適用される法令に関する事項:労務、会社法、契約、許認可、債権回収、紛争、新規事業、コンプライアンス、法令改正の動向等)などの取り組みを行っている。

また、新型コロナウイルス感染症関連の対応に関する法的な相談事項(活動制限令全般や労務管理等、整理解雇関係、企業再建・清算手続関係)についても、在マレーシア日本国大使館のウエブ上で情報を開示している。

出典:https://www.tmi.gr.jp/

One Asia Lawyers(ワン・アジア・ローヤーズ)

ワン・アジア・ローヤーズは、アセアン及び南アジアの法務に特化した法律事務所として設立。M&Aや統括会社設立・アジア子会社再編、紛争解決、コンプライアンス対応・不正調査などに対応している。

アセアン+南アジア各国にオフィス・メンバーファームを構えることで、日本を含めた各オフィス・メンバーファームからアセアンと南アジア各国の法律を一括して提供できる体制となっている。

マレーシアでは、リム・ジョー・ヤン&カンパニーと提携しており、日本人弁護士が常駐してM&Aやクロスボーダー取引、条例法令調査、企業法務、商法などの分野でリーガルサービスを提供している。

2019年7月には、シンガポール日本人会にて「マレーシアにおけるコンプライアンス及び関連法制度概要」及び「マレーシアにおけるM&A/合弁契約を通じた事業拡大」についてのセミナーを開催している。

出典:https://oneasia.legal/

TNY Consulting (M) Sdn Bhd(TNYコンサルティング)

海外新興国への事業進出を検討している日系企業を法律面でサポートするTNYグループのマレーシア法人で、2017年9月にクアラルンプールに設立された。資本金は100万リンギットで、マレーシアに現地法人を設立した初めての日系法律事務所となる。

社員数は8名で、日本人3名が常駐している。法律業務、会社設立業務、知的財産関連業務などを提供する。

マレーシアでの主な実績として、日系企業とマレーシア企業との間の売買契約書や業務委託契約書、合弁契約書、賃貸借契約書、OEM契約書、建設契約書の作成、社内特許規程のマレーシア法に基づくレビュー業務、知財関連法規に関する調査報告書の作成、日系企業の会社清算業務、マレーシア企業に対する投資スキームに関する法的助言及び必要書類・契約書の作成業務などがある。

また、マレーシア日本人商工会議所にてセミナーを行った実績も持つ。

出典:https://www.tny-malaysia.com/

GVA LPC(GVA法律事務所)

東京とタイを拠点とする法律事務所で、ベンチャー企業やIT企業、アジア進出企業について法的支援を行っており、東京オフィスにマレーシア弁護士有資格者が常駐している。

2018年11月には、クアラルンプールを拠点とするTNYコンサルティングと業務提携を行い、現地でのサポートを含めた法務サービスが提供可能となている。GVAクオリティの法務サービスを提供するため、日本人弁護士が直接クライアントからヒアリングを行い、必要性に応じて東京オフィスのマレーシア弁護士有資格者やTNYの現地専門家をアサインするシステムとなっている。

また、マレーシアの政府関係機関と共同でセミナーを実施しており、政府関係機関とのリレーション構築にも積極的となっている。

これまで、日系企業のマレーシア子会社管理、在マレーシアのベンチャー企業サポート、マレーシア企業のM&Aなど多くのサポート実績を持つ。

出典:https://gvalaw.jp/

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マレーシアの主要法律事務所3選〜外資系編〜

Dentons(デントンズ)

2013年に設立された多国籍法律事務所。80ヵ国以上で事業を展開し、弁護士人数は1万2,000人。仲裁、銀行・金融、資本市場、独占禁止法、コーポレートガバナンス、訴訟・紛争解決など幅広く対応。

2018年9月には、同事務所は1970年に設立されたマレーシアの老舗法律事務所であるザイン&カンパニーと合併し、マレーシアに拠点を持つことになる。ザイン&カンパニーは15名の専門家を擁し、企業、紛争解決、知的財産、不動産と銀行、シャリーア法以外にも、サイバーセキュリティ、ブロックチェーン技術、IP訴訟、富裕層向けイスラーム不動産計画、映画・メディアなどの新しい成長分野にも対応している。

また、ザイン&カンパニーは、マレーシアのイスラーム金融機関であるバンク・イスラーム・マレーシアのイスラーム金融取引に初めて従事した法律事務所でもある。

出典: https://www.dentons.com/
ttps://www.zain.com.my/

ALLEN & OVERY(アレン・アンド・オーヴェリー)

1930年設立、ロンドンに拠点を置く多国籍法律事務所。31ヶ国に44のオフィスを擁する。

マレーシア国内はシンガポール事務所よりサービスを提供しており、マレーシア政府系企業、国内外銀行、民間企業などを顧客に持つ。

同事務所は、マレーシアを拠点とする大手通信事業者であるアクシアタのバングラデシュ子会社と、インドを拠点とする大手電気通信バルティ・エアテルのバングラデシュ子会社との合併を支援した実績を持つ。

また、マレーシアに本部を置くアジアで最大の民間医療企業であるIHHヘルスケアのマレーシア証券取引所と、シンガポール証券取引所への上場を担当している。この他にも、政府系金融機関のカガマス、メイバンク投資銀行、マレーシア国営電力会社であるテナガナショナルとの事業で実績を有している。

出典: https://www.allenovery.com/

Lee Hishammuddin Allen & Gledhill(リー・ヒシャムディン・アレン&グレッドヒル)

1902年にシンガポールで設立された法律事務所で、マレーシア事務所設立は1959年。クアラルンプルとペナン、ジョホールに拠点を置き、コンサルタント1名、パートナー30名、シニアアソシエイト8名、アソシエイト49名を抱える。      

政府機関や企業、コングロマリット、金融機関、多国籍企業、中小企業、新興企業、個人をクライアントとし、法人、雇用、特許・著作権、海上問題、租税紛争などを手掛ける。

同事務所は、チェンバース・アジアパシフィック、リーガル500アジアパシフィック、IFLR1000及びアジアロー・プロファイルにおいて、主要な法律事務所の1つとしてランク付けされている。

また、8,000人を超える弁護士を擁する国際的な独立系法律事務所であるマルチローのメンバーに名を連ねており、海外においてもシームレスな法律サービスを提供している。

出典: https://www.lh-ag.com/

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