今回は、マレーシアの主要資格予備校・ビジネススクールに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて15校を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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マレーシアの主要資格予備校・ビジネススクール11選〜ローカル編〜
Miraj Academy Sdn Bhd(ミラジ・アカデミー)
学校を卒業した人や社会人、企業からのスキルトレーニングや再教育に対する需要が高まったことを受け、2009年に設立した会社。JMエデュケーション・グループの傘下にあり、2020年までに国のニーズを満たす高スキル労働力を生み出すことを目標としている。
同社が提供するコースは、事務管理や電気配線、建物配線施工、セクレタリー、食品・飲料、電気技師、会計となっており、それぞれディプロマの取得が可能となっている。
各コースは人的資源省のスキル開発部やLCCI、SkillsMalaysia INVITE、エネルギー委員会、マレーシア建設産業開発局、人的資源開発基金などからの認定を受けている。
同社は2012年12月にイギリスのシティ・アンド・ギルズの承認センターに、そして2020年9月にはKNX社とMoUを締結している。
出典:https://miraj.edu.my/
AwanBiru Technology Bhd(アワンビル・テクノロジー)
2003年、マレーシアのテクノロジー産業を推進するために設立し、サイバージャヤを拠点としている。2011年7月にマレーシア証券取引所に上場。同社はISO 9001:2015認証、MSCステータスを取得している。
2020年度の収益は1億5,400万リンギットで、1,690万リンギットの税引後損失を計上しており、91名の従業員を擁する。
同社の事業はクラウドなどの技術部門と、人材育成を行うタレント部門で構成されている。タレント部門においては、 主にICTや石油・ガス、その他の産業の分野で、人材のスキルアップと再スキル化に焦点を当てている。
同社はサイバージャヤとプトラジャヤ、ジョホール州ペンゲラン、そして国内の大学にICTトレーニングセンターを設置している。
2021年1月には、セランゴール州政府から同州に居住する1万人の求職中のマレーシア人を対象としたスキルトレーニングと就職斡旋を行う「セランゴール・ケルジャヤ・プログラム」の開発・実施を受注したことを発表した。
出典:https://www.awantec.my/
Kolej Antarabangsa Mighty Skills(カレッジ・アンタラバンサー・マイティスキルズ)
2010年に、自動車と電気関連に特化した教育プログラムを提供する目的で設立。ヌグリ・スンビラン州スレンバンを拠点とする。
電気・電子技術、車両整備、製作・溶接技術、パティシエなどのコースを提供しており、ディプロマの取得が可能となっている。また、職業訓練プログラムはマレーシア人的資源省傘下にある技能開発局の承認を受けており、2015年と2017年には同局から5つ星の評価を取得している。
さらに、同センターはイギリスのシティ・アンド・ギルズのディプロマプログラム教育機関として認可されている。他にも、ディプロマ・エグゼクティブコースではUTMラザックとのコラボレーションプログラムを展開している。
また、同社はシーケラ・グループやカヤク・セーフティ・システムズ社、起亜3Sサービス、建設労働者エクスチェンジ・センター社などの自動車関連企業や電気関連企業、溶接関連企業とMoUを締結している。
出典:https://mightyskills.com.my/
International Aviation Centre(インターナショナル・アビエーション・センター)
IACエアロテック社の航空部門として設立され、航空会社のパイロット及び航空機のメンテナンスエンジニア育成において30年以上の実績を持つ。これまでに、数千人の卒業生が航空業界で働いている。
パイロットコースは高校を卒業した17歳以上が対象となっており、自家用操縦士免許と商用操縦士免許を取得できる。期間は12~18ヵ月で、受講料は6万~7万米ドルとなっている。
航空機整備技術者については、機械工学と航空電子工学が選択できる。期間は18ヵ月で受講料は4万米ドルとなっている。コース終了後には、EASAの認定証と航空機整備工学のディプロマが授与される。
同センターは、国際的に承認された高品質のトレーニングコースを提供する世界的に有名なトレーニングセンターと提携している。
出典:http://iacpilot.com/
Riam Educational Sdn Bhd(リアム・エデュケーション)
1997年に、サラワク州中国商工会議所とサラワク州政府が非営利私立大学となる「リアム・インスティテュート・オブ・テクノロジー」を設立。2013年8月、正式に私立の高等教育機関としての資格を取得している。
同校はサラワク州ミリに位置しており、8エーカーの面積を持っている。中国や香港、インド、インドネシア、ブルネイなどからの留学生を含む1,000人以上の学生が在籍しており、1万人以上の卒業生を輩出している。
提供しているプログラムはエンジニアリング(自動車工学、電気工学、機械工学)や健康科学、ビジネス(会計、デジタルマーケティングなど)、ホスピタリティなどとなっている。
また、技術教育・職業訓練では、自動車電気や調理、パティシエ、エステティック・ビューティー・セラピー、電子・電気設備を範囲としてサービスを提供している。
出典:http://www.riamtec.edu.my/
TED Learning Sdn Bhd (TEDラーニング)
2010年にソフトスキル・トレーニングソリューション企業としてクアラルンプールに設立。30名のトレーナーを擁しており、年間2,000名の学生を受け入れ、年間350社へサービスを提供している。
同社では、ITセキュリティトレーニングやコミュニケーション及びソフトスキル、IT技術及びプログラミング、ISOトレーニングを提供している。他にも、シスコ・ウェブエックス・オンライン会議とマイクロソフト・チームズを使ったオンライン・トレーニングや、社内研修も行っている。これらプログラムにおいては、人的資源開発基金の補助対象とされているものもある。
同社は国内及び東南アジア域内の政府機関と民間企業を顧客に抱えており、主要顧客としてはマキシスやTNGデジタル、 バンクシンパナンナシオナル、コーヒービーン&ティーリーフ、公共サービス局などがある。
出典:https://www.ted.com.my/
IDC Training House Sdn Bhd(IDCトレーニング・ハウス)
1996年に言語センターとして設立し、その後は石油・ガス産業向けの技術研修事業を手掛ける。現在は、ソフトスキルやリーダーシップ、マネジメント、チームビルディング、マネジメントシステム、テクニカルコンピテンシーなどのプログラムやワークショップを提供する。これまでに52ヶ国から5,000人以上が同社のサービスを利用した。
同社は2002年よりマレーシア人的資源省のトレーニングプロバイダーに、そして2007年より財務省の登録機関となっている。また、同社が提供するコースは技術コースとマネジメントシステムコース、そしてソフトスキルコースとなっている。
石油・ガスや石油化学、製造、保険、ホスピタリティ、金融、電気通信、情報技術、教育業界を顧客に抱えており、ペトロナスやシェル、エクソンモービル、マラコフ、東レなどの企業が利用している。
研修施設はセランゴール州プチョンに位置しており、7室の研修室は各々15~35名のキャパシティを持つ。
出典:https://www.idc-training.com/
Talent Intelligence Sdn Bhd(タレント・インテリジェンス)
2008年に会社を設立し、個人や組織のパフォーマンスと生産性を向上させるソフトスキル・トレーニングに焦点を当てた「ソフトスキルズ・マレーシア」展開する。
同社では、トレーニング評価モデルとしてオーストラリア教育資格フレームワークを採用している。また、ハリソンアセスメンツ認定のソリューションコンサルタントでもある。
提供するサービスは、コンピテンシー開発計画やパフォーマンス管理・改善、キャリア開発戦略となっている。また、同社の「ラーニング・エクスペリエンス2.0」は、仕事の成果を向上させる没入型の学習体験ができる画期的な学習フレームワークといった特徴を持っている。
多国籍業や政府系企業などを顧客抱え、グラクソ・スミスクラインやフェルダ、カザナナショナル、UEMランド、セブンイレブン、ペンソニック、YTLコミュニケーションなどが利用している。
出典:http://softskillsmalaysia.com.my/
IEM Training Academy Sdn Bhd(IEMトレーニングアカデミー)
マレーシア技術者協会(IME)のトレーニング及びビジネス部門で、1984年9月に会社登録、2011年1月にマレーシア財務省に登録されている。
専門能力開発プログラム、継続的専門能力開発プログラム、IME会員と一般のエンジニアリング向上トレーニング、技術向上に向けた社内トレーニングなどを提供する。
同社は国防省や国際貿易産業省、人的資源省、保健省、テナガナショナル、テレコム・マレーシア、マレーシア政府観光局、公立・私立大学、株式上場企業へ社内プログラムを提供している。
2020年12月、同社はマレーシア生産性公社(MPC)とMoUを締結、零細・中小規模のエンジニアリング企業のエンジニアや卒業生、従業員に対するトレーニングや指導でコラボレーションすることで合意した。
同社は英国土木学会やカンボジア技術士庁、東南アジア地盤工学会などと国際協力関係にある。
出典:https://www.iemtc.com/
IMTC Sdn Bhd(アイ・エム・ティ・シー)
マレーシアのクアラルンプール中心部に拠点を置く多国籍企業のトレーニングプロバイダーで、10年の実績を持つ。マレーシア国内だけでなく、ドバイやロンドン、トルコなど30都市で事業を展開する。
同社は200名のトレーナーを擁し、900のプログラムを提供している。また、人的資源開発基金より5つ星のトレーニングセンターと評価されており、マキシスやペトロナス、インテル、インドネシア銀行、赤十字国際委員会などを顧客に抱えている。
提供しているプログラムとしては、リーダーシップや対人能力、戦略、品質、プロジェクト管理、広報・メディア、機械工学、電力工学、都市工学など多岐に渡っており、パブリック・トレーニングとオンライン・トレーニング、エグゼクティブコーチング、社内研修に対応している。
出典:https://imtc.my/
Iverson Associates Sdn Bhd(アイバーソン・アソシエーツ)
1944年、プロフェッショナルITトレーニング企業として設立。フォーチュン500企業、政府機関、政府関連企業、及びマレーシア証券取引所に上場している企業における従業員のITスキル向上を支援している。
提供しているコースはアプリケーション開発やビッグデータ・人口知能、ブロックチェーン、クラウドコンピューティング、サイバーセキュリティなどとなっている。
2020年には、同社はマイクロソフト・ラーニングパートナー・オブ・ザイヤー、レッドハット・トレーニングパートナー・オブ・ザイヤーに選ばれている。
ITスキルの他にも、プロジェクト管理、テクニカル・ライティング、プレゼンテーションスキル、チームビルディング、リーダーシップといったソフトスキルトレーニングプログラムも提供している。
出典:https://www.iverson.com.my/
マレーシアの主要資格予備校・ビジネススクール1選〜日系編〜
Institut Teknikal Jepun Malaysia(日本・マレーシア技術学院)
1998年、マレーシアと日本政府間の協力プロジェクトとしてペナンに設立、人的資源省の管理下にある。105名の教師を擁し、13のプログラムを提供しており、753名の学生が在籍する。
同学院が提供するのは、電子工学技術プログラム、コンピューター工学技術プログラム、メカトロニクス工学技術プログラム、製造工学技術プログラム、精密機械工学技術プログラムの5つ。各プログラムは6ヵ月のオンザジョブトレーニング(OJT)を含め、12ヵ月から30ヵ月の期間となっている。
この他にも、地域社会や公務員、民間従業員向けの短期コースも積極的に実施しており、製造(コンピュータ支援製造や品質管理など)とメカトロニクス(工業用ロボットメンテナンスなど)、コンピューター(リナックスやネットワークなど)、エレクトロニクス(PCBデザインなど)のコースを受講できる。
出典:http://www.jmti.gov.my/
マレーシアの主要資格予備校・ビジネススクール3選〜外資系編〜
SGS Malaysia Sdn Bhd(SGSマレーシア)
スイス・ジュネーヴに本拠を置き、検査や検証、試験、認証を行うグローバル企業。各国に2,600のオフィス・研究所を展開し、93,000人の従業員を擁する。
SGSマレーシアは1971年に設立され、マレーシア半島とサバ州、サラワク州を範囲としている。同社は1981年にペトロナスのライセンス会社であるペトロテクニカル・インスペクション社を設立し、石油業界において幅広いサービスを提供している。
同社ではトレーニングサービス「SGSアカデミー・マレーシア」を提供しており、対面式とeラーニングの両方に対応している。多国籍企業や有名企業を対象として、公開講座や社内講座、eラーニング、バーチャル・ラーニング、ブレンデッド・ラーニングを実施した実績を持つ。
受講可能なコースとしては、ソフトスキルやインテグレーテッド・マネジメントシステム、品質管理システム、環境マネジメントシステム、エネルギー・マネジメントシステムなどがある。
また、SGSアカデミー・マレーシアは2020年12月に、FSSC 22000バージョン5.1移行トレーニングコース、及び学生・新卒者向けトレーニングプログラムの導入を発表している。
出典: https://www.sgs.my/en/training-services
TÜV SÜD Malaysia(テュフズード・マレーシア)
世界最大手の第三者認証機関であるテュフズードのマレーシア法人で、テストや検査、監査・システム認証、製品認証といったサービスを提供している。
同社ではトレーニングサービスも提供しており、インストラクター主導とeラーニングに対応している。また、世界的に認められたテュフズードの認証と資格を取得することができる。
インストラクター主導トレーニングでは、マニュファクチャリングや航空宇宙品質管理システム、贈収賄防止管理システム、資産管理システム、自動車品質管理システムなどのコースを提供している。
また、eラーニング・トレーニングでは、自動車品質管理システムやデータ保護・セキュリティ、ISO9001、ISO22000、環境・持続可能性、医療機器管理システムなどのコースが受講可能となっている。
出典: https://www.tuvsud.com/en-my/services/training
British Council(ブリティッシュ・カウンシル)
イギリスの国際文化関係組織として1934年に設立、マレーシア進出は1948年。現在、クアラルンプールとペタリンジャヤ、ペナンにセンターを展開する。国内では100人以上の教師とトレーナーを擁しており、全員がネイティブスピーカーの能力を持っている。
語学学校の他に、オンラインで企業向けトレーニングも提供しており、人的資源開発基金への請求も可能となっている。また、コースは受講者のスキルベースに合わせて設計される。
文法・メールや報告書、プロポーザル、テクニカルレポート作成、交渉術、プレゼンテーション、戦略的ビジネスストーリーテリングといったワークショップも提供しており、カスタマイズ対応することも可能となっている。
これまでに700以上の組織へトレーニングを提供しており、マレーシア中央銀行やマレーシア証券取引所、AIA、CIMB、SPセティア、UEMなどを顧客に抱える。
出典: https://www.britishcouncil.my/
クアラルンプール在住4年目の日本人。大学卒業後、東京で飲料メーカーの営業を担当。その後、マレーシアのクアラルンプールへ移住し食品商社の営業及び購買のサポートを担当。