【最新版!】インドネシアの主要医療機器メーカー14選〜医療・介護業界〜

インドネシア 医療機器業界 業界地図

インドネシアの医療機器業界は、民間病院の増加と医療インフラ整備に伴う需要拡大が続いており、輸入品への依存が高い一方で国産化推進の政策が進んでいます。主要企業は流通から保守サービスまで一体で提供する事業モデルへの転換を進めています。

今回は、そんなインドネシアの医療機器業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

インドネシアの主要医療機器企業3選〜ローカル編〜

PT Andini Sarana(アンディニ・サラナ)

PT Andini Saranaは1983年に設立されたインドネシアの歯科機器・医療機器メーカーである。1987年にMensa Groupに加入し、グループの多角的な事業基盤を背景に成長を続けている。

1990年には東ジャカルタのプロ・ガドゥン工業地区に5,500平米超の近代的製造工場を構え、歯科機器の国内量産体制を確立した。主要製品は歯科診療チェア・ユニット・ライト等の歯科機器全般であり、民間・政府・軍・歯科系大学等の多様な顧客基盤を持つ。

近年は歯科機器に加え病院用ベッド等の一般医療機器への拡充も進めており、製品ラインの多様化を図っている。品質面ではSII・SNI認証に続きISO 13485:2016を取得し、国際品質基準への適合を実現している。

国内市場において長年にわたり信頼性の高い医療機器サプライヤーとして認知されており、インドネシアのローカル医療機器産業を支える代表的企業の一つである。

出典:https://andinisarana.com/

PT Oneject Indonesia(ワンジェクト・インドネシア)

PT Oneject Indonesiaは2004年に設立されたインドネシアの医療消耗品メーカーであり、安全設計型シリンジ製造において国内最大手の地位を確立している。チカランとセンテゥルの2拠点に工場を持ち、年間12億本超のADシリンジ・安全針を生産する能力を有する。

主力製品はオートディセーブル(AD)シリンジ・スマートシリンジ・血液精製製品・輸液製剤・体外診断用試薬等多岐にわたる。インドネシア国内ADシリンジ市場でおよそ90%のシェアを占めており、WHO PQS認証取得によりUNICEF等国際機関への供給実績もある。

2023年には丸紅グロースキャピタルが出資参画し、資本力・国際展開力が強化された。同年のスマートシリンジは「グッドデザイン・インドネシア2023」を受賞し、針刺し事故防止機能を統合した革新的製品として高い評価を得ている。

ISO 13485:2016・CE・ハラール認証等多数の国際規格を保有し、125か国以上に製品を輸出するグローバルメーカーへと成長している。

出典:https://oneject.co.id/

PT Poly Jaya Medikal(ポリ・ジャヤ・メディカル)

PT Poly Jaya Medikalは2007年に設立されたインドネシアの医療機器・病院設備メーカーである。西ジャワ州デポックに本社・工場を構え、国内全土への販売網を通じて医療機関の設備整備を支援している。

製品ラインナップは病院用家具(ベッド・キャビネット等)・病院施設用品・放射線関連機器・乳児用インキュベーター・高圧酸素治療装置の5カテゴリ、250品目超に及ぶ。インドネシア保健省から製造・販売許可を取得し、国家認定委員会(KAN)によるISO 9001認証も保有している。

従業員数は250〜499名、売上高は1,000〜2,500万ドル規模と推定される。民間・政府系病院を主な販売先とし、国内製造による価格競争力と迅速な保守サービスを強みとしている。

外資大手との差別化を図りながら、インドネシアの国内医療機器産業を担うローカルメーカーとして安定的な事業を展開している。

出典:https://www.polymedikal.com/

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インドネシアの主要医療機器企業3選〜日系編〜

PT Hogy Indonesia(ホギ・インドネシア)

PT Hogy Indonesiaは、日本の医療用不織布製品大手であるホギメディカル株式会社の海外生産拠点として、1994年に設立された日系企業である。ジャカルタ中心部から35km・ジャカルタ港から30kmに位置するMM2100工業団地の保税地区内に工場を構えている。

主要製品は医療用不織布を素材とした手術衣・ガウン・キャップ・ドレープ・タオル・機器カバー等であり、親会社ホギメディカルの製造工程のうち労働集約的な加工プロセスを担っている。インドネシアの豊富な労働力を活用しながら、日本本社の厳格な品質基準に準拠した製品を安定供給する世界屈指の医療用不織布加工拠点である。

ジャカルタ市内(サハルジョ通り45番地)にはHogy Medical Sales Indonesia(HMSI)と称する販売・マーケティングオフィスも設置されており、国内市場向けの製品販売にも対応している。

製造・販売の両部門が連携した体制でインドネシアの医療現場を支え、日系医療機器産業のプレゼンスを示す代表的企業の一つとして事業を継続している。

出典:https://hogy.co.id/

PT PHC Indonesia(PHCインドネシア)

PT PHC Indonesiaは1991年設立の日系医療機器メーカーで、パナソニックヘルスケアを経て2018年よりPHCホールディングス株式会社の傘下企業として事業を展開している。西ジャワ州ベカシのMM2100工業団地に生産工場を構える。

主要製品は血糖測定器・バイオメディカルフリーザー・医療用LCDモニター・超音波診断装置・補聴器等であり、製品の100%を輸出に充て125か国超の市場に供給するグローバル製造拠点として機能している。

従業員数は501〜1,000名規模であり、ISO 13485・ISO 9001・ISO 14001・ISO 45001・IATF 16949・ハラール認証等の多数の国際規格を取得している。品質・環境・安全衛生の各面で高い水準を維持し、インドネシア製品の国際競争力を示している。

インドネシアにおける日系医療機器製造の主要拠点として、技術移転・雇用創出・輸出振興の面で同国の産業発展に貢献し続けている。

出典:https://www.phchd.com/id/phci/home

PT JMS Batam(JMSバタム)

PT JMS Batamは、日本の医療機器メーカーであるJMS株式会社の海外生産子会社として1994年6月にバタム島に設立された日系企業である。JMSシンガポール社を通じた100%子会社で、バタム工業パーク内に9,217平米の工場を構えている。

主要製品は輸液セット・輸血セット・スカルプベインセット(点滴針)・フィスチュラニードル(透析用穿刺針)・ブラッドラインであり、医療現場での使用頻度が高い消耗品の安定供給を担っている。ISO 13485医療機器国際規格を取得し、品質管理体制の確立に継続的に取り組んでいる。

バタムにおける雇用創出や日本からインドネシアへの技術移転にも貢献しており、インドネシアの医療機器産業における日系企業の代表的存在となっている。

製品の革新・品質・患者安全への継続的なコミットメントを通じ、国内外の医療インフラ整備に寄与する重要な製造拠点として機能している。

出典:https://www.jmsb.co.id/

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インドネシアの主要医療機器企業8選〜外資編〜

B. Braun Medical Indonesia(B.ブラウン・メディカル・インドネシア)

PT B. Braun Medical Indonesiaは、ドイツの医療機器・医薬品大手B. Braun Melsungen AG(1837年創業)のインドネシア法人として1990年に設立された外資系企業である。全国32地域に600名超の従業員を配置し、輸液療法・疼痛管理・感染制御・手術器具等16の治療領域にわたる製品を提供している。

チカンペック工場では自動輸液システム等をグローバル水準で製造しており、インドネシアの国内製造基盤強化にも貢献している。Great Place to Work Indonesia認定を取得するなど、職場環境の面でも高い評価を受けている。

2025年度はグループ全体の売上が不変為替レートベースで5.1%増となる94億ユーロに達するなど、長期的成長軌道を維持している。国際金融公社(IFC)からの融資支援も受け、インドネシアでの設備投資・事業拡大を継続している。

インドネシア医療市場において長年の実績と信頼を積み上げ、主要外資系医療機器企業の一つとして確固たる地位を占める。

出典:https://www.bbraun.co.id/en.html

PT Siemens Healthineers Indonesia(シーメンス・ヘルシニアーズ・インドネシア)

PT Siemens Healthineers Indonesiaは、ドイツの医療技術大手シーメンス・ヘルシニアーズAGのインドネシア現地法人であり、診断画像・体外診断・デジタルヘルス分野で国内トップクラスのポジションを占めている。

2024年のHMA 2024ではマヤパダ・ヘルスケアグループと医療画像データ管理のデジタルトランスフォーメーションに関する戦略的パートナーシップを締結した。RS Abdi Waluyoには世界初のフォトンカウンティングCTシステム「NAEOTOM Alpha」を導入し、先端医療技術の普及をリードしている。

2025年にはバリ・インターナショナル・ホスピタルとのパートナーシップを通じて、がん・心血管疾患の診断・治療強化に向けた最先端技術の導入を支援するなど、複数の大型病院グループとの連携を深めている。

インドネシアの医療機器市場は2024〜2030年に年率約9.1%で成長すると見込まれており、シーメンス・ヘルシニアーズはその中核プレイヤーとして存在感を高めている。

出典:https://www.siemens-healthineers.com/en-id

PT Philips Indonesia(フィリップス・インドネシア)

PT Philips Indonesiaは、オランダのロイヤル・フィリップスN.V.のインドネシア現地法人であり、同国に120年超の事業実績を持つ老舗外資系企業である。全国12都市に3,900名超の従業員を抱え、バタムに製造工場も有する大規模なオペレーションを展開している。

2025年にはインドネシア保健省と医療システム強化に向けたMOUを締結し、臨床能力開発・デジタルヘルス革新・トレーニングセンター設立に向けた協力関係を構築した。さらにSIHRENプロジェクトの一環として38全州の公立病院への画像誘導治療システム全国展開にも取り組んでいる。

2026年2月には、PT PHC IndonesiaおよびPT Graha Teknomedika等の国内メーカーと現地製造パートナーシップを締結し、超音波システムおよびパシェントモニターの国内生産を開始する方針を公表した。

国内調達比率(TKDN)要件への対応と地場産業の育成を両立しながら、インドネシアの医療インフラ強化に積極的に貢献している。

出典:https://www.philips.co.id/healthcare

PT Fresenius Medical Care Indonesia(フレセニウス・メディカル・インドネシア)

PT Fresenius Medical Care Indonesiaは、ドイツに本拠を置く世界最大の透析機器・透析サービス企業フレセニウス・メディカル・ケアAGのインドネシア現地法人であり、2000年以降インドネシア市場での事業を展開している。透析機器分野で国内市場のシェア約半数を占める最大手プレイヤーである。

主力製品は血液透析(HD)・血液透析濾過(HDF)・腹膜透析(CAPD)・持続的腎代替療法(CRRT)向けの機器・透析器・水処理システム等であり、1,000台超の最新型透析装置をインドネシア国内クリニックに設置している。

2024年6月にはPT Soho Global Healthとの流通協力協定を締結し、インドネシア全域でのフレセニウス製品へのアクセス向上を図っている。グループの2024年業績は前年比18%の利益成長を達成し、インドネシアにおける慢性腎臓病患者の増加に対応した事業拡大を継続している。

全国の透析クリニックへの製品供給のみならず、ジャカルタ大都市圏では官民連携による透析センターの直接運営も行っており、インドネシアの腎臓病治療インフラを支えている。

出典:https://freseniusmedicalcare.com/en/

GE HealthCare Indonesia(GEヘルスケア・インドネシア)

GE HealthCare Indonesiaは、米国の医療機器・デジタルヘルス大手GEヘルスケアのインドネシア事業拠点であり、医療用画像診断装置・患者モニタリング・デジタルソリューションの提供において国内トップクラスの地位を占める。

2025年12月にはインドネシア保健省との大型契約を締結し、SIHREN(インドネシア医療紹介ネットワーク強化)プログラムの一環として38全州の公立病院に300台超の先進型CTスキャナーを供給する受注を獲得した。

2024年にはジャカルタに地域イノベーション・トレーニングエクスペリエンスハブ(RITE Hub)を開設し、国内医療従事者へのMR・CT等先端機器の実地研修を強化している。またPT Kalbe Farmaの子会社Forstaとの協業により、ボゴールにCTスキャナー国産化工場を稼働させた。

インドネシア国内製造の推進と医療アクセスの改善に積極的に取り組み、政府の医療設備整備計画への対応力の高さと長期的なコミットメントを示している。

出典:https://www.gehealthcare.com/

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PT Medtronic Indonesia(メドトロニック・インドネシア)

PT Medtronic Indonesiaは、米国医療機器業界世界最大手のメドトロニックplc(本社:アイルランド)のインドネシア現地法人であり、心臓血管・神経・整形外科・外科手術等の高度医療分野における先端機器・ソリューションを提供している。ジャカルタのガンダリア8オフィスタワーに拠点を置いている。

主要製品は心臓ペースメーカー・植込み型除細動器(ICD)・脊椎インプラント・神経刺激装置・手術ロボティクスシステム等であり、いずれも高い専門性を要する製品群である。販売代理店を通じてインドネシア各地の病院・クリニックに製品を供給するほか、機器の保守・技術サポートサービスも提供している。

インドネシア医療機器市場においてシーメンス・ヘルシニアーズ・フィリップス・GEヘルスケアと並ぶ主要外資系企業と位置づけられており、国内の急速な医療インフラ整備とBPJS保険適用範囲拡大を背景とした市場成長の恩恵を受けている。

Great Place to Work Indonesia認定を取得するなど職場環境においても高い評価を受け、優秀な医療機器専門人材の育成に取り組んでいる。

出典:https://www.medtronic.com/

PT Mindray Medical Indonesia(マインドレイ・メディカル・インドネシア)

PT Mindray Medical Indonesiaは、1991年に創業した中国の医療機器大手マインドレイのインドネシア現地法人であり、ジャカルタのクニンガン地区メナラDEA2(17階)を拠点に事業を展開している。

主力製品分野は患者監視・生命維持システム(ベッドサイドモニター・人工呼吸器等)・体外診断(血液分析器・生化学分析器等)・医療画像(超音波診断装置等)の3分野であり、190か国以上の医療施設に製品・サービスを提供するグローバルメーカーである。

インドネシアでは政府系・民間病院・クリニック等に幅広く製品を供給しており、LKPP(政府調達機関)のe-カタログにも掲載されている。大手医療機器流通企業idsMEDインドネシアとも流通協力協定を締結し、全国への販売網を強化している。

インドネシアの医療機器市場においてシーメンス・GE・フィリップスと並ぶ主要外資系プレイヤーとして位置づけられており、国内の医療インフラ整備に重要な役割を担っている。

出典:https://www.mindray.com/en/

PT Abbott Products Indonesia(アボット・プロダクツ・インドネシア)

PT Abbott Products Indonesiaは、米国の医療機器・ヘルスケア大手アボット・ラボラトリーズのインドネシア現地法人であり、診断機器・医療機器・栄養製品・後発医薬品の4事業を展開している。ジャカルタのウィスマ・ポンドック・インダーに本社を置いている。

医療機器分野においては体外診断システム(診断用分析装置・試薬・自動化ソリューション)、糖尿病管理(フリースタイルシリーズ血糖測定器・持続血糖モニタリングシステム)、心臓血管デバイス(血管内超音波・電気生理学的カテーテル等)を主力とする。

病院・参照検査室・血液バンク・救急部門・クリニック等の多様な医療施設に対して装置・試薬・オートメーションソリューションを提供している。2024年の業績は純売上高が前年比9.88%増、総資産が12.48%増と堅調な成長を示している。

インドネシアの医療機器市場が年率約9.1%(2024〜2030年CAGRベース)で成長する中、アボットは国内の疾病診断・管理能力の向上に貢献する重要な外資系プレイヤーとして事業拡大を続けている。

出典:https://www.id.abbott/

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FAQ

インドネシアの主要医療機器メーカーについて教えてください。

インドネシアの主要医療機器メーカーにはローカル、日系、外資系の合計12社があり、それぞれが医療機器の製造・販売に従事しています。

インドネシアのローカル医療機器メーカーの特徴は何ですか?

ローカル企業は、国内市場に根ざし、医療機器の製造や販売を行っており、国内のニーズに応えた多岐にわたる医療設備や医療用具を供給しています。

日系の医療機器メーカーはどのような事業を行っていますか?

日系企業は、高品質な医療用器具や手術器具の製造・輸出を行い、また、現地の医療機関向けに医療機器の販売やサポートも提供しています。

外資系メーカーの特徴は何ですか?

外資系メーカーは、最先端の医療技術や製品を導入し、高い品質管理と生産能力を持ち、インドネシアだけでなく海外にも医療機器を供給しています。

インドネシアの医療機器業界の今後の展望は何ですか?

インドネシアの医療機器業界は、国内需要の増加とともに、技術革新や海外市場への展開を進め、今後も成長が見込まれています。

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アンディ ムハンマド Indonesia-Based Industry Analyst
インドネシア在住の観光ガイド・通訳者。 日本語学科卒業後、日本人向け観光案内や国際イベントでの日本代表団対応を経験。 現地視点と実務経験をもとに、インドネシアの観光・文化情報を日本語で発信している。
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