【最新版!】インドネシアの主要医療卸業者12選〜医療・介護業界〜

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今回は、インドネシアの主要医療卸業者に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて12社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

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インドネシアの医療卸業界 業界地図はこちら!
目次

インドネシアの主要医療卸業者9選〜ローカル編〜

PT MENSA BINASUKSES(メンサ・ビナスクセス)

1973年に設立されたインドネシアの医療用品卸売会社である。設立当初はPT Masa Bhakti Surya (MBS)という名称で知られていた。4支店体制からスタートし、医薬品原料と医薬品完成品を取り扱っていた。

1985年にPT Masa Bhakti Suryaは買収されてMensa Groupの主要企業の1つになった。1993年には社名をPT Mensa Binasuksesに変更。今日、PT Mensa Binasukses は、国内の医薬品販売業者のトップ10に入る国内最大の医薬品、医療機器、および消費財の販売業者の1つである。

ジャワ島・スマトラ島・カリマンタン島・スラウェシ島・パプア、その他の島々に展開する27支店のネットワークで全国をカバーしており、医薬品は主に薬局、ドラッグストアチェーン、病院へ供給している。医療機器は主に病院、病院ラボ、独立したラボへ供給している。消費財は、食料品店、薬局、ドラッグストアチェーン、百貨店、食品商社、卸売業者、産科病院、ベビーショップなどに供給している。

出典:https://www.mbs.co.id/

PT Enseval Putera Megatrading Tbk (エンセバル・プトラ・メガトレーディング)

PT Ensevalは、PT Kalbe Farmaのマーケティングおよび生産部門から流通部門が分離され流通機能の管理を目的として1973年に設立された。事業が拡大するにつれ、PT Ensevalは医薬品だけでなく、幅広い消費者向け製品や医療機器を扱う総合販売代理店として成長した。

1993年に社名をPT Enseval Putera Megatradingに変更。1994年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「EPMT」である。筆頭株主はPT Kalbe Farma Tbkで92.47%保有している。
EPMT は4つの部門の流通および取引サービスに活動を集中している。医薬品部門、消費者向け製品部門、医療機器部門、原材料部門である。EPMTの流通ネットワークはインドネシア全土に張り巡らされている。スマトラ島のバンダ・アチェからパプア州のジャヤプラまで76の支店がある。そして、ジャカルタ、スラバヤ、チカランに配送センターがある。2020年の売上高は22兆5,454億Rp(約1,719億円)であった。

出典:http://www.enseval.com/en/ 
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202104/72f0a9a252_7c8123096a.pdf

PT Towada Healthcare (トワダ・ヘルスケア)

1999年に設立されたインドネシアの医療機器販売代理店。設立当初、Ortho Clinical Diagnostics(OCD)のディストリビューターとしてPT Melisat Laju Lestari (MLL)が設立された。

2002年にPT Towada Promedika & Healthcare (THC)がMLLを買収して、OCDとKodak Health Imagingのディストリビューターとなった。その後、コントラスト・インジェクター製品のGuerbet、超音波機器のGE、X-ray装置のSiemens Healthcare、CRRT & Siemensの臨床診断装置のGambro、整形外科機器のSmith & nephew、クリティカルケア機器のDrager、心臓インターベンション機器のAbbott、手術器具のKLS Martin、HD機器のBaxter、サイクロトロン機器の住友重機械工業、ペースメーカーのSt.Jude Medicalを加え、現在、グローバルで著名な13ブランドの代理店である。
また、インドネシアの主要都市に11の支店があり、300人以上の従業員がマーケティングと流通に携わっている。

出典:https://www.tawadahealthcare.com/

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PT Binabakti Niagaperkasa(ビナバクティ・ニアガプリカサ)

1989年に設立されたインドネシアのヘルスケア業界のディストリビューター。高品質の医薬品を幅広くインドネシア全国の民間および公共部門に供給している。

PT Binabakti Niagaperkasaが取り扱う幅広い医療機器および製品のセレクションには、呼吸ケア、新生児ケア、在宅ケア、気道管理、患者モニタリング、耳鼻咽喉科治療、無影灯とテーブル、器具、滅菌装置、および医療用使い捨て製品が含まれている。

また、全国を最大限にカバーするために多くの地元の販売業者と緊密に協力しており、配送センターは、インドネシアの主要都市全体に網羅されている。ジャカルタ、スラバヤ、バンドン、スマラン、バリ、メダン、ポンティアナック、マカッサル、パレンバン、バンジャルマシンなど。 独立したサブディストリビューターのネットワークが確立されており、さらに地方および第2層の都市に拡大している。主な顧客の中には、保健省、公立および私立の病院/診療所がある。

出典:https://www.binabakti.co.id/

PT Anugerah Pharmindo Lestari(アヌグラ・ファルミンド・レスタリ)

1985年に設立されたインドネシアのヘルスケア業界のディストリビューターである。PT Anugerah Pharmindo Lestari(APL)はアジアおよび東南アジア12か国に展開するZuellig Pharmaグループのメンバーで、大手の独立系ヘルスケアサービス会社である。

APLが目指すところはサービスを提供するコミュニティがヘルスケアを利用しやすくなることである。大手の独立したヘルスケアサービス会社として、インドネシアの複雑な地理とマルチチャネル環境をサポートしながら、増大するヘルスケアニーズをサポートするために、世界クラスの流通、商業化、デジタルおよびデータ分析ソリューションを提供している。

現在、514都市の60,000以上の医療施設にサービスを提供し、世界のトップ10の製薬会社を含む50以上のクライアントと協力している。最先端の全国配送センター、ジャカルタの配送センター、27の医薬品グレードの倉庫を運営している。現在のビジネス規模は約11億米ドル。

出典:https://www.aplcare.com/en 

DV MEDIKA(DVメディカ)

1999年に設立された医療およびヘルスケア機器のメーカー兼ディストリビューターである。最初に設立されたのはバリ島デンパサールであった。現在はバリとジャカルタにオフィスを構えインドネシア全土の病院や医療機関にサービスを提供している。

DV Medikaは高品質の病院用ベッドを生産販売している。自社製品を補完するため、シーメンスやリネットなどの大手メーカーから輸入されたさまざまな病院用ベッドや医療機器を販売している。
一方で、DV Medikaは周辺地域国へ病院用ベッドの輸出も開始している。国内および世界的に確立されたクライアントとパートナーのネットワークにより、急成長する医療およびヘルスケア業界に支えられて、DV Medikaは特に医療インフラストラクチャの需要が大きいインドネシアの郊外でビジネスを拡大している。また、政府および民間の病院と定期的に協力して全国の医療の質の向上に取り組んでおり、医療業界向けの専門サービスを拡大している。

出典:http://www.dvmedika.com/
https://www.linkedin.com/company/dvmedika/ 

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PT. Mulya Husada Jaya(ムルヤ・フサダ・ジャヤ)

1995年に設立されたインドネシアの医療機器ディストリビューターである。PT. Mulya Husada Jaya(MHJ)は東ジャワ州のスラバヤにある。創業以来、医療機器のビジネスを成長させることに専念しグローバルに信頼されている医療機器ブランドと協力してソリューション、迅速な対応、カスタマーケアサービスを提供している。

CT、超音波画像診断装置、血管X線撮影装置、医療画像情報システムなど最先端の画像診断装置を提供するGE Healthcare。X線、CT、画像診断装置を提供するDRGEM、オートレフケラトメータなど眼科診断用の解析装置を提供するNIDEK。低侵襲治療(インターベンション)機器の専門メーカーBoston Scientific。マンモグラフィーなどのX線機器のKiran。AED/バイタルモニター/EKGで知られているSCHILLER。内視鏡のAmbuが主な取引先である。

心臓病科、緊急医療科、神経科、産婦人科、眼科、放射線科、泌尿器科などが主要な納入先になる。

出典:http://mhj.co.id/

PT Chitose Internasional Tbk(チトセ・インターナショナル)

1979年に設立されたインドネシアの家具メーカー。創業時の名称はPT. Chitose Indonesia Manufacturing Limitedであった。

2000年にPT Tritirta Inti Mandiriが株式を取得。これにより、病院用ベッド製造や新しい製品開発など、さまざまなプロジェクトが積極的に実施されるようになった。2006年にはテーブルや本棚などのオフィス家具の生産を開始。 2013年に社名をPT Chitose Internationalに変更。2014年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「CINT」である。筆頭株主はPT Tritirta Inti Mandiriで70.22%を保有している。

上場により資本構造が強化され、事業開発の速度が向上し、新しい工場を追加するための戦略的計画がサポートされた。現在、家庭用家具、学校、公共施設、オフィス、病院、ホテル向けに200種類を超える製品を供給している。また、専用のショールームがチマヒとジャカルタにあり、スラバヤにはパビリオン14という旗艦店がある。

出典:https://www.chitose-indonesia.com/
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202103/6e3822b5c3_5a957e8538.pdf 

PT Oriontama Jaya(オリオンタマ・ジャヤ)

1985年に設立されたインドネシアの医療機器ディストリビューター。メダンで医薬品販売からスタートしたが、いくつかの医療機器メーカーと独占販売契約を結ぶ中で医療機器販売にシフト。

現在、PT Oriontama Jayaは北スマトラ州のメダンに本社を置き、ジャカルタ、西ジャワ州のバンドン、中部ジャワ州のスマラン、東ジャワ州のスラバヤとリアウ州のプカンバルのネットワークでインドネシア全土の医療機関にサービスを提供している。
また、独占販売代理店契約を結んでいるメーカーは、米国のZimmer Biomet CMF&Thoracic:骨・関節治療関連、フランスのSpineway S.A.:脊椎インプラント、ドイツのOrtho-Select GmBH:整形外科ソリューション、中国のAble:血液透析カテーテル、マレーシアのGermisep:消毒剤、中国のBiosky:血液灌流、インドのGPC Medical Ltd.:整形外科ソリューション、米国のDesigns for Vision, Inc.:手術用テレスコープ、米国のMatrix Surgical:インプラントである。

出典:http://www.oriontamajaya.com/ 

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インドネシアの主要医療卸業者2選〜日系編〜

PT Paramount Bed Indonesia(パラマウント・ベッド・インドネシア)

1995年に日本のパラマウントベッド株式会社のインドネシア子会社として設立された。1996年から西ジャワ州ブカシの西チカランで国内外市場向けの病院用ベッドの製造を行っている。病院用ベッドの製造にあたり工場では原材料の調達、プレス加工、溶接、塗装、最終組み立てと一連の工程をすべて工場で行っており、検査工程で確実に品質が保証されている。

病院用の製品には、ベッド、マットレス、搬送用ストレッチャー、オーバーベッドテーブルやベッドサイドキャビネットのような家具、IVスタンド・車椅子・カート・パーテーション・診察台などの病棟設備、リハビリ用具、手術台、リクライニングシート、滅菌装置などがある。
また、PT Paramount Bed Indonesiaにはショールームが2か所ある。1つは西チカランの工場に併設されている。もう1つは南ジャカルタにあるK-Houseと呼ばれるショールームである。また、保証期間が終わっても、最低年1回全国の病院を訪問している。

出典:https://paramount.co.id/

PT Otsuka Indonesia(大塚インドネシア)

1974年に日本の大塚製薬株式会社とのインドネシアの合弁製薬会社として設立された。設立当初、すべての製品を日本から輸入していたが、医薬品を現地で生産するインドネシア政府の方針に基づき現地生産への切り替えを行った。

注意深く詳細な調査を行った結果、東ジャワのアルジュナ山の麓できれいな天然水源が見つかり、IV(静脈注射:点滴)にとって理想的であることが証明された。そして、東ジャワの小さな町ラワンの約40,000平方メートルの敷地に工場が建設された。

PT. Otsuka Indonesiaでは4つの製品グループを製造および販売している。治療薬、臨床栄養学とIVソリューション、医療機器、IVセットの4つである。とりわけ、点滴ソリューション製品は医薬品市場への浸透に成功し、インドネシアで最高の評判を得ている。この点滴ソリューションの成功で、臨床栄養、治療薬、医療食品、医療機器を製造することなど製薬業界の分野でさらなる一歩を踏み出すことができた。

出典:https://www.otsuka.co.id/ 

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インドネシアの主要医療卸業者〜外資系編〜

PT Organon Pharma Indonesia Tbk(オルガノン・ファルマ・インドネシア)

1972年に設立された米国系医療関連製品製造販売会社。設立時の社名はPT Essex Indonesiaであった。1990年には社名をPT Schering Plough Indonesiaに変更。

同年、インドネシア証券取引所(IDX)に上場。2012年に社名をPT Merck Sharp Dohme Tbkに変更。2014年に一旦上場廃止。2020年に再上場。社名はPT Organon Pharma Indonesia Tbkに変更。 IDXコードは「SCPI」である。筆頭株主はOrganon LLCで98.787%を保有している。

定款に定められた事業範囲は、①人間および動物の医薬品、トイレタリー、化粧品、家庭用および関連製品の加工、包装、および開発。②医薬品の普及促進と輸出。③医療機器の主な販売業者。④原材料、完成品、および関連する医療機器の輸入。⑤ビジネスおよび経営コンサルタントサービスの提供である。2020年の売上高は2兆8,933億Rp(約221億円)であった。とりわけ輸出は2兆3,325億Rpで全体の売上高の81%を占めている。

出典: https://www.msd-indonesia.com/
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202105/c46a936315_61d4c78d10.pdf 

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