【最新版!】シンガポールの主要ドラッグストア10選〜流通・小売業界〜

シンガポールのドラッグストア業界は、調剤薬局からオーガニック・サプリメント専門店まで多様な業態が共存する市場です。ユニティ・ファーマシーをはじめとする10社の主要企業が、ウェルネス志向の高まりを背景に取扱品目とデジタルサービスを拡充しています。

今回は、そんなシンガポールのドラッグストア業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて10社の最新情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

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目次

シンガポールの主要ドラッグストア企業4選〜ローカル編〜

Unity Pharmacy (ユニティ・ファーマシー)

Unity Pharmacyは1992年にNTUC Healthcareとして設立された、シンガポールを代表するローカル系ドラッグストアである。労組系協同組合NTUCを源流に、健康関連商品を市民に手の届く価格で提供することを使命に誕生した。

現在はFairPrice Groupの一部門として国内90店舗超を展開する。HDBタウンから都心モールまで広く出店し、各店には登録薬剤師が常駐して処方箋調剤、市販薬、サプリメント、スキンケア、ベビー用品を扱う。

親会社FairPrice Groupはスーパー、コンビニCheers、食品事業を擁し、UnityはLink Rewards連動やFairPrice Online上の商品取扱などグループシナジーを生かす。

2024年以降は一部店舗で遠隔診療サービスとの連携を導入し、オンライン医師との連携を強化。PB「Unity」シリーズはビタミン剤や日用品で価格優位性を打ち出す。

2026年5月時点では、高齢化と健康志向を背景に予防医療・ウェルネス領域への商品拡充を進めている。

出典:https://unity.com.sg/

Nature’s Farm (ネイチャーズ・ファーム)

Nature’s Farmは1982年創業の、シンガポール初の健康食品・サプリメント専門店チェーンである。欧米のビタミン剤・栄養補助食品を同国市場にいち早く導入したパイオニアとして、40年以上業態を牽引してきた。

国内に19店舗を展開し、Ngee Ann Cityの旗艦店、AMK Hub、Tampines Mall、Junction 8など主要モールに出店する。ビタミン、ミネラル、スポーツ栄養、オーガニック食品、美容サプリに特化した品揃えが特徴だ。

各店には栄養士やヘルスアドバイザーが常駐し、対面コンサルティング型販売を採用する。一部店舗では血圧測定や体組成チェックも提供する。

2024年以降はEコマースを強化し、定期購入プログラム導入でリピート顧客の囲い込みを進める。PB「Nature’s Farm」は魚油やマルチビタミンで強いブランド力を持つ。

2026年5月時点では、予防医療・健康寿命延伸への関心を追い風に専門業態の地位を築いている。

出典:https://naturesfarm.com/

Vitakids (ヴァイタキッズ)

Vitakidsは2002年にJames Ong氏とSamantha Foo氏夫妻が設立した、シンガポール発のナチュラル・オーガニック専門ドラッグストアである。ホリスティック・ウェルネスを理念に、自然派サプリとオーガニックパーソナルケアに特化する。

国内に8店舗を展開し、Plaza Singapura、Westgate、United Square、Parkway Parade、Compass One、Tampinesなど主要モールに出店する。子供向けサプリやベビーケアに強く、ファミリー層からの支持が厚い。

取扱ブランドは100以上、商品アイテム数は3,000点超に及び、KinderNurture、Doctor’s Best、Nordic Naturalsなど欧米ブランドを幅広く扱う。

各店には栄養相談ができるスタッフが配置され、対面接客モデルを重視する。ECサイトvitakids.bizでも全商品ラインを展開する。

2026年5月時点では、共働き世帯の健康志向や子供の免疫サポートへの関心拡大を背景に独自ポジションを築いている。

出典:https://www.vitakids.biz/

Pharmex Healthcare (ファーメックス・ヘルスケア)

Pharmex Healthcareは1983年にシンガポールで創業した、ホームケア・メディカルサプライ専門のローカル系ドラッグストアである。40年以上、家庭内介護・在宅医療をサポートする商材に特化したポジショニングを築いてきた。

単店からスタートし、現在は国内に8店舗を展開する。Toa Payoh、Bedok、Jurong、Pasir Risなど住宅地に出店し、地域密着型サービスを提供。移動補助具、失禁ケア、創傷ケア、医療消耗品など高齢者向け商材を扱う。

店頭での介護用品フィッティング、機器レンタル、家庭向け配送など付帯サービスを充実させ、介護施設やクリニックへのB2B供給も行う。

ECサイトmedicalsupplies.com.sgでは1万点超を扱い、政府のSeniors Mobility補助金対応商品も多数掲載する。

2026年5月時点では、Ageing in Place政策の推進を背景に在宅介護関連商品の需要が拡大しており、専門特化型業態として安定した存在感を示す。

出典:https://www.medicalsupplies.com.sg/

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シンガポールの主要ドラッグストア企業3選〜日系編〜

Eu Yan Sang (余仁生 / ユーヤンサン)

Eu Yan Sang(余仁生)は1879年にマレーシアのゴーペンで創業し、現在はシンガポールに本社を置くアジアを代表する漢方(TCM)ヘルス&ウェルネス企業である。長い歴史を背景に、漢方薬・健康食品・燕の巣・高麗人参など幅広い東洋系健康製品を扱う。

シンガポール国内には約41店舗を展開し、グレーターチャイナ・マレーシアを含めると170を超える小売拠点と約25のTCMクリニックを擁する。モールから街中まで広く出店し、リテールとクリニックを組み合わせた業態が特徴だ。

2000年にシンガポール証券取引所(SGX)に上場した後、2016年に欧(Eu)一族・テマセク・Tower Capital連合により非公開化された。そして2024年、ロート製薬と三井物産を中心とする日本連合が株式の約86%を取得し、実質的な経営権が日本企業に移った。

日本資本の傘下入り後は、ロート製薬や三井物産との連携によりTCMと現代ヘルスケアを融合した商品開発・ブランド強化が進む。

2026年5月時点では、高い品質基準とブランド力を背景に、シンガポールにおける漢方・健康製品分野の最大手として確固たる地位を維持している。

出典:https://www.euyansang.com.sg/

Welcia-BHG (ウエルシアBHG)

Welcia-BHGはイオングループ傘下のウエルシアホールディングスと、中国系小売BHG(Beijing Hualian Group)が合弁で2017年に設立した、シンガポール市場向けの日系ドラッグストアである。日本品質を武器に同国市場へ参入した。

国内に12〜14店舗を展開し、Suntec City、Raffles City、Takashimaya、Northpoint City、Century Square、Orchard MRTなど主要商業施設に出店する。日系百貨店・食品スーパー隣接の出店戦略を採る。

品揃えは日本ブランドの医薬品・化粧品・サプリ・ベビーケアを中心に、サロンパス、第一三共、ロート、花王、資生堂、DHCなど日系メーカー商品を網羅する。直輸入商品も多い。

親会社ウエルシアHDは2024年2月期に売上1兆2,173億円(前期比6.4%増)。海外事業でシンガポールはASEAN展開の起点として位置づけが強化されている。

2026年5月時点では、日系ドラッグストアのリーダーとして日本ブランドのショーケース機能と現地ニーズ対応の両立を進める。

出典:https://www.welcia.com.sg/

Nishino Pharmacy (西野薬局)

西野薬局(Nishino Pharmacy)は1990年にシンガポールで開業した、現地最古参の日系ドラッグストアである。創業以来35年以上、在留邦人や日本品質を求める層に支持され、日系医薬品小売のパイオニアとして地位を確立してきた。

旗艦店は高島屋ショッピングセンター地下2階に位置し、加えてGreat World地下2階、Millenia Walkの明治屋シンガポール内2階にも店舗を構える3店舗体制で運営する。日系百貨店・食品スーパーとの近接立地を採る。

取扱商品は日本のOTC医薬品、ビタミン剤、滋養強壮ドリンク、漢方薬、ヘアケア、コスメティクスなどで、日本国内とほぼ同等のラインアップを誇る。日本人スタッフが日本語で薬剤相談に対応する。

母体は医薬品卸の日邦薬品工業株式会社で、日本本社からの安定した供給網と品質管理体制を背景に、在外日本人向けの「準・国内品質」サービスを提供する。

2026年5月時点では、在住約3万人の日本人および日本品質志向の富裕層を顧客に、ニッチで安定したポジションを保つ。

出典:https://www.mangosteen.com.sg/living/hospital/nishino-pharmacy/

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シンガポールの主要ドラッグストア企業3選〜外資編〜

Guardian Health and Beauty (ガーディアン・ヘルス&ビューティ)

Guardian Health and Beautyは香港資本のDFI Retail Group傘下のヘルス&ビューティ専門チェーンで、シンガポールNo.1のドラッグストアブランドである。国内120店舗超を展開し、店舗数・シェアで業態リーダーを保持する。

住宅地HDBタウン、MRT駅構内、主要モールを網羅し全土をカバー。各店舗に登録薬剤師が常駐し、処方箋調剤、健康相談、慢性疾患カウンセリング、ワクチン接種などのサービスを提供する。

2025年3月、DFIはシンガポールの食品小売事業(Cold Storage、Giantなど計91店舗)をMacrovalueに1億2,500万シンガポールドルで売却し、同国事業をGuardianと7-Elevenの2本柱に集中する戦略にピボットした。

2026年初頭にはThe Shoppes at Marina Bay Sandsの旗艦店を全面リニューアル。AIスキン&スカルプ診断や更年期向け「MTick」認証商品売場も順次展開する。

2026年5月時点では、グループの最重要事業として投資が集中し、業界における支配的地位を強化している。

出典:https://www.guardian.com.sg/

Watsons Singapore (ワトソンズ・シンガポール)

Watsonsは1841年に香港で創業した、CKハチソン傘下A.S. Watson Group運営のアジア最大級ヘルス&ビューティリテーラーである。グループ全体ではアジア・欧州15市場で約8,000店舗を展開する。

シンガポールでは約100店舗を展開し、Ngee Ann Cityの旗艦店、Bugis Junction、ION Orchard、VivoCity、Jurong Pointなど主要モールに広く出店する。Guardianに次ぐ2強の一角だ。

商品戦略は韓国コスメ・日本コスメの強化、PB(Naturals by Watsons、Pure Beauty、Collagen by Watsons)の拡充に特徴がある。L’Oréalとの協業など海外ブランド連携も積極的だ。

2025年1月にはNgee Ann City旗艦店をリニューアルし、サプリ大手GNCの「store-in-store」を初導入。同年9月までに国内全店舗でGNC商品の取扱を拡大した。

2026年5月時点では、Watsons Goアプリ、AI肌診断、ライブコマースなどデジタル戦略を加速し、業界2強の一角を維持する。

出典:https://www.watsons.com.sg/

GNC Singapore (GNCシンガポール)

GNC(General Nutrition Centers)は1935年に米国ピッツバーグで創業した、世界的なヘルスサプリメント・ビタミン専門ブランドである。Mega MenやPro Performanceなど自社ブランドをグローバル展開する。

シンガポールでは長年フランチャイジーONI Globalが現地展開を担ったが、商標係争が発生。2024年に国際商事仲裁裁判所(ICDR)がGNCに3,939万米ドルの損害賠償を認める裁定を下し、本体が市場の直接コントロールを取り戻した。

2025年1月、A.S. Watson Group傘下Watsons Singaporeとパートナーシップを締結し、Ngee Ann City旗艦店内に「store-within-a-store」第1号店を開業。同年9月までに国内全Watsons店舗で取扱を開始した。

商品戦略はLACとの差別化を明確化し、米国本社直輸入の真贋を訴求。Watsonsデジタル会員基盤と連携してECも強化する。

2026年5月時点では、Watsonsとの統合チャネル戦略によりサプリ領域の代表的な外資ブランドとしてプレゼンスを確立しつつある。

出典:https://www.gnc.com.sg/

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FAQ

シンガポールの主要ドラッグストアにはどのような特徴がありますか?

シンガポールの主要ドラッグストアは、ローカル・日系・外資系の11社が展開しており、それぞれ健康、ビューティー、薬品など多岐にわたる商品とサービスを提供しています。

シンガポールのローカルドラッグストア4選の特徴は何ですか?

ローカルドラッグストアには、Guardian、Unity、Specialist Compounding Pharmacy、Medilink Pharmacyがあり、さまざまな専門サービスや多様な商品展開、一つの店舗での総合的なケアが特徴です。

日系ドラッグストアの特徴と主要店舗は何ですか?

日系ドラッグストアには西野薬局とウエルシアがあり、日本製品やサプリ、漢方薬など安心して購入できる品揃えと、日本の品質管理のサービスが特徴です。

外資系ドラッグストアの代表的な企業とその特徴は何ですか?

外資系ではワトソンズとビヨンド・ファーマシーが代表的で、豊富な品揃えやプライベートブランド、革新的な店舗体験を提供しています。

シンガポールのドラッグストア業界を理解するために役立つ資料はありますか?

詳細な主要企業がまとめられた業界地図は以下よりダウンロード可能で、シンガポールのドラッグストア業界の全体像や市場動向を理解するのに役立ちます。

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投稿者アバター
中村 美穂 Singapore-Based Industry Analyst
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員としての国際経験を活かし、現在はライターおよび翻訳者として、シンガポールの文化や生活、食に関する情報を発信している。
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