今回は、シンガポールの主要EC・ネット通販運営会社に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて11社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
読了時間の目安:5分
シンガポールの主要EC・ネット通販運営会社5選〜ローカル編〜
Reebonz (リーボンズ)
2009年にシンガポールに開設され、マレーシア、香港、マカオ、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、台湾、アメリカ合衆国、カナダで展開をしている。バッグ、アクセサリー、時計、宝石、靴の高級品を新品と中古品両方で販売。
2014年4月、Reebonz Vintageと合併し、中古のデザイナーアイテムを販売。
2015年1月に発売されたClosetsは、Reebonzアプリのモバイル販売プラットフォームで、革製品、革小物、アパレル、ジュエリー、時計まで、中古のデザイナーアイテムを販売。
ライブチャット機能により、買い手と売り手はリストされたアイテムについて問い合わせたり、より多くの画像を要求したり、最終的な販売価格について交渉したりすることができるのが特徴。
出典:https://www.reebonz.com
Carousell (カルーセル)
2012年5月に設立されシンガポールに本社を置き、マレーシア、インドネシア、フィリピン、カンボジア、台湾、香港、マカオ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダでも事業を展開。
低コストで提供される高品質の製品を購入できるファッションアイテム、健康と美容製品、家電製品、本、電子機器、車、バイク、アクセサリー等が購入できる。
2013年楽天を含む投資家により100万ドルの投資を受け、翌年は600万ドルの投資を受ける。2019年11月21日Telenorの701 Searchと合併し、東南アジア、香港、台湾の8つの市場でオンライン分類の地域リーダーを創設。
2021年9月、韓国のプライベートエクイティ会社であるSTICインベストメンツが主導する一連の資金調達で1億米ドルを調達したことを発表し、その評価額は11億米ドルになった。
出典:https://www.carousell.sg
MakBesar (マックビサー)
MakBesarは2016年に設立のさまざまなサービスを提供する会社で、これらのサービスの1つとしてオンラインショップのMakbesar Garageがありアクセサリーから衣料品まで、非常に多様な商品を取り揃えている。
MakBesarはシンガポール、東南アジア、そしてできれば世界中のイスラム教徒に優しい企業と消費者をつなぐ、大規模で影響力のある、組織化された、尊敬される、勇敢な(そして時には激しい)イベントとメディアエージェンシーになることをビジョンとしている。
出典:https://www.makbesar.com
Shopee (ショッピー)
シンガポールでサービスを開始して、急激な成長を遂げている東南アジア最大の ECプラットフォーム。 2015年にシンガポールで最初に立ち上げられ、その後マレーシア、タイ、台湾、インドネシア、ベトナム、フィリピン、ブラジル、メキシコへと事業を拡大した。
最初は主に消費者間マーケットプレイスとしてスタートしたが、その後企業から消費者間のマーケットプレイスも加わったハイブリッドモデルに移行した。
他者との差別化を図るためにShopeeの購入者が購入商品を受け取るまで販売事業者への支払いを一時的に保留にするShopee Guaranteeという機能が追加された。この機能によって不正な取引や買い手と売り手の安全性を維持する役目になっており売り手と買い手の両方にとってオンラインショッピングを簡単かつ安全にすることが可能になった。
現在東南アジアでアプリダウンロード数1位を獲得するほど爆発的人気となっている。
出典: https://shopee.sg
Zalora (ザロラ)
ザロラは2012年シンガポールで開設されたファッションに特化した通販サイト。シンガポール以外では、マレーシア、香港、フィリピン、ベトナム、インドネシア、オーストラリア、タイで通販サイトを展開している。
50.000を超える製品のセレクションは、スカートからドレス、スニーカーからスリッポン、スポーツウェアから時計まで、ファッションのあらゆる側面をカバーしている。
ファッション衣類の幅広い選択に加え、超高速配送、代金引換、無料返品などの優れたサービスを備えている。
出典: https://www.zalora.sg
シンガポールの主要EC・ネット通販運営会社2選〜日系編〜
INAZO (稲造米穀店)
お米が手に入りにくいシンガポールで有機肥料で作られたつきたての日本米を購入できるサイト。2013年10月3日に設立され資本金は10万シンガポールドル。
シンガポールでは日本よりも安価な品質の悪いジャポニカ米が出回っているがこのサイトでは稲造選定の専業農家だけから集めたあきたこまち、コシヒカリ、そしてつや姫が、稲造米第一の特長となっている。
日本米の他に日本産の大豆、もち麦、乾燥米麹、魚やカレーの缶詰の販売も行なっている。
出典:https://www.riceinazo.com
Shinano Yusui (信濃湧水)
シンガポールで日本の天然水を買うことができるサイト。北アルプスの標高1220メートル、日本でも指折りの水源地、「矢沢水源」の湧き水を原水としている。
シンガポール国内で「天然湧水」と称するために必要な公的機関が発行する「天然湧水証明書」を有し、シンガポール国内で「天然湧水」と称し販売のできる数少ない水の一つ。
輸入代理店は1986年設立のField Catering & Supplies Pte. Ltd.URL:http://www.field.com.sg/多数の世界的に有名な飲料ブランド等、多数の飲食料品のシンガポール総販売代理店を務める 。
販売代理店はField の子会社であるArees Water Pte. Ltd.URL: http://www.arees.com.sg/
出典:http://www.shinanoyusui.com.sg
シンガポールの主要EC・ネット通販運営会社4選〜外資系編〜
Lazada (ラザダ)
2012年に設立されたLazadaGroupは、東南アジアを代表するeコマースプラットフォーム。インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの6か国に拠点を置いている。
Lazada Singaporeは2014年に開始。 2019年12月、LazadaはCitibankと提携して、シンガポール、そしてその後さまざまな国で新しいクレジットカードを発売した。
2016年Lazadaはドイツ系の会社から中国の超巨大企業Alibaba Groupに買収された。翌年017年3月、Lazadaは中国のタオバオと提携。タオパオはシンガポールでも以前から人気のあったがこの提携によりエージェントを経由することなく直接購入が可能になった。
Lazada は2030年までに3億人の顧客にサービスを提供することを目指している。
出典: https://www.lazada.sg
Redmart (レッドマート)
2011年に開設されたオンライン専用のスーパーマーケット。 会員登録が手軽な事や、スーパーと比べてもお得な値段設置などからシンガポーリアンはもちろん外国人にも人気が高いサイト。
果物、野菜、肉、シーフード、飲み物、お菓子、美容品、ヘルスケア製品など必要なものをすべて自宅で購入でき、スーパーマーケットでの長蛇の列から解放される。
2019年3月Lazadaに吸収された。現在はLazadaのアカウントでのみRedmartを利用できる。シンガポール国内のみの営業となっているがいずれは、東南アジアの他の国々にも同様のビジネスの展開を計画中。
出典: https://redmart.lazada.sg/#home
Qoo 10 (キューテン)
Qoo10 はs 世界最大のオンライン・マーケットプレイスを誇るアジア有数のオンライン・マーケットプレイス。以前はGMarketとして知られていた。
Gmarketは、2000年にInterparkの子会社として韓国で設立された。2007年12月、日本にGmarketが設立され、2008年12月にシンガポールに設立された。そして2012年5月、GmarketはQoo10にブランド名変更。
Qoo10は、全ての顧客が高度なセキュリティーにより安全で便利、しかもお得にショッピングを楽しめる革新的なeマーケットプレイス型プラットフォームサービスを提供している。
現在、シンガポールを含む計5カ国、7つのサイトでオンライン・マーケットプレイスを運営しており、今後もアジアの様々な国々でサービスを拡張していく予定。
出典: https://www.qoo10.com
Amazon (アマゾン)
アマゾンは2000年11月に開設されたショッピングサイトで、米国ワシントン州シアトルを本拠地とする。2017年にシンガポールにも開設された。
シンガポールではネットスーパー大手のレッドマートと送料無料の購入額(S$40)や通常の配達料(S$5.99)を同額にしている。
アマゾンはアジアスクエアに新しいオフィスを構え、シンガポールでの存在感を高めている。SIN16という名前の新しいオフィスは、アマゾンがシンガポールでのビジネス、運用、投資を拡大し続ける中で、俊敏な作業、学習、コラボレーションを最適化するように設計されている。
シンガポールでは2019年以来1,000人以上の直接雇用を創出しており、現在、約2,000人のフルタイムおよびパートタイムの従業員を抱えている。
出典: https://www.amazon.sg/
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員。大学ではマーケティングと経済を学び、卒業後は海外での生活と旅行を重ね、さまざまな国の文化や人々、食に関する豊富な知識を身につける。シンガポール人の旦那との結婚を機にシンガポールに移住し、現地で就労。現在はライター業と翻訳業を行っている。