【最新版!】シンガポールの主要家電量販店13選〜流通・小売業界〜

シンガポールの家電量販店業界マップ。左がローカル企業、中央が日系企業、右が外資系企業の一覧。

シンガポールの家電量販店業界は、地元老舗店から日系大手まで13社が競合する市場です。デジタル家電の高需要と観光客による免税購入が市場を支える一方、EC台頭への対応としてオムニチャネル化と体験型店舗へのシフトが進んでいます。

今回は、そんなシンガポールの家電量販店業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて13社の最新情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

シンガポールの家電量販店業界 業界地図はこちら!
目次

シンガポールの主要家電量販店企業10選〜ローカル編〜

Lion City Company (ライオン・シティ・カンパニー)

Lion City Companyは、1969年にシンガポールで創業した家電・AV機器の老舗専門店である。50年以上にわたり主要メーカーの家庭用電化製品とオーディオビジュアル機器を取り扱い、現地でも歴史ある電器商として知られている。

本社兼旗艦店は656 Geylang Roadに構え、洗濯機・冷蔵庫・掃除機・調理家電などの白物家電から、テレビ・オーディオ機器に至るまで幅広い品揃えを揃える。卸売・小売だけでなく、不動産業者やインテリアデザイナー、海外輸出業者向けのプロジェクト案件にも対応する点が特徴である。

直近では公式ECサイトとShopee店舗を通じたオンライン販売を強化し、Atomeとも提携して分割払いに対応するなど、若年層・在住外国人の取り込みも進めている。実店舗とオンラインの双方で価格競争力を維持している。

大手量販店と比べて店舗数は限られるが、長年の取引関係を活かしたメーカー直仕入れと地域密着のアフターサービスにより、根強い固定客層を抱える。Geylangという立地特性もあり、地元住民や個人事業主からの支持が厚い存在である。

参照時点:2026年5月。

出典:https://lioncityco.com/

Mega Discount Store (メガ・ディスカウント・ストア)

Mega Discount Storeは、1994年にシンガポールで創業した家電量販店である。良質な商品を手頃な価格で提供するという方針を掲げ、ローカル消費者を中心に支持を集めてきた。

旗艦店はカラン地区のLeisure Park Kallang内(5 Stadium Walk #01-46 to 50)に位置し、United Squareにもサテライト店舗を構える。オーディオ・ビジュアル機器、スマートガジェット、白物家電、キッチン家電、各種アクセサリーまで幅広く取り扱い、LG・Bosch・三菱電機・パナソニック・日立・東芝・Philips・サムスンなど50超のメーカーから直接仕入れている。

配送・設置については自社配送チームによる対応を継続しており、価格面だけでなくアフターサービスの質も顧客の評価ポイントになっている。早期にオンライン販売へ参入し、その後自社ECサイトを軸にオムニチャネル化を進めた。

シンガポール中心部の住宅街に隣接した立地を活かし、家族層や買い替え需要を着実に取り込んでいる中規模専門店である。

参照時点:2026年5月。

出典:https://megadiscountstore.com.sg/

Mayer Marketing (メイヤー・マーケティング)

Mayer Marketingは、1987年にシンガポールで創業した家庭用・キッチン家電の販売会社である。当初から自社ブランド「Mayer」「Mistral」を軸に、価格と品質のバランスを重視した製品ラインを展開してきた。

2012年にマレーシアの家電大手KHIND Holdings Berhadへ事業譲渡され、現在は同社傘下で運営されている。傘下入り後は自社ブランド強化に加え、Aqua Optima、Coway、Honeywell、Naturaiなど海外ブランドの正規代理店業務にも領域を広げた。

販路は百貨店・量販店向け卸売、Mayer Plaza等の直営ショールーム、自社EC(mayer.sg)、Lazada公式店を組み合わせたオムニチャネル型である。冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・小型キッチン家電など、白物家電と調理家電をフルラインナップで取り扱う。

近年は植樹活動などサステナビリティ分野での発信も続けており、自社ブランドと代理店ブランドを併売する独自のポジションでローカル市場に定着している。

参照時点:2026年5月。

出典:https://mayer.sg/

SG Appliances (エスジー・アプライアンス)

SG Appliancesは、1993年からシンガポールで家電・キッチン家電販売事業を続けてきたローカル系のオンライン家電専門店である。創業チームは30年以上の業界経験を持ち、政府機関、学校・大学、オフィス、レストラン、ホーカーストール、一般家庭まで多様な顧客層に納入実績がある。

2009年に自社ECサイトsgappliances.comを立ち上げ、家電販売における早期のオンライン参入企業のひとつとなった。GST非課税表示・送料込み価格・即日地元配送など、価格透明性とスピード配送を訴求する直販モデルを確立している。

運営法人SG APPLIANCES PTE. LTD.はACRAに登録された非公開有限会社で、現在もシンガポール本社のローカル系事業体として運営されている。

取扱カテゴリーはガス・電気コンロ、レンジフード、洗濯機、冷蔵庫、キッチン家電、浴室向け設備、シーリングファンなど住宅設備家電が中心で、リノベーション需要やデベロッパー向けプロジェクト案件への対応にも強みを持つ。

参照時点:2026年5月。

出典:https://www.sgappliances.com/

Rina Electrical (リナ・エレクトリカル)

Rina Electrical(運営法人:Rina (Electrical) Pte Ltd)は、1967年に創業したシンガポールのローカル系家電専門店である。キッチンおよびランドリーケア家電に特化したワンストップショップとして、約60年にわたり主要ブランドの高級家電を扱ってきた。

ショールームはShaw Centre(1 Scotts Road, #25-10/11/12/13)に構え、専門スタッフによる対面相談と自社ECサイトを併用する販売体制を採る。来店は予約制を基本とし、富裕層・在住外国人やリノベーション需要に対応する高級志向の品揃えが特徴である。

取扱ブランドはBosch、Miele、Gaggenau、Fisher & Paykel、Liebherr、Sub-Zero、Wolfなど18ブランド以上にのぼる。複数メーカー製品を扱う独立系リテーラーである点で、メーカー直営ショールームとは性格を異にする。

直近ではFisher & Paykel製品の購入金額連動キャンペーンを実施するなど、高級家電市場での集客を継続している。

参照時点:2026年5月。

出典:https://rinaelectrical.com.sg/

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Yeobuild HomeStore (イオビルド・ホームストア)

Yeobuild HomeStoreは、1980年にシンガポールで住宅家電の修理会社Yeobuild Home Repairとして創業したローカル系事業者である。故障家電の修理サービスを起点に、後に家電販売を担うYeobuild HomeStoreを設立し、販売と修理を一体で提供する業態へと発展した。

2020年末にはアフターサービス事業者Fixwerksと合併し、新ブランド「Hauswerks Group」の傘下に再編された。グループはYeobuild HomeStore(販売)とYeobuild HomeRepair(修理・メンテナンス)を中核とする。

本社は55 Serangoon North Avenue 4に置き、Ang Mo Kioに物流倉庫を構える。取扱ブランドはToshiba、Rinnai、Mistral、Samsung、Beko、Smeg、Tecnoなど30以上にのぼり、メーカー直仕入れによる価格競争力を強みとする。

キッチン・洗濯・冷蔵・空調・小型家電に加え、無料採寸・会員制度・故障品の修理または交換プログラムなど、家庭密着型のサービスを持つ。

参照時点:2026年5月。

出典:https://ybhomestore.com.sg/

Audio House (オーディオハウス)

Audio Houseは、1989年に創業者Alvin Lee氏がSims Driveの500平方フィート店舗から始めた、ローカル発の総合家電量販店である。創業以来「価格チャンピオン」を標榜し、低価格戦略で顧客を獲得してきた。

2017年にはBendemeer店舗をシンガポール初の完全キャッシュレス家電店としてリニューアルし、レジを廃止して商品ごとのQRコード決済方式を導入した。同年以降は実店舗の統廃合とオンライン強化を並行して進め、Eコマースプラットフォームを整備している。

2020年末にはUbi MRT直上に7階建て・延床面積10万平方フィート超の旗艦店「Audio House Hub」(23 Ubi Road 4)を開業した。家電・AV機器・キッチン家電・小物家電など約3,000SKUを取り扱い、ショールーム機能と物流拠点を統合した複合型店舗となっている。

メーカー直取引による価格訴求力と、デジタル化に積極的な姿勢を組み合わせ、ローカル独立系の中でも独自のポジションを確立している。

参照時点:2026年5月。

出典:https://audiohouse.com.sg/

Parisilk Electronics & Computers (パリシルク・エレクトロニクス&コンピューターズ)

Parisilk Electronics & Computersは、1952年に故Gulabrai Primalani氏が創業したシンガポールの老舗家電・IT専門店である。現在は息子3兄弟が事業を承継し、ローカル独立系として70年以上の歴史を持つ。

1988年に在住外国人の多いHolland Villageに「Paris Silk Brothers」として2号店を出店し、1991年に現在の15A Lorong Liputへ移転した。2006年には家電・キッチン家電に特化した2号店を17B Lorong Liputに開設し、2013年には4階建ての複合店舗として再建されている。

取扱商品はテレビ・冷蔵庫・洗濯機・空調などの白物家電から、スマートフォン・PC・カメラ・キッチン小物まで幅広く、Hitachi・Sony・Panasonic・Bosch・LG・Samsungなど主要メーカーの公式パートナー店として認定されている。

オンラインストアparisilk.comも運営し、配送・設置・廃家電引き取りまでワンストップで対応する点が在住駐在員層から高く評価されている。

参照時点:2026年5月。

出典:https://www.parisilk.com/

Gain City Best-Electric (ゲイン・シティ・ベストエレクトリック)

Gain City Best-Electricは、1981年にシンガポールで創業したローカル系の総合家電量販店である。「顧客のライフスタイル向上」を企業ビジョンに掲げ、現在は家電販売とエアコン関連事業を二本柱として急成長を続けている。

中核店舗はSungei Kadut Drive 71番地のメガストアで、シンガポール最大級の家電ショールームとして知られる。AMK Hub、Tampines 1、IMM、Funan、Marina Square、VivoCityなどに合計12店舗を展開し、Funan店はIT特化型、Bedok・Causeway PointなどはAircon専門店として業態を細分化している。

シンガポール最大のエアコン販売事業者という地位を背景に、BCA認定の自社施工技術者と180台超のサービス車両を擁し、エアコン販売・設置・メンテナンスを一気通貫で提供している点が大きな差別化要素である。従業員数は800名超に達する。

2026年にはTampinesエリアに2店舗目のメガストアを開業する計画を公表しており、引き続き積極的な店舗網拡大を進めている。

参照時点:2026年5月。

出典:https://www.gaincity.com/

Challenger Technologies (チャレンジャー・テクノロジーズ)

Challenger Technologiesは、1984年にシンガポールで創業したIT機器・家電量販チェーンである。長らくシンガポール最大級のIT専門量販店として知られ、現在もシンガポール本社のローカル系として事業を継続している。

2004年にSGX Sesdaqへ上場、2007年にメインボードへ移行したが、2023年に創業者Loo Leong Thye氏とDymon Asia Private Equityが共同で設立したDigiTech Holdingsによる公開買付けが成立し、上場廃止となった。現在は同社の完全子会社として運営されている。

店舗網はシンガポールとマレーシアに合計40店舗超を展開し、大型スーパーストア、Mini店舗、自社PB「Valore」のコンセプトストアなどを業態として揃えている。Bugis Junctionのフラッグシップを中心に商業施設テナントとしての存在感が高い。

PC・スマートフォン・周辺機器・小型家電を幅広く扱い、有料会員制度や下取り・買取サービスも整備し、ITリテラシーの高い若年層から幅広く支持を得ている。

参照時点:2026年5月。

出典:https://www.challenger.sg/

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シンガポールの主要家電量販店企業2選〜日系編〜

Best Denki (ベスト電器)

Best Denki(ベスト電器)は、1953年に福岡で創業した日系家電量販チェーンである。1985年に八佰伴(Yaohan)との合弁で「Yaohan Best」としてシンガポールへ進出し、現地では1980年代から知名度の高い日系ブランドとして定着してきた。

2004年にはシンガポールが海外事業の統括本部に指定され、ASEAN・台湾向け海外戦略のハブとして位置付けられている。2012年に日本本社がヤマダ電機による資本参加を受け、2017年6月にYamada Holdings Co., Ltd.の完全子会社となった。グループ全体の海外店舗網は2024年時点で350店舗超に拡大している。

シンガポール国内ではNgee Ann City、IMM、VivoCity、Plaza Singapura、Funan、Junction 8、Bedok Mall、Parkway Paradeなどの主要モールに12店舗を展開している。

白物家電・AV機器・小型家電を中心に日本ブランドの品揃えと延長保証・配送設置サービスを強みとし、駐在員や中間富裕層から安定した支持を得ている。

参照時点:2026年5月。

出典:https://www.bestdenki.com.sg/

COURTS (コーツ)

COURTS(運営法人:Nojima APAC Limited、旧COURTS Asia Limited)は、1974年にシンガポールへ進出した家具・家電の総合量販店である。源流は英国の家具販売チェーンだが、現在は東京証券取引所上場の日系家電量販大手ノジマの傘下で運営されている。

2019年1月、ノジマが約1億1,000万シンガポールドルでCOURTS Asia Limitedの全株式を取得し、日系資本下へ移行した。買収後にホールディング社名はNojima APAC Limitedへ変更され、ブランド名「COURTS」はそのまま維持されている。

国内ではTampinesメガストアを旗艦に14店舗・延床44万平方フィート規模を運営する。ASEAN域ではマレーシア・インドネシアでも展開し、合計100店舗超・120万平方フィート規模のネットワークを持つ。

家具・寝具・大型白物家電・AV機器・小型家電をワンストップで提供し、月賦販売「Courts Credit」やオンラインストアも継続するなど、デジタルとフィジカルを融合した日系オムニチャネル小売の代表格となっている。

参照時点:2026年5月。

出典:https://www.courts.com.sg/

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シンガポールの主要家電量販店企業1選〜外資編〜

Harvey Norman (ハーベイ・ノーマン)

Harvey Normanは、1961年にオーストラリアのシドニー郊外Earlwoodで、Gerry Harvey氏とIan Norman氏により創業された家電・家具総合量販チェーンである。豪州証券取引所上場のHarvey Norman Holdings Limited(ASX:HVN)の傘下で、グローバルにフランチャイズ展開している。

シンガポールには1999年に進出し、家電・IT機器・家具・寝具をワンストップで提供する大型店舗フォーマットを定着させた。旗艦店はMillenia Walkにあり、延床10万平方フィート超とシティ部最大級の品揃えを誇る。

2025年時点で国内に12店舗超を展開し、Bukit Batok、Parkway Parade、Hougang Mall、IMMなどの主要モールに大型店舗を構える。豪州ブランドの品揃えと延長保証・配送設置サービス、分割払いの組み合わせを強みとしている。

オムニチャネル戦略にも積極的で、公式ECサイトを通じたオンライン販売と店舗受け取りを併用するなど、デジタル化を進めている。

参照時点:2026年5月。

出典:https://www.harveynorman.com.sg/

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FAQ

シンガポールの家電市場の現状は?

シンガポールの家電市場は、多様な企業が競争を繰り広げる活発な業界であり、2025年現在、ローカル企業から外資系企業まで、11の主要家電量販店が注目されています。

シンガポールの家電量販店の主要企業にはどんなものがありますか?

シンガポールの主要家電量販店には、ライオンシティカンパニー、メガディスカウントストア、ベスト電器などのローカル企業のほか、ボッシュホームやキャンディ、ハーベイノーマンなどの外資系企業、そしてベスト電器やコーツといった日系企業があります。

ライオンシティカンパニーの特徴と最新動向は何ですか?

ライオンシティカンパニーは1969年に設立され、主に卸売・小売・輸出を手掛け、家庭用電化製品やオーディオビジュアル機器に強みを持っています。最近はオンラインショッピングやSNSを活用したマーケティングに注力し、環境に優しい製品の拡充に努めています。

メガディスカウントストアの強みとサービス内容は何ですか?

メガディスカウントストアは1994年設立で、50以上の有名ブランドと提携し、手頃な価格で高品質な家電製品を提供しています。配送や設置サービスも充実しており、オンライン販売も強化しています。

シンガポールの家電量販店に共通している特徴は何ですか?

多くのシンガポールの家電量販店は、オンラインと実店舗の連携を重視し、信頼できるブランドと提携して高品質な製品を提供することに努めています。また、顧客ニーズに合わせた多様なサービス展開や環境配慮型製品の拡充も見られます。

投稿者アバター
中村 美穂 Singapore-Based Industry Analyst
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員としての国際経験を活かし、現在はライターおよび翻訳者として、シンガポールの文化や生活、食に関する情報を発信している。
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