【最新版!】タイの主要EC・ネット通販運営会社9選〜流通・小売業界〜

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今回は、タイの主要EC・ネット通販運営会社に焦点を当て、ローカル・外資合わせて9社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

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目次

タイの主要EC・ネット通販運営会社7選〜ローカル企業編〜

Central JD Commerce Ltd. (セントラル・ジェーディー・コマース)

オンラインショッピングサイト、JD Centralを運営するEC業者。タイの小売大手セントラル・グループと中国の小売大手JD.comによるジョイントベンチャーで、2017年に設立された。ファッション、化粧品、ヘルスケア商品、家電、デジタル製品、自動車・バイク用品に加え、野菜や卵などの生鮮食品も取り扱う。商品は登録業者が出品しているものに加え、JD Centralが取り扱う自社商品も提供している。

また、商品の発売前に購入するプレオーダー(予約購入)や、小売業者向けの一括購入にも対応している。支払い方法はクレジットカード、銀行振込に加え、TrueMoneyやCenPayなどのオンライン決済にも対応する。

Joypayという名称でアフィリエイトサービスを行っており、登録者はSNSなどのプラットフォームで紹介した商品が購入されるとコミッションを受け取ることが可能となっている。

2020年度の売上高は前年比172%増の3,492百万バーツ、純損益は1,376百万バーツの赤字であった。

JDは他にも中国本土のJD.com、ロシアのJD.ru、インドネシアのJD.id、越境ECサイトのJoybuyにより世界各地の200万人以上のユーザーにオンラインショッピングを提供している。

出典:https://www.jd.co.th/

DF Market Place Co., Ltd. (ディーエフ・マーケット・プレイス)

オンラインショッピングサイト、Kaideeを運営するEC業者。2011年に設立された。Kaideeでは主に中古の商品を取り扱っている。商品は衣服、家具、家電、スポーツ用品、本など、オンラインショッピングで馴染みのあるものに加え、不動産、中古車、自動車部品、バイクなど大型のものまで存在している。

また、企業の求人情報や日雇いのパートタイム労働、英語のレッスンや美容師向けの研修といった案件の募集も存在し、商品や案件はタイ全国を網羅している。出品者はKD Payというオンライン決済システムを利用でき、荷物の追跡や支払いがより便利になることに加え、出品者の信用向上にもつながっている。

公式サイトではスマートフォンの新機種からブランド品のトレンド、新車販売情報、ペットの育て方、タイ国内のおすすめの旅行先まで様々な情報を発信しており、ライフスタイルに合わせたショッピングをサポートしている。現在では1日に65万人ものユーザーに利用されている。

2020年度の売上高は前年比14%減の116百万バーツ、純損益は176百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.kaidee.com/

Tarad Dot Com Group Co., Ltd. (タラート・ドット・コム・グループ)

1999年に設立された、オンラインショッピングサイト運営会社。2009年に日本の大手ITの楽天が同社の株式の67%を取得しグループ会社となっていたが、2016年に楽天が全株式をタイのウェブホスティング・開発会社、Porar Web Application Co.Ltd.へ売却し現在は同社の傘下となっている。

総合オンラインショッピングサイトTarad.com、安価な商品を中心に取り扱うオンラインショッピングサイトTaradplaza.com、自社Eコマースサイトの作成・運営をサポートするTaradquickweb.com、中古の商品を取り扱うオンラインショッピングサイThaisecondhand.comの、4つのプラットフォームを所有・運営している。

メインのTarad.comでは衣服や化粧品、時計などの装飾品、コンピューターやデジタル製品、工具、自動車部品など様々な商品を出品し、B2C、B2Bの取引を行っている。登録している出品者は26万店以上、商品数は350万以上で、300万人以上のユーザーが存在する。

2020年度の売上高は前年比40%減の25.4百万バーツ、純損益は21.3百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.tarad.com/

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Ascend Commerce Co., Ltd. (アセンド・コマース)

タイの大手通信会社のTrueグループ傘下で、オンラインショッピングサイトのWeloveshoppingを運営している。衣服やバッグ、時計や装飾品、化粧品、ヘルスケア製品、ベビー用品、家電、デジタル製品など生活に必要な商品を中心に取り扱っている。ユーザーがより安心してオンラインショッピングを楽しめるよう、WeTrust Guaranteeというサービスを行っている。この認証を取得している出品者から商品を購入する際にオンライン決済のTrueMoneyで支払いを行うと、荷物が配送されなかった場合や注文と異なる商品が届いた場合に商品代金と発送料の全額の返金を受けることができる。

TrueMoney以外にもクレジットカードや銀行振込、コンビニのセブンイレブンの窓口での代金支払いも可能。運営への連絡はFacebookのメッセージ、電話、Eメールの3つのチャンネルに対応し、万全のサポート体制が整っている。

出品者は4万店以上、取り扱い商品数は200万点以上あり、80万人以上のユーザーに選ばれている。2020年度の売上高は前年比14%減の450百万バーツ、純損益は52.0百万バーツの赤字であった。

出典:https://portal.weloveshopping.com/

24 Shopping Co., Ltd. (トゥエンティフォー・ショッピング)

2014年に設立された、オンラインショッピングサイト運営会社。タイの財閥企業CPグループの傘下であるCP Allの一員で、ECサイトのShopAt24.com、仏具専門ECサイトのAmulet.comを運営している。ShopAt24.comでは化粧品、ヘルスケア製品、ファッション、家電、デジタル製品、生鮮食品などを取り扱う。商品は自宅への発送のほか、近くのセブンイレブンの店舗への発送・受け取りも可能。どちらの場合も送料は無料となっている。支払い方法はクレジットカード、銀行振込、オンライン決済システムのRabbit Line Payに加え、セブンイレブンでの支払いにも対応している。他にも、ShopAt24マガジンというカタログ販売で2,000以上の商品を提供しているほか、セブンイレブンの商品カタログも取り扱っている。

2020年度の売上高は前年比7.5%増の8,326百万バーツ、純利益は前年比14%減の316百万バーツであった。

出典: http://24shopping.co.th/

Konvy International Co., Ltd. (コンヴィー・インターナショナル)

2011年に設立されたオンラインショッピングサイト運営会社。化粧品に特化したECサイト、Konvyを運営している。日本、韓国、欧米といった世界各地の1,000以上のブランドのメイク用品、スキンケア製品、パーソナルケア製品、サプリメントなど、1万以上の商品を取り扱う。ブランドごとに20-80%もの割引を行っており、高品質な商品を割安な価格で購入することができる。また、総額499バーツ以上の買い物をすると送料が無料になる。支払い方法はクレジットカード、銀行振込、オンライン決済システムRabbit Line PayやTrueMoney、Alipay、さらにセブンイレブンの窓口での支払いに対応している。商品は14日以内であれば返品することが可能となっている。

2020年度の売上高は前年比34%増の759百万バーツ、純利益は前年比403%増の2.9百万バーツであった。

出典:https://www.konvy.com/

Pantipmarket Co., Ltd. (パンティップマーケット)

大手掲示板のPantipグループで、オンラインショッピングサイトPantipmarketを運営する。ファッション、インテリア製品、デジタル製品、オフィス用品、スポーツ用品、本や教科書などの商品に加え、不動産や中古車など大型のものも取り扱っている。また、企業の求人情報、パートタイム、フランチャイズ事業、消費者金融など、無形商材の案件も多数掲載されている。商品、案件はタイ全国の地域、内容別に検索することができる。ユーザーは買いたい商品の出品者に連絡し購入・支払いを行う。ワンクリックで購入・決済が完了するオンラインショッピングサイトの形式ではなく、日本のメルカリのようなシステムに近い。2020年度の売上高は前年比5.6%増の4.14百万バーツ、純損益は735千バーツの赤字であった。

Pantipでは他にもオンラインコミュニティサイトのPantown、ブログサイトのBloggangなどを運営している。

出典:https://www.pantipmarket.com/

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タイの主要EC・ネット通販運営会社2選〜外資系編〜

Shopee (ショッピー)

シンガポール系のオンラインショッピングサイト運営会社、Shopeeのタイ拠点。タイでは2015年に設立された。ファッション、化粧品、ヘルスケア製品、デジタル製品、食品、ペット用品など様々な商品を取り扱っている。通常のサイト上での買い物に加え、ライブコマースも行っているほか、楽しく、お得に買い物ができるようShopee Gamesというゲームアプリも展開している。

2月2日など月と日付が同じ数字の日に大規模なプロモーションを行っており、特に12月12日はバースデーセールとして一日で8,000万以上の商品が売れるなど一大イベントとしてユーザーに認知されている。

また、オンライン決済システムのShopee Payも開発し、Shopeeでの買い物の支払いに使用すると割引などのプロモーションを受けることができる。現在は他のECサイトやレストラン、映画館、公共料金の支払いなどにも利用範囲を拡大している。2020年度の売上高は前年比193%増の5,813百万バーツ、純損益は4,170百万バーツの赤字であった。

Shopeeは2015年にシンガポールで立ち上げられ、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、台湾へ進出した。その後もメキシコやブラジルなど世界各地で事業を展開している。現在ユーザーは世界で5,100万人以上である。

出典:  https://shopee.co.th/shopeeth

Lazada (ラザダ)

シンガポール系のオンラインショッピングサイト運営会社、Lazadaのタイ拠点。タイでは2012年に設立された。ファッション、化粧品、ヘルスケア製品、デジタル製品、食品、ペット用品など様々な商品を取り扱っている。大手・有名ブランドや小売店が出品するLaz Mall、様々な出品者によるLazada Marketplace、日本やヨーロッパ、アメリカなどでも購入可能なクロスボーダー取引の3つのビジネス分野を展開している。サイトの利便性が高く、タイ在住の日本人にもよく利用される。支払い方法はクレジットカードまたは現金となっている。Lazadaでも8月8日など月と日付が同じ数字の日に大規模なプロモーションを行っているほか、15日のMid Monthセールも行っていることが特徴である。

2020年度の売上高は前年比6.4%増の10.012百万バーツ、純損益は3,989百万バーツの赤字であった。

Lazadaはシンガポールにて2011年にロケット・インターネット社により設立された。2016年に中国の大手IT企業、アリババグループの傘下となった。現在はインドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナムを含めた東南アジア地域の計6か国で事業を展開している。現在ユーザーは世界で約3,800万人であるが、2030年までにユーザー3億人を目指している。

出典:  https://www.lazada.co.th/?spm=0.0.0.0.35d3S9PeS9PeBH

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