【最新版!】タイの主要アパレル・ファッションブランド14選〜流通・小売業界〜

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今回は、タイの主要アパレル・ファッションブランドに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

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目次

タイの主要アパレル・ファッションブランド9選〜ローカル編〜

Thanulux PCL. (タヌラックス)

1975年に創業したアパレルメーカー。1987年にタイ証券取引所SETに上場した。メンズ、ウィメンズ、子どもの様々な年齢層に対応し、下着やパジャマから、カジュアルウェア、スポーツウェア、フォーマルスーツまでの製造を行う。製品はArrowやGuy Larocheなどの有名ブランドに供給している。タイ国内に5か所の工場を所有し、238万着の生産能力を持つ。革製品の製造も行っている。国内の流通はグループ会社のI.C.C. Internationalにて行っているほか、アメリカやヨーロッパ、アジア、日本などの海外にも現地の代理店と提携して商品を展開している。

2020年度の売上高は前年比30%減の12.51億バーツ、純利益は前年比88%減の1100万バーツであった。

出典:https://www.thanulux.com/en/

MC Group PCL. (マック・グループ)

1975年に創業したアパレルメーカー。2013年にタイ証券取引所SETに上場。ジーンズおよびカジュアルウェアの製造・販売を行っている。ブランドはメインのMcのほか、女性向けのMc lady、子ども服のMc mini、さらには香水のAromatique Activeなども展開している。タイ国内では独立店舗334か所、モダントレード287か所を含め、計627店舗がタイ全国に存在する。海外ではミャンマー、ラオス、イランに計9店舗を展開している。オンラインショッピングにも力を入れており、自社サイトMc ShopのほかLazadaやShopeeなど大手ECサイトでの販売も行う。現在、売上高の12%がオンラインからの収入となっている。

2020年度の売上高は前年比1.0%増の32.49億バーツ、純利益は前年比9.5%増の4.46億バーツであった。

出典:https://www.mcgroupnet.com/en/home

JASPAL (ジャスパル)

1947年に創業したアパレルメーカー。バンコクに本社および製造拠点を持ち、JASPAL、Lyn Around、CPS Chaps、CC Double Oなどの人気ブランドを展開する。ウィメンズをメインに、メンズ商品も展開する。また、Fred PerryやAsicsなどの海外有名ブランドの販売代理店となっている。タイ国内には400店舗以上、海外にもマレーシア、シンガポール、カンボジア、ベトナム、インドに計52店舗を展開する。オンラインショッピングにも対応している。アパレル以外にもJASPAL HomeやSANTASといったインテリアファッションブランドや不動産事業も行っている。

2020年度の売上高は前年比25%減の6,551百万バーツ、純損益は1.45億バーツの赤字であった。

出典:http://jaspalgroup.com/

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AllZ (エートゥーゼット)

1992年に創業したアパレルメーカー。Reno (Thailand) Co., Ltd.が運営する。メンズ、ウィメンズ、子ども向けのトップス、ボトムス、アウター、スポーツウェア、下着、アクセサリーなど様々な商品を取り扱う。ファストファッションとしての性格が強く、流行のファッションを低価格で入手できることが特徴である。店舗はタイ国内全土に存在し、ショッピングモール内に入居している場合が多い。自社のオンラインショッピングに対応しているほか、LazadaやShopeeなど大手ECサイトでの販売も行う。

2020年度の売上高は前年比57%減の1,618百万バーツ、純損益は189百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.aiiz.com/

GQ (ジーキュー)

1969年に創業したアパレルメーカー。Supara Co., Ltd.が運営する。主にメンズのフォーマルウェア、カジュアルウェア、マスクを取り扱う。特にシャツは汚れにくさ、しわのつきにくさ、通気性などの機能に優れ、同社の主力商品となっている。また、マスクは、近年PM2.5による大気汚染が深刻化しているタイでは機能性とデザイン性を兼ね備えた商品として人気である。現在はショッピングモール内のテナント店舗を中心に、タイ国内に100店舗以上が存在する。自社のオンラインショッピングに対応しているほか、LazadaやShopeeなど大手ECサイトでの販売も行う。

2020年度の売上高は7.06億バーツ、純損益は310万バーツの赤字であった。

出典:https://en.gqsize.com/

Greyhound (グレイハウンド)

1980年に創業したアパレルメーカー。ファッション業界での経験がない4人組によって設立された異色のブランドである。現在はメンズ、ウィメンズのカジュアルウェア、アクセサリーなどを取り扱っている。店舗はバンコクのサイアム・センターやサイアム・パラゴンなどのショッピングモール内に4か所が存在する。自社のオンラインショッピングも存在している。また、同グループではGreyhound Café、Another Hound Café、Kin Heyといったブランドのカフェおよびレストランも展開している。

2020年度の売上高は前年比2.5%減の1.89億バーツ、純利益は前年比16%減の880万バーツであった。

出典: https://www.greyhound.co.th/

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Dapper (ダッパー)

1981年、イギリスでファッションを学んだタイ人により設立されたアパレルメーカー。Dapper General Apparel Co., Ltd.が運営する。メンズ、ウィメンズのカジュアルウェア、フォーマルウェアを中心に、カバン、財布、革靴といった革製品も取り扱っている。シンプルでありながらスタイリッシュでモダンなデザインが若い男性に人気である。店舗は計50店舗以上を展開する。基本的にはショッピングモール内のテナント店舗であり、靴など一部の商品に特化した店舗があることが特徴である。自社のオンラインショッピングでの販売も行う。

2020年度の売上高は前年比22%減の201百万バーツ、純損益は17百万バーツの赤字であった。

出典:https://dapper.com/

Sretsis (スレトシス)

2002年にタイの3姉妹により設立されたアパレルメーカー。ブランド名はSistersを逆さから読んだものである。ウィメンズのトップス、ボトムス、ワンピース、アクセサリーなどを取り扱う。現在、バンコクのショッピングモール、セントラル・エンバシー、エンポリアム、サイアム・パラゴン内に計3店舗が存在する。自社のオンラインショッピングでの販売も行う。2014年には日本にも出店したが、2019年に閉店した。現在、日本含む海外からはオンラインでの購入が可能となっている。また、カフェのスレトシス・パーラー、子ども服のリトル・シスター・プレイ・ハウスも展開している。

2020年度の売上高は前年比5.5%増の1.55億バーツ、純利益は前年比5.5%増の210万バーツであった。

出典:https://sretsis.com/

Kloset (クロセット)

2001年に創業したアパレルメーカー。Kloset Design Co., Ltd.が運営する。ウィメンズのトップス、ボトムス、ワンピース、アクセサリーなどを取り扱う。KLOSET & ETCETERAという姉妹ブランドで学生や10代の女性向けにバッグやサンダルなどの小物を展開している。現在、バンコクのショッピングモール、サイアム・センター、サイアム・パラゴン、エムクォーティエなどに5店舗が存在するほか、海外でも日本、中国、台湾、イタリアなど8か国に商品を展開している。また、自社のオンラインショッピングでの販売も行う。

2020年度の売上高は前年比21%減の1.07億バーツ、純利益は前年比23%減の290万バーツであった。

出典:https://klosetdesign.com/

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タイの主要アパレル・ファッションブランド〜日系編〜

UNIQLO (ユニクロ)

日系のアパレルメーカー、ファーストリテイリングのタイ拠点。タイでは2011年に設立された。メンズ、ウィメンズ、キッズ、ベビーの全年齢を対象に、カジュアルウェア、フォーマルウェア、下着、パジャマ、スポーツウェアなど衣料品全般を展開するファストファッションブランドである。タイでもAirismやHeattechなど人気製品を取り扱う。現在、タイ全国に53店舗が存在する。オンラインショッピングにも対応している。2020年度の売上高は前年比13%減の106.06百万バーツ、純利益は前年比17%減の20.07億バーツであった。

ファーストリテイリングは1963年に山口県で創業した。現在はUNIQLO、GUのブランドを中心にファストファッションを全世界に展開する。従業員は全体で55,000人以上、売上高は2兆円以上にのぼる。

出典:https://www.uniqlo.com/th/en/

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タイの主要アパレル・ファッションブランド4選〜外資系編〜

H&M (エイチアンドエム)

スウェーデン系のアパレルメーカー、H&Mのタイ拠点。タイでは2011年に設立された。メンズ、ウィメンズ、キッズのカジュアルウェア、フォーマルウェア、下着、パジャマ、スポーツウェアなど様々な商品を展開する。現在タイ国内には30店舗以上が存在する。オンラインショッピングにも対応している。2021年11月にはインテリアファッションブランド、H&M Homeのタイ1号店をバンコク都心部のショッピングモール、セントラル・ワールドにオープンした。2020年度の売上高は前年比6.6%減の45.96億バーツ、純利益は前年比30%減の2.61億バーツであった。

H&Mは1947年にスウェーデンで創業。H&M以外にもCOS、Weekday、Monkiなどのブランドも展開している。全体の売上高は1,870億スウェーデンクローナ(約7,000億バーツ)、75の国と地域に4,850店舗が存在している。

出典: https://th.hm.com/

ZARA (ザラ)

スペイン系のアパレルメーカー、ZARAのタイ拠点。タイでは2006年に設立された。メンズ、ウィメンズ、キッズのカジュアルウェア、フォーマルウェアや、バッグなどのアクセサリーなどを取り扱う。店舗はバンコクの8か所を中心にタイに11店舗が存在する。オンラインショッピングにも対応している。また、インテリアファッションブランドのZara Homeもバンコクに2店舗が存在する。

運営会社のInditexは1963年にスペインで創業した。ZARAやPull&Bear、Bershkaなどのファッションブランドを世界各国で展開する。現在では世界96のマーケットに6,654店舗が存在する。全体の売上高は204億ユーロ(約7,800億バーツ)にものぼる。

出典: https://www.zara.com/th/en/

MANGO (マンゴ)

スペイン系のアパレルメーカー、MANGOのタイ拠点。タイでは主にウィメンズのカジュアルウェア、スポーツウェアなどを取り扱っている。店舗はバンコクのショッピングモール内を中心に11か所が存在する。自社オンラインショッピングにも対応しているほか、LazadaやShopeeなど大手ECサイトでの販売も行う。

Mangoはスペインで1984年に創業した。MANGOブランドおよび男性向けブランドHE、アクセサリーブランドのMANGO TOUCHなどを展開する。現在では全体で従業員16,000人以上を擁し、世界109の国と地域に2,200以上の店舗が存在する。ターゲット層に近い、若い女性が中心となって商品開発を行っている。

出典: https://shop.mango.com/th/women

G2000 (ジートゥーサウザンド)

香港系のアパレルメーカー、G2000のタイ拠点。タイでは大手小売セントラル・グループ傘下のCentral Trading Co., Ltd.が運営する。メンズ、ウィメンズのフォーマルウェアを中心に、カジュアルウェアも取り扱う。店舗はバンコクのショッピングモール内を中心に国内に10か所が存在する。オンラインショッピングにも対応している。2020年度の売上高は前年比27%減の90.75億バーツ、純利益は3.29億バーツの赤字であった。(Central Trading Co., Ltd.の業績)

G2000は1980年に香港で創業した。30年以上に渡り、機能性とデザインを両立したフォーマルウェアを提供してきた。現在はアジア地域の16の国と地域に700店舗以上を展開する。

出典: https://www.g2000.co.th/

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