インドネシアのドラッグストア業界は、全国展開する大手チェーンが医薬品・化粧品・日用品を幅広く取り扱い、都市部を中心に成長してきました。近年はプライベートブランドの強化とオンライン販売との連携が主要企業の重点課題となっています。
今回は、そんなインドネシアのドラッグストア業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて12社の最新情報をお届けしていきます!
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インドネシアの主要ドラッグストア企業10選〜ローカル編〜
Kimia Farma (キミア・ファルマ)
Kimia Farma(キミア・ファルマ)は、1817年にオランダ東インド会社によって設立されたインドネシア最古の国有製薬企業である。製薬・製造・卸売・小売・臨床検査にわたる垂直統合型の事業構造を持ち、PT Kimia Farma Tbk(IDX: KAEF)として上場している。
2026年5月時点で全国1,300店舗超の薬局と400か所の健康クリニックを展開しており、売上高は2024年通期で約6億3,900万米ドルと報告されている。49の全国流通ネットワークを有し、規模・認知度ともに業界首位の地位を維持している。
近年は電子処方箋・オンライン診療・ロイヤルティプログラムを統合したオムニチャネル戦略を強化し、独立系薬局との差別化を推進している。デジタルシステムの最適化は課題だが、国有企業としての安定基盤が強みとなっている。
2025〜2026年にはダナンタラによる国有製薬グループ再編の一環で、Bio Farmaから独立し直属組織として再編される計画が進行中である。これにより経営の自律性が高まるとみられる。
出典:https://www.kimiafarma.co.id/en
Apotek K-24 (アポテック・ケー24)
Apotek K-24(アポテック・ケー24)は、2002年にゴンジャン・サントソ医師によりジョグジャカルタで創業されたインドネシア最大の薬局フランチャイズチェーンである。24時間365日営業を軸に、深夜・休日を含む医薬品アクセスの確保を社会的使命として掲げている。
2026年5月時点で850店舗超が169都市・県、29州に広がり、8,800名超のスタッフが運営に携わっている。2024年末の780店舗から2025年に890店舗、2026年に1,000店舗達成を目標として拡大中であり、2024年10月には一日で40店舗を同時オープンした。
2025年にはインドネシア・フランチャイズ協会などが主催する業界表彰で「マーケットリーダー2025」に選出され、業界内での確固たる地位を確立した。2024年には「Indonesia Franchise of the Year」と「Best Service Award」も受賞している。
近年はオンライン診療との連携による処方薬販売サービス「Online Doctor Standby」を拡充するなど、デジタルと実店舗を融合したサービス体制の強化に取り組んでいる。
出典:https://www.apotek-k24.com/
Century Healthcare (センチュリー・ヘルスケア)
Century Healthcare(センチュリー・ヘルスケア)は、1993年にエディ・レンボン氏によって設立されたPT Century Franchisindo Utamaが運営するローカル大手薬局フランチャイズチェーンである。医薬品・健康食品・美容製品を取り扱い、身体的健康と精神的幸福を包括するホリスティック・ウェルネスを企業理念として掲げる。
2026年5月時点でインドネシア全国に400店舗超を展開し、うち約280店舗が直営、約70店舗がフランチャイズ加盟店である。750社超の取引先・パートナー企業を持ち、フランチャイズ加入の初期投資額は約4億インドネシアルピアとされる。
デジタル戦略として「Century Marketplace」と呼ばれるオンラインショッピングアプリを展開し、健康・美容製品のeコマース事業にも参入している。オンラインとオフラインを組み合わせたサービス提供体制の整備が進んでいる。
ローカル資本の薬局チェーンとして長年培ったブランド認知と都市部を中心とした既存店舗網の安定運営が強みであり、中間所得層の健康ニーズを取り込む戦略を継続している。
出典:https://century-pharma.com/
Lifepack (ライフパック)
Lifepack(ライフパック)は2020年にジャカルタで創業されたインドネシア発のデジタル薬局プラットフォームである。モバイルアプリを通じてOTC医薬品・慢性疾患薬・サプリメントを販売するほか、認定医師によるオンライン診療と有資格薬剤師によるカウンセリングを組み合わせたサービスを提供している。
2026年5月時点でジャカルタとスラバヤの2拠点に物流倉庫を保有し、全国配送ネットワークを通じた即日・翌日配達を展開している。2022年にゴールデン・ゲート・ベンチャーズ主導のシリーズAラウンドで700万米ドルを調達した。
2025年には米国ナスダック上場のMobile-Health Network Solutions(MNDR)がLifepackの買収を発表し、最大720万米ドルでの取得交渉が進行中である。追加資金はインドネシア各地への薬局倉庫7拠点の増設にも充当される予定である。
インドネシアのオンライン薬局市場は全医薬品市場の約3.5%にとどまるが、デジタルネイティブ消費者の拡大を背景に成長が続いており、オンライン薬局の代表的プレイヤーとして注目されている。
出典:https://lifepack.id/
Viva Health (ビバ・ヘルス)
Viva Healthは2012年に設立されたインドネシアの民間統合医療プロバイダーである。DKIジャカルタ・西ジャワ州・中部ジャワ州・ジョグジャカルタ・東ジャワ州・バリ州に145の薬局支店ネットワークを展開しており、そのうち50%には一般開業医が常駐している。
1,000名以上の従業員によるサポートのもと、医薬品や健康製品のニーズから健康診断に至るまで毎年500万人の顧客にサービスを提供している。各薬局では専門薬剤師による薬の相談、薬剤師の自宅訪問、血圧・血中酸素濃度・心電図チェックなどを無料で提供している。
年中無休で朝7:30から夜21:30まで営業し、医師や薬剤師にいつでも健康相談できる体制を整えている。人々が健康な状態で長生きすることを助けるというミッションのもと、専門の医療関係者と連携した包括的なヘルスケアサービスを展開している。
インドネシアの民間薬局チェーンとして、実店舗での医薬品販売にとどまらず総合的な医療サービスを地域コミュニティに提供するプロバイダーとして独自の存在感を示している。
出典:https://vivahealth.co.id
GoApotek (ゴーアポテック)
GoApotekは2016年に設立されたインドネシアのオンライン・ドラッグストアである。ウェブサイトwww.goapotik.comおよびPlayストアのGoApotikアプリケーションを通じて、全国どこからでも医薬品の購入・配送を可能にするプラットフォームを運営している。
処方薬・市販薬に加え、ウェルネス製品・ビタミン・サプリメント・ダイエット/フィットネス補助食品・ハーブ製品・糖尿病ケアキット・ベビー/マザーケア製品・美容ケア製品など多彩なカテゴリーを取り揃えている。
安全で信頼性が高く手頃な価格の医薬品提供をコンセプトに掲げ、ナビゲーションのしやすさと絶対的なトランザクションセキュリティを備えた優れたオンラインショッピング体験を実現している。インドネシア全土への配送体制を整えており、地方在住者のヘルスケアへのアクセス向上にも貢献している。
新興のデジタルヘルス企業として、利便性・価格透明性・製品信頼性を重視した運営で成長を続けている。インドネシアのオンライン医薬品市場において存在感を高めているプレーヤーである。
出典:https://www.goapotik.com/
JOVEE.id (ジョビー)
JOVEE.idはPT Indopasifik Teknologi Medika Indonesia(2019年設立)が運営するインドネシアのオンライン・ドラッグストアである。データサイエンスと人工知能を活用した科学的根拠に基づくサプリメントの推奨システムが最大の特徴である。
Android・iOS・ShopeeやTokopediaなどのECプラットフォームで利用可能であり、個人の健康状態や生活習慣に基づいた最適なサプリメントを提案する。成分含有量を含めた製品情報の透明化を徹底し、消費者が安心して製品を選べる環境を整えている。
サプリメントパッケージングチームは製品品質を維持するために常に清潔で衛生的な状態を保ち、消費者へ直接製品を届けることで品質保証を実現している。偽ラベル・偽造薬が横行する健康食品市場において、信頼性の高い製品提供を強みとしている。
ヘルスケアとテクノロジーの融合により、インドネシアの健康増進ニーズに応えるデジタルヘルスケア企業として成長している。AI活用の製品推奨という独自アプローチで差別化されている。
出典:https://jovee.id/
Farmaku.com (ファルマク)
Farmaku.comはPT.Solusi Sarana Sehatが2017年に設立したインドネシアのオンライン・ドラッグストアである。処方薬・市販薬・ヘルスケア製品・美容製品を提供し、高品質な製品を競争力のある価格で顧客の自宅へ直接配達することを目標としている。
取り扱う全製品はインドネシア国医薬食料品監督庁(BPOM)の認可を受けたものであり、Kalbe・Kimia Farma・Indo Farma・Pharos・Nutriwelといった国内大手製薬会社の製品を中心に品揃えしている。
オンラインで医師による処方箋のアップロード機能も提供しており、プロの薬剤師によって調剤された処方薬も購入できる。規制遵守と品質管理を徹底した運営体制が特徴である。
新興のオンライン薬局として、消費者の利便性向上と医薬品へのアクセス拡大に取り組んでいる。規制に準拠した安全な医薬品提供プラットフォームとしての信頼性を着実に高めている。
出典:https://www.farmaku.com/
Halodoc (ハロドク)
Halodocは2016年に設立されたインドネシアの医療技術プラットフォームであり、数百万人の患者を認可された医師・保険・研究所・薬局と1つのモバイルアプリで接続し、医療へのアクセスを簡素化している。
チャット・音声・ビデオによる24時間年中無休の医師への電話相談、薬の購入と配達、自宅でのラボサービス、充実したカスタマーサポートを含む多数のソリューションを提供している。アプリ内には「薬とビタミン」コーナーがあり、47カテゴリーの製品から選択できる。
2018 Forbes Indonesia Choice Awardを受賞し、GalenGrowthの「Most Innovative HealthTech Startup in Asia 2018」にも選ばれ、最も信頼されるデジタルヘルスケア企業として認められている。
医師不足や地理的格差が課題のインドネシアにおいて、デジタル技術を通じて医療アクセスを民主化する取り組みを続けている。テクノロジーと医療の融合による社会的インパクトの高いプラットフォームとして高く評価されている。
出典:https://www.halodoc.com/
Medicastore.com (メディカストア)
Medicastore.comは2010年から運営されているインドネシアのオンライン薬局である。PT Clinisindo Putra Perkasaが運営し、西ジャカルタ・東ジャカルタ・スラバヤ・バンドンの4都市に実店舗の薬局を展開している。
Medicastore.comはオンライン薬局としての機能に加え、多様な病気情報・医薬品情報・健康に関する記事を含むインターネットメディアとしても機能している。インドネシア語で何千もの医薬品ブランドと何百種類もの病気に関する情報を提供している。
取り扱い商品は市販薬・健康補助食品・個人用医療機器・漢方薬・化粧品・乳児用品まで幅広く、すべてBPOMに登録された認可品のみを扱う。毎月のオンライン顧客のうち約60%はリピーターであり、高い顧客満足度と信頼性を誇っている。
オンラインと実店舗の両チャネルを活用したオムニチャネル展開により、信頼性と利便性を両立させた薬局サービスをインドネシア国内で提供している。長年の運営実績と情報提供機能が顧客との関係構築を支えている。
出典:https://medicastore.com/
インドネシアの主要ドラッグストア企業2選〜外資編〜
Guardian (ガーディアン)
Guardian(ガーディアン)は、香港に本社を置くDFI Retail Group(旧Dairy Farm International)の子会社PT DFI Retail Nusantara Tbkが運営するヘルス&ビューティー専門小売チェーンである。医薬品・化粧品・スキンケアを幅広く取り扱い、アジア5カ国で1,200店舗超を展開する地域大手である。
2026年5月時点でインドネシア国内に350店舗超を保有し、Q3 2025には高一桁台の既存店売上成長率を記録した。2025年2月にBPJPH(ハラール製品保証機関)からハラール認証を取得し、インドネシア初のハラール認証ヘルス&ビューティー小売店となった。
2025年には主要店舗にAR(拡張現実)メイクアップ試着ツールやインタラクティブスクリーンを設置し、体験型店舗へのリニューアルを推進している。
親会社DFI Retailは2028年までにオンライン売上比率7〜10%達成を目標とする3カ年変革計画を推進しており、AIスキン診断ツールの全店舗導入も発表している。デジタルと実店舗を融合した次世代型小売モデルへの転換を加速している。
出典:https://guardianindonesia.co.id/
Watsons Indonesia (ワトソンズ・インドネシア)
Watsons Indonesia(ワトソンズ・インドネシア)は、香港に本部を置くAS Watson Group(CKハチソン・ホールディングス傘下)が運営するアジア最大のヘルス&ビューティー小売チェーンのインドネシア事業である。化粧品・スキンケア・OTC医薬品を中心に取り扱い、アジア全域で16,000店舗超を展開している。
2026年5月時点でインドネシア国内に200店舗超を展開している。2025年8月30日に北スマトラのSun Plazaで200号店をオープンし、O+O体験の新コンセプト旗艦店として注目を集めた。
2025年にはHarmoni Awards「Health and Beauty Retail of the Year」やIndonesia WOW Brand Award 2025など複数の業界賞を受賞した。K-beauty・J-beautyを充実させ、ムスリム消費者向けハラール認証製品ラインも拡充している。
AS Watsonグループは全世界の店舗改装に2億5,000万米ドルの投資計画を発表している。若年層のリアル店舗回帰傾向を踏まえ、体験型売り場への転換を推進している。
出典:https://www.watsons.co.id/en/
FAQ
インドネシアの主要ドラッグストア業界について知りたいのですが、どういった情報が含まれていますか?
この記事ではインドネシアのローカルおよび外資系の主要ドラッグストア企業12社の詳しい情報と事業内容を紹介しています。
インドネシアのローカルドラッグストアの中で特に注目すべき企業はどれですか?
特に注目されるのは、長い歴史と広範なネットワークを持つCentury Healthcare、全国規模で展開するApotek K24、そしてViva Healthのような企業です。
外資系の主要ドラッグストア企業にはどのようなものがありますか?
外資系では、GuardianとWatsonsが主要な企業として知られています。Guardianは東南アジア全体で展開し、Watsonsはアジアを中心に多数の店舗を持つ世界的な小売業者です。
オンラインで利用できるインドネシアのドラッグストアにはどのようなものがありますか?
Farmaku.com、Halodoc、JOVEE.id、Lifepack.idなどがあり、これらは便利なオンラインプラットフォームを通じて医薬品やヘルスケア製品を提供しています。

