【最新版!】インドネシアの主要百貨店・ショッピングセンター12選〜流通・小売業界〜

Indonesia-shoppingmall

今回は、インドネシアの主要百貨店・ショッピングセンターに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて12社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

インドネシアの百貨店・ショッピングセンター業界 業界地図はこちら!
目次

インドネシアの主要百貨店・ショッピングセンター9選〜ローカル企業編〜

PT Matahari Department Store Tbk(マタハリ・デパートメント・ストア)

1958年に設立されたインドネシアの老舗百貨店。1号店は中央ジャカルタのPasar Baruに子供服を専門とする店としてオープンした。1989年にはインドネシア証券市場(IDX)に上場。IDXコードは「LPPF」である。最新の筆頭株主はAURIC DIGITAL RETAIL PTE LTDで32.02%を保有している。

社名は何度も変更されており、上場当時はPT Matahari Putra Prima Tbk。2009年に現在のPT Matahari Department Store Tbkとなった。2020年末時点で全国76都市に147店舗を展開しており、総売り場面積は949,779㎡に及ぶ。販売は147の店舗、外商とMatahari.comによるオンライン販売による。

一般的なMatahari百貨店の店舗売り場面積は5,000~9,000㎡で、幅広いファッション商品、アクセサリー、化粧品、靴、バッグを取り揃えている。約40,000人の従業員と約500社の国内外のサプライヤーによってサポートされている。2020年の売上高は8兆5,987億ルピアで店舗販売は約36%。

出典: https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202106/f2a14e3551_57d35e3bf7.pdf

PT Ramayana Lestari Sentosa Tbk(ラマヤナ・レスタリ・セントーサ)

1983年に設立されたインドネシアの百貨店。1号店を中央ジャカルタのサバンに開店した。1996年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「RALS」である。筆頭株主はPT RAMAYANA MAKMURSENTOSAで55.88%を保有している。

2020年末、「Ramayama」ブランドの百貨店106店舗と「Robinson」ブランドのスーパーマーケットを79店舗展開している。「Ramayana」ブランドの百貨店はインドネシア全土の54都市に展開しており、街の中心に位置しており公共交通機関でアクセスが可能である。

106店舗の総売場面積は90万㎡以上に及ぶ。取り扱う商品は、ファッション製品、家電製品、文房具、ホビー、子供のおもちゃなどを提供している。顧客は下位中産階級層が中心である。さらに上位顧客を呼び込むために、近年、「シティプラザ」と呼ばれるショッピング、料理、娯楽の場の提供もスタートしている。2020年の売上高は2兆617億ルピアで、百貨店は約72%。

出典:https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202106/bc0f4c004b_6bf6907e0b.pdf

Haypermart(ハイパーマート)

1986年に設立されたインドネシアの小売り企業。1992年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。社名はPT Matahari Putra Prima Tbk。IDXコードは「MPPA」である。筆頭株主はPT Multipolar Tbkで38%を保有している。

2004年にHypermartを導入。Hypermartは、食料品、生鮮食品、バザール、ソフトライン、電化製品をカバーする幅広い製品セレクションを備えた、全国的に成長している中所得世帯向けのインドネシアの近代的な小売ハイパーマーケットの1つである。

現在、ジャワ島・バリ島に51店舗、カリマンタン島に12店舗、スマトラ島に19店舗、スラウェシ島に10店舗、その他に8店舗あり、全国70都市以上に100店舗ある。売場コンセプトをより小さく効率的でありながら最新のハイパーマーケット形式に変換すために店舗のリニューアルが進められている。2020年の売上高は6兆7,470億ルピアであった。そのうちHypermartの売上高は84.5%を占めている。

出典: https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202105/e815be2910_93c08c7e16.pdf 

インドネシアの百貨店・ショッピングセンター業界 業界地図はこちら!

PT Mitra Adiperkasa Tbk(ミトラ・アディプルカサ)

1995年に設立されたインドネシアのブランド総代理店。1995年スポーツ分野からスタート。1997年キッズ製品へ進出。2002年食品と飲料に進出。2003年デパートに進出。

2004年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「MAPI」である。筆頭株主はPT Satya Mulia Gema Gemilangで51%を保有している。

MAPIが現在保有する百貨店は、SOGO、Galeries LafayetteとSeibuの3つ。世界クラスのブランドは150。従業員数は約2万人。ブランド小売店は全国81都市に2,658店ある。2017年にSports Stores、Leisure StoresとKids Storesを管理するPT MAP Aktif Adiperkasa Tbk(MAPA)を上場。2018年に7つの飲食ブランド(Starbucks、Pizza Marzano、Cold Stone Creamery、Kruspy Kreme、GODIVA、Genki Sushi、PAUL Bakery)を管理するPT MAP Boga Adiperkasa Tbk(MAPB)を上場。2020年のMAPIの売上高は14兆8,470億ルピア。MAPAが32.2%、MAPBが13.8%を占める。

出典: https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202106/4d8d7334a8_6295c0a1c1.pdf
https://www.idx.co.id/en-us/listed-companies/company-profiles/company-profile-detail/?kodeEmiten=MAPA 
https://www.idx.co.id/en-us/listed-companies/company-profiles/company-profile-detail/?kodeEmiten=MAPB

PT Plaza Indonesia Realty Tbk(プラザ・インドネシア・リアルティ)

1983年に設立されたインドネシアの不動産会社。設立当初の社名はPT Bimantara Eka Santosa。1990年にPlaza Indonesia Shopping Centerの営業を開始し、社名をPT Plaza Indonesia Realtyに変更。1991年にはGrand Hyatt Jakartaの営業を開始。

1992年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「PLIN」である。筆頭株主はPT Plaza Indonesia Investamaで96.61%を保有する。2009年にはThe Plaza Office Towerが営業を開始した。

Plaza Indonesia Complexの中にある5つ星および6つ星ホテル、一流のオフィスビル、豪華なアパートメントに直接アクセスできるPlaza Indonesia Shopping Centerは、比類のないショッピングの利便性とさまざまなブランドを提供している。Plaza Indonesia Shopping Centerでは、総床面積105,072㎡のうち賃貸可能面積は71,170㎡に及ぶ。2020年の売上高は9,275億ルピアで、うちPlaza Indonesia Shopping Centerの売上高が約58%を占める。

出典: https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202105/37e0ecdb57_6569ce06bd.pdf 

PT Greenwood Sejahtera Tbk(グリーンウッド・スジャテゥラ)

1990年に設立されたインドネシアの不動産会社。2011年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「GWSA」である。筆頭株主はPT Prima Permata Sejahteraで56.25%を保有している。

ショッピングセンターを含む主なポートフォリオは、①EMPORIUM PLUIT:北ジャカルタに位置するショッピングセンター、エンターテインメントからさまざまな有名レストランに至るまでの最新の商業エリア②KUNINGAN CITY:ジャカルタの東のクニンガンに位置するオフィススペース、集合住宅、ショッピングセンターと商業エリアを組み合わせたスーパーブロックエリア、③SENAYAN CITY:南ジャカルタに位置する国際規模のショッピングセンター、アパート、オフィスタワーで構成されたスーパーブロックエリア、④LINDETEVES TRADE CENTER (LTC):3,000台の駐車場を備える11階建てのショッピングセンターなどである。
2020年の売上高は32兆3,320億ルピアであった。

出典: https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202106/cfd84baab2_d578c1b7b4.pdf 

インドネシアの百貨店・ショッピングセンター業界 業界地図はこちら!

PT Pakuwon Jati Tbk(パクウォン・ジャティ)

1982年に設立されたインドネシアの不動産会社、1989年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「PWON」である。筆頭株主はPAKUWON ARTHANIAGAで68.68%を保有している。

PWONはインドネシアのスーパーブロックコンセプトのパイオニアであり、小売ショッピングモール、オフィス、コンドミニアム、ホテルの大規模な複合用途開発を行っており、用地取得から不動産開発、マーケティング、運営管理に至るまで、不動産のバリューチェーン全体にわたって垂直統合されている。

ショッピングモールのホートフォリオは、Blok M Plaza、Kota Kasablanka Mall、Gandaria City、Tunjungan Plaza Mall、Pakuwon Mall、Pakuwon Trade Center、Pakuwon City Mall、Food Festival、Pakuwon Town Square、Food Junction、Royal Plaza、Pakuwon Mall BekasiFuture、Hartono Mall Solo、Hartono Mall Yogyakartaなどである。2020年の売上高は3兆9,772億ルピアであった。

出典:https://pakuwonjati.com/en/pages/1/company-profile
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202106/836f7d25dd_6d674d2f24.pdf

PT City Retail Developments Tbk(シティ・リテール・デベロップメンツ)

2003年に設立されたインドネシアの不動産会社。設立時の社名はPT Adipura Artha Pratama。2010年に社名をPT Nirvana Developmentに変更。

2012年にインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「NIRO」である。筆頭株主はUOB KAY HIAN (HONG KONG) LTD (PLEDGE ACCOUNT)で51%を保有している。2018年に社名を現在のPT City Retail Developments Tbkに変更。
NIROはショッピングモールを主力としてホテル、リテールの施設を開発運営している。ショッピングモールは全国に展開しており、ジャワ島、スマトラ島、カリマンタン島、スラウェシ島、バリ島に広がる。現在すでに開店稼働しているショッピングモールは28か所。建設中が5か所。開発中が9か所ある。多くのショッピングセンターの名称に「Citimall 地名」が使われている。一方、ホテルは全国に4か所、リテール施設は1か所である。2020年の売上高は5,292億ルピアで、ショッピングモールは94%を占める。

出典:http://www.cityretaildevelopments.com/pages/cms_12/about_us/corporate_overview.html
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202106/8d5d2fdac7_ed259f98a8.pdf 

PT Urban Jakarta Propertindo Tbk(アーバン・ジャカルタ・プロパティンド)

1995年に設立されたインドネシアの不動産会社。設立時の社名はPT Samsung Development。2018年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「URBN」である。筆頭株主はPT Nusa Wijaya Propertindoで74.29%を保有している。

主なポートフォリオは、①Gateway Park:LRTのJatibening駅が最寄りの63,676㎡を開発。集合住宅と商業施設を建設。Gateway Park Mallは5階建て総床面積:26,672㎡。②Urban Signature:LRTのCiracas駅が最寄りの62,239㎡を開発。集合住宅と商業施設を建設。Urban Signature Mallは総床面積:7,766㎡。③Urban Sky:LRTのCikunir駅が最寄りの12,650㎡を開発。32階建てアパートタワーと商業エリアを建設。Urban Sky Mallは総床面積:3,176㎡。④Urban Suites:LRTのCikunir駅を最寄りとする14,000㎡を開発。アパートタワーと商業施設を建設。Urban Suites Mallは総床面積:11,313㎡。
2020年の売上高は1,289億ルピアであった。

出典:https://urbanjakarta.co.id/
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202105/9e789b28fa_8d8ab42cf5.pdf

インドネシアの百貨店・ショッピングセンター業界 業界地図はこちら!

インドネシアの主要百貨店・ショッピングセンター2選〜日系企業編〜

AEON Indonesia(イオン・インドネシア)

2015年に1号店を出店した日系のショッピングモール。

1号店はSinarmas Landにより住宅、工業施設、学校、病院、ゴルフ場、スポーツ施設等の複合都市として開発されているジャカルタ南西部に位置する「BSD CITY」に大型の郊外型本格的ショッピングモールとして「イオンモールBSD CITY」を出店。敷地:100千㎡、4階建てで延べ床面積:177千㎡、専門店数:約300店、駐車台数:2,560台。2号店は東ジャカルタの「Jakarta Garden City」に「イオンモールJakarta Garden City」を出店。敷地:85千㎡、5階建てで延べ床面積:165千㎡、専門店数:約227店、駐車台数:3,000台。3号店は西ジャワ州ボゴールの「Sentul City」に「イオンモールSentul City」を出店。敷地:190千㎡、6階建てで延べ床面積:78千㎡、専門店数:約270店。駐車台数:3,000台。

新規オープン予定店舗としては、「イオンモール タンジュンバラット」と「イオンモール デルタマス(仮称)」が挙げられている。

出典:https://www.aeonmall.com/static/detail/asean
http://aeonmall-bsdcity.com/mallguide_01.php
https://aeonmall-jgc.com/mallguide_01.php
https://aeonmall-sentulcity.com/mallguide_01.php https://www.aeon.info/news/2015_1/pdf/150401R_3_1.pdf

SOGO Indonesia(そごう・インドネシア)

1990年に1号店を開店したインドネシアの日系百貨店。1号店はジャカルタのプラザ・インドネシアに開店した(プラザ・インドネシア改装時に閉店)。創業当時の親元である㈱そごうが経営破綻したため、SOGOインドネシアはPT Mitra Adiperkasa Tbk(MAPI)にSOGOブランドをそのまま使い引き継がれた。

SOGOインドネシアでは、化粧品、フレグランス、メンズ、レディース、子供向けのファッション&アクセサリー、家庭用品など、国内外の幅広い商品を提供している。

現在、SOGOインドネシアはジャカルタに7店舗、バンテン州のタンゲランに2店舗、西ジャワ州バンドンに1店舗、東ジャワ州スラバヤに3店舗、バリ島に2店舗、北スマトラ州のメダンに2店舗、東カリマンタン州のサマリンダとバリクパパンに各々1店舗ずつあり、合計19店舗ある。現在、この19店舗はMAPIが株式の99.99%を保有する子会社PT. Panen Lestari Indonesiaによって管理されている。

出典:http://sogo.co.id/about-us/ 
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202106/4d8d7334a8_6295c0a1c1.pdf

インドネシアの百貨店・ショッピングセンター業界 業界地図はこちら!

インドネシアの主要百貨店・ショッピングセンター〜外資系企業編〜

Galeries Lafayette(ガレリア・ラファエット)

2013年にインドネシアに設立された百貨店。Galeries Lafayetteはフランスを代表する百貨店で120年の歴史があるファッションとイベントの専門家でもある。ファッション、アクセサリー、美容、室内装飾などの商品を手頃な価格からプレミアムで豪華なものまで幅広く品ぞろえしている。

現在、フランス国内に30店舗、一方、Galeries Lafayetteのブランド力を活かし、フランスのファッションと「アート・オブ・リビング」のアンバサダーを目指し、世界の主要都市に旗艦店を展開している。現在、ベルリン、北京、ジャカルタ、ドバイ、イスタンブール、ドーハ、上海、ルクセンブルグに拠点を置き、新たに貴陽に海外9店舗目をオープンする計画である。

ジャカルタの店舗はSOGOやSEIBUといった百貨店の運営も行なっているPT Mitra Adiperkasa Tbk(MAPI)が運営している。南ジャカルタのスディルマン通りにある複合商業施設PACIFIC PLACEのグランドフロアから3 階までを占めている。

出典: https://www.groupegalerieslafayette.com/brands/#galeries-lafayette-1
http://www.galerieslafayette.co.id/ https://www.pacificplace.co.id/directory/galeries-lafayette-t0Njt

インドネシアの百貨店・ショッピングセンター業界 業界地図はこちら!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次