【最新版!】フィリピンの主要医療卸業者14選〜医療・介護業界〜

フィリピン 医療卸業界 業界地図

フィリピンの医療卸業界は、ヘルスソリューション・エンタープライズやRMGホスピタルサプライなど主要企業16社が病院・クリニック向けに医療機器・消耗品を供給する市場です。医療インフラの拡充とともに、卸売網の整備が進んでいます。

今回は、そんなフィリピンの医療卸業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社の最新情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

フィリピンの医療卸業界 業界地図はこちら!
目次

フィリピンの主要医療卸企業9選〜ローカル編〜

HealthSolutions Enterprises, Inc. (ヘルスソリューション・エンタープライズ)

HealthSolutions Enterprises, Inc.(ヘルスソリューション・エンタープライズ)は2006年7月にマカティに設立された医療機器・診断機器の輸入・流通・販売を専業とするヘルスケアソリューション企業である。設立当初は29名のチームからスタートし、現在は100名規模まで成長を遂げている。

3M(米国)、BD-BARD(米国)、フィリップス(ドイツ)、シーメンス(ドイツ)、Verathon(米国)など世界有数の医療機器メーカーの認定販売代理店として活動し、医療用消耗品から臨床診断機器まで幅広い製品を提供する。

2025年時点の年間売上高は$20.7M(約30億円)に達しており、Dun & Bradstreet社のデータでもHospital & Health Care分野の主要プレイヤーとして位置づけられている。

COVID-19対応ではGENESIG®リアルタイムPCRテストキットの供給を主導し、感染症対応製品ラインに強みを持つ。フィリピン国内の病院・診療所・研究機関を主要顧客基盤とし、品質と価格競争力を両立させた事業モデルで安定した成長を続けている。

出典:https://healthsolutions.com.ph/

RMG Hospital Supply, Inc. (RMG・ホスピタルサプライ)

RMG Hospital Supply, Inc.(RMG・ホスピタルサプライ)は1988年に操業を開始したISO認定の医療用品・機器専門卸業者であり、マンダルヨン市に本拠を置く。医療用消耗品・外科デバイス・麻酔製品・酸素濃縮器・医療ガス配管システムなど幅広い製品を取り扱う。

45以上の国際・国内パートナーブランドの独占または認定販売代理店として、フィリピン全土200以上の病院・クリニックに製品を供給するネットワークを構築している。患者ケア水準の向上を使命として掲げ、最新の医療科学技術を現地に届けることに注力している。

2024年の公共調達実績として、Philippine Children’s Medical Center(PCMC)の「CY2025年度医療用一般消耗品の供給・納品」案件を受注したことが確認されている(PCMC公開資料、2025年1月)。政府系病院への安定供給を継続し、公共医療インフラを支える中核的な役割を担っている。

創業から30年以上にわたる信頼の積み重ねと技術力を背景に、フィリピン医療卸業界の主要企業としての地位を維持している。

出典:https://www.rmgmedical.com/

Panamed Philippines, Inc. (パナメッド・フィリピン)

Panamed Philippines, Inc.(パナメッド・フィリピン)は20年以上にわたりフィリピン医療ヘルスケア業界に貢献してきた医療機器専門の輸入・販売・流通企業である。パシグ市に本拠を置き、高品質な医療機器の販売代理店として国内の医療インフラを支えている。

Philippine General Hospital・Philippine Heart Center・National Kidney and Transplant Instituteなど政府系基幹病院のほか、The Medical City・St. Luke’s Medical Center・Makati Medical Centerなど主要民間病院とも安定した取引関係を構築している。

2022年10月にISO 9001:2015認証を取得(有効期間2025年11月まで)しており、国際水準の管理体制を整備する。PPE・滅菌用品・滅菌カテーテルを中心に特殊医療技術製品も取り扱う。

2026年5月時点でも公式ウェブサイトにて製品ラインナップを積極更新しており、感染対策・手術関連用品の供給においても実績を積み重ねている。

出典:https://www.panamed.com.ph/

Progressive Medical Corporation (プログレッシブ・メディカル・コーポレーション)

Progressive Medical Corporation(プログレッシブ・メディカル・コーポレーション、PMC)は1982年に設立されたフィリピン初のISO 9001:2015認定ヘルスケア製品流通企業であり、パシグ市に本社を置く。医療・外科・実験室・科学用製品の輸出入においてフィリピン最大規模のネットワークを誇る老舗企業である。

国内外の約6,000以上の顧客にサービスを提供し、病院・診療所・薬局・研究所・政府機関・学校・大学・産業施設まであらゆる医療関連機関のニーズに対応する。取扱製品アイテム数は5,124点を超え、全国に10カ所の営業拠点(バコロド・カガヤン・デ・オロ・セブ・ダバオ・イロイロ・ラグナ等)を展開している。

2025年時点での公式ウェブサイト(pmc.ph)では製品カテゴリーや拠点情報を継続更新しており、国内医療インフラ拡充の波に合わせて事業を維持・拡大している。

40年超の実績が裏付ける信頼性と豊富な製品ラインナップを武器に、フィリピン医療卸業界における中核企業の地位を堅持している。

出典:https://pmc.ph/

Macare Medicals, Inc. (マケア・メディカルズ)

Macare Medicals, Inc.(マケア・メディカルズ)は1981年にManila Cardiovascular & Critical Care Products, Inc.として設立された医療機器・検査診断機器専門の輸入・販売会社である。当初2名のスタッフで心臓血管デバイスに特化した事業を開始し、現在はフィリピンの医療・検査装置分野における主要輸入業者5社の一角を占める。

ケソンシティのAurora Boulevard沿いに自社14階建てビル(敷地面積13,706平方メートル)を保有しており、財務基盤の安定した中堅企業として知られる。フィリピン食品医薬品局(FDA)に医療機器ディストリビューターおよび薬品ディストリビューターとして正式登録されている。

主要取扱分野は検査診断装置・医療機器・輸血用品・医療用チューブ類であり、マニラ首都圏の病院への卸供給を主軸とする。移動検査車・X線車・心電計の開発・輸入・販売・修理サービスも提供する。

2025年時点でFDA登録を継続維持し、活発な事業活動を行っている。

出典:https://www.macare-medicals.com/

フィリピンの医療卸業界 業界地図はこちら!

Rebmann, Incorporated (レブマン・インコーポレーテッド)

Rebmann, Incorporated(レブマン・インコーポレーテッド、RMI)は1985年に設立されたフィリピンのヘルスケア流通専門企業であり、ケソンシティに本拠を置く。マニラ首都圏広域(GMMA)内の全病院・医療機関にヘルスケアソリューションを供給することを主要業務とする。

Becton Dickinson Philippinesの医療用使い捨て製品代理店として始まり、1988年にはB.Braunと点滴・付属品の首都圏独占販売代理店契約を締結した。その後Abbott Laboratories・3M Philippinesなど多数のグローバルブランドの代理店権を取得している。

取扱製品は医療用消耗品・医療機器・微生物学試薬・病院自動化ソリューションに及ぶ。直近の事業動向として、貿易データによれば2025年10月時点でも輸入活動が確認されており(医療用チューブ類・培養培地・経腸栄養ポンプ等)、継続的な営業実態が裏付けられている。

従業員数は約50名の中堅企業として、丁寧かつ迅速なサービス提供を強みにフィリピン医療卸市場での存在感を維持している。

出典:https://rebmanninc.com/

Indoplas Philippines, Inc. (インドプラス・フィリピン)

Indoplas Philippines, Inc.(インドプラス・フィリピン)は1978年設立のフィリピン初のフィリピン資本による医療機器製造・販売・流通企業であり、ケソンシティに本拠を置く。カテーテル・点滴セット・医療用チューブ製品の製造からスタートし、現在はフィリピン最大規模の医療機器企業の一角を占める。

自社完結型の生産システムとクリーンルーム環境での製造ラインを有し、国際製造基準に準拠した品質管理を実施している。血糖値・血圧計(500〜1,000ペソ帯)など在宅医療製品にも展開し、フィリピン国民の医療アクセス改善に貢献する。

直近ニュースとして、2024-2025年World Branding Awardsにてフィリピン代表ブランドとして選出された(BusinessWire、2024年11月)。66カ国927ブランドから100社未満が選ばれる権威あるアワードであり、国際的なブランド認知が高まっている。

フィリピンFDAへの医療機器ディストリビューター登録を有効に維持しており、製造・流通の両面で高い信頼性を示している。

出典:https://indoplasphil.com/

Zenith Medical Equipment, Inc. (ゼニス・メディカル・エクワイップメント)

Zenith Medical Equipment, Inc.(ゼニス・メディカル・エクワイップメント)は1964年11月に設立されたフィリピン最古参クラスの医療機器専門企業であり、マニラのサンタクルーズ(Rizal Avenue 1123)に本拠を置くファミリー経営の老舗である。60年以上の業界実績を誇り、医療機器分野のパイオニアとして広く認知される。

医療・病院用機器・消耗品の販売にとどまらず、最適な医療施設レイアウトの設計・計画、技術者による機器設置、予防保守計画を含む包括的なアフターサービスまでをワンストップで提供する点が特徴である。自社の生物医学技術者を継続育成し、精密医療機器の安定稼働を支えている。

Yelp(2025年7月更新)において現役企業として確認されており、フィリピン食品医薬品局(FDA)の医療機器ディストリビューター登録(LTO-3000002770696)も有効に維持されている。

業界内では「信頼できる高品質な製品のマーケットリーダー」として評価されており、国内の病院・診療所に安定した製品供給体制を維持している。

出典:http://zenithmedinc.com/

Medshop Philippines (メドショップ・フィリピン)

Medshop Philippines(メドショップ・フィリピン)は2005年にオンライン医療用品会社として設立され、当初は看護学生・医療専門職向けに特化したプラットフォームとしてスタートした。現在は政府機関・病院・大学・個人開業医・一般市民まで幅広い顧客に対応する総合的な医療用品・機器プロバイダーへと成長している。

Littmann聴診器(3Mブランド)の主要プロバイダーとして国内での認知度が高く、Welch Allyn診断機器など高品質な製品を取り扱う。オーストラリア・ニュージーランド・シンガポール・マレーシアにもオンラインストアを展開し、グループ売上規模は$18M規模に達する。

2025年時点ではLazada Philippines公式ストアにて「翌日無料配送」「24時間チャットサポート」を前面に打ち出した販売戦略を展開し、EC医療用品市場でのシェア拡大を図っている。

デジタルヘルスの普及と在宅医療ニーズの高まりを背景に、オンライン医療用品販売モデルが定着する中で、同社は引き続き成長軌道にある。

出典:https://www.medshop.com.ph/

フィリピンの医療卸業界 業界地図はこちら!

フィリピンの主要医療卸企業1選〜日系編〜

Miura Philippines Corporation (三浦フィリピン・コーポレーション)

Miura Philippines Corporation(三浦フィリピン・コーポレーション)は、東証プライム上場の三浦工業グループのフィリピン拠点である。2018年8月にMiura Singaporeのフィリピン支店として開設し、2026年3月25日に独立法人として正式設立された。

事業の主軸はボイラー・水処理装置・蒸気滅菌機器の販売・保守サービスである。医療分野ではメディカル産業向け洗浄機・滅菌機器を取り扱い、病院・製薬工場を主要顧客とする。Muntinlupa City(Alabang Business Tower 9F)を拠点として日系企業を中心に営業展開する。

直近の実績として、2024年6月にフィリピン国内でLPG焚きボイラー3基の化学洗浄メンテナンスを実施したことが確認されている。

三浦工業グループの2026年3月期連結売上高は1,500億円超(グループ従業員6,000名規模)であり、法人化によりフィリピン現地サービス体制のさらなる強化が見込まれる。

出典:https://miurasingapore.com.sg/overseas-office/

フィリピンの医療卸業界 業界地図はこちら!

フィリピンの主要医療卸企業4選〜外資編〜

Somnotec Philippines, Inc. (サムノテック・フィリピン)

Somnotec Philippines, Inc.(サムノテック・フィリピン)は2003年にシンガポールで設立されたSomnotecグループのフィリピン子会社であり、東南アジアを中心に呼吸器・在宅医療製品・各種医療機器を取り扱う専門ディストリビューターである。

麻酔科・循環器科・集中治療・耳鼻科・消化器科など幅広い臨床領域に対応した製品ポートフォリオを有し、セールス・エンジニアリング・臨床応用・看護の各専門分野を持つスペシャリストチームが販売後のサポートまでを担う。独自開発品「リフトセンサー」「光線療法アイマスク」なども提供する。

2025年の重要ニュースとして、2025年10月28日にオーストラリアASX上場のParagonCare(ASX:PGC)がSomnotecグループの全株式取得を発表し、同年12月にタイを除く全子会社の取得を完了した。

グループの2024年12月期年間売上はAUD40M、EBITDAはAUD5.6Mを計上。ParagonCareの傘下でフィリピン子会社は継続運営されている。

出典:https://www.somnotec.net/

Philips Electronics Philippines, Inc. (フィリップス・エレクトロニクス・フィリピン)

Philips Electronics Philippines, Inc.(フィリップス・エレクトロニクス・フィリピン)は、1891年にオランダで創業したKoninklijke Philips N.V.のフィリピン法人である。タギッグ市にヘルスケアセンターを設置し、医療機器・診断機器の販売・保守サービスを展開する。

画像診断システム・患者モニタリング・超音波・呼吸療法など幅広い医療シーンをカバーし、公認ディストリビューター網を通じてMRI・CT・超音波診断装置から人工呼吸器まで先端医療機器を主要病院に供給する。

直近の取り組みとして、Philips Foundationがフィリピンのタギッグ・イロイロ・ビコール地域でリウマチ性心疾患リスクのある6,000人の子供を対象にハンドヘルド超音波デバイス(POCUS)を用いたスクリーニングを実施した。

フィリップスの2024年度グローバル売上高は約178億ユーロであり、医療機器とデジタルヘルス分野への投資が続いている。

出典:https://www.philips.com.ph/

Abbott Laboratories Philippines (アボット・ラボラトリーズ・フィリピン)

Abbott Laboratories Philippines(アボット・ラボラトリーズ・フィリピン)は、米国イリノイ州に本社を置くグローバル総合ヘルスケア企業アボットのフィリピン法人であり、1949年からフィリピン市場へ参入している老舗企業である。タギッグ市に拠点を置き、720名以上の従業員を擁する大規模オペレーションを展開する。

事業ポートフォリオは診断製品・栄養製品・確立された医薬品・医療機器の4部門で構成される。診断部門ではAlinity mシステムをはじめとするPCR・血液化学・免疫検査システムを国内の主要病院・検査施設に供給し、フィリピンの臨床検査インフラを支える重要な役割を担う。

医療機器部門では1,163社以上の協力企業ネットワークを活用した流通体制を構築しており、フィリピン全土への安定供給を実現している。

最新の業績として、アボットグループの2024年12月期医療機器部門売上は$190億超(前年比$20億以上増)に達した(米国SEC Form 10-K、2025年2月提出)。フィリピン市場においても医療機器・診断機器の供給と技術革新を推進している。

出典:https://www.ph.abbott/about-us/abbott-in-philippines.html

Getz Healthcare Philippines (ゲッツ・ヘルスケア・フィリピン)

Getz Healthcare Philippines(ゲッツ・ヘルスケア・フィリピン)はアジア太平洋地域を代表する医療機器・消耗品ディストリビューターであり、Getz Bros. Philippines, Inc.の医療部門として運営される。フィリピンでは1918年から事業を展開する100年以上の歴史を持つ老舗企業である。

2019年にフィリピン事業を医療機器・ヘルスケアに完全特化して再ブランドし、ISO 9001:2015認証を取得。23拠点を有するグローバルネットワーク(豪州・香港・マレーシア・台湾・タイ・ベトナム等)との連携を強みとする。

2025年の動向として、2025年2月に循環器向け薬物溶出ステント「CID Cre8 Evo」をローンチしたほか、止血マトリクス「FLOSEAL」と外科用シーラント「Coseal」を2025年7月にフィリピン市場に投入した。

医療機器の市場開拓からアフターサービスまでを一貫して担うエンドツーエンドの供給モデルが評価されている。

出典:https://ph.getzhealthcare.com/

フィリピンの医療卸業界 業界地図はこちら!

FAQ

フィリピンの主要医療卸業者についての概要は?

この記事は、フィリピンの主要医療卸業者をローカル・日系・外資系に分けて、合計15社の詳細情報を紹介しています。各企業の事業内容や特徴について詳しく解説しています。

フィリピンの医療卸業界の主要企業はどのような特徴を持っているのですか?

主要企業は高品質な医療機器や消耗品を取り扱い、国内外のブランドと提携している点が特徴です。また、地域医療のニーズに応じた供給とサービスを重視しています。

各企業の中で注目すべきリーダー企業は何ですか?

HealthSolutions Enterprisesはグローバル企業の代理店としてコロナ対策用のPCRテストキットを提供し、業界のリーダーとして知られています。また、RMG Hospital Supplyは長期にわたり多くの病院と提携しており、信頼性の高い企業です。

日系の医療卸業者にはどのような企業がありますか?

日系の代表的な企業は、三浦工業のフィリピン支店を持つMiura Singapore。その他には、顕微鏡や測定器の販売などを行うYield Co. Ltd.マニラ支店があります。

フィリピンの医療卸業界の外資系企業にはどのような企業がありますか?

外資系企業には、サムノテック・フィリピンやフィリップス・エレクトロニクス&ライティング、そしてシンガポール発の医療機器販売企業が含まれます。これらは先端医療技術を提供し、地域の医療ニーズに応えています。

投稿者アバター
大野 麻美 Philippine-Based Industry Analyst
マニラ在住5年目の日本人。法政大学経済学部卒業後、Web業界を目指す社会人向けスクールでインストラクターとしてコーディングや画像編集ソフトの指導を担当。青年海外協力隊としての海外経験を活かし、フィリピンのデジタル教育や人材育成分野を中心に情報発信を行っている。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次