今回は、フィリピンの主要医療卸業者に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて15社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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フィリピンの主要医療卸業者10選〜ローカル編〜
HealthSolutions Enterprises ,Inc. (ヘルスソリューション・エンタプライズ)
2006年7月の設立以来、高品質の医療機器、デバイス、消耗品、および臨床診断の輸入、流通、販売、マーケティングを行ってきたヘルスケアソリューションプロバイダーである。収益面で着実に成長しており、業界のマーケットリーダーの1つとなっている。29人の従業員から、現在100人以上を雇用している。
同社は、以下の世界的企業の認定販売代理店である。3M(米国)、アームストロング(英国)、BD – BARD(米国)、Biopanda(英国)、BioSystems(スペイン)、フィリップス(ドイツ)、Primerdesign Ltd(イギリス)シーメンス(ドイツ)、トップウィン(中国)、Troge Medical(ドイツ)、Verathon(米国)、Vigeo SRL(イタリア)、Vyaire(米国)など、医療業界の世界的企業が並んでいる。
コロナ禍の中、GENESIG®リアルタイムPCRコロナウイルステストキットの供給に力を入れている。社員数:100名(2021年)、売上:1700万USD(19億4400万円、2021年10月現在)
出典:http://healthsolutions.com.ph/
RMG Hospital Supply, Inc (RMG・ホスピタルサプライ)
RMG・ホスピタルサプライは、フィリピンにおける高品質のヘルスケア製品、医療用使い捨て製品およびデバイス、病院設備、医療用ガス配管流通システムのISO認定プロバイダーである。国際パートナーは45以上、提供している病院・クリニックは200以上である。
同社は、どこにいても患者に病院や診療所が正確で繊細な医療サービスを提供できる。取扱アイテムは、医療用消耗品・医療用外科用デバイスおよび麻酔製品・酸素濃縮器、医療用ガスシステムおよび機器。その目標は、アクセス可能で包括的な範囲の医療製品と完全な設置サービスを通じて、全国の患者ケアの水準を高めることである。
RMG Hospital Supplyは、フィリピンでの長期的で独占的かつ認定された販売代理店になることにより、多くのグローバルブランドの信頼を一貫して獲得してきた。1983年設立当初は、医師以外に38人の社員からスタートした。売上:1.305億USD(149億円 2019年) 社員:500名。
出典:https://www.rmgmedical.com
Panamed Philippines (パナメッド・フィリピン)
Panamed Philippinesは、高品質の医療機器の輸入、マーケティング、流通に従事する専門組織である。20年以上にわたり、医療ヘルスケア業界に貢献している。メディカルシティ、セントルークスメディカルセンター、カーディナルサントスメディカルセンター、マカティメディカルセンター、フィリピンハートセンター、フィリピン総合病院などのさまざまな病院と提携している。
一方で、住宅用有料ナーシングホーム「Rapport」を運営しており、介護が必要な高齢者や介護が必要な高齢者を対象としている。デイケアは、食事、入浴、排泄などの身体的ケアに加えて、掃除、洗濯、調理などの生活支援も提供している。
また特徴として、滅菌–ターボクリーニングカテーテル、天然ゴムラテックスフリー、バラードテクノロジーの製品を提供している。売上:500万USD、社員数:25名
出典:https://www.panamed.com.ph/
PROGRESSIVE MEDICAL CORPORATION (プログレッシブ・メディカル)
プログレッシブメディカルは1982年に設立され、フィリピンで最初のISO-9001:2015認定ヘルスケア製品流通会社である。現在、同社は、医療、外科、実験室、および科学製品の輸出入の業界リーダーとして、フィリピンおよび海外の約6,000以上の顧客にサービスを提供している。
世界クラスのヘルスケア製品を顧客に提供する業界リーダーを目指し、病院、診療所、ヘルスケアセンターと専門家、薬局、研究所、およびヘルスケアチェーンに焦点を当てたその他の機関を含む、主要な医療およびヘルスケア産業と慣行のニーズに効果的に対応している。さらに学校、大学、産業、政府機関にも対応している。
クライアント数:6,257、医療関連製品アイテム数:5124、営業所:10カ所
出典:https://pmc.ph/
Macare Medical (マケア・メディカル)
設立当初は、マニラ心臓血管&クリティカルケアプロダクツ社として知られており、2人のスタッフだけで、1981年に主に心臓血管デバイスに焦点を当てて開始した。それ以来、同社は順調に成長し、フィリピンの医療および実験装置の5つの主要な輸入業者および販売業者の1つとなっている。
MACARE Medicals,Inc.は、1981年以来、検査診断および医療機器業界に携わり、臨床医、病院、研究所に信頼性の高い医療機器および診断ツールを提供することによる患者ケアサービスを行ってきた。また、定期検査車、X線車、心電計などの医療機器の開発・輸入・販売・医療機器の修理も行っている。
同社は、主要な市場プレーヤーとして、世界の主要な医療機器企業のフィリピンの販売代理店として活動している。同社は、サービスの品質と信頼性を重視しており、特にマニラを中心とした病院に輸血用品や医療用管をメインに取り扱う医療品及び医療機器を卸している。社員数:51名
出典:https://www.macare-medicals.com/
Rebmann Incorporated (レブマン・インコーポレーテッド)
Rebmann、Incorporated(RMI)は、グレーターメトロマニラエリア(GMMA)内のすべての病院、およびヘルスケアソリューション要件を持つ他のヘルスケア機関や施設にてヘルスケアソリューションの供給を扱う医療専門の物流会社である。
RMIは1985年に操業を開始し、当初は夫婦でDispo-Aesブランドの注射器を日本から販売していた。旧社名は個人事業主でRebmann Medical Supply(RMS)であった。設立から2年で、マニラ首都圏向けのBecton Dickinson Philippines(BD)の医療用使い捨て製品の販売代理店となる。1988年、RMSは、マニラ首都圏で点滴および付属品の独占販売代理店としてB.Braunとパートナーシップを結んだ。
RMS時代に、医療ブランドのAbbott Laboratories・Reckitt Benckiser のヘルスケア製品ラインのディストリビューターとなった。2001年の後半、RMSはORAL-B製品ラインの販売代理店となる。成長を遂げ、2003年に3Mフィリピンに任命されるなどRMI社となる。現在、RMIはヘルスケア流通ビジネスのリーダーとしての地位を維持している。社員数:50名
出典:https://rebmanninc.com/about-us/
Indoplas Philippines Incorporated (インドプラス・フィリピン)
インドプラス・フィリピンは1978年に設立され、製造の創意工夫、品質管理、および優れた生産の国際基準に準拠した高品質の医療機器を製造を行い、長期にわたり、企業の方向性、生産、品質管理、市場サポートにおいても、医療機器業界で強力なプレーヤーである。
当初、マニラのエスパーニャに沿って事業を開始し、カテーテル、点滴セット、接続チューブなどの医療用チューブ製品の製造を行っていた。その後、オーストラリア、タイ、シンガポール、および地元のフィリピン市場へ供給した。現在は医療機器のほかに、消費者製品・ホームケア製品・ホームケア/商業ビルリフターソリューション取扱アイテムがある。
インドプラス・フィリピンは、特に機器の設計と適応、プラントのレイアウトと作業の流れにおいて、製造に創意工夫してきた自己完結型の生産システム(梱包機、高周波溶接機、押出ラインなど)隔離されたクリーンルーム環境で利用できる最先端のカテーテルや補助機械のいくつかを含むいくつかの生産ラインの設備を保有している。社員数:157名
出典:https://indoplasphil.com/
Zenith Medical Equipment, Inc (ゼニスメディカル・エクワイップメント)
ゼニスメディカル・エクワイップメントは、1964年11月に設立されたファミリー経営の企業である。 ワークショップ、デモンストレーション、プレゼンテーションを保持するための展示会に参加することにより顧客の意識を促進、製品プロモーションをしている。
継続的に独自の生物医学技術者を訓練を常に行っている。信頼できる高品質の医療および病院の機器、機器、および消耗品の販売においてマーケットリーダーとして認められている。医療機器分野で50年以上の経験を持つビジネスのパイオニア。
オーナー、請負業者、医療スタッフ、エンドユーザーと協力して、最適なワークフローのレイアウトを計画および設計している。訓練を受けた人材と効果的にアフターサービスを行うための部品ストックを取り揃えている。医療機器のような精密機器は、メンテナンスが重要と考え、サービスとメンテナンス機器の寿命中の最大稼働時間のための予防保守計画を提供している。売上規模:114億円以上 社員数:700名
出典:http://zenithmedinc.com/
MED SHOP Philippines(メドショップ・フィリピン)
2005年にオンライン医療用品会社として設立され、看護学生と関連する医療専門家を対象としていた。現在、ヘルスケアのすべての側面に製品、サービス、およびソリューションを政府、病院、大学、個人開業医、関連医療、開業医、学生および一般市民に提供している。
メドショップフィリピンはリットマン聴診器の大手プロバイダーで、医療専門家、関連する医療専門家、および医学生に高品質の医療用品を提供している。オーストラリアの現地法人に加えて、ニュージーランド、シンガポール、マレーシアでオンラインストアを開催している。特に医療系のオンライン販売が好調である。グループ売上規模:1800万USD
出典:https://www.medshop.com.ph/
The Medical Shop(ザ メディカル・ショップ)
メディカルショップは、2016年設立、医療用品と機器で20年近くの経験を持つ専門家スタッフにより運営されている。フィリピンと世界のメディカルパートナーと共に、在宅医療および医療従事者向けの高品質な製品を幅広く揃えている。
医療費の上昇とCOVID-19のよる病院での交差感染のリスク軽減のために、医師と患者が自宅で医療品を調達する仕組みで、重要でないケアのニーズを継続することを奨励している。この政策は先進国でも実施され、フィリピンでも同様である。在宅医療市場のニーズに対応できる物流システムである。このような観点から、メディカルショップは誕生した。その結果として、医療関連製品の卸し及びオンライン直販用に在宅医療および医療専門家向けのシンプルでありながら完全な一連の製品が生まれた。
出典:https://www.medshop.com.ph/
フィリピンの主要医療卸業者2選〜日系編〜
MIURA SINGAPORE CO PTE. LTD. PHILIPPINE BR (ミウラシンガポール・フィリピン)
三浦工業のシンガポール法人のミウラシンガポールは2008年5月に設立され、ASEAN地域と周辺のアジア地域にて三浦ブランドの販売及びメンテナンス事業を行っている。一方、2018年8月にフィリピン国内で直接対応するために、フィリピン支店を開設した。
フィリピンでは、約30年前より、日系企業を中心とした要望に対して輸出対応及びメンテナンス(現地販売店または、ミウラシンガポールより出張対応)が行なわれていた。同社のフィリピン支店では、支店開設によりボイラーや水処理などの他にメディカル医療機器とメディカル産業用の洗浄機・滅菌機器を取り扱っている製品の販売と、メンテナンス事業を行っている。
グループの売上高: 連結:1,436億4,500万円(2020年3月期)資本金: 95億4400万円、社員数: 連結:5,855名(2020年3月31日現在)
出典:https://bit.ly/2XEMDNH
Yield Co. Ltd. – Manila Representative Office(株式会社イールド マニラ連絡事務所)
1990年設立のイールド日本本社は、日本人、フィリピン人、ベトナム人スタッフで構成されていた。アジア諸国を中心に顕微鏡、ビデオマイクロスコープの輸出販売に加え、顕微鏡用ファイバー照明、 CCD カメラ輸出販売を開始する。1994年測定顕微鏡の輸出販売を開始した。1996年フィリピン・マニラに連絡事務所を設立する。ESD(静電対策)用品販売を開始、1997年NIKON 測定顕微鏡代理店権取得する。フィリピンの日系企業にマーケットを拡大。医療用・美容用ビデオマイクロスコープの販売を開始した。
NEXIVVMRシリーズ、ステージストローク300×200mmのNEXIVシリーズの標準モデル、ニコンのMM-400 / 800シリーズを取り扱う。これには、高度な次世代測定顕微鏡の主要なパフォーマンス機能が組み込まれている。日本本社の資本金:2000万円 売上規模:2020年4億5千万円、社員数:約20名(日本)
出典:http://www.yield.co.jp/english/c-01.html
フィリピンの主要医療卸業者3選〜外資系編〜
Somnotec Philippines (サムノテック・フィリピン)
2003年のシンガポール本社設立以来、呼吸器および在宅医療製品ラインの拡大に加えて、さまざまな医療分野にサービスを提供し成長した。現在、サンノテックは東南アジアをメインの市場として、世界のさまざまな最先端の医療機器および技術の販売代理店となっている。
マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピンに子会社を設立し、セールス、エンジニアリング、臨床応用、看護の専門分野で強力なバックグラウンドを持つスペシャリストな人材のチームを採用している。流通ネットワークに幅広い医療機器、インプラント、消耗品を備えた、バランスの取れた堅固な代理店ポートフォリオを構築している。
同社は、医療ソリューションを提供し、継続的に医療分野では、製品のポートフォリオを拡大している。取扱アイテム:医療機器および医療材料の製造、販売、輸入および輸出。「リフトセンサー」「ドリップ固定シーン」「光線療法アイマスク」をオリジナル商品として取り扱っている。
出典: http://www.somnotec.net/
Philips Electronics and Lighting (フィリップス・エレクトロニクス&ライティング)
1891年設立のフィリップスのブランドは、照明製品および照明サービスの世界的リーダーであるシグニファイにライセンス供与されている。世界で最も信頼されている照明ブランドの1つであるが、証明技術を生かした医療機器分野として、いくつかのヘルスケア製品を製造販売している。
ヘルスケア製品は、単なる人工呼吸器では なく、臨床医が医療機器の取り扱いや利用方法などのスキルセットを拡大できるように、トレーニングとコンサルティングも提供している。同社の人工呼吸器ソリューションには、患者に焦点を合わせた完全なセットがあり、臨床上の意思決定に役立つケア・ジャーニー全体で必要な情報を提供している。
フィリップスの人工呼吸器は、病院から自宅まで、患者と医療提供者のニーズをサポートしている。同社の病院の人工呼吸器は用途が広く、医療提供者は一貫した質の高いケアを提供しながら、変化する患者の状態に迅速に対応している。また、フィリップスヘルスケアセンターをマニラエリアのタギッグに設置しており、同社ヘルスケア製品の中心センターとして機能している。グループ売上規模:195.4億ユーロ、2兆6017億円(2020年)社員数:81,952名(2020年)
出典: https://www.philips.com.ph/
https://www.lighting.philips.com.ph/support/connect/contact-us
ABBOTT LABORATORIES(アボット・ラボラトリーズ)
アボット・フィリピンとともにアボットラボラトリーは、マニラに拠点を持ち、、医薬品とともに医療関連機器の販売を行っている。130年以上の歴史を持ち、フィリピン国内でも医療業界をリードする。アボットラボラトリーズは、フィリピンのマニラのタギッグにあり、医薬品および医療機器の販売を行っている。アボット・ラボラトリーズの協力企業はフィリピン国内に1,163社ある。
事業目的:専門および商業用機器および消耗品の商人卸売業者、・医薬品および薬剤師の雑貨商人卸売業者、健康およびパーソナルケア店・医薬品、医療および病院設備。関連会社のアボット・フィリピンもマニラ首都圏のタギッグ市に拠点を置き、700名以上の社員を配置している。
世界の10万人以上の従業員とともにフィリピン国内の健康・医療に奉仕している。グループ売上:2020年12月 346.1億米ドル(3兆9,295億円)、2019年12月319.04億円米ドル(3兆6,223億円)、従業員数:109,000人。
出典: https://www.ph.abbott/about-us/abbott-in-philippines.html

マニラ在住5年目の日本人。法政大学経済学部卒業後、2010年4月よりWeb業界を目指す社会人向けのスクールのインストラクターとして主にコーディングソフトや画像編集ソフトの授業を担当。2015年より海外での生活とキャリア形成を目的に、青年海外協力隊に参加。

